発表論文一覧

目次

論文

No.論文要約
1 "Direct Monitoring of Glutamate Released from Cerebeller Neurons Using Platinized Carbon Disk Microerectrode Modified with Glutamate-Oxidase Bound Membrane"
Eiichi Tamiya, Youko Sugiura, Yuko Amo, Isao Karube, Ayako Ajima, Raymond T. Kado, and Masao Ito, Sensors and Materials 7 4(1995), 249-259
白金メッキカーボンファイバーを用いて微小電極を作成し、グルタミン酸オキシターゼを固定化してグルタミン酸センサーを作成した。これをラット小脳スライス系に適用し、高カリウムリンゲル液による刺激によって起きるグルタミン酸の放出を計測した。
2 "Dielectric Measurements of Lysozyme - Tri-N-acetyl-D-glucosamine Association in Radio and Microwave Frequency"
Yuko Amo and Isao Karube, Biosensors & Bioelectronics 12 9-10(1997) 953-958
リゾチームと阻害剤である(NAG)3の結合を、高周波誘電緩和法で測定し、結合の前後で蛋白質全体の電気双極子モーメントの大きさが増加していることを示した。また結合のpH依存性も調べた。この結合は鍵と鍵穴にほぼ近い結合であり、結合の前後で水和水の変化は観測できなかった。一方pHを変化させた場合は蛋白質全体の電気双極子モーメントと水和水の両方が変化することがわかった。蛋白質水溶液の高周波誘電緩和測定は数多くなされているが、小さな分子の結合による変化を測定したのはこれが最初である。
(学位論文の一部)
- (博士学位論文)
"マイクロ波によるタンパク質相互作用のモニタリング"
天羽優子, 東京大学医学系研究科 1995年3月
タンパク質の分子認識の結合水の変化も含めたマイクロ波分光による観察により、認識によってタンパク質の形状が変わらないとき結合水が変化しないこと、およびタンパク質の形状が変わるとき結合水の変化を伴うことを明らかにした。認識される分子との結合によりタンパク質自身の緩和強度はタンパク質の変形の有無にかかわらず変化することを観察した。なお、pHを変化させたときはタンパク質の緩和強度も結合水の緩和強度も共に変化するという結果を得た。
誘電緩和という手法は分析法としては感度が低いため、濃度の高いタンパク質水溶液中に低分子量の物質が存在しても蛋白質のみの溶液と測定上区別できない。これを逆に利用して結合前後の違いを測定した点が特色である。
論文2を参照。
3 "A Fourier Rebininng Algorithm incorporating Spectral Transfer Efficiency for 3D PET"
Eiichi Tanaka and Yuko Amo, Phys. Med. Biol. 43 (4)1998, 739-746
PET(Positron Emission Tomography)における画像再構成法の1つであるフーリエレビニング法のシミュレーションを行い、パラメータによって再構成画像がどうなるか検討した。浜松ホトニクスの田中栄一博士との共同研究で、私はシミュレーションプログラムの移植と改造の部分を担当した。
4 "Data base and management system for clinical positron emission tomography (PET) studies"
Hinako Toyama,Yuko Amo, Kenji Ishii, Keiichi Oda and Michio Senda, Annals of Nuclear Medicine 12 (2)1998, 119-126
東京都養育院・老人総合研究所・ポジトロン医学研究施設におけるPET検査データ管理用データベースの設計および運用について。私は博士課程入学時からここでデータベース構築と活用の仕事をアルバイトでやっており、GUIを用いてRDBMSを簡単に利用するためのプログラムを書いている。
5 "Dynamical Structure of Water by Raman Spectroscopy"
Yasunori Tominaga, Aiko Fujiwara and Yuko Amo, Fluid Phase Equilibria 144 (1998), 323-330
水のラマンスペクトルを、低振動数領域から4000cm-1の高振動数領域に至るまで統一的に説明するために、GF行列法によって振動数を計算した。水分子5個から構成される4面体のうち、酸素を中心とし共有結合でつながった水素2つ、水素結合でつながった水素2つで構成されるC2V対象性の4面体が水の高振動数スペクトルの振動単位になっていると考えると、結合音やフェルミ共鳴を考えなくても水の高振動数領域のスペクトルパターンをそれなりにうまく説明することができた。
6 "Low-frequency Raman scattering of liquid CCl4, CHCl3 and acetone"
Yuko Amo and Yasunori Tominaga, Journal of Chemical Physics 109 (10)1998, 3994-3998
代表的な有機溶媒である四塩化炭素、クロロホルム、アセトンの低振動数ラマンスペクトルに現れる、緩和型のモードは、従来のCole-Cole型の緩和関数では全く説明ができない。そこで、二状態遷移モデルに基づいた、Multiple RandomTelegraph (MRT)モデルの緩和関数を用いて説明することを世界で初めて試みた。四塩化炭素とアセトンでは、十分に満足のいく結果が得られ、MRTモデルによる緩和の解析の妥当性が示された。
7 "Dynamical structure of water in aqueous solutions of LiCl, NaCl, and KCl by low-frequency Raman scattering: comparison between multiple random telegraph model and Cole-Cole relaxation"
Yuko Amo and Yasunori Tominaga, Physical Review E 58 (6)1998, 7553-7560
有機溶媒のスペクトルをよく再現したMRTモデルを水溶液の低振動数ラマン散乱の解析に用いた。水溶液では、水の伸縮振動が180cm-1に、変角振動が50cm-1にあるとされており、これら2つのモードに減衰振動を用いて最低振動数モードにMRTモデルを用いた。これまでは緩和にCole-Cole関数を用いてもスペクトルを再現できていたが、Cole-Cole型の関数は高振動数領域まで裾野を引き、対応するエネルギーの吸収が無限大に発散するという困難があった。MRTモデルにはこの困難が生じないので物理的により妥当な解析といえる。また、陽イオンの水に対する構造形成・破壊効果を緩和モードの熱浴の揺らぎの相関として定性的にあらわれた。ラマン散乱のスペクトルから構造形成・破壊効果の情報を取り出す方法を見つけた点がこの研究の有意義な点である。
8 "Breakdown of narrowing limit and overdamped limit of relaxation mode in Low-frequency Raman spectra of ethylene glycol"
Yuko Amo and Yasunori Tominaga, Physica A 265 (3-4)1999, 410-415
DMDP2000(SOPRA)を用いてエチレングリコールの偏光解消ラマンスペクトルを0.01cm-1まで測定し、緩和関数と減衰振動の重ね合わせで現象論的なfittingを行った。緩和モードが2つあって、遅い方の緩和はoverdamped limitとnarrowing limitが成立しており速い方の緩和はこれらの近似が両方とも破れていると考えるとスペクトルをよく再現できた。
9 "Possibility of breakdown of overdamped and narrowing limits in low-frequency Raman spectra: Phenomenological band-shape analysis using the multiple-random-telegraph model"
Yuko Amo and Yasunori Tominaga, Physical Review E 60 (2)1999, 1708-1715
水と重水の低振動数ラマン散乱の温度依存性を測定し、緩和モード1つと減衰振動モード2つによりフィッティングを行った。緩和モードには、高周波領域でのoverdamped limitとnarrowing limitの破れをとりいれたMRTモデルを用いた。水では約300K(重水では310K)を境にして、スペクトルをMRTモデル1つと180cm-1の減衰振動1つで再現することができた。緩和時間を分子間振動のユニットの寿命に相当すると解釈すると、50cm-1の変角振動が十分振動する前に振動のユニットが熱揺らぎで壊されるため、独立した振動に見えないという説明ができる。また、遠赤外吸収では、49cm-1の吸収ピークが303Kを境にして現れなくなることがわかっており、今回提案した解析法を用いることで、分子間振動について、赤外とラマンの結果がはじめて一致した。
10 "Dynamical structure of XCl(X=Li,Na,K) aqueous solutions by low-frequency Raman scattering: relation between 50 cm-1 vibration mode and relaxation mode"
Yuko Amo and Yasunori Tominaga, Physica A 275 (2000) 33-47
水および電解質水溶液(LiCl:0.08, 0.2, NaCl:0.08, KCl:0.08 molar ratio)の低振動数ラマン散乱の温度依存性を測定し、緩和モード1つと減衰振動モード2つによりフィッティングを行った。緩和モードには、高周波領域でのoverdamped limitとnarrowing limitの破れをとりいれたMRTモデルを用いた。電解質水溶液は、いずれも室温で水より緩和時間が遅いが、温度を上げていくと緩和時間が短くなり、それと同時にある温度を境にして水の場合と同様に50cm-1の変角振動が無くても緩和モードと180cm-1の振動のみでスペクトル全体を再現できた。変角振動の振動数は温度に対して僅かしか変化せず、緩和時間が変角振動の周期の約5倍よりも短くなると、変角振動の成分無しでスペクトルを再現できることがわかった。LiCl0.2の溶液では、もともと緩和時間が遅く温度を上げても緩和時間が5倍より短くなることはなく、全温度範囲で変角振動の成分が必要であった。緩和時間を分子間振動のユニットの寿命と解釈するなら、振動として観測されるには、最低でも平均5回以上はある振動のユニットが構造を保つ必要があると考えられる。
11 "Low-frequency Raman study of water isotopes"
Yuko Amo and Yasunori Tominaga, Physica A 276 (2000) 401-412
水の同位体4種類(H2O,D2O,H218O,D218O)の低振動数ラマン散乱の温度依存性を測定し、緩和モード1つと減衰振動モード2つによりフィッティングを行った。緩和モードには、高周波領域でのoverdamped limitとnarrowing limitの破れをとりいれたMRTモデルを用いた。中性子散乱の結果より、180cm-1の振動は酸素のみが動いており、50cm-1の振動は酸素と水素の両方が動いていることがわかっている。そこで、振動が調和振動であるとした場合、酸素のみおよび水分子全体の質量の違いから予想される特性振動数の違いを計算し、測定結果と比較し、よい一致を得た。また、水の同位体のスペクトルは全て、高温でMRTモデル1つと180cm-1の減衰振動1つで再現することができた。
12 "Low-frequency Raman scattering of KOH and NaOH aqueuos solutions"
Yuko Amo and Yasunori Tominaga, Journal of Raman Spectroscopy 31 (2000) 547-553
KOH と NaOH水溶液の低振動数ラマンスペクトルの濃度依存性を測定した。解析は、緩和モード1つと減衰振動モード1つの重ね合わせで行った。緩和モードに、Cole-Cole関数を使った場合とMRTモデルを使った場合の比較をし、50cm-1のピークの振動数の変化から、MRTモデルの方が妥当であるという傍証を得た。
13 "Low-frequency Raman study of ethanol-water mixture"
Yuko Amo and Yasunori Tominaga, Chemical Physics Letters 320 (2000) 703-706
エタノールと水の混合物のスペクトルは、50cm-1から400cm-1の分子間振動に関しては純水と純エタノールのスペクトルの重ね合わせで表される。しかし、緩和が主体となる50cm-1以下は重ね合わせでは表されず、測定結果と重ね合わせのずれの積分値が濃度に依存し、水のモル分率0.8付近で極大となることがわかった。
14 "Salt-induced volume phase transition of poly(N-isopropylacrylamide) gel"
Masahiko Annaka, Keiko Motokawa, Shigeo Sasaki, Takayuki Nakahira, Hideya Kawasaki, Hiroshi Maeda, Yuko Amo, and Yasunori Tominaga , Journal of Chemical Physics 113 (2000) 5980 - 5985
NIPAゲルの体積相転移温度は、アルカリ金属イオンの種類と濃度によって変化し、ゲル中の水の化学ポテンシャルの差で説明することができる。ラマン散乱の結果から、塩の存在によってプロトンの協同的な運動が起こり、これがゲルに疎水的に水和している水の構造をこわす。このためにゲルの体積が減少する。
- (博士学位論文)
"Molecular Dynamics of Liquids by Light Scattering Spectroscopy"
天羽優子, お茶の水女子大学大学院人間文化研究科 2000年9月
ここに掲載した文献リストの、6-14および17の論文内容で、論文審査を受けたときの学位論文。内容は、上記論文の内容を各章に配置している。また、論文が間に合わなかった項目(ジオキサン水溶液)についても書いている。
16 "The Landau-Placzek ratio of water-alcohol binary mixtures"
Yuko Amo and Yasunori Tominaga, Chemical Physics Letters 332 (2000) 521-524
DMDP2000を用いて、水とアルコール(エタノール、メタノール、1−プロパノール、2−プロパノール)混合系のRayleigh-Brillouinスペクトルを全濃度範囲にわたって測定した。メタノール以外ではRayleighとBrillouinの強度比(Landau-Placzek比)は水のモル分率0.89で極大を示し、超音波吸収の結果と定性的に一致した。このことからLandau-Placzek比の大きさが混合状態でのミクロな濃度揺らぎを反映していることがわかった。
17 "Salt effect on volume phase transition of a gel"
Masahiko Annnaka, Yuko Amo, Shigeo Sasaki, Yasunori Tominaga, Keiko Motokawa and Takayuki Nakahira, Physical Review E 65 (2002) 031805-1 - 031805-8
NIPAゲルの体積相転移に及ぼす塩の影響は、化学ポテンシャルを用いると、塩の種類によらず評価することができる。この化学ポテンシャルの振る舞いと、塩水溶液の低振動数ラマン散乱の解析から得られた久保数の振る舞いが関連していることがわかった。
18 "Classification of Alkali Halide Aqueous Solutions by Kubo Number"
Yuko AMO, Masahiko Annaka and Yasunori Tominaga, Journal of Molecular Liquids 100 (2002) 143-151
低振動数ラマン散乱を用いてアルカリハライドイオン水溶液の測定を行い、MRTモデルと減衰振動の重ね合わせで解析した。緩和モードから得られる久保数の変化は、アルカリ金属イオンとハライドイオンがスペクトルに対して、イオン+水分子の作る体積に比例した影響を及ぼしていると考えると、イオンの構造形成・構造破壊の効果で説明することができた。
19 "Effect of charge transfer on bandshape analysis for low-wavenumber Raman specra of alkali metal halide aqueous solutions"
Y. Amo, M. Annaka and Y. Tominaga, J. Raman Spectrosc. 33 (2002) 829-832
アルカリハライド水溶液の低振動数ラマン散乱では、ハライドのイオン半径が増加すると、散乱強度が増加する。この増加のメカニズムについては、可視から紫外に励起波長を変えると強度が波長依存することを理由として、proton-transferのpre-resonant effectであるという説明がなされていた。そこで、励起波長を変化させて測定し、強度標準を用いて、強度の波長依存性を調べた結果、Arレーザーの488nmと514.5nmの間では散乱強度は励起波長に依存しないということがわかった。従って、アルカリハライド水溶液の測定結果について、これまで通り現象論的な解析を行ってもかまわないことが確認できた。
20 "Hydrogen modes in KDP/DKDP mixed crystals"
Y. Tominaga, Y. Kawahata and Y.Amo, Solid State Communications 125 (2003) 419 - 422
KDP(KH2PO4)/DKDP(KD2PO4)の混晶系のにおいて、水素(重水素)モ−ドが観測される高振動数領域のラマンスペクトルが、単純にKDPとDKDPの和スペクトルで再現されることが明らかになった。これから、水素モ−ドと重水素モ−ドがPO4四面体の分子振動モ−ドと分離して同定することが可能になり、対応する水素モ−ドと重水をモ−ドの振動数の比として常誘電相でも強誘電相でも、同じく1.37を得ることができた。この結果は、混晶系でも水素モ−ドと重水素モ−ドはそれぞれの個性は失っておらず、単純な光学的な振動をしている事を意味しており、プロトントンネリングのような特別な状態を考える必要のない事を示している。
21 "Low-frequency Raman scattering study of tert-butyl alcohol-water and tetrahydrofuran-water binary mixture "
T.Fukasawa, Y.Amo and Y. Tominaga, Journal of Chemical Physics 118 (2003) 6387-6393
tertブチルアルコ−ル(TBA)/水、および、テトラヒドロフラン(THF)/水、の二成分系の低振動数ラマンスペクトルを解析した。いずれも、80 cm-1以上の分子間振動の振動数領域では、それぞれの純物質の和スペクトルで再現できたが、80 cm-1以下の緩和モ−ドを含む振動数領域では、測定スペクトルは和スペクトルと系統的なずれを示した。このずれの積分強度の濃度依存性を解析した結果、これらの二成分系での、局所的な不均一性や濃度揺らぎと、よく対応していることが明らかになった。つまり、分子間振動においては、それぞれの個性が残っているが、緩和モ−ドの含む領域では、協力的なダイナミクスが存在し、それらが、分子レベルでの動的構造を反映していることがわかった。
22 "Low-frequency Raman study of water-ethylene glycol oligomer binary mixtures "
Y.AMO, Y. Inadachi and Y. Tominaga, Journal of Chemical Physics 119 (2003) 10801-10805
エチレングリコールオリゴマー(EGO)水溶液の低振動数ラマン散乱を測定し,スペクトルの分子間進藤領域を純物質の重ね合わせで再現した。また,重ね合わせからずれた最低振動数領域について,ずれの積分強度を求めた。この解析方法は水と均一に混じるほど積分強度のずれが大きくなる傾向がある(アルコール水溶液で既に確認済み)。EGOの場合は,モノマーユニットの繰り返しが3以下と4以上で水との混じり方が違う可能性があることがわかり,繰り返しが大きいほど均一に見えた。これはアルコールと逆の結果だが,EGOの場合はエーテル酸素のまわりにも水が配位できるため,分子量が大きくなることで,水が感じるミクロな環境がむしろ均一なものに近づくのではないかと考えられる。
23 "Experimental Evidence of Differences in the Hydrogen-Bonded Structure of Concentrated Aqueous Solutions Involving DL- and L-Alanine Molecules "
Y. Kameda, M. Sasaki, M. Yaegashi, Y. Amo, and T. Usuki, Bull. Chem. Soc. Jpn. 77 (2004) 1807-1814
編集中
24 "Neutron Diffraction Study of Concentrated Aqueous Lithium Benzoate Solutions "
Y. Kameda, K. Mochiduki, M. Imano, H. Naganuma, M. Sasaki, Y. Amo and T. Usuki, J. Mol. Liq. 119 (2005) 159 - 166
編集中
25 "Hydration Structure around the Formyl-Hydrogen Atom Studied by Neutron Diffraction with H/D Isotropic Substitution Method "
Y. Kameda, A. Sayama, M. Sasaki, Y.Amo and T. Usuki, Bull. Chem. Soc. Jpn. 78 (2005) 413 - 417
編集中
26 "Structure of Highly Concentrated Aqueous LIthium Alaninate Solutions Studied by Neutron Diffraction with 14N/15N, 6Li/7Li and H/D Isotopic Substitution Methods "
Y. Kameda, M, Sasaki, Y. Amo and T. Usuki, Bull. Chem. Soc. Jpn. 79 No.2 (2006) 228-236.
(BCSJ Award Article)
27 "The First Observation of Low-Frequency Raman Spectra of Supercritical Water "
Yasunori Tominaga and Yuko Amo, J. Phys. Soc. Jpn. 75 (2006) 023801-1 -- 023801-3.
編集中
28 "Neutron Diffraction Studies on the Hydrogen-Bonded Structure of Water Molecules in Ion Exchange Resins "
Y. Kameda, K. Yamanaka, M. Sasaki, Y. Amo, and T. Usuki, Bull. Chem. Soc. Jpn.79, No.7(2006) 1032-1038.
編集中
29 "Hydration Structure around the Carbonyl Group of an Urea Molecule in Concentrated Aqueous Solutions Studied by Neutron Diffraction with 12C/13C Isotopic Substitution "
Y. Kameda, M, Sasaki, S. Hino, Y. Amo and T. Usuki, Bull. Chem. Soc. Jpn. 79 No.9 (2006) 1367-1371.
編集中
30 "Neutron diffraction study on the hydration structure of carbonate ion by means of 12C/13C isotopic substitution method "
Y. Kameda, M, Sasaki, S. Hino, Y. Amo and T. Usuki, Physica B 385-386 (2006) 279-281.
編集中
31 "Vitrification and transport properties in AgBr-doped chalcogenide systemns "
Y. Onodera, T. Furukawa, S. Hashimoto, T. Usuki, Y. Amo, Y. Kameda, Solid State Ionics 177 (2006) 2597-2599.
編集中
32 "The dielectric relaxation of binary mixtures of propanediamine and propanediol "
Y. Amo, S. Oshimab and Y. Tominaga, Journal of Non-Crystalline Solids 353 No.18-21 (2007) 1916-1919.
編集中
33 "Structure of amorphous NaCl-glucose system studied by X-ray diffraction and IR methods "
Y. Kameda, Y. Teshigawara, M. Sughi, Y. Amo and T. Usuki, Journal of Non-Crystalline Solids 353 No.18-21 (2007) 1990-1993.
編集中
34 "Structure modeling for covalently bonded network glasses "
Yutaka Murakami, Takeshi Usuki, Shinji Kohara, Yuko Amo and Yasuo Kameda, Journal of Non-Crystalline Solids 353 No.18+21 (2007) 2035-2038.
編集中
35 "Solvation Structure of Li+ Concentrated LiPF6-Propylene Carbonate Solutions "
Y. Kameda, Y. Umebayashi, M. Takeuchi, M. A. Wahab, S. Fukuda. S. Ishiguro, M, Sasaki, Y. Amo and T. Usuki, J. Phys. Chem B 111 (2007) 6104-6109.
編集中
36 "Structure of Fast Ion Conducting AgI-Ag2Se3 Glasses "
T. Usuki, K. Nakajima, T. Furukawa, M. Sakurai, S. Kohara, T. Nasu, Y. Amo and Y. Kameda, Journal of Non-Crystalline Solids 353 No.18+21 (2007) 3040-3044.
編集中
37 "Coordination Structure of Li+ in Concentrated Lithiun Alaninate Solutions "
Y. Kameda, M. Sasaki, Y. Amo and T. Usuki, Journal of Non-Crystalline Solids 353 No.18+21 (2007) 3074-3077.
編集中
38 "Hydration Structure of L-Hydrogenglutamete Ion in Concentrated Aqueous Solutions "
Y. Kameda, M. Sasaki Y. Amo, and T. Usuki , Bull Chem. Soc. Jpn. 80 (2007) 1746-1749.
編集中
39 "Local Structure around Chloride Ion in Anion Exchange Resin "
K. Yamanaka, Y. Kameda, M, Sasaki, Y. Amo abd T. Usuki,J. Phys. Chem. B, 111 (2007) 11337-11341.
編集中
40 "X-ray Diffraction Study on the Structure of Concentrated Aqueous Solutions Involbing Alanine Molecules with Different Optical Activities "
Y. Kameda, A. Okuyama, Y. Amo, T. Usuki and T. Kohara,Bull Chem. Soc. Jpn 80 (2007) in press.
編集中

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その他の論文・記事・著作など

No.論文要約
1 Breakdown of narrowing limit and overdamped limit of relaxation mode in low-frequency Raman spectra
−低振動数ラマン散乱で見る液体のダイナミクス−
研究会報告「第7回『非平衡系の統計物理』シンポジウム」
天羽優子、冨永靖徳、物性研究 73 4(2000) 735-749.
2状態遷移模型に基づく緩和関数を用いて、液体の低振動数ラマン散乱のスペクトルを解析した。THz領域に現れる、分子間相互作用による緩和モードでは、overdamped limitとnarrowing limitの両方の破れを考慮することが不可欠である。同位体水、電解質水溶液、有機溶媒を例とした解析結果をまとめた。
2 低振動数ラマン散乱でみる液体の緩和と振動
天羽優子、冨永靖徳、日本物理学会誌 55 3(2000) 205-208.
2状態遷移模型に基づく緩和関数を用いて、液体の低振動数ラマン散乱のスペクトルを解析した。THz領域に現れる、分子間相互作用による緩和モードでは、overdamped limitとnarrowing limitの両方の破れを考慮することが不可欠である。特に、揺らぎの相関久保数と物性がちゃんと結びついている点が大事である。
3 Breakdown of overdamped limit and narrowing limit in low frequency Raman spectra of liquids
Yuko Amo and Yasunori Tominaga Transactions of the Materials Research Society of Japan 25 3(2000) 727-730.
2状態遷移模型に基づく緩和関数を用いて、液体の低振動数ラマン散乱のスペクトルを解析した。このモデルでは、overdamped limitとnarrowing limitの両方の破れを実効的に取り入れている。水のような複雑な液体にもやCCl4などなどの単純な液体にもこのモデルは適用できる。
4 Classification of aqueous electrolyte solutions by Kubo number --電解質水溶液の久保数による分類--」
研究会報告「第8回『非平衡系の統計物理』シンポジウム
天羽 優子、冨永 靖徳 物性研究 75 5(2001) .
2状態遷移模型に基づく緩和関数を用いて、アルカリハライド水溶液の低振動数ラマン散乱のスペクトルを解析した。散乱スペクトルに対しアルカリ金属イオンとハライドイオンが独立に第一水和圏の体積に比例する寄与があると仮定すると、緩和モードのモデルとして用いたMRTモデルの久保数α0は、電解質が水に及ぼす構造形成・破壊効果の定性的な指標になっている。
5 水商売ウォッチングLIVE!
天羽優子 物性研究 76 5(2001) 644-683.
大阪大学理学部で行った物性理論コロキウムの予稿。内容は、「一見科学的な説明にだまされるな」がウェブページでやってる水商売ウォッチングと同じ内容、「水に関する基礎知識」が水の研究でこれまでにわかっていることのまとめ、「情報源が信用できるか」は、博士や教授といった肩書きにだまされてはいけないという話。阪大サイバーメディアセンターの菊池誠先生の紹介文付き。
6 水に関する誤解
天羽優子 化学と教育 49 11(2001) 692-695.
日本化学会が出している雑誌の、「ヘッドライン:疑似科学を通して考える」に掲載。内容は、水クラスターの話が誤解に基づくものであること、磁気活水器は水質検査で判断するべきであること、電解還元水は臨床試験の結果を待って判断するべきであること、など。
7 「水のクラスター」の誤解と真実
天羽優子 うちゅう 18 9(2001) 4-9.
大阪市立科学館友の会の会誌に掲載。水クラスターの話にしぼって、どこが間違っているかを議論した。
8 Stochastic resonance driven by multi-states Markovian noise
Yumi SHIMOO, Yuko AMO and Mayu NAKAJIMA お茶の水女子大学人間文化研究年報 25 9(2001) 28-41.
確立共鳴のシミュレーションの報告。
9 「温度が上がると分子はどうなるの?」「水にとけたら透明になるのは?」「予言は当たるの?」「だまされない考え方とは」「世界初の人工雪はどこでつくられたの?」
天羽優子 おもしろ理科こばなし 宮内主斗編著 1巻及び2巻 2004年、星の環会発行
小学生向け理科読み物に解説記事を書いた。
10 自然科学系の学び方 物理学
天羽優子 AERA MOOK Number 98 (2004) 108-110
大学生向けに勉強のポイントについて簡単に解説。
11 「マイクロ波と物質の相互作用」「誘電率と誘電損失」
天羽優子 初歩から学ぶ マイクロ波応用技術 財団法人産業創造研究所マイクロ波応用技術研究会編 2004年6月 工業調査会
マイクロ波化学のための基礎知識をまとめた本に寄稿。ランジュバン方程式から指数関数的に減少する分極を導く方法を示した(階段関数のように変化する電場に対して指数的に応答する、というところから話が始まることが多いので、ミクロな方から書いたのは珍しい……はず)。
12 体によいと宣伝されている水
天羽優子 JAPAN SKEPTICS NEWSLETTER No.52 JANUARY 2004
Japan Skeptics第12回総会記念講演のまとめ。
13 水のダイナミクスを光で見る
天羽優子 伝熱(社団法人日本伝熱学会会誌) 44 (2005) 3-6
水の分光測定に関する解説。
14 こおった池でも魚が死なないわけ
天羽優子 理科教室(星の環会) No.7 48 (2005) 87
「今月の科学クラブ」記事。水が4℃で密度最大となることの簡単な演示実験。
15 水・アルコール二成分混合系の動的構造
〜レーリー・ブリュアン・ラマン散乱〜
天羽優子・冨永靖徳 低温科学 64 (2005)135-140
水アルコール混合系のダイナミクス。
16 水の動的構造
〜ラマン散乱分光〜
冨永靖徳・天羽優子 低温科学 64 (2005)121-134
水の低振動数ラマン散乱まとめ。
17 マイクロ波と物質の相互作用
天羽優子 マイクロ波化学プロセス技術 和田雄二・竹内和彦監修 シーエムシー出版pp.23-35 2006年3月20日
電子レンジで加熱できる理由についての解説。11と内容がかぶってます。
18 健康に良いと宣伝されている水
天羽優子 Journal of the JAPAN SKEPTICS 13 (2006)3-11

ジャパンスケプティクス第12回総会記念講演の内容。12の総まとめ。

19 「水商売ウォッチング」から見えたもの
天羽優子 物理教育 54, No.3, (2006)225-229

2006年春の物理学会の、ニセ科学シンポジウムまとめ。

20 水を取り巻く事象を考える
天羽優子 化学 62, No.4, (2007)27-29

東京化学同人発行の雑誌の「特集 ニセ科学を見抜くための基礎講座」の一部。

21 それって道徳の問題なのか?
天羽優子 と学会年鑑Orange, 楽工社(2007)233-240

「こころのノート」に対するツッコミ。

22 水の製品の説明にはニセ科学がいっぱい
天羽優子 RikaTan 理科の探検, 2007年8月号 47-50

特集:「小学生にもわかるニセ科学入門」の記事。

23 心に残る1冊 鈴木康孝著 理工系物理学
天羽優子 科学 77, No.12, (2007)1334-1335

岩波書店の「科学」に掲載された本の紹介文。紹介した本が品切れ絶版なのが残念。

24 ニセ科学に惑わされない!
天羽優子 改訂版スクエア最新図説化学, 第一学習社、2008年44-45

高校生向け化学資料集の特集記事。

25 マイクロ波による加熱の原理
天羽優子 石油学会ペドロテック、2008年

電子レンジによる加熱と誘電緩和を関連づけて理解するための解説。

26 水ビジネスとニセ科学
天羽優子 毛髪科学、2008年

美容関連の製品を作っている方々向け解説。毛髪科学技術者協会の会誌に寄稿

27 アルカリイオン水とは
天羽優子 理科授業がおもしろくなる科学の話 宮内主斗・玉井裕和編著、日本標準、2009年

理科副読本に寄稿。


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