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<title><![CDATA[「事象の地平線」過去ログ倉庫]]></title>
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<description><![CDATA[過去ログなので閲覧のみです。コメントとトラックバックの投稿はできません。徐々に整理して、Geeklogに移す予定です。]]></description>
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<lastBuildDate>Fri, 22 May 2009 21:47:48 +0900</lastBuildDate>
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<copyright>Copyright (c) 2009 「事象の地平線」過去ログ倉庫</copyright>

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<title><![CDATA[テレビ番組の裏側]]></title>
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<![CDATA[ 
　左巻さんのところに<a href="http://www.doblog.com/weblog/myblog/32167" target="_blank">面白いエントリーが出ている</a>。テレビの製作会社からコメントを求められたので、考えを述べたところ、<blockquote>　これを、質問してきた制作会社に言ったらディレクターが「センセイは気圧<br />
差の説明では、納得できないのですね。それならコメントいただかないです。」<br />
ということでした。重し効果だとテレビ的におもしろくないということなんでしょう。<br />
自分が納得できないコメントなんぞはしたくないよね。</blockquote>　という展開になったそうで。<br />
　制作側は、多分、このあとは面白いコメントをしてくれる専門家を捜し求めるのだろう。テレビに登場する専門家は「テレビとして面白い、つまり番組製作に都合のよいコメントをしてくれる人が選ばれている場合がある、ということを意識しておくべきである。まあ、当たり前なんだけど。こういうことを、常識として義務教育段階でメディアリテラシーとして教えられるといいんだろうけど……。<br />

]]>
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<category><![CDATA[科学と社会]]></category>
<author><![CDATA[apj]]></author>

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<pubDate>Wed, 23 Apr 2008 01:37:54 +0900</pubDate>
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<title><![CDATA[高校生向けの活動とか]]></title>
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<![CDATA[ 
　第一学習社の高校生向け化学の図解資料集に、ニセ科学注意ってな内容の記事を書かせていただくことになった。編集担当の方とやりとりしながら作業中。<br />
　１１月には、SSH（だったと思う）の企画で高校生相手に話をしてほしいという依頼が来て、引き受けた。高校生相手だと、話にはいろんな展開があり得る。これから打ち合わせをして詳細を詰める予定。<br />
　大学教員としては、高校生へのアピールは大事なのだ。<br />
<br />
　岩波「科学」の書評を書きませんかと誘われたのでこれも引き受けた。「理工系物理学」（鐸木康孝著、開成出版）を題材にして書く予定。もらった論文集も持っているので、久しぶりに引っ張り出して眺めてみるか。<br />

]]>
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<category><![CDATA[科学と社会]]></category>
<author><![CDATA[apj]]></author>

<comments>http://www.cml-office.org/ehold/?logid=6365#comments</comments>
<pubDate>Fri, 07 Sep 2007 18:10:08 +0900</pubDate>
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<title><![CDATA[ありがちな批判について言っておくべきこと]]></title>
<link>http://www.cml-office.org/ehold/?logid=6302</link>
<description>
<![CDATA[ 
　<a href="http://ytsumura.cocolog-nifty.com/blog/2007/08/post_05f4.html" target="_blank">「技術系サラリーマンの交差点」のエントリ</a>で柘植さんが書かれたコメントを読んで、少し考えることがあったので、それを引用してコメントしておく。コメント中の津村さんというのは、上記のblogの管理人さんである。なお、赤字は私の編集による。<blockquote>この部分に関しては、ずいぶんと意見をもらいましたね。多くは「お前、脇が甘かったんじゃないか」みたいな意見です。菊池先生や天羽先生は大学の教育者としてこれらの活動が社会教育の一環として「仕事のうち」になるのに対して、私の仕事場のミッションに「教育」は明示的に含まれていないので、公務員時代の用語で言うなら「職務専念義務違反」という突っ込みを誰かが行う隙を見せながらやっていたわけですねからね。<br />
<br />
　でも私はあまり悪びれてもいないのですよ。なんていうか、実名でニセ科学批判を始めるときに覚悟だけは十分にしたつもりなのでね。<br />
<br />
　なんていうかな、たとえば会社の車に長いはしごを積んで仕事場に向かっていたら、長いはしごがあれば人の役にたてる場面に出くわしたとしますね。いろんな場面が考えられて、火事場で2階で人が助けを呼んでいるのならまあ、仕事場に少々遅れたってはしごを役立てる方が、たぶん、ほめられそうですね。帽子が木に引っかかったのを取ってあげるのだと「まあ、人のためになったんだから良いか」となることもあれば「お前、仕事のほうを優先しろ」ということもあるかも知れませんね。もっとどうでも良いことなら、それはたいてい、「仕事をしろ」となる（笑）。<br />
　変なたとえ話で申し訳ないのだけどね。「勤務時間中に仕事のための道具を別なことに使った」というだけで見れば、はしごで火事場から人を救出したって、帽子をとったって、もつとどうでも良いことに使ったって、全てそのカテゴリーになるわけです。<br />
<br />
　別に津村さんにとってはニセ科学の蔓延なんてどうでも良いことだろうと思います。だからこそ、<span style="color:#FF0000; ">内容を深く吟味することなく「品位を疑う」</span>ということになるわけですね。<br />
<br />
　先日私にニセ科学の相談に来たＯＢの人がね「一番困るのは、大手の研究所なんかも持っている大企業がマイナスイオン商品なんて出してしまったことなんだよ。あれで小さな会社からの怪しげなものに関する相談も増えたし、回答がとてもやりにくくなっている。もう大手の会社の研究者に研究者としての真面目さというのは無いのだろうか」なんてことを言うわけです。私は「たぶん、困った研究者も必ずいると信じています、というか信じたいです。でもね、<span style="color:#FF0000; ">今の社会というのは個人の倫理観とか研究者の矜持みたいなものが簡単に押しつぶされる時代になっている</span>ように思います」なんて答えたわけです。<br />
<br />
　<span style="color:#FF0000; ">なんていうかな、「勤務時間に仕事以外のことをしている」ならそれが何をしていたのであっても「品位に欠ける」とみなしてしまう津村さんご自身の第一印象というのは、「あいつは会社が命じた開発に反発している」ならなんであっても「よくない会社員だ」とみなしてしまう風潮を後押ししていないでしょうか？そして、そう思われるのは誰しも嫌だから、「はいはい、じゃあ、ドライヤーのノズルのプラスチックにトルマリンの粉末でも練りこんでみましょうか」となっていったのではないかと思ったりもするわけです。</span></blockquote> （立場がはっきりしないという意見をいただいたので補足しておく。私は、柘植さんの考え方に賛成の立場である。）<br />
　なお、柘植さんが指摘した視点で、勤務時間中にニセ科学批判はけしからん云々という議論を展開しているのは、お茶の水大を訴えてきた自費出版氏である。彼は私がネットに書いたことが以前関わっていた会社に対する公取の排除命令の原因になったと思いこみ、一種の逆恨みからそうしている（今は削除されたようだが、少し前までそのことを明言した文書をウェブサイトで公開していた。その証拠はとってある）。つまりは、「大学からニセ科学批判など出てこない方が、トンデモ説明を利用したマルチ商法をやりやすい」という本音を、一応のタテマエの皮にくるんで言っているだけである。<br />
　自費出版氏に荷担する、あるいは自費出版氏の的外れ批判を後押しするような考え方をすることについて、ゆくゆくは社会にどんな風潮をもたらすことになるのか、想像力を働かせてもうちょっと自覚するべきだろうね。<br />

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<category><![CDATA[科学と社会]]></category>
<author><![CDATA[apj]]></author>

<comments>http://www.cml-office.org/ehold/?logid=6302#comments</comments>
<pubDate>Wed, 05 Sep 2007 12:23:47 +0900</pubDate>
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<title><![CDATA[公開講座で話をした]]></title>
<link>http://www.cml-office.org/ehold/?logid=5627</link>
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<![CDATA[ 
　午前中、数理の翼で話をする内容について打ち合わせ。<br />
　午後から、京都女子大学の公開講座「市民のための科学リテラシー入門　ニセ科学にだまされないために」で話をしてきた。今回は「水商売ウォッチングの現場から」ということで、何がきっかけでサイトを作り始めたか、変な宣伝文句を批判していくうちに見えてきたこと、間違った科学に基づいて製品の評価をして販売すると、被害が発生したときに装置のせいではないことの説明が難しくなって企業にとっても危険だといったことを入れた。<br />
　講演終了後の交流会で、聴講者に消費生活相談員の方が大勢いらしていたことがわかった。浄水器やマイナスイオン製品の相談が頻繁にやってきているらしい。<br />
　また、以前、波動転写機を売りつけられかかって相談メールを送ってこられた友澤さんのゆかりの滝本行政書士事務所の方もいらしていて、お菓子をいただいてしまった^^)。<br />
　さらに二次会に行ったのだが、終電になりそうで、途中で切り上げて一旦東京に戻った。<br />

]]>
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<category><![CDATA[科学と社会]]></category>
<author><![CDATA[apj]]></author>

<comments>http://www.cml-office.org/ehold/?logid=5627#comments</comments>
<pubDate>Sun, 01 Jul 2007 03:17:40 +0900</pubDate>
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</item>

<item>
<title><![CDATA[一方、ロシアは……]]></title>
<link>http://www.cml-office.org/ehold/?logid=4879</link>
<description>
<![CDATA[ 
　時事通信の記事より。mixiで紹介されていたのでリンクできないが引用しておく。<blockquote>３割が天動説信じる＝恐竜時代にも人類？−ロシア調査<br />
(時事通信社 - 04月22日 15:10)<br />
　【モスクワ２２日時事】「太陽は地球の周りを回っている」−。ロシアで国民の約３割がこう信じていることが明らかになり、関係者の間に衝撃が広がっている。有力紙イズベスチヤがこのほど、全ロシア世論調査研究所から入手した調査結果として伝えた。<br />
　調査はロシアの１５３都市で、１６００人を対象に基本的な科学知識を試す形で行われた。<br />
　この結果、天動説を信じている人は２８％に上った。ほかに「放射能に汚染された牛乳は煮沸すれば飲んでも安全」との回答が１４％、「人類は恐竜時代に既に出現していた」との回答が３０％に上った。<br />
　また、科学的な知識だけを信じる人は２０％しかおらず、あとは魔法を含む何らかの超自然的な力の存在を信じていることも明らかになった。　</blockquote>　ソ連が崩壊してからこうなったのか、こんなだから崩壊したのか……。いずれにしても、スプートニクをやった国とは思えんorz。<br />

]]>
</description>
<category><![CDATA[科学と社会]]></category>
<author><![CDATA[apj]]></author>

<comments>http://www.cml-office.org/ehold/?logid=4879#comments</comments>
<pubDate>Sun, 22 Apr 2007 23:54:17 +0900</pubDate>
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<item>
<title><![CDATA[環境ホルモン濫訴事件：判決]]></title>
<link>http://www.cml-office.org/ehold/?logid=4693</link>
<description>
<![CDATA[ 
　本日は年休をとって横浜地裁に来ている。<br />
判決が出たので、裁判所となりの弁護士会館から実況。<br />
判決は次の通り。<br />
・原告の請求棄却<br />
・反訴原告の請求棄却<br />
・訴訟費用は折半<br />
<br />
　集会の後、軽い昼食を数人で一緒に摂りながら判決やら訴訟の裏側についていろいろ議論した。<br />
判決文は、応援団サイトの方に先ほど全文をアップした。控訴する場合は二週間以内にしなければならず、何もしないとそのまま判決が確定する。<br />
　原告の請求棄却は、原告の「その批判文は名誉毀損だだだっ！」という主張は認められなかったということ。反訴原告の請求棄却は、「こんなことで提訴するのが既に不法行為だろゴルァ！」という主張が認められなかったとうこと。まあ、訴訟をする権利を入り口で狭くするのは良くないし、反訴とはまあ被告側の意気込みを示すものでもあるということなので、こんなもんだろういうのが弘中弁護士の話だった。<br />
　また、名誉は毀損しているが責任はない、という判断になる場合と、そもそも名誉毀損にならないという判断が出る場合があるが、今回は後の方だということだ。<br />
原告の松井氏は、判決の後記者クラブ（裁判所内にあるらしい）で会見すると予約を入れていた模様。ということは、請求が認められなかったことについては「不当判決だ、けしからん」等といったお約束の内容を言わないことには会見やっても様にならないし、そう言っちゃうと言った手前控訴しないわけにはいかないんじゃないかと思う。記者会見の内容、誰か知ってたら<a href="http://www.i-foe.org/" target="_blank">応援団の方</a>に情報投下してください。まあ、明日あたり、新聞の片隅に小さく出る……かも。<br />
<br />
　その後は都内に戻って、国際会議にエントリーするための発表概要を書いて送信してから、OCRで取り込まれた判決全文をアップしたりしていた。<br />

]]>
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<category><![CDATA[科学と社会]]></category>
<author><![CDATA[apj]]></author>

<comments>http://www.cml-office.org/ehold/?logid=4693#comments</comments>
<pubDate>Fri, 30 Mar 2007 10:25:50 +0900</pubDate>
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<title><![CDATA[常識的な回答]]></title>
<link>http://www.cml-office.org/ehold/?logid=4678</link>
<description>
<![CDATA[ 
　とある方から電話で相談が来ていたので、出かける前にこちらから電話してみた。内容は、「＊＊健康法」で言っていることは本当か、といったものだった。今流行中の「病気にならない生き方」の講演にも出向かれたとか。<br />
　まあ、健康法について相談されても私は医者じゃないから詳しいことは答えられない。<br />
・何とか健康法に踊らされてもいいことはない（危険な場合すらある）<br />
・健康本は言論と表現の自由があって事前審査無しで出せるので、信憑性に疑問があるものが多い<br />
・健康食品の宣伝に該当すると取り締まりの対象になるが、すべてを取り締まれるわけではない<br />
・注意して見ていると、講演会に名を借りた健康グッズの売り込みのこともあり、ますます情報が歪められている可能性が高い。（癌に効くというふれこみのアガリクスでは、健康本の中身が全部フィクションで出版社の社長が逮捕された）<br />
・信頼できるかかりつけのお医者さんを見つけて、長く付き合い（長く診てもらっていると医者の方も大体どういう状態の患者かがわかってくるはず）、医者のアドバイスをきくのが最も安全。<br />
・新しい健康法に飛びつく前に、本当にそんなものが必要か、自分の主治医に相談するべき（でもまあ、心の安定まで考えると、健康被害の可能性が無ければナントカ療法は黙認という場合もあるかもしれないが……）<br />
　こんな話をした。結局、きわめて常識的な内容になった。<br />
　ただ、まずいなぁと思ったのは、こういう常識というか、一番信頼できるのは医師免許を持った医者、それも自分の体調を分かってくれているかかりつけの医者だという認識がぶれてしまう程に、変な健康情報が流れて揺さぶりをかけられているという状況が透けて見えるということだったり。<br />

]]>
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<category><![CDATA[科学と社会]]></category>
<author><![CDATA[apj]]></author>

<comments>http://www.cml-office.org/ehold/?logid=4678#comments</comments>
<pubDate>Thu, 29 Mar 2007 16:49:35 +0900</pubDate>
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<item>
<title><![CDATA[ずいぶん昔から指摘済みな気が]]></title>
<link>http://www.cml-office.org/ehold/?logid=4370</link>
<description>
<![CDATA[ 
「<a href="http://medt00lz.s59.xrea.com/blog/archives/2007/02/post_456.html" target="_blank">「信じたがる人」に伝わる意見</a>」より。<br />
<blockquote>失うものがある人にとっては、筋の通らない言い訳をすることは、自分の通貨を 失ってしまうことを意味するから、論理で相手の説得をはね返す動機が発生する。<br />
<br />
失う通貨の無い人にとっては、そもそも対抗論理を作り出すことが無意味なことだから、 「あなたは信じるに値しない人間だよ」という理由で十分だったりする。<br />
<br />
属人的な考えをする人を説得するには、「人に対する信頼」自体を担保にすること。</blockquote>　対策まで書いてあるあたりがなかなかよいのだけれど、信じたいものしか信じない人間の性質は紀元前から指摘されている。<blockquote>Libenter homines id quod volunt credunt.<br />
（人間は自分が信じたいと欲することを、喜んで信ずるものだ）カエサル、「ガリア戦記」</blockquote><br />

]]>
</description>
<category><![CDATA[科学と社会]]></category>
<author><![CDATA[apj]]></author>

<comments>http://www.cml-office.org/ehold/?logid=4370#comments</comments>
<pubDate>Tue, 06 Mar 2007 15:21:34 +0900</pubDate>
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</item>

<item>
<title><![CDATA[いろいろ営業中]]></title>
<link>http://www.cml-office.org/ehold/?logid=3857</link>
<description>
<![CDATA[ 
　院生とラマン散乱の実験のためお茶の水大へ。マルチチャンネルでS/Nよくさっさとデータを集めないといけないので。試料を作って（私はビーカー洗いばっかりしてたが）無事測定開始。順調に動き出したのを見計らって、夕方からリンク総合法律事務所の忘年会へ出かけた。<br />
　久しぶりに会うネットワーカーやら知り合いやらが居て、いろいろ話をして盛り上がった。たまたま、社民党党首の福島みずほ氏が来ていたので名刺交換して営業した。挨拶の時に教育基本法の問題についてちらっとだけ言及しておられたので、「実は教育現場にオカルトが入り込むという問題が発生中です」ということで、水伝問題について説明した。この問題はあまり意識しておられなかったようで、興味をもってもらえた。さらに、「愛国心教育については日教組対反日教組といった対立の構図ばかりが強調されているが、それは単に声が大きいだけで、問題はおそらくそこにはない。政治的思想と全く無関係に、現場で、愛国心を教えるためにニューエイジ思想やニセ科学やトンデモ話が持ち込まれる可能性が高く、そちらの方が問題である。道徳教育は既に水伝に入り込まれたし、他にも、環境教育としてEM菌やら燃費向上グッズが持ち込まれつつあるし、インチキ健康番組の内容も使われている」ということも話した。<br />
　後日、資料と説明を送るつもりだが、さて何と言って説得したものか。直ぐに何かが変わるとは思わないが、少なくとも、従来煽られたような対立構造では済まないということを少しは考えてもらわないと、対処の方法が頓珍漢なことになりそうで……。<br />
　まあとにかく、ダメモトでもいろんなところで種まきして、注意を喚起するしか手がないんだよなぁ。<br />

]]>
</description>
<category><![CDATA[科学と社会]]></category>
<author><![CDATA[apj]]></author>

<comments>http://www.cml-office.org/ehold/?logid=3857#comments</comments>
<pubDate>Wed, 20 Dec 2006 02:59:42 +0900</pubDate>
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<title><![CDATA[プラチナコロイドに要注意]]></title>
<link>http://www.cml-office.org/ehold/?logid=3198</link>
<description>
<![CDATA[ 
　ちょっと調査しないといけないネタになってきつつあるのでメモ代わりに書いておく。<br />
　JUN-Kさんのblogのエントリ「<a href="http://stratospheric.cocolog-nifty.com/blog/2006/09/post_891b.html" target="_blank">時代はプラチナ微粒子らしい</a>」に関連して。<br />
　今度は、東大の宮本教授がやってる産学連携発の水商売が出てきた。「活性酸素を消去する」というふれこみの水は、九州大の白畑教授が「活性水素水」の宣伝に登場し、それが、実際の実験と宣伝内容にギャップがある状態が続いている。宮本教授の説は、抗酸化作用の原因物質は活性水素ではなく、白金ナノ粒子だろうというもので、白畑教授の説とは異なる。研究の展開が、白金ナノ粒子の薬理作用を動物実験で調べるというまっとうなものだったので、今後薬剤としての展開があるかと思ったら、手っ取り早く健康飲料に参入してきた。<br />
　以前、宮本教授が立ち上げたのは、株式会社シーテックというベンチャー企業で、私も企業を立ち上げた人と懇親会で同席したことがある。それが、今度はアプト株式会社に営業譲渡されたらしい。まあ、ベンチャー企業をそのまま中堅から大企業に発展させるよりは、早々と売り払って創業者利益を手にするというビジネスのやり方もあるから、今回はそっちなのかな、と思ったり。<br />
<br />
　例によって大事なことは、実際の実験と宣伝内容のギャップを確認してから判断すべきということである。私が話を聞いた時点では、宮本教授の実験は、脳梗塞や筋萎縮性側索硬化症のマウスかラットだかに白金ナノ粒子を投与して、症状の改善あるいは病気の進行を遅らせることができたというものであった。それが活性酸素除去機能によるだろうというのが、実験結果の説明であった。ここまでは通常の科学である。<br />
　しかし、治療薬に使えるものを薄めて健康飲料に使っていいか、というとそれは全くの別問題である。抗ガン剤をうんと薄めて癌予防に使おう、などと主張したら、「それ何てホメオパシー？」と突っ込まれるだけだろう。最近、あっちの掲示板で話題になっているのだが、プラチナの量は4μg/ｌは4ppb程度ということだ。宣伝では、東大教授の研究成果を使っているということが前面に出されているようだが、教授の肩書きも大学の名前も、宣伝の内容の科学的正しさを担保しないことは、これまでに経験してきたことである。この話題のチェックポイントは以下の通りである。<br />
○宮本教授の実験（一部の疾患に効果あり）の実験条件と、一般向けの水で主張していることのギャップの確認<br />
・単位体重あたりの投与量と投与期間を、実験動物と水を飲むヒトで比較。どの程度近いか、あるいはかけ離れた話なのか？これが、宣伝内容とどうつながるのか、どの程度離れているのか。<br />
・活性酸素を消去するのが本当にいいことであるのか？感染症の時は、体内で活性酸素を作ることで殺菌しているのだから、むやみに活性酸素の効果を減らしていいものではない。このことはきちんと検討されているか？もし本当に目立った消去効果があるなら、風邪ひいたら飲むなとか、おなかを壊したら飲むな、といった注意書きがなされるはずだが……？<br />
・半減期が書いてあるが、ナノ粒子は体内でどう移動するのか？移動しないところで効果は発揮されないわけで……。<br />
○ナノ粒子の安全性の確認<br />
・金属イオンと、目に見えるようなサイズの金属箔と金属ナノ粒子とでは作用が異なる。この区別は正しくなされているか？<br />
・炭素系のナノ粒子（カーボンナノチューブなど）は安全性の確認をする研究プロジェクトが産総研できようとしているところだが、金属ナノ粒子は手つかずのはず。どこまでやったのか？ナノサイズであることそのものが原因の副作用というのもあり得るし、安全性の基準はナノについては別扱いでこれからの研究待ちのはずだが？<br />
・体内での蓄積の有無の確認と測定方法。物質の量に対して測定法は妥当か？<br />
・蓄積の有無や動態は、ヒトで確認されているか？<br />
・医薬部外品の申請基準で、ナノ粒子はどう扱われているか？ナノ粒子というのはいわば新物質と考えるべきであり、規制が追いついていない可能性もあるのだが……。産総研の状況を見ると、厚生労働省が手を打っているかどうかがちょっと不安である。<br />
<br />
　いずれにしても、論文と宣伝内容を付き合わせてみる必要がある。「宮本教授の研究自体は普通の科学で、そこから思いついた製品であることも本当だが、ふれこみの内容と研究内容が直接結びつかない」なんてことになってないか、チェックしないといけない。学生向けの演習問題としては使えそうなネタだが。<br />
<br />

]]>
</description>
<category><![CDATA[科学と社会]]></category>
<author><![CDATA[apj]]></author>

<comments>http://www.cml-office.org/ehold/?logid=3198#comments</comments>
<pubDate>Mon, 09 Oct 2006 01:15:14 +0900</pubDate>
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<item>
<title><![CDATA[磁気活水器の会社の方の訪問]]></title>
<link>http://www.cml-office.org/ehold/?logid=2557</link>
<description>
<![CDATA[ 
　磁気活水器の会社の代表取締役社長と技術顧問の方が訪問してこられたのでいろいろとお話する。磁気活水器をスケール防止装置として使うというもので、純水では磁場の効果がなく、電解質やらその他不純物が入っていることが前提であること、結晶成長や管表面の電気化学反応といった界面での効果に対して影響しているだろうということで、まともな方に進んでいるように見えた。体にいいとかおいしいといった話は全く無かったし、水そのものを変えるという話にもなっていなかった。<br />
　水クラスターの話は間違いだということはきっちり説明したが、そういう説明はしていなかった。ただ、浸透圧を変えることで微生物の繁殖を変えるというものが宣伝に出ていたので、本当に浸透圧なのか、それとも磁場を通したことによる不純物組成の変化の効果なのかを実験的に確認しない限り、宣伝に載せるのは危ないのでは、という話をした。その部分はまだ自社でデータを押さえておられず、アメリカの製造元の主張を使っているらしかった。<br />
<br />
　科研費の水と磁場の相互作用の研究は、バルクの水ではなく、ナノ粒子や表面に構造があるものと水と磁場の相互作用に舵を切ったようで、こちらも納得いく話である。２年前の研究会でも、バルクの水には効果がないが、何かの表面の影響を受けている水では磁場の効果が出やすい（でもまだはっきりしない）という話があった。この報告書が出ればいろんなことの見通しが良くなるのではないかという話をして終わった。<br />
<br />
　同業他社でトンデモ説明をしている会社が山ほどあるが、あれは本気で信じてるのか判断できないのか最初から騙すつもりなのか、何か情報がありますかと訊いたら、そういう会社と接触しようとしたら断られたり相手が行方不明になったりで、同業であるにもかかわらずまだまともに遭遇していないのだという。何か業界内でもいろいろあるみたいです……。<br />

]]>
</description>
<category><![CDATA[科学と社会]]></category>
<author><![CDATA[apj]]></author>

<comments>http://www.cml-office.org/ehold/?logid=2557#comments</comments>
<pubDate>Wed, 02 Aug 2006 21:55:35 +0900</pubDate>
<guid>http://www.cml-office.org/ehold/?logid=2557</guid>
</item>

<item>
<title><![CDATA[敵と戦うためには正直であるべきだ]]></title>
<link>http://www.cml-office.org/ehold/?logid=2245</link>
<description>
<![CDATA[ 
　早稲田の不正経理＆データ捏造をネタにしていたら、<a href="http://www.asahi.com/national/update/0703/TKY200607030355.html" target="_blank">ウチでも発覚した模様</a>。<blockquote>山形大医学部の医師が論文捏造　「教授に指示された」<br />
2006年07月03日20時38分<br />
<br />
 　山形大学医学部（山形市）の麻酔科の医師が学会誌に発表した論文で、一部データを捏造（ねつぞう）していたことが３日、分かった。論文の筆頭執筆者の２０代の女性医師は、学部内の調査委員会の聴取に対しデータの捏造を認めたうえで、「当時の麻酔科の指導教授から指示された」と話している。 <br />
<br />
　論文は婦人科の悪性腫瘍（しゅよう）手術をした８２人の患者のうち、大動脈周辺のリンパ節を切除した人の方が、しなかった人よりも、「血清アミラーゼ」の値が高くなり、膵臓（すいぞう）に障害が出る可能性があることを示した。<br />
<br />
　論文は「婦人科手術における傍大動脈（ぼうだいどうみゃく）リンパ節郭清が膵（すい）機能に与える影響」。女性医師が大学の医局で医員だった０４年に執筆。指導教授ら医局員５人も共同執筆者として名を連ね、０５年４月に日本麻酔科学会の準機関誌「麻酔」に掲載された。<br />
<br />
　データはいずれも患者のカルテから集めたが、術前のデータが全員分そろわなかったため、一部、正常値に近い値を入れてうめたという。女性医師は「指導教授にデータがないことを相談すると、『正常値を使っておくように』と指示された」と話している。<br />
<br />
　同大は学部長ら７人でつくる調査委員会で、事実関係を調べる。</blockquote>　捏造が倫理的にまずいということは明らかだが、そのことを繰り返し論じても何の抑止力にもならなさそうなので、別の観点から考えてみる。<br />
　すると、ズルをすることによって生じるコストに関する意識が抜けているのではないか？ということに気づく。<br />
　一瞬だけズルをすること、これは誰にでも簡単にできる。ところが、ゴマカシ通すことは難しい。自分一人だけでやって発表する研究なら、ズルをしても滅多にバレることはないだろうし、追究されても過失だと言い張ってごまかせるかもしれないが、学生や院生や共同研究者とやってるときにズルをすると、バレる可能性がかなり高くなる。で、バレたら研究者としては致命傷になるから、リスクは相当に大きい。<br />
　人間、利益が一致している間は裏切らないものである。誰かを巻き込んでズルをしたら、そいつとは将来にわたって絶対に敵対できなくなる。それどころか、味方にしておくだけのエサを与え続ける必要がある。これは相当に神経を使うしコストもかかる。特定の誰かを味方につけたままキープしなければならないという拘束条件は、将来、どこでどういう足かせになるかわかったものではない。敵の多い商売をやっていて、場合によっては手段を選ばず相手を攻撃しなければならないということに気づけば、正直である方が結局コストが安いという結論が出るはずだ。<br />
　報道から見る限り、松本教授のところでは、大勢の部下（院生、ポスドクなど）を抱えた状態で、下が不満を持つような研究室運営をしつつ、不正を同時にやっていたということである。これでは、足を掬ってくれと言っているようなものである。不正行為をやったことが知られているときに、不満分子を抱え込むと、次に何が起きるかは誰にでもわかるだろう。<br />
<br />
　私だって、過去に博士論文のテーマ変えで揉めた時、もし教授が最後までテーマ変更を認めなかったら、最後は、教授の研究費目的外利用を公表するぞというカードを切るつもりでいた。指導教員の「弱み」は自分の身を守る手段になり得るというのが、大学院の経験で学んだことである。（だから、内部告発があったとき、告発するよりは教授に圧力をかけて交渉した方が利益を得られたのではないかと思っていた）<br />
<br />
　データの捏造をやるというのは、臨戦態勢にあるという自覚が抜けているとしか思えない。<br />
<br />
　どうも、正直で誠実であれと説得するためには、「内部と外部に敵がいる」というモデルが効果的なのではないかと思う。道徳ではなく功利的に動けということである。<br />
<br />
　これをさらに進めると、次は、「データ捏造の濡れ衣を着せられたときに裁判所で証明できるだけの証拠能力のあるノート・ログの残し方」を追究することになる。<br />
<br />
　まあ、もうちょっと倫理や道徳をつかって穏やかにいけるならその方がいいんだけど、それが有効でないとするなら、こういう考え方をしてもいいのではないか。<br />

]]>
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<category><![CDATA[科学と社会]]></category>
<author><![CDATA[apj]]></author>

<comments>http://www.cml-office.org/ehold/?logid=2245#comments</comments>
<pubDate>Tue, 04 Jul 2006 21:20:35 +0900</pubDate>
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<title><![CDATA[早稲田の研究費流用＆データ捏造疑惑]]></title>
<link>http://www.cml-office.org/ehold/?logid=2213</link>
<description>
<![CDATA[ 
　捏造とされた<a href="http://www.cm.kj.yamagata-u.ac.jp/ftp/misc/AnalChem73-2001-1869.pdf" target="_blank">Anal. Chem. 73(2001)1869</a>の論文をコピーしてきた。しかし、なじみのない内容なのでよくわからないな……orz。<br />
<br />
　不正経理は……身の丈以上の研究費をとると起こりがちなのかもしれない。博士課程の院生時代に、教授に通帳作らされた経験を持つ身としては、大学が違ってもやっぱり同じことが起きるもんだなぁ……と。教授の説明は、「同じ研究室の経済的に困っている留学生への援助だ」というものだった。私がやらされた頃は、院生を別室に呼んで一人ずつ説得していた。でもまあ、「バレたらクビだから秘密厳守」と言い含められたので、ヤバイという認識は教授の方にもあったと思う。<br />
　私が修了してしばらくしてから、だんだん感覚が麻痺したのか横着になったのか、そのプロセスをすっ飛ばして説明抜きで通帳作らせて印鑑とともに預かるようになり、一方、研究では、D4D5D6が続出するような指導をしまくって院生の不満が高まり、あげくに内部告発で、通帳作らされたの研究内容盗られたのと、三週連続サンデー毎日にすっぱ抜かれて大騒動になったわけだが。<br />
　今回の騒動見てると何だか既視感が……orz。<br />
<br />
　データ捏造については、知り合いの私学の先生曰く「学生の捏造を見抜くのも商売のうち」だそうで……。まあ、間違いはチェックしないといけないが、最初から学生を疑ってかかるのもちょっと問題がある。<br />
　私の対策としては、予断を与えないような指示の出し方を工夫する、くらいか。最初に結論ありきなのは良くない。「こういうデータだと指導教員が気に入るに違いない」と学生に思われている状態で、変にプレッシャーをかけるとまずいだろうな。<br />
<br />
　しかしまあ今回のは、 韓国の黄教授に並ぶ「壮大なフィクション」を構築していたっぽいので、そういうのが好きなら税金使わず自費でワープロでも買って創作してれば良かったのに。<br />

]]>
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<category><![CDATA[科学と社会]]></category>
<author><![CDATA[apj]]></author>

<comments>http://www.cml-office.org/ehold/?logid=2213#comments</comments>
<pubDate>Thu, 29 Jun 2006 20:40:12 +0900</pubDate>
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<item>
<title><![CDATA[白インゲンダイエットを講義ネタに]]></title>
<link>http://www.cml-office.org/ehold/?logid=1855</link>
<description>
<![CDATA[ 
　雑談掲示板の方にも出したが、白インゲンダイエットで中毒が起きた話を、本日の教養講義の最初にしてみた。出席カードの裏のコメント欄に、母親と熱中して見たけど中毒については知らなかったので帰ったら母親に伝える、と描いてきた学生がいた。<br />
　TVが何でも信用できると思いこんでいるところから考え直してもらわないと身を守れないというのが現実である。特にダイエット系の「○○ダイエット」と銘打ったものに、まともなものは１つもないと思った方が安全だろう。これまでいろんな方法が提案されては消えていった。決定打があればそれが使われ続けて残るはずだが、一つもないということは、これまでに山ほどインチキを積み重ねてきたということに他ならない。５年継続して生き残っている方法があれば試せばよい、という方針に切り替えるだけでも、変なものを踏む可能性はかなり減るのではないか。<br />
<br />
<blockquote><a href="http://www.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20060509i415.htm?from=main4" target="_blank">“白インゲン症”延べ６５０人…放送前の試食異常なし</a><br />
<br />
　ＴＢＳ系の健康情報番組「ぴーかんバディ！」で紹介された白インゲン豆ダイエット法を試みて、激しい下痢や嘔吐（おうと）などの症状を訴えた視聴者が９日夕までに、延べ６５０人に上ったことがＴＢＳのまとめで分かった。<br />
<br />
　いずれも症状は軽く、快方に向かっているが、同局では事態を重視。同日午後のニュース番組で、白インゲン豆を使ったダイエット法について、視聴者に注意を呼びかけた。<br />
<br />
　白インゲン豆にはファセオラミンと呼ばれる物質が含まれており、炭水化物と一緒に食べるとダイエット効果があるとされる。<br />
<br />
　番組では、フライパンでいった後、粉末にしてご飯にまぶすなどの調理法を紹介。放送前に番組スタッフら十数人で１０日以上試食したが、体調に問題はなかったという。<br />
<br />
　今回の件について、徳島文理大の勝沼信彦・健康科学研究所長（生化学）は「ファセオラミンを大量に摂取すると、嘔吐や下痢を起こすことがある。危険性があるものをダイエット法として広めるのはどうか」と指摘。ＴＢＳ広報部では「生豆に含まれる成分が加熱不十分のために残り、胃や腸の粘膜の炎症を引き起こした可能性が高いのではないか。今後、個々のデータを分析し、原因を究明したい」としている。<br />
<br />
（2006年5月9日22時43分 読売新聞）</blockquote><br />

]]>
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<category><![CDATA[科学と社会]]></category>
<author><![CDATA[apj]]></author>

<comments>http://www.cml-office.org/ehold/?logid=1855#comments</comments>
<pubDate>Fri, 12 May 2006 01:04:18 +0900</pubDate>
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<item>
<title><![CDATA[環境ホルモン濫訴事件：原告の支離滅裂]]></title>
<link>http://www.cml-office.org/ehold/?logid=1643</link>
<description>
<![CDATA[ 
　先週、第六回口頭弁論が行われた環境ホルモン濫訴事件について。<br />
原告（松井三郎京都大教授）の主張は、原告がシンポジウムで行った発言について、「原告が、環境ホルモンは終わった。次はナノだ」と被告に書かれたことが名誉毀損にあたるというものらしい。原告代理人は裁判官の前で口頭で「環境ホルモンは今でも重要な問題で、原告は環境ホルモンをずっと研究してきた。原告が次はナノだと言うはずもないし言う立場でもない」と力説した。<br />
　しかし……<font style="color:#FF0000; ">松井教授は、2005年度に、ナノ粒子の有害性をテーマとする科研費を得ていた</font>ことが判明した。<a href="http://homepage3.nifty.com/junko-nakanishi/zak341_345.html#zakkan343" target="_blank">雑感３４３</a>によれば、日本学術振興会の科学研究費補助金採択課題・成果概要データベース　<a href="http://seika.nii.ac.jp/" target="_blank">http://seika.nii.ac.jp/</a>　にアクセスし、「松井三郎」で検索すれば出る。<blockquote>研究課題名　ナノ素材の毒性・代謝機構とその環境影響評価<br />
研究代表者　松井 三郎　 (マツイ サブロウ)　京大・教授</blockquote>　（；ﾟДﾟ）ハア！？<br />
　次はナノだと思ってるだろ！って指摘されたって、本人がやってることがまさにその通りなんだから、怒る理由が全く無いぢゃないか！つか、次がナノだと思ってないなら、何でこんな科研費申請してるわけ？代理人弁護士はこのことを知ってて「次はナノなんて言うはずないっっっ！」て叫んでたのか？<br />
　毎回毎回予想の斜め上いく裁判で、第六回は比較的穏やかだったと思ったんだが、考えが甘かった。やっぱり今回も予想のかなり斜め上。まさか、ナノ粒子の有害性で研究費をもらっておいて、「次はナノだと言った」と指摘されたことで逆ギレして相手を訴えるなんて……何がしたいのかさっぱりわからん。これで、訴える内容としては、どうひいき目に見ても「環境ホルモンは終わったと言ったと誤解された状態で文章が書かれた」しか残らない。一体この先どうするつもりなのだ？<br />

]]>
</description>
<category><![CDATA[科学と社会]]></category>
<author><![CDATA[apj]]></author>

<comments>http://www.cml-office.org/ehold/?logid=1643#comments</comments>
<pubDate>Mon, 17 Apr 2006 20:18:16 +0900</pubDate>
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<item>
<title><![CDATA[懲戒処分の記載内容]]></title>
<link>http://www.cml-office.org/ehold/?logid=1532</link>
<description>
<![CDATA[ 
　<a href="http://www.kyoto-u.ac.jp/GAD/topic/data05/tpc060328_1/tpc060328_1.htm" target="_blank">京都大の白川太郎教授が懲戒解雇された件</a>について。金銭の管理にしくじったのなら処分は仕方がないが、それ以外の部分で少し気になったので、全文引用してコメントをつけておく。なお、○に数字は画像で埋め込まれていたので()に数字に変更した。<blockquote>2006年3月28日<br />
京都大学大学院医学研究科教授の懲戒処分<br />
<br />
１．事案の概要<br />
　 本学の教授が、平成15年9月から同17年12月までの間、以下の行為を行ったことは、国立大学法人京都大学教職員懲戒規程第３条に規定する懲戒処分の事由である「信用失墜行為」及び「その他（大学の教職員としてふさわしくない行為をしたとき。）」に該当するものであり、これらの事実を総合的に判断して、本日、京都大学教職員就業規則に基づき懲戒処分を決定した。<br />
<br />
(1)<font style="color:#FF0000; ">Ａ社に対して、京都大学教授の肩書き及び顔写真が付され科学的根拠の少ないコメントを広告に使用することを許可し、これが平成16年8月30日（月曜日）の新聞朝刊の折り込み広告として配布されたことについて、同年11月11日（木曜日）に医学研究科長から文書による厳重注意を受けたにもかかわらず、その使用を停止させるための有効な措置をとらず、平成17年6月及び同年10月にいたっても同様の内容が同社のパンフレットに記載されて顧客に配布された。</font><br />
<br />
(2)Ｂ社のホームページに平成17年3月頃、兼業許可を受けることなく、同社顧問として、京都大学教授の肩書き、顔写真、履歴及び業績を掲載させた。<br />
<br />
(3)兼業先のＣ社から、平成16年7月8日（木曜日）に無利子で1,000万円の供与を受けた。<br />
<br />
(4)Ｄ社からの回答によれば、同社から平成15年9月に研究開発費用として2,500万円、同16年1月に実験費用として1,000万円をそれぞれ受領したにもかかわらず、大学で定める正規の研究費受入の手続きを行わなかった。<br />
<br />
(5)医学研究科は、平成17年6月10日（金曜日）に研究科長、同月23日（木曜日）に医学教授会が事情聴取を行い、金銭に関わる、(3)(4)の事項は重大であるので、その後も繰り返し事実を解明するため説明を求めたが、上記事情聴取において自ら述べた(3)、の(4)金銭の受領につきその確認が拒否される等、十分な回答がなされなかった。<br />
　このため、医学研究科長は、最終的に、(4)の事項に限定して、平成17年11月22日（火曜日）及び同月30日（水曜日）に業務命令により回答書及び関係書類の提出を求めたが、これにも応じなかった。<br />
<br />
２．懲戒処分の内容<br />
京都大学大学院医学研究科　教授（50歳）　　　　　　懲戒解雇<br />
<br />
３．処分の決定日<br />
　　 平成18年3月28日(火曜日)</blockquote>　経理に不審なところがあれば、処分の対象になるのは当たり前だが、引っかかったのは(1)の項目である。健康がらみの宣伝で大学教授の名前や顔写真が使われるというのは良くあることだし、望ましいことではない場合が多いが、それを大学が注意していいのか？<br />
　大学は産学連携や社会貢献を進めたがっており、「貢献してまっせ」という内容が世間に出ることをむしろ歓迎している。文書の中には「科学的根拠の少ないコメント」とあるが、一体どこで線を引くのかがあらかじめ明確でない限り、教員としては動きようがないし、萎縮効果をもたらすのではないか。コメントは編集されるから、ばっさり省略された挙げ句科学的に曖昧なものになることだってあり得る。<br />
　大学が教員の活動内容のうち、情報発信の内容について規制することは、学問の自由との関連においても大きな問題を引き起こす。学問の自由の保障というのは、時の権力者や企業の利害に反しても真実を述べることを制限しないということである。これが必要だということは、歴史から学ぶことができる（憲法学の教科書が役立つだろう）。学問の自由を制度的に維持するには、怪しい情報が発信されることを規制できる制度やしくみを大学内に作ってはならない。なぜなら、怪しいか怪しくないかの判断それ自体が、時代や状況によって恣意的になされるおそれがあるからである。より大きな利益をもたらす「学問の自由」を維持するためには、怪しい話が混じるリスクを許容するしかない。<br />
　私はこれまで、企業の怪しい宣伝に研究者が登場することを批判してきたし、その立場は今後も変わらない。しかし、大学が、研究者が怪しい宣伝のお先棒を担ぐことを規制するのは、どんな形でなされることであっても反対する。おかしな宣伝に荷担した学者は、言論の場で批判すればいい。現実の損害が発生した場合は、司法の場で責任を問えばよい。研究のねつ造のような、大学内で白黒つけられる場合はともかく、表現が絡むような曖昧な事案については、裁判所のような事実認定機能を持たない大学が手を出すのは避けるべきだろう。<br />
　今回の処分は、(1)が無くても可能だったはずである。(1)の内容を文書に入れたのは、一見社会に対する責任を果たしているように見えるが、別の意味でまずいのではないか。<br />

]]>
</description>
<category><![CDATA[科学と社会]]></category>
<author><![CDATA[apj]]></author>

<comments>http://www.cml-office.org/ehold/?logid=1532#comments</comments>
<pubDate>Wed, 29 Mar 2006 12:50:58 +0900</pubDate>
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<item>
<title><![CDATA[環境ホルモン濫訴事件：原告登場のインパクト]]></title>
<link>http://www.cml-office.org/ehold/?logid=1021</link>
<description>
<![CDATA[ 
　準備書面のweb公開作業を先にやっていたので、blog が遅れたが、環境ホルモン濫訴事件を傍聴してきた。<br />
　何と言ってもハイライトは原告の松井教授登場。傍聴席に聞こえるように「松井です」と言ったあと、弁論が始まる前（裁判官が入ってくる前）に、中西氏に向かって「失礼なことを書いたからだ、謝れ」とやった。すかさず中西氏が「じゃ訴えるってのはどうなのよ？」とやり返していた。ということで、最初のツカミは見事だった＞松井教授。よっぽど、「応援団やってる天羽です」って、傍聴席との仕切り越しに名刺交換でもしようかと思ったが、法廷内なので自粛した。<br />
<br />
　その後、弘中弁護士の説明があったが、<a href="http://www.i-foe.org/" target="_blank">応援団のページ</a>に準備書面として公表したとおりで、引き締まった弁論だった。というよりも、原告代理人が、余分なことまで答弁書に書いて弁論を散漫なものにしているというのが実態である。もともと、本件名誉毀損訴訟は、中西雑感286の内容についてのものであるのに、訴訟が始まってからの中西雑感について書いたり、挙げ句に私のblogの内容まで証拠として出していた。もちろん、こんな後出しの内容によって、元の雑感が名誉毀損にあたるかどうかの判断が変わってくるはずもない。弘中弁護士の準備書面は、こういった余分な部分は全部省いて、本論に対してのみ絞って書かれていた。<br />
<br />
　どうも、原告代理人は、その後の中西雑感も、我々がネットであれこれ書くことも気に入らないらしく、「訴えられた後もネットであれこれ書いて、反省する態度がみられない。訴訟物の追加をしたい」と言い出した。つまり、訴訟提起後のネット上の言論の内容に対して名誉毀損訴訟を起こすという意味である。裁判官は「あまり広げない方がいいのでは？」と言っていたが、原告代理人は「別訴にするか追加にするかも含めて検討する」と言った。つまり、自分たちが早々にプレスリリースを出すのはいいが書かれるのは嫌という、見事なダブルスタンダードで行動しておられるようである。<br />
　大体、名誉毀損で訴えられて「正直スマンカッタ」と思うなら、そもそも訴えの内容に対して争ったりしないから、口頭弁論がこんなに何回も行われるはずがない罠。被告が、そんなの名誉毀損じゃない、と思ってるからこうやって訴訟しているわけで、それに対して「反省する態度が見られない」と言われても、そりゃ当たり前だろうと。原告代理人は自分が何を言ってるのかわかっているのだろうか。裁判という場にこれほどふさわしくない発言もないと思うのだけど。<br />
<br />
　ともかく、別訴が提起された場合には、応援団をやっている酔うぞさん、浜田さん、私も、被告になる可能性が出てきた。この件については、<a href="http://youzo.cocolog-nifty.com/data/2006/01/post_90d6.html#more" target="_blank">酔うぞさんのblogでも記事</a>が出ている。<br />
　実は、応援団のウェブサイトを作り始めた時、ボランティアで作業を手伝いたいという人もいらっしゃったのだが、敢えて協力を頼まずにやってきたし、事務局の人数も増やさずにやってきた。この手の活動が原告にとって目障りであることは確かだし、牽制のための提訴もあり得ると考えていたからである。この場合、下手な訴訟をやると、近い将来のネット利用が著しく妨げられる結果になりかねない。もし訴えられた場合に、ネット上の表現の自由がこの先どうあるべきかという価値観を共有した上で訴訟戦略を立てていける人でないと、一緒に事務局をやるには危なすぎる。<br />
　昔なら、「運動」をするときにはビラを印刷したり配ったりということで、リソースを一カ所にまとめる意味があったのだが、ネットの時代の強みは分散するということである。だから、できるだけ多くの人にこの問題を取り上げてもらって、各自で自己責任で意見表明をしていただくようにお願いしてきた。独立に数十人が意見表明をしているのを、全部訴えるなど不可能だからである。<br />
<br />
　なお、法廷でウケたやりとりは以下のようなものだった。<br />
裁判官「お二人とも学者ですし、裁判所としては円満な解決を、と思うのですが」<br />
中西「訴訟の最初に取り下げていただきたいと言ってもきいていただけず、その後事実と違うことが出てきたので反訴せざるをえなくなった」<br />
松井「失礼なことを一方的に書くからだ。謝れ」<br />
　でも、結局どこがどう失礼なのかという特定は無かった。まるで小学生の喧嘩を見ているような気分になった。<br />
<br />
　口頭弁論終了後に、みんなで集まって簡単な情報交換があった。<br />
<br />
　今回原告が登場したのは、前々回の口頭弁論前に待合室で傍聴人が「原告コネェー」などと話をしながら和んでいたら、原告代理人が隅の方に居て、「私原告代理人です」と発言したなんてことがあって、原告が来ないとまずいということが伝わったのではないかという指摘があった。なかなかキャラが立ってる原告だったので、次回もぜひ登場してほしいというのが傍聴人一同の意見だった。<br />
<br />
　さらに、中西氏の話によれば、環境省あたりは何とか中西氏と松井教授を和解させたがっているらしい。具体的には、共著で本を書く、とか、同じ講演会で中西氏と松井教授を同席させるとか、そういう企画が一杯出てきているとのこと。しかし、本日の裁判官の前でのお二人のやりとりを見ている限り、そんな企画をやったら、紛争の数が増えることはあっても決して減ることはないと思われる。これ以上もめ事の種を撒くのはやめとけ＞環境省。<br />
<br />

]]>
</description>
<category><![CDATA[科学と社会]]></category>
<author><![CDATA[apj]]></author>

<comments>http://www.cml-office.org/ehold/?logid=1021#comments</comments>
<pubDate>Sat, 28 Jan 2006 21:13:49 +0900</pubDate>
<guid>http://www.cml-office.org/ehold/?logid=1021</guid>
</item>

<item>
<title><![CDATA[妙にずれたコメント]]></title>
<link>http://www.cml-office.org/ehold/?logid=1003</link>
<description>
<![CDATA[ 
物理学会のニセ科学と向き合うシンポジウムの話題に<a href="http://www.doblog.com/weblog/myblog/19256/2197957#2197957" target="_blank">トラックバックがあったので、blogを見に行った</a>。微妙にずれたツッコミどころのあるコメントが出ていたので、ここで突っ込んでおく。<blockquote>”（お）物理学会は，日本社会 にもっと積極的に発言の機会をもつべきである。そのためには，学会員のアカデミックな研究.教育活動や受賞などに関する情報をマスメディアにリリース すべきであり，そのための広報機関を学会内部に作るべきである。一般社会人から隔てられた非公式クラブの立場にいつまでも甘んじることなく，そこから早急に脱却し，物理学者もこの日本社会の重要な一員であることを社会にアピールすべきである。”<br />
<br />
この当時、私の意見は全く省みられることはなかった。が、今回、日本物理学会の”花形（エース）”である田崎晴明教授がこういった試みを行ったために、マスコミも飛びつき、日本物理学会もサポートしたのであろう。氏のHPには、日本物理学会長である佐藤勝彦教授への賛美が書かれている。<br />
<br />
いずれにせよ、９年前に私が主張したことが正しかったということがお分かりであろう。この点については、私は、何が科学をつぶすのか？の中でも論じている。<br />
</blockquote>　今回のシンポジウム、物理学会の側からマスコミに宣伝したという話は聞いていない。だから、「９年前の主張」が正しかったかどうかという評価はまだだと思う。ついでに言うと、マスコミが動いたのは、ネットのあちこちで話題になったことが大きいのではないか。<br />
　ところで、９年前の主張が正しかったと言うのは自由だが、それならこの９年間、井口氏は一体何をしていたのだろう？評論しただけで終わりか？<br />
<br />
　水からの伝言批判について、井口氏は次のようにコメントしている。<blockquote>もし問題があるとすれば、それが学校の理科の本（文部科学省認定の本）として引用されることであるが、これは、今度はその著者の問題というよりは、教科書の制作者や教科書を認定した国家公務員の知的レベルの問題である、ということになる。言い替えれば、そういうインテリを教育したはずの大学側の問題と言えるのである。</blockquote>水からの伝言は、文部科学省経由で学校に広まったわけではない。TOSSという民間の教育団体を通して広まったのである。教科書とも副読本とも関係がない。また、「大学側の問題」とひとくくりにしているが、小中学校の教員を養成しているのは主に教育学部であって理学部ではない。教員養成がどう行われているかという現実をもう少し見てから発言してもらいたい。<br />
<br />
井口氏はと学会の活動も完璧に誤解している。<blockquote>菊池誠教授は、「ト学会」（”トンデモない”という意味の”トンデモ”という言葉を流行らせた「トンデモ学会」）のメンバーとして有名である。今回の日本物理学会の「ニセ科学」シンポジウムは、かなりこの「ト学会」の”乗り”であるように私には見える。<br />
<br />
私個人は、この「ト学会」は好きではない。というのも、あまりに”原理主義”的だからである。宗教で言えば、原理教。イスラム教で言えば、シーハ派。キリスト教で言えば、キリスト教原理教。こういった”堅物”的側面がいなめないからである。</blockquote>　と学会はト学会ではないのだが、それはともかくとして、と学会が言う所の「トンデモ」とは「著者本来の意図とは異なった意味で楽しめる」というものである。実際、と学会例会では、プレステ２用のゲームソフトや、ウルトラマンが登場するプロモーションビデオ、NHK教育「中学生日記」などが多数取りあげられていて、疑似科学系のネタはむしろ少数派である。最近のと学会本も、コミケで売ってると学会誌の内容も、疑似科学ネタはむしろ少ない。こんな何でもありな発表が行われている集団に向かって原理主義的とは、井口氏はと学会のドコを見て言ってるのだろうか。<br />
<br />
　次は典型的な詭弁である。<blockquote>私は、古典的物理学者の多くが、何らかの（今では間違っていると考えられる）仮説を持っていたということを知っている。<br />
<br />
ケプラーは宇宙をプラトンの多面体が構成していると考えた。ニュートンは超能力のようなものを信じていて遠隔的相互作用（瞬時に伝わる力）の存在を信じていた。マックスウェルも真空は何かエーテルのようなものが詰まっていると考えていた。テスラも摩訶不思議な宇宙観を持っていた。アインシュタインも超能力を信じていた。<br />
<br />
こういった個々の人物が固有に持つイメージ（描像）まで”トンデモ”だと言って否定する必要はあるのだろうか。</blockquote>　まず、と学会が、昔の古典物理学者の誤った仮説をトンデモと呼んでネタにした事実などない。勝手な思いこみで決めつけるのは止めていただきたいものだ。ついでに言うと、と学会以外でも、この手の仮説をトンデモという理由で否定しているのは見たことがない。言ってもいないことを言ったかのように想像して議論するのは、混乱するだけなのでやめてほしい。<br />
<blockquote>しかし、国や大学の後押しを受けた専門家であるプロの科学者なら、ハバードモデルや格子モデルというおもちゃのモデルを解くためにスーパーコンピュータなどを使って何億円もの予算で研究でき、しかし一方、ごく普通のアマチュアの科学者が、身銭を切って行った美しい氷の結晶の研究が「ニセ科学」のレッテルを張られてバカにされるとするのであれば、何か本末転倒的な理不尽さを感じざるを得ないというのも事実である。</blockquote>　水の結晶を眺めて楽しんでいるアマチュア科学者しか居なかったのなら、何の問題も発生しなかった。ついでに言うと、江本氏をアマチュア科学者と呼ぶことには同意しかねる。元々、まともな測定回路も入ってない波動測定器を高額で売りつけるということに荷担していた人物である。<br />
　水に情報を記憶させるという詐欺商法の片棒を担いでいるから問題なのだ。誰かに何かを売りつける立場になった時点で事業者であり、プロとみなすのは当然である。<br />
<blockquote>要するに、私が言わんとすることは、「ニセ科学」バッシングするというのであれば、同時に今度は自分達が行っていることが「ニセ科学」ではないという正統性をも主張する必要が出てくる、ということである。<br />
<br />
果たしてこの辺がどう展開していくのか、今後を観察する他ないだろうネ。<br />
</blockquote>　さて、ここで<a href="http://www.stannet.ne.jp/kazumoto/vitaej.kazumoto.html" target="_blank">井口氏が公開している略歴</a>を見てみる。注目すべきことは、1990年にソルトレイクのユタ大学で学位を取っているという部分である。常温核融合の騒ぎが起きた時期、場所ともにぴったり重なる。まさにご自分が居た場所で起きた常温核融合について完全にスルーしているのは何故だろうね？こんな内容の評論を書くのなら、当然常温核融合の件について一言あっていいはずだが、井口氏は、常温核融合は今でもニセ科学ではないとでも考えておられるのだろうか。<br />
<br />
　ちょっと引用の順番が変わるが、<blockquote>にもかかわらず、無名の自称科学者の「水や氷の本」は「ニセ科学」のレッテルを張り、一応東大出身の科学者の養老孟司の「バカの壁」や茂木健一郎の「クオリア」にはなぜ「ニセ科学」のレッテルを張らないのであろうか？　この心理状態は私には理解不能である。私の個人的観点では、ここにもある種の”新手の” 官尊民卑的な思想が入っているのではないか、と見える。</blockquote>　<font style="color:#FF0000; ">そう思うんならオマエガヤレ</font>。評論だけなら誰でもできる。ついでに言うと、「アマチュア科学者」なら根拠のない実験モドキをもとにして商売をしてもいいのか？実際に、江本氏の波動の話が水製品の宣伝に使われているし、ワラをもつかむ（病気の人に）つけ込む形で波動転写装置が売られている。アマチュアだろうがプロだろうが、「科学者」なら、こんな現実を認識した時点で、悪用されないように注意するなり何なり手を打つはずだが、江本氏は何もしていないばかりか、むしろ被害を増やす方向に進んでいる。評論を書くなら、水からの伝言が、出版物以外にどう使われているか確認してからにしていただきたい。<br />

]]>
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<category><![CDATA[科学と社会]]></category>
<author><![CDATA[apj]]></author>

<comments>http://www.cml-office.org/ehold/?logid=1003#comments</comments>
<pubDate>Wed, 25 Jan 2006 18:04:20 +0900</pubDate>
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<title><![CDATA[支援のお願い：環境ホルモン濫訴事件]]></title>
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<![CDATA[ 
　<a href="http://homepage3.nifty.com/junko-nakanishi/060116power.html" target="_blank">中西氏のウェブサイトから応援のお願い</a>が出たので、こちらでも取り上げておく。<br />
<br />
　既に何度か話題にしたように、国際シンポジウムで京都大松井教授が行った発表について、中西氏がウェブで内容を批判したら、名誉毀損で訴えられてしまった。しかし、口頭弁論を三回もやっても、文書のどこが名誉毀損か原告が特定できないという状態が続き、反訴が行われた今になっても、やはり原告は名誉毀損の事実を指摘しようとしない。<br />
<br />
　民事訴訟の証拠方法は自由である。<a href=" http://www.i-foe.org/index.html" target="_blank">環境ホルモン濫訴事件：中西応援団のサイト</a>では、松井氏が当日発表したスライドとテープの反訳や、提訴の原因となった中西氏の雑感を公開している。<br />
　そもそも、名誉毀損が成立するには、名誉毀損された人の社会的評価が変わらなければならない。松井氏の発表内容とそれに対する中西氏のコメントを見た普通の人が、「松井氏の社会的評価が変わった」と感じるかどうかを知りたい。発表内容に対してこの程度のコメントは通常ありうることだと思うようであれば、社会的評価が変わったとはいえないだろう。<br />
<br />
　この提訴の原因となった雑感が通常人の感覚で名誉毀損にあたるか？ということについて、皆さんが考えるところを、Ａ４の用紙１枚に書いて、中西氏の私書箱宛に送って欲しい。受付は１月２０日からである。メールでテキスト直打ちで送る場合は、分量の目安がワープロにしたときＡ４で１枚程度と考えてかまわないだろう。<br />
<br />
　細かいフォーマットは決めていないが、裁判官が読みやすい文書であることが望ましいので、紙で送る場合でも。本文はワープロで作り、最後に自筆で署名するというのがいいと思う。提出した文書は裁判で証拠書類として扱われるので、誰でも裁判所に行けば見ることができる。このことを認識した上で、個人の名で、意見を出してほしい。<br />

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<category><![CDATA[科学と社会]]></category>
<author><![CDATA[apj]]></author>

<comments>http://www.cml-office.org/ehold/?logid=957#comments</comments>
<pubDate>Thu, 19 Jan 2006 01:33:12 +0900</pubDate>
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<title><![CDATA[産学連携は慎重に]]></title>
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<description>
<![CDATA[ 
　<a href="http://atom11.phys.ocha.ac.jp/wwatch/appendix/app35.html" target="_blank">水商売ウォッチングの方に詳細を書いた</a>が、一応こちらにも出しておく。ブラックシリカの宣伝方法が薬事法にひっかかったという新聞記事に掲載された、北大の荒磯教授のコメントが問題である。<blockquote>シリカの性質について詳しい北大の荒磯恒久教授は「遠赤外線が水の構造に変化を与えることは証明されているが、医学的な効果は証明されていない」と指摘したうえで、「国や自治体が医学的な効能を実証する必要がある」と強調している。</blockquote>　遠赤外線が水の構造を変えるという話は、液体の研究の方では今のところ全く支持されていない。ただし、この話は、これまでの水関連の宣伝とは異なり、JJAPのレターが出ているから厄介である。該当する論文は次の２つだが、他にもまだあるかもしれない。<br />
・"Clathlate-like Ordering in Liquid Water Induced by Infrared Irradiation", Jpn. J. Appl. Phys. vol.43 No.11A 2004 pp L 1436-L 1438<br />
・"Effect of Far-Infrared Light Irradiation on Water as Observed by X-Ray Diffraction Measurements", Jpn. J. Appl. Phys. Vol. 43, No. 4B, 2004, pp. L545-L547<br />
　あとの方の論文の共著者の一人が荒磯教授だから、荒磯教授は「遠赤外線で水の構造が変わる」と素で信じているのだろう。<br />
　論文の問題点は、水商売ウォッチングの方に書いたが、もう一度まとめると以下の通りである。<br />
（１）乱雑な空間構造を持つ液体では、Ｘ線散乱の特定の散乱角度での強度から空間構造を議論することはできない。当該論文は、横軸が散乱角度のままで議論しているが、これは意味をなさない。全散乱角度で測定し、フーリエ変換して、動径分布関数になおして初めて空間構造の情報が正しく得られる。<br />
（２）論文の測定角度範囲は狭いが、その部分だけでも、遠赤外線処理した水とそうでない水で、散乱強度の絶対値が広い範囲で倍以上違っている。Ｘ線散乱の強度が試料の電子密度に比例することを考えると、光学系の調整がうまくいってないのではないかと思われる。強度の直接比較ができる程度に毎回合わせるのは難しいとしても、あまりにも違いが大きいのはおかしい。<br />
　以上のことから、上記の論文を書いた研究グループの仕事は、レターとして出版されてはいても、今後<font style="color:#FF0000; ">「広い角度範囲で測定して動径分布関数になおした結果が提示され」かつ「元データの散乱強度の違いが現実的な範囲に収まっている」ことが確認されるまでは、何かの判断に使ってはいけない</font>ものである（この２つが出そろったら、他の実験手法による結果とも付き合わせて、話が本当かどうかを確認することになる）。<br />
　「水に何かの処理をして水の構造を変えたい」と夢想する企業は後を絶たない。荒磯教授の現在の専門が産学連携であることを考えると、「遠赤外線が水の構造を変える」という話が、北大の産学連携の活動を通して一般企業に広まり、消費者に対する宣伝に使われる可能性がある。<br />
　今回のネタは、液体のＸ線回折を専門にしている人ならチェックできるが、そうでない人が間違いを指摘するのは難しいと思う。セカンドオピニオンが必用なら、溶液化学研究会あたりで毎回液体構造のＸ線回折の結果を出しているグループに相談すると良い。<br />
<br />
　ウォッチングや掲示板でこの話題をとりあげたら、「これって日本の最高学府や科学に対する危険信号ではないのですか？」というコメントをもらった。勿論、まともな産学連携の方が数としてはずっと多いが、おかしな話に手を貸す研究者が出てきたら信頼が揺らぐことは確かだろう。この手の話は、産学連携の数自体が増加するだろうから、これから先増えることはあっても減ることはないのではないかと、実は心配している。<br />
　大学や教員に対する外部評価基準に、「産学連携」が入っているのだが、評価で要求される項目は、「どこと、何件、研究費いくらで、特許がいくつ、簡単な概略説明」といったものだけである。個別の内容が怪しいかどうかなんて、大学評価機構だってチェックのしようがないのだろう。また、内容で評価してそれが間違っていたら、別の問題が発生することになる。<br />
　すると、<br />
・怪しい理屈で<br />
・騙しても儲けたい企業と<br />
・公取がなかなかつっこめない程度の研究内容付きで<br />
産学連携しても、とりあえずプラスに評価されてしまう。内容がバレている研究者の業界では思いっきり顔をしかめられるに違いないが……。<br />
<br />
　私自身も企業から研究委託を受けたり、相談に乗ったりしている。未知のことを調べていくとと、どうも怪しいんじゃないかという話だって出てくる。幸いにして、企業の方が守秘義務を課しているので、怪しい部分もそうでない部分も含めて内容は一切外には出ない。また、私も「本当なら面白いが可能性は少ないし一歩間違うと怪しい方に行くから慎重に」と伝えている。企業の方もちゃんとそのことを理解してくれている。研究途上で関係者が（最善を尽くしても）間違うのは仕方がないが、他所まで広めるのはよろしくないと思う。<br />

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<category><![CDATA[科学と社会]]></category>
<author><![CDATA[apj]]></author>

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<pubDate>Sun, 15 Jan 2006 01:27:36 +0900</pubDate>
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