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資料:磁気処理法による赤水対策

文献を利用するときは必ず原典にあたること。ここに書いてある要約を一人歩きさせないように!
カテゴリ 印刷物
資料名

「磁気処理法による赤水対策<濁りのないきれいな水の供給>」
秋田大学 吉村昇・鈴木雅史
建設設備と配管工事 No.3 (1999) 3-7

要約

 アースした鉄片をイオン交換水に浸した。イオン交換水はヒーターで約30℃に保った。イオン交換水をポンプで循環させ、循環路の途中のガラス管の外側から、磁束密度7500Gの磁石を用いて磁場を印加した。磁気処理装置のあるものとないもので、濁度と鉄イオン濃度の経時変化を測定した。

 濁度は試験開始後500時間は上昇し、その後は低下する(磁気印加:1200時間後、磁気なし:400時間後)。磁気印加では1000時間後付近から濁度が低下する傾向があるが、磁気無しでは1500時間を過ぎて濁度が上昇する。磁気印加の場合は液中に沈殿物が生じるが無印加の場合は液全体が赤水状態となった。

 鉄イオンについては、磁気無しでは赤水になるころから上昇したが、磁気印加では2300時間付近まできわめて低い値を維持した。

 鉄片表面の成分の分析では、磁気印加の方が磁気無しに比べて磁鉄鉱が多いことがわかった(磁気印加90%、磁気なし80%)。

 濁度の違いについては、腐食生成物が磁石により磁化されて相互に凝集して沈殿するという説明ができる。鉄片表面の還元反応促進の機序は今のところまだ明らかではない。

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この報告書のコピーは日本セルポ株式会社からいただいた。