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出退勤記録

Posted on 5月 24th, 2006 in 倉庫 by apj

 裁量労働制になったので、出退勤時刻を学内のしかるべきウェブ経由で入力せよとのお達しがあった。
 フレックスな上に私が無精というのは致命的で、記録を付けようとしても三日坊主に終わることが目に見えている。かといって労務管理に従わないわけにはいかない。
 そこで、毎日の行動を再確認してみた。Mac OS Xで作業しているのだが、
・出勤してくる
・よほど講義時間が迫ったりしていない限り、まずEudoraを上げる
・一日いろいろ勤務
・帰る時にEudoraを終了し、メールのバックアップをポータブルHDDに記録
・ポータブルHDDを持って帰宅
・家のPowerBookにメールその他の変更ファイルをバックアップ
という流れである。
 オフィスは個室なので、Macにはログインしっぱなしであるから、login/logout時刻は指標にならない。最も勤務実態を反映しているのは、Eudoraの起動状況ということになる。
 いろいろネットを探し回って、LogApplicationUsageというツールを見つけた。こいつを起動項目に入れておけば、Finderからアプリを起動・終了させるたびに、アプリの名前と時刻をPreferenceの中のログファイルに書き込んでくれる。あとはEurdoraだけチェックすれば、出退勤時刻のチェックができることになる。
 まあ、研修や出張があったり、朝イチの会議や講義で昼までメールを見れない時は、逆にそのことを覚えている(し、Palmのスケジュールに記載がある)ので、後からでも記憶をたどっても何とかなるだろう。

#本当は入り口のカギにデータロガーを直結、パソコンでモニタ、日中にも鍵をかけて出掛けたりするので、そういうのはうまくプログラムではじいて、翌日には自動的にウェブサーバをつついて入力、なんてできると一番面倒がないのだが。そういうシステム、どこかに売ってませんかね?素直にホームセンターで自分専用のタイムカードの装置を買ってくることも考えたけど、数万円するし、ずぼらだから絶対カード入れ忘れるに来まってるし。

補習2回目

Posted on 5月 23rd, 2006 in 倉庫 by apj

 高校で数学IIIをやってない人向けの補習を5コマ目にやっている。今日が2回目で、終わった後学生さんと少し話をした。
 通っていた高校が進学校ではなかったので、理科は化学のみで物理も生物もやってない、数学III, Cもやってない。高2から理系文系の振り分けがあって、理系に行くと古文・漢文が全く履修できない。仕方がないからセンター試験対策で予備校に通って短期間でフォローして受験した、という話だった。
 そのくせ、高校の先生は「大学に受かれば後のことは知らない」「受験に出ないからやらなくていい」と履修内容を削りまくっている模様。

 ゆとりが最初におおっぴらに始まったのは丙午の私の代からなんだが(それまでになかった「ゆとりの時間」が導入されたりした)、それでも、高校でのコース分けは3年になってからで、古文だって文系より時間が少ないだけで3年でもやっていた。社会科は、政治経済、地理、世界史、日本史と全内容をやったし、理科は、物理化学は全部、生物地学も高校の内容の半分程度は終えた。数学も、全内容を終えた。公立の進学校だったので、数学については大学入試の問題をやる演習の時間まであった。
 まあ、使わない知識は忘れるから、今では、古文漢文は現役高校生より情けないことになってるし、生物や地学もダメダメだが、もう一回手を出そうと思ったときの敷居が相当低くなっていることは確かである。
 今は高校でやる内容が様変わりして、減らされまくっているので、自分が高校生の時のことを考えてカリキュラムを作ってもどうもにならない。人材しかいない資源のない日本でカリキュラムをがたがたにするなんて、文部科学省は一体何を考えているのか。

 受験だけ考えて履修内容を減らしたら、せっかく大学に入っても進級できずに留年、最悪では進路変更を余儀なくされたりして、学生が悲惨なことになるだけである。大学も大学で、教養部を解体したのなら、大学受験の方を全科目受験にして、全分野にわたるそこそこの知識の水準を確保しないとまずいのだが……。実際には、少子化で受験生を集めるために負担を減らす方向、つまり受験科目を減らす方向に向かっている。

 なお、この2週間は数IIIをやっていて、今週から行列とベクトルの話で数Cの範囲から始める。自分がやっていた受験勉強が今頃になって教えるのに役立つとは思わなかった。というか大学の教員になってから役立つとは思っていなかったよ……。

出会い系のspamにはコメカミに青筋が立ちそうな……

Posted on 5月 21st, 2006 in 倉庫 by apj

 相変わらず出会い系のspamが増える一方である。ろくでもないぼったくり商売なのは明らかだから関わる気はさらさらないし、万に一つ位まともな(ってどんなだ?)出会い系があったとしても、「誰かと出会うなどという手間暇のかかることなんか絶対にしたくない」から、まあ放置している。
 ただ、うっかり開くと脳天気な文面のオンパレードで、脱力することになる。昼間から暇をもてあましているので出会ってあんなことやこんなことをしたい、ってな設定のものを見た時には、さすがにネタだとわかっていても、ハリセンチョップ喰らいたいんかゴルァ!と思うこともしばしばである。いや、最近何かと忙しくて、その合間に仕事のメールの処理しなきゃ、とメールソフトを使うと、暇で暇でしょうがないという設定のメールが飛んできてるわけで「こっちは忙しいんじゃヴォケ!」と心の中でツッコミを入れている次第である。

ゴルゴ13

Posted on 5月 20th, 2006 in 倉庫 by apj

 講義ネタに使っていたというコメントがついたゴルゴ13のコミックスを買ってきた。Niimiさんの指摘通り、SPコミックス64巻で「2万5千年の荒野」が収録されている。内容は、整備不良のまま運転を始めた原子力発電所が、チェルノブイリをやらかす寸前までいったのを、発電所の技術者とゴルゴ13が食い止めるという話で、ゴルゴが圧力を逃がすための弁の部分を狙撃して穴を開けるという内容だった。
 プロの目から見て内容が許容範囲だということは、さいとう・プロがきちんと取材して資料を活用して製作したということなのだろう。

 さすがにこれくらいメジャーな作品になると、近くの普通の規模の書店にも在庫があるのだった。

教育基本法改定案第2条

Posted on 5月 19th, 2006 in 倉庫 by apj

 比較をやってるページより。

(教育の目標)第二条 
教育は、その目的を実現するため、学問の自由を尊重しつつ、次に掲げる目標を達成するよう行われるものとすること。
一 幅広い知識と教養を身に付け、真理を求める態度を養い、豊かな情操と道徳心を培うとともに、健やかな身体をはぐくむこと。
二 個人の価値を尊重して、その能力を伸ばし、創造性をはぐくみ、自主および自律の精神を養うとともに、職業および生活との関連を重視し、勤労を重んずる態度を養うこと。
三 正義と責任、男女の平等、自他の敬愛と協力を重んずるとともに、公共の精神に基づき、主体的に社会の形成に参画し、その発展に寄与する態度を養うこと。
四 生命を尊び、自然を大切にし、環境の保全に寄与する態度を養うこと。
五 伝統と文化を尊重し、それらをはぐくんできた我が国と郷土を愛するとともに、他国を尊重し、国際社会の平和と発展に寄与する態度を養うこと。

 一と四にかなり不安を感じるわけだが……。

 既にと学会でもネタにしたし、教養の講義でもネタにしているが、心のノートというのがある。文部科学省が無料で配りまくったもので、小学校1・2、3・4、5・6、中学生向けの計4冊が出ている。これがまたどうしようもない、というか「道徳とは何か」を全くわかってない人が作ったとしか思えない内容である。
 たとえば、5,6年生向けの内容より。
・「自由にともなうものは責任」
 自由に伴うのはリスクだろ!権限には責任が伴うが……。
・「新しいものを求めて」という項目と、キュリー夫人の例
 それは道徳じゃない、むしろ理科だろうと。
・自分の生活を見つめる(規則正しい生活かどうかなどをチェック)
 道徳じゃなくて保健衛生の問題では
・自然に対して畏敬の念を持とう
 これも道徳じゃないだろう
 3,4年生用の見所はココだ。
・「動物も植物もともに生きている」で、菊の茎を折ったからティッシュペーパーで包帯(?)をしたという作文
 ティッシュじゃ無理だろ支柱立てろよ!解決策間違えすぎ。
・「ひとびとは古くから動物や植物といっしょに心を通わせながら生活することを大切にしてきました」で、写真が三枚。「冬を日本で過ごす白鳥(親子連れがエサをやっている)」「屋しき森に囲まれた農家」「ハチを育ててはちみつを取るれんげ畑」
 最初のはともかく、真ん中は一方的利用だし、最後のはハチがめちゃめちちゃ怒ってるはずだろ!後に行くほど人による搾取が強まってるわけだが、ネタかよ!
・「美しいものに感動する心を」
 それは芸術でやることで、道徳で求めちゃいかんだろ。道徳的な判断と「美」は別でないと困る。
・「外国の人々や文化にも親しみましょう」で、衣食住の紹介写真が3枚。
 とりあえず手軽に親しめそうなのは「食」だけだというオチ。小学生だから、親と一緒に食事にでも行くしかない。最近は、海外料理の専門レストランが増えてるからなぁ。

 で、とってもイタイと思うのは、記入式の「心のノート」の空欄を埋めたのが他人の手にわたったら、まず間違いなく脅迫・嫌がらせに使われるだろうということだったりする。つか、そういうプライベートな秘密を書かせようとする編集になっている。

 こういう、間違ってるネタが随所に含まれた心のノートを配ることが道徳教育だと思っている文部科学省と、道徳の授業に「水からの伝言」というオカルトを平気で取り入れた教師が存在しているときに、法律で道徳教育だの自然を大切にだのといった内容にお墨付きを与えたら、次には一体どんな教材がやってくるのかと、期待が高まってくる。もちろん、と学会でネタにできるに違いないという期待に決まっている。
 今、法律の変更に賛成の人や反対の人の双方の思惑とは全く別方向にさらに斜め上をいく内容が教えられることになるのではないか、というのが私の予想である。
(子供の態度を良くするために礼儀作法を仕込もう、と年配の人達が思って道徳教育推進と叫んだとしてもだ、それを実現する現場での手段が「水が言葉を理解する」という内容になるとは普通は思わないだろ、やっぱり)

騙されやすい人?

Posted on 5月 18th, 2006 in 倉庫 by apj

 「PTAの書棚」より。この6章の「第6章  母親……特質と限界」が興味深いので以下に引用する。

1.現状肯定・前例踏襲の気風が非常に強く、「事実の把握」にきわめて消極的であるため、問題の多い現状に疑問を抱こうとせず、抱いても「一歩前」がない
2.感覚的な反応が中心であるため、物事の本質・軽重判断が期待できない。例えば「PTAは子どものため」を金科玉条のように使って論議の深化を阻み、「PTAの原点に返れ」という言葉を誤って使う
3.「子ども人質論」を払拭しきれず、「わが子」だけの視点で物事を考え、結論づけることが多く、「子どもたち」への気配りに欠ける
4.人権擁護・権利意識に乏しく、「親の教育権」といった発想はほとんど出てこない
5.情報提供の重要性を理解せず、逆に“ウワサ”として伝達しあう
6.権威にとても弱く、「学校全面委任」の意識が濃厚で、「規制」を学校に求める
7.過去を振り返り将来を見通すといった歴史認識に乏しく、「今」しか視野にない
8.地域の文化・教育力を掘り起こそうとせず、「PTA文化」の発想を持たない
9.「学ぶ姿勢」が極めて希薄であるうえ、書くこと・読むことを非常に嫌がる
10. グループ化したがり、それに同調しないと意地悪や嫌がらせをする。出来上がったグループでの序列づくりでは「夫の社会的地位」「子どもの成績」までが要因となる
11.社会経験を生かそうとする意欲に欠け、PTAとそれ以外のところでの経験を融合させようとせず、いわゆる社会常識が通用しない
12.個人の趣味への関心は驚くほど強く持っているのに、PTA活動を毛嫌いする
13.「完全」を求める余り、試行錯誤やチャレンジを嫌う
14.白紙状態からの論議が不得手で、指示待ち傾向の強い“くれない族”が目立つ
15.「血液型による性格分析」など、非論理的思考を疑おうともしない
16.他人の努力を素直に認めようとせず、結果だけで判断し、その結果をけなしたがる
17.社会人であることを貫かず、都合が悪くなると「主婦」「母親」を強調する

 PTAにおける母親(80年代末頃)の問題点を列挙したものだが、非合理ニセ科学に騙されやすい条件がかなりそろっているように見える。2,6,7,9,15あたりを併せ持っていると、簡単にコロっといきそうな。多分、時代とともにこういう性質は変わっていくだろうし、会社に勤める女性が増えれば様変わりすることが予想される。これが書かれたのは80年代末だから、この時代に小学生の母親だった人達に占める職業人(会社勤めなど)の割合は、今よりは少なかったと思われる。

本返せゴルァ!

Posted on 5月 17th, 2006 in 倉庫 by apj

 この春卒業した学生(元学生か)が、私の本を借りていったきり返してくれない。
H2O 水の伝記」なのだが、年明けくらいから返すように言っていたのに、返さないまま居なくなった。携帯のメールに、郵送でもいいから送り返すよう連絡をしているのだが、返す気配がない。
 もういちど買うのもしゃくなので、次には内容証明で請求して、それでも返さなければ……少額訴訟の出番だなこりゃ。

坪野さんの本三冊

Posted on 5月 16th, 2006 in 倉庫 by apj

 一般教育でも紹介している「健康情報を評価するフローチャート」をまとめた坪野さんの本を三冊まとめて購入。
食べ物とがん予防 健康情報をどう読むか」「生活習慣病 その常識で防げますか?」「検証!がんと健康食品 健康情報の見分け方
 巷に溢れる怪しい健康情報とどう付き合うかという本だが、情報を見抜くという観点からは、ニセ科学批判実践編として使える。というか、怪しい水宣伝の殆どは健康に関する話だから、まんまこの本のやり方が使える。
 今年は、サイエンスセミナーの講師が当たっていて、7月に山形大で講義する予定である。いろんな先生が持ち回りで90分ずつさまざまなトピックについて話をするオムニバス型式、しかも時間の終わりに簡単なテストをすることになっている。試験問題は、それなりに到達度をみなければならないが、講義は90分以内だし、そう複雑な問題も出せない。さてどうしようかと悩んでいたのだが、この三冊の内容も使ってニセ科学の話をしたあと、実際の広告や新聞記事、健康関係の雑誌記事を配って、何が怪しいかチェックポイントに従って判定するという形で試験するとなんとかなりそうだ。
 もちろん、この三冊は、教養の講義でもおすすめの参考書となることは言うまでもない。

先を越されたが……やらなくて正解かも

Posted on 5月 15th, 2006 in 倉庫 by apj

 読売新聞の記事より。

清水の舞台から飛び降りる、自殺か中年男性

 15日午後6時ごろ、京都市東山区の清水寺の男性警備員が「本堂下の斜面で男性があおむけになって倒れている」と119番通報した。

 男性は同市内の病院に運ばれたが、全身を強く打ち約1時間後に死亡した。男性が倒れていた場所の上部約10メートルには本堂舞台があり、欄干(高さ約1メートル)の下に男性の靴と同じ模様の足跡があったことなどから、東山署は男性が欄干を越えて、飛び降り自殺した可能性が高いとみている。

 男性は30~40歳代で、1メートル70。白色の長袖シャツに黒色のズボン姿。黒色の靴を履いていた。

(2006年5月15日22時5分 読売新聞)

 いやその、以前から、いっぺんあの有名な清水の舞台から本当に飛び降りてみたい、と思い続けていたのだが……。「諺通りに飛び降りてみたぜイェイ!」って友達に自慢してみたいなぁ、と。しかし先を越されてしまったorz。でも、死ぬ高さなら実行しなくて正解だったかもしれん。命と引き替えにネタを手に入れるつもりはまだないし。
 須賀原洋行氏の「気分は形而上」の「二階から目薬選手権」というネタにインスパイヤされて、「清水の舞台からダイビング選手権」てのを考えてたのだが、どうも駄目らしい。
 「清水の舞台からバンジージャンプ」なら打撲程度で済むのだろうか。「清水の舞台から落下実験」じゃあガリレオの追試だし。
 そういえば、ドッカの高専の学生向け課題で、「卵を高所から落としても割れないようにする」ってのがあったな。衝撃吸収素材をうまく工夫して、中の卵が割れないようにする技術を競うのだそうな。ということは「清水の舞台から卵を落としても割れない梱包方法コンテスト」なら意味があるのか。どうしても人で実験するなら「清水の舞台から安全に飛び降りることができる耐衝撃スーツの開発コンテスト」あたりか。「清水の舞台から飛び降りても壊れないASIMO」ができればホンダの株価が上がるに違いない。

タテコン

Posted on 5月 12th, 2006 in 倉庫 by apj

 本日は学科のタテコンだった。タテコンは、学科の1年生から大学院生と教員が生協の食堂に集まって、軽食をとりながらやる宴会である。こういう機会を作ると、違う学年の人たちと知り合いになるチャンスになるという利点がある。もう一つの目的は、新入生の顔見せで、乾杯が終わってから、新入生は会場の真ん中に出て、名前と出身地と入学した豊富を簡単にマイクで言うことになっている。
 また、日頃は講義でしか顔を合わさない教員と話をする機会でもある。普段は訊きにくいことをきいてきたりする(汗)。私の場合は……「ポケットに何を入れているのか」と訊かれて、全部出して説明することになった。