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本探しメモ

Posted on 12月 20th, 2005 in 倉庫 by apj

 結局、「宇宙電波天文学」(共立出版)はこの先も入手困難な状態が続くらしい。ということで、同様の内容の教科書や参考書が海外で出ていないか、amazonで調べてみた。結果はこんな感じ。
An Introduction to Radio Astronomy 標準的な教科書?
Tools of Radio Astronomy (Astronomy and Astrophysics Library) 初心者向けのテキストか。この本の問題の回答集も出ている。
Interferometry and Synthesis in Radio Astronomy VLBIやるためのアンテナの設計が中心か?
Interferometry in Radioastronomy and Radar Techniques レーダーの話も入っているので、こちらの方が扱っている話題は広い?
Advanced Array Systems, Applications and RF Technologies (Signal Processing and its Applications) レーダーの専門書か。
Interpreting Astronomical Spectra 回転準位でも決めてるのかと思ったのだが、もうちょっと広い話題を扱っている。

 リモートセンシングをーキーワードにしてみたがあまりよろしくない。

 赤外分光だと……。
Infrared Detectors and Systems
Fundamentals of Infrared Detector Operation and Testing

山形は雪

Posted on 12月 19th, 2005 in 倉庫 by apj

 山形は昨日から雪で、そこそこ積もった。しかし、市内の除雪がいまいちで、道路に押し固められた雪が凍り付いている状態である。新潟出身の人に言わせると、山形は中途半端な雪国で、対策も中途半端だということらしい。新潟くらい降ると、市街地の除雪がしっかり行われることになるとか。

血液型の次は星占いか……

Posted on 12月 18th, 2005 in 倉庫 by apj

 Yahooニュースより。

ふたご座は交通事故に注意?=星座、干支別の発生率を公表-石川県警

 ふたご座のあなたは歩行者に注意?-。石川県警は、交通死亡事故をめぐる星座別、干支(えと)別の発生・遭遇件数を公表した。若者や高齢者による事故が増えていることから、関心を持ちやすい切り口で注意喚起した。
 データは2003年1月から今年10月までの県内の死亡事故277件が対象。それによると、星座別で最も事故が多かったのはふたご座で、32人が起こした。やぎ座30人、おひつじ座28人と続き、最低はおとめ座の14人だった。
 危険度上位の星座については、事故の傾向を分析。「歩行者に注意」「スピードは控えめに」などとワンポイントアドバイスを付けた。
 また、交通死者の4割強を占める高齢者(65歳以上)向けに、干支別の事故遭遇率も示した。最も死者が多かったのは酉(とり)年で17人。以下、申(さる)年、卯(う)年の順で、「横断歩道を渡りましょう」などと注意を促した。 
(時事通信) – 12月18日15時1分更新

 いくら関心を持ちやすいからといって、交通事故の発生率を星占いや干支に関連づけてどうするのか。さらにワンポイントアドバイスを付けても、元になったデータの方が、星座とも干支とも関係ないわけだから、積極的な対策になってないのでは。しかも、サンプル数だって少なすぎて、順位を付けるのには役立たない。
 今より科学が発達してなかった昔の人の方が占いの本質はよくわかっていて、ちゃんと「当たるも八卦当たらぬも八卦」という諺を残している。これをわかった上で占いと付き合うのならかまわないが、警察の交通事故対策が「当たるも八卦当たらぬも八卦」では税金使ってやる意味がない。どうすれば事故が減るかについて合理的に考えて対策しなければならないときに、星占いに走ってどうするつもりなのか。注意を喚起するのはかまわないが、占いの存在を前提にするような方法で官がやっちゃまずいだろう。不合理な考え方を助長するようなことはやめてもらいたい。

日が変わったあたりで地震

Posted on 12月 17th, 2005 in 倉庫 by apj

 日が変わったあたりで地震があった。まだ起きててパソコンの前だったので、状況を見るより先に2ちゃんねるビューア立ち上げて、「地震キタ━━━(((゜∀゜)))━━━!!」スレに書き込んでる自分が居ましたよ……orz。「人はなぜ逃げおくれるのか」なんて本が出ていて、ドッカで「野次馬根性」とツッコミが入っているのを見たけど、「2ちゃんねる」てのが理由に加わってもおかしくない気がしてきた。

ある意味贅沢なDVD

Posted on 12月 17th, 2005 in 倉庫 by apj

 最近入手して感激したのが、OVAの「マジンカイザー」の5巻である(ただし、感激のポイントは世代を選ぶかもしれない)。ストーリーは、悪役のあしゅら男爵(柴田秀勝・北浜晴子)が、正義側のヘッド弓教授に変装して、爆薬を仕掛けるために正義側の基地である光子力研究所に潜入するが、当日が弓教授の誕生パーティーだったため、トンデモなプレゼントを渡されどたばた騒ぎに巻き込まれる、というお笑い系の話である。本物の弓教授の方は、視聴者の期待を裏切らず、しっかり悪役に襲われて逃げ回っていて、最後の方で登場する。
 この巻では、弓教授を演じておられる八奈見乗児氏の仕事がすばらしい。八奈見氏は、元々のマジンガーZでも弓博士役を演じておられたが、同じ頃に放映された「ヤッターマン」の悪役ボヤッキーも演じておられた、で、このOVAでは、弓教授(本物)はいわゆる「正義側の博士声」、弓教授(あしゅら変装)は「ボヤッキー声」で演じておられる。この切り替えが実に上手い。潜入中だから、本物っぽく振る舞わなければいけないシーンでは本物っぽい(つかそもそも本物を演じてるわけだが)な声、それが何となくぼろを出すに従ってボヤッキー声になる。1枚のDVDで、八奈見氏の「博士声」と「ボヤッキー声」の両方を聴けるとは思わなかったのでちょっと感激した。なお、最後の方のシーンで、自爆……じゃなくて起爆ボタンが登場するので、いつボヤッキー声で「ポチッとな」が出るかと、思わず期待したのだが、さすがにそこまで別作品をネタにはしていなかった。
 まあ、私の世代で両作品ともリアルタイムだったという人には、お薦めの1枚である。

天文関係の本

Posted on 12月 16th, 2005 in 倉庫 by apj

 ちょっと古いが、
「宇宙電波天文学」赤羽 賢司・海部 宣男・ 田原 博人 (共立出版)
「反射望遠鏡―大口径・広写野化に向けて」山下 泰正(東京大学出版会)
を探している。たまたま、現在刊行中の「岩波講座物理の世界」のシリーズの「望遠鏡」を見ていたら参考文献に上がっていたので、覗いてみるかと思ったら両方とも品切れ中だった。宇宙電波天文学の方は置いてある図書館がわかったので、そっちで読むつもりだが……。どちらもマニアしか買わずにあんまり売れなかったのだろうか。でも、天文好きな人の人口はそれなりにあるはずなんだけどなぁ。

ウチにテレビはありません

Posted on 12月 14th, 2005 in 倉庫 by apj

 教養の講義で、テレビのバラエティー番組の怪しい話などをやっていたのだが、実はその情報源は主にネットだったりする。ただ、具体的に議論しているのではなく、一般に、実験はこうあるべき、といった文脈でやっているので、特に問題はない。昼に外食したとき、店でやっている番組を見たりしているが、それで十分である。家にテレビは置いてない。
 ところがこの話をしたら、出席カードの裏のコメント欄に「ゆーこ先生、家にテレビなくてひまではないのですか?」と書かれてしまった。
 コイツは大学生のくせにテレビを見るのに忙しいのかい、と思わず突っ込んだ。
 テレビなんか無くてもやることが山ほどあって、ちっとも暇ではない。というか、これ以上「テレビを見る」などという作業が入ったらやってられないんだな正直なところ。本を読んでるか何か書き物(仕事とプライベート両方)してるか、ネットにつないでこうやってブログを書いたり他所のサイトを見たりしていると、それだけでいつの間にか日が変わってしまう。
 どうしても見たい作品があったら、後からDVDを買ってじっくり見ることにしている。番組の信憑性からいって、ニュースはそれなりに使えるが、それ以外は情報源としての価値は低い。そのニュースも、ネット経由で十分である。TVを持たなくなって4年以上になるが不自由はまったくない。

風評被害対策をどうするのか

Posted on 12月 13th, 2005 in 倉庫 by apj

 日経ビジネス(2005/11/14)の特集記事「虚妄の大学発ベンチャー:民営化時代のタックスイーター 」に出ていた、阪大の産学連携批判に対して、ライブドアニュースでツッコミ記事が出た。このことが、毎日インタラクティブでも取り上げられた(こちらは、記事が見えなくなるかも知れないので全文引用させていただく)。

日経BP:ライブドアの批判記事に反論
 ポータルサイト「ライブドア」のニュースサイトで12日、大手ビジネス誌「日経ビジネス」(日経BP)の記事について「事実が歪曲された可能性がある」などと報じた。この批判に対し、日経BP広報部は「わい曲や脚色することはあり得ない」と反論している。
 ライブドアがニュースサイトの記事で批判したのは、同誌11月14日号の「変だぞシリーズニッポン 虚妄の大学発ベンチャー 民営化時代のタックスイーター」という特集記事の一つ。記事では、「上場益を見越して、車と一戸建て選び、税金で起業した青年社長」の見出しで大阪大学を卒業したベンチャー企業の男性社長を取り上げている。記事によると、同社長は経済産業省傘下の独立行政法人 NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)のフェローとなり、給料をもらいながら、省庁から補助金を獲得するなどして事業展開。「国費でベンチャーと社長が増殖していく」などと結んでいる。
 この特集記事について、ライブドアのPJ(パブリックジャーナリスト)は「事実歪曲、報道被害か?日経の『大学発ベンチャー』記事」との見出しで批判。「記者の勝手な筋書きの中に、取材源の発言の一部をはめ込む手口。これはジャーナリズムの御法度だ」「今回の記事が発端となり(男性社長の会社が)NEDOなど公的機関の助成金などから締め出されたり、大学など研究機関に出入りがしにくくなったとしたら、報道被害は実害となり、賠償金の請求になってもおかしくない」などと批判している。また、日経ビジネス編集部から『事実を歪曲または脚色をした認識はありません』とのコメントを得た、としている。
 一方、記事を批判された日経BP社広報部は「編集部のコメントは、読者からの問い合わせに説明したもので、取材に対するコメントではない」とした上で、「当然どの記事もわい曲や脚色することはあり得ない」としている。【デジタルメディア局】
毎日新聞 2005年12月13日 12時38分

 問題の記事で取り上げられた黒川氏とは、阪大VBL時代に一緒だったので、日系ビジネスのこの号は私も注文して買った。ライブドアニュースで引用され紹介された内容は、まったくその通りであると私も思う。何も知らずに日経ビジネスの記事を読めば、あたかも黒川氏が税金で会社を立ち上げて巨額の収入を得て、会社の金で買った高級外車を乗り回し、高額の収入を得て一戸建ての住宅まで用意しているような印象を与える記事であった。しかし、ライブドアニュースによれば、外車は中古で大した値段ではない上、写真はわざわざ住宅展示場ロケをやって撮影したものだということらしい。これが事実なら、記事は捏造かヤラセということになる。
 真実がどうであるかは、今後の取材で明らかになっていくだろう。黒川氏やその周辺を直接知っている身としては、おそらく、ライブドアニュースの方が真実ではないかと思う。まあ、実際に被害が発生した場合は当事者で法的にケリをつけるしかないだろうし、白黒はっきりさせるためにも、むしろ裁判所でやり合ってほしいものだ。
 で、少し気になったのが、黒川氏が立ち上げたサインポスト側が、表向きは黙っているということだ。ウェブを見ても、日経ビジネスの記事に対する反論が見あたらない。これって、風評被害対策としてどうよ、というのが私が引っかかったところである。
 実際に持っている車の値段や、住宅展示場の状態と場所は、写真を掲載すれば誰でも検証できる。ネットのように人目のあるところなら、分かる人にはよくわかるから、速やかに正しい情報が流通するだろう。後は、取材に至った経緯を細かく正確に書いて公開するだけで、日経ビジネスの記事の信憑性は相当程度落とせるだろうし、それが風評被害を防ぐ効果的な方法ではないかと思う。
 ネット上での対等なやりとりであれば、十分に議論を尽くせば、対抗言論の法理が適用されて、少なくとも名誉毀損は成立しなくなる(風評被害で生じた損害は別扱い)。今回のように、一方がプレスで雑誌を通して情報が流通した場合は、ネット上で反論したとしても、直ちに対抗言論の法理が適用されることはないのではないか。生じた損害を後から賠償させるという方法もあるが、訴訟には手間も時間もかかる。情報開示が風評を断つというのが基本だと思うので、今回のような場合には、説得力のある形で事実を詳しく出した方が良のではないか。
 まあ、大学の人間にとっては、プレスは信用ならない、という教訓その1ということかもしれない。マスコミの人間と会う時は、ICレコーダーを携帯して、後日のためにやりとりの記録を残しておくと良いだろう。

来年度のサイエンスセミナー

Posted on 12月 12th, 2005 in 倉庫 by apj

 大学でやってるサイエンスセミナーの担当が、来年前期に当たったので、「ニセ科学と科学リテラシー」というタイトルを出してみた。まあ、キワモノが1つ位は混じっていてもいいだろうということで。物理学会のシンポジウムにも「ニセ科学」が登場したことだし。

他者性とか理解とか

Posted on 12月 12th, 2005 in 倉庫 by apj

きくちさんのblog経由で知った情報。茂木さんが水伝批判を書いておられたとのこと。日付は2002年8月だからかなり前になる。後半が興味深かったので引用しておく(改行位置を変えた)。

第二に、これはおそらく「水は語る」のような本を買って感動する読者の心性を考える際により本質的な問題になると思いますが、「他者性」への感受性が欠落していることです。
自分が善意を持っているから、あるいは何かを美しいと思っているから、他者もその感受性を共有して何らかの感応を示すべきだ、そのような世界は心地よいと思うのは、ファシズム的心性です。
相手が人間であっても、この意味での他者性の尊重は重要な倫理問題になる。ましてや、相手が水だったら、なぜそんなもんが自分と同じ感性を共有していると思うのか。
そのような心の持ち方は、世界の中には自分のことなど気にもかけない、絶対的に異質な他者が存在するのだという事実を許容できない、小児的心性と言えるでしょう。

 同じようなことを、蝉について考えたことがあったので、この話は納得しやすかった。
 夏場にうるさく鳴いてるあの蝉について考える。人間一般の基準をそのままあてはめた場合、「長い間土の中にいて、太陽のもとに出てきたと思ったら一週間か十日で死んでしまうなんて……」となりがちである。そのような内容の童話や漫画を見たことがある。しかし、蝉が土の中にいる時間>>>地上で過ごす時間、であることを考えると、蝉はオケラと同様にもともと土の中で過ごす生きものであり、つがいの相手を見つけるには土の中よりは地上の方が効率がいいから、最後の産卵のためにあの形態を取るのだ、と理解することもできる。そうすると、「地上に出てから一週間かそこらの命」から受け取るイメージが全く違ってくる。つまりは、人間の基準を他の生きものに当てはめて考えたって、ほとんど意味がないし、むしろ間違っていることの方が多いだろうということである。そして、蝉が本当はどう思っているかは、人間には永久に理解できまい。