休み
強制的お盆休みなのでとりあえず素直に休み。この間から土日つぶれること多すぎ。暑いから引きこもって読書など。
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採点基準に書いたような課題なので……。
夕方からこっそり出勤して採点開始。日が変わって1時間ほどたったけどまだ半分ばかり残ってる。
単なる感想文しか無い、そもそも科学の議論をしてないレポート2通が不合格となった。
ネタは自由なのだが、今のところ「ゲーム脳」を扱ったものが軒並み点数が低くなっている。「食卓の安全学」に書かれた判断基準の適用をするところまで調べてあてはめするのが難しい上に、森教授の本を読んだとは思えないレポートが続出している。判定するときは元ネタを読まないとアカンでしょうが……。ネットに転がっている批判的言説と大差ない内容なら誰でも書けるし、wikipediaの内容は裏を取れと言ってあるのに情報源がそこだけだと、そりゃソース不十分で加点はできんわな。
ネタの選び方で有利・不利が決まるのは仕方ない。「食卓の安全学の内容をふまえ」ることが楽にできるかどうかの見極めも含めて、訊かれたことに答える、という実力のうちだしなぁ。
強制的お盆休みなのでとりあえず素直に休み。この間から土日つぶれること多すぎ。暑いから引きこもって読書など。
午前中は数理の翼の閉会式。
スタッフの挨拶、OB講師のコメント、広中賞の発表、参加者への粗品贈呈やもろもろの案内など。私も簡単なコメントを求められたので、「自分が高校生のときこのイベントを知っていたら、ぜひ参加したかった。今は話をする側になってしまったが……。学校で話が通じる仲間がいなくても、大学までたどり着けば後は変わり者でもそのまま評価されるので、めげずにがんばってください」ってな内容を話した。私はサボリ高校生だったから、参加した生徒達よりはかなり出来が悪かったと思うが、それでも、教科書範囲外のマニアックな物理や数学のネタについて語り合う友達は居たし(高木の解析概論共同購入とか)、相手をしてくれる先生も居た。今は、理科や数学が好きで得意だということが、高校では目立ってしまう要因で、目立たないようにするため日常でかなりのストレスを感じているように見えた。また、1校2人までしかこのイベントには参加できず、高校の先生の推薦が必要なのだが、マニアックな方に突き抜けている生徒を見て、先生の方で気を利かせて参加を勧めるケースもあるらしい。
その後はバスに乗って函館駅に行き、そこで解散。高校の生徒達なので、「家に帰るまでがセミナーです」のお約束の台詞が……。
撤収の合間に、公立はこだて未来大の美馬のゆりさんとサイエンスコミュニケーションについて情報交換をした。サイエンスアゴラという組織を作って動きつつあるということで、提出予定の企画書をもらった。また、科学リテラシーの講義をやっているということだったので、実は私も同じタイトルでやってます、と、普段の化学Aの講義資料と、この前期に作った科学とニセ科学を考える、の講義資料のコピーを差し上げた。
廣中先生とはツーショットで写真を撮れたし、サイン入り名刺ももらった。ニセ科学批判の活動について、社会に必要なことだと認めてくださり、「絶対負けるなよ」と励ましてくださった。気合い入りましたよ、ええ。
まあ、ニセ科学批判の活動はリスクも伴うので、あまり若い人に勧めるのはまずいんだよな。だから、彼らが教育に携わるようになる頃までに、もうちょっと道をつけられたらいいんだけどね。
函館駅前の土産物屋で簡単に買い物。携帯ストラップの「ご当地解剖図鑑」を4種類購入。「ヒグマ」「鮭児」「十勝乳牛」「毛蟹」で、それぞれの模型の一部が透明窓になってて、理科室の解剖模型のように内部が見えるようになっている。しかし、サイズが小さい上に「ご当地名物モード」で作られているため、解剖学的な名称ではなく、「どの部分が食べられる場所か」という観点で作られている。たとえば、ヒグマは、内臓はそれなりで筋肉部分に「熊肉」、足の部分に「熊の掌」と印刷されている。
講義と講演が立て続けで疲れたので、帰りの列車の中では寝ていて、起きた後もかなり寝ぼけていた。青森駅で進行方向が変わるから座席を回しますよ、と隣の人に言われて、理由を聞き返したり、じゃあ背もたれ倒したの元に戻さなきゃ、とあんまり関係の無い行動をしたり、そのくせ、後ろの席を回す前にまた背もたれを倒して寝ようとしたり(これをやると引っ掛かって後ろの座席を回せなくなる)。電車を降りるときもまだ寝ぼけていて、入り口のゴミ箱のからはみ出ていたゴミを引っかけて落としてしまったのだが、後ろから降りようとする人が居たので、立ち止まるとぶつかるよなぁ、ということしか頭に浮かばず、ちょっと歩いてから「あ、ゴミ拾わなきゃ」と思ったのだが、既に後ろの誰かが拾って清掃業者の人に渡してくれていた。私のすぐ後ろの方にセミナー参加の生徒さんが何人かいたので、もしかしたら生徒さんに後始末させたかも……orz。ゴメンナサイ。
(ネットに接続している余裕がなかったので今頃アップ……[:困り:])
午前中に函館に到着。会場は大沼公園の中なので、車で迎えに来てもらった。参加した生徒達はちょうど大沼散策に出ていたので、そちらに向かって合流。さっそく掴まって、マイナスイオンドライヤーを分解したら出てきたという怪しげなシートについて質問された。マイナスイオン自体が未科学で、発生方法の違うものを一緒くたにしている間は科学にはならないよね、ってな話をした。
「そんなインチキなら、このドライヤーは取り締まれないの?」
と訊かれたので、
「どこのメーカーなの?」
と尋ねたら、
「百円均一ショップの中の五百円コーナーで買った」
ドライヤー単独なら数千円程度、ナノイーイオンのやつは一万円以上している時に(今調べたら、ヘアドライヤーはビックカメラで最安値780円~)、五百円のマイナスイオンドライヤーが百均ショップにあったとして、マイナスイオンのせいで他の製品に比べて著しく優良と消費者が誤認するかね?普通の判断は「他の製品に比べて著しく安物」ではないかい?ってことで、値段の相場から見て何かを期待するような値段じゃないし、公取が動くには難しそうだよねぇ、なんて話をしておいた。
昼食後講演。前半は研究の話なので、一つの実験だけで全部わかるわけじゃないといったことも含めて、水の低振動数ラマン散乱の話をした。休憩をはさんで、ニセ科学フォーラムでやったのと同じ内容をやった。
質疑応答で、まわりで変なものを信じてる人がいる、といった相談が出てきた。
その後、近くのログハウスに移動してバーベキューパーティー。近所の先生や議員さんがボランティアでいろいろ焼いてくださったのでおいしくいただく。
事実上のセミナー最終日だったので、高校生たちが参加しての感想を一言ずつ述べていくのだが、浮きこぼれの人達は普段は周りと話が合わず、苦労してるんだなあ、というのを感じた。
入浴タイムの後は夜ゼミ。どうやら私は、「偉い先生」と勘違いされたらしく、別のホテルが予約されていたので、そちらにチェックイン後再び生徒の宿舎の方に移動して合流し、やってきてくれた生徒さんに追加の話をいくつかしたが、残念ながら途中で帰ることに(最終日のゼミはエンドレスなので、OB講師の人のように同じ宿舎に泊まれば最後まで参加可能だったんだけど……)。
数理の翼の活動を始めたのは、フィールズ賞の廣中平祐先生だそうで、会場にも来ておられた。私が高校生の頃は、フィールズ賞の話が伝わり、マスコミへの露出度も上がっていた時で、当時の私や友人にとってはまさに雲の上の人で一種のヒーローだった。まさか、その時は、自分が廣中先生の前で講演することになるなどとは思ってもみなかった。話によると、フィールズ賞で世間で有名になっていたその頃から、教育活動をどうするか考えておられたということだった。
日程の都合で最後の講義に間に合うようにしか会場入りできなかったが、ゼミ自体は週明けからあって、呼ばれている講師の先生を見ると、「こりゃ私も話を聞きたかった」と思う先生がずらずらと……。で、やっぱり、高校の頃、友達と話題にしていた数学者のピーター・フランクルさんも呼ばれていた(こちらは、当時の仲間うちではアイドル数学者という位置づけだった。)。数学の話のフォローは難しいとしても、語学学習の秘訣については聞いてみたかったなぁ……。
参加者の活動としては、知り合いを作るというのも大事で、名刺交換というのが企画されていた。高校生達は手作りの名刺を持ってきて、生徒同士、生徒とスタッフや先生同士で交換をしていた。透明名刺を増刷して持っていったので、高校生ウケが良かった^^;)。講演の時は当然水分子ループタイ付けてたので、そっちも高校生ウケした。
放送大学の講義、2コマで全部終了。年配の方(=私より年上)も若い方も、みなさん、熱心に聴講してくださった。難易度が一番気がかりだったが、仕事をいただいたきっかけが、普段やっている共通教育のシラバスを見て、ということだったので、山形大でやっている内容が期待されていると判断し、同じ内容をやった。共通教育では、毎回最初に学生のコメントへの返事を紹介したりするので、新しい内容をやれる時間はその分短くなる。今回は、その分が無かったので、12回分の内容(共通教育15回のうち1コマは登録と説明、ちょっとエクストラな話題を2回分用意しているが、本題とは多少はずれるので、メインテーマの分を選んだ)のプリントを配り、2日で終えた。最後の30分に簡単な感想文をレポートとして出してもらい、合否判定して終了。
で、数理の翼の講演が明日なので、函館に向かった……はよいが、北斗星の人気が高すぎてとれなかったので、今晩は青森までしかたどりつけないのだった。
明日会う予定の高校生達は、高校生をしていた時の私より、遙かに優秀な人達である。落ちこぼれじゃなく浮きこぼれと呼ぶのだそうで、数理方面のセンスが良すぎて、高校の授業じゃ物足りないは、クラスの友達とも既に話が合わないは、という状態になっているらしい。そういう若者に、易しすぎる講義をしたら失礼になりそうなので、研究の話をきちんとする予定。ただ、オーダーが、半分は研究の話、残り半分はニセ科学の話、となっているので、後半は、ニセフォーラムでやった話題を一部入れてみる。
<口止め料>小学校教諭、給食注文ミスで児童に100円 津
8月8日14時20分配信 毎日新聞津市内の公立小学校で7月、4年生を担任する50代の男性教諭が、給食のおかずを選択できる「リザーブ給食」でおかずの数を間違えて注文し、児童7人に「誰にも言わないように」と100円ずつ渡していたことが8日、分かった。
津市教委学校教育課によると、教諭は7月13日にあった「うなぎのかば焼き」か「トンカツ」を選択できる「リザーブ給食」で、担当する児童32人に事前に希望を聞いた際、おかずの数を取り違えて注文した。希望に反して「うなぎのかば焼き」を食べることになった児童のうち給食に手をつけなかった7人を後で呼び、自分の財布から100円ずつ渡したという。
帰宅した児童から話を聞いた保護者が学校に問い合わせて発覚した。学校は当日と翌日にかけて、教諭の担当クラス全員の保護者を訪問して謝罪し、同16日に学級保護者会を開いて説明した。校長の事情聴取に対して、教諭は反省を示し、おかず代を返す意味合いもあったと説明しているという。
同課は「不適切な指導で、子どもや保護者に迷惑をかけ申し訳ない。教諭の処分は早急に検討する」と話している。【高木香奈】
小学生相手でも口止め料に100円はいかにもしょぼいし、第一、「口止め料」などというと聞こえが良くないわな。最初から「おかず代+慰謝料」と主張して500円位を渡しておけば良かったような……。ついでに、民法709条の解説でもして、「世間というものはこうなっとる」と講釈垂れれば、教師としては完璧だったんじゃないかと。
200通近いレポートを並べ替えて採点に入ったわけだが、採点基準をメモしておく(いずれwikiの方に移す予定)。出した課題は次の通り。「食卓の安全学」は、教科書指定した本である。
講義資料で取り上げた以外の、身近なニセ科学を1つ選び、
1.情報源(雑誌や新聞は記事のコピー、ウェブサイト印刷物、TVやラジオは放映日と番組と内容要約など)を添付し
2.どこがどうおかしいかについて
3.「食卓の安全学」に示された判定基準を適用して議論する
勝手な思いこみによる議論ではなく、教科書の「食卓の安全学」に書かれた調べ方を適用して、具体的に判断の基準をあてはめながら書いてください。
講義で指摘したことも含めた採点基準は次のようになる。
1.情報源が添付されていること。
2.情報源に出された内容を、判定基準に具体的にあてはめていること。(適用して議論、を要求したので)
3.他の情報と比較検討する形で書いた場合は、批判的な情報・肯定的な情報ともに複数のソースにあたっていること。(Wikipediaしか見ない、批判派のサイトでも1つしか見ない、というのはダメ。)題材として取り上げた情報源1つについて、食卓の安全学の基準を具体的にあてはめて判定、という場合は、取り上げた題材1つでよい。限られた情報しかないという条件でどう判定するか、ということも大事なので。
4.引用と自分の意見の区別がついていること。
5.全体として矛盾が無いこと。
ただ、良いレポートと悪いレポートの実例までは出していなかったので、その部分については多少学生さんに有利に判定することにする。
すると、
基本点=一律50点とし、
(パターン1)
1.ができている +10点
2.ができている +30点(当てはめがあれば、他に余計なことが書いてあってもそれは無視して評価、部分点を考慮するが、題材によっても差があるので、3つから4つ程度当てはめていればこの項目は満点でいいだろう)
5.ができている +10点
(パターン2、言われたことに完全に答えていない場合)
1.ができている +10点
2.の代わりに3.をやってしまった +10点 (ソースが単数の場合は5点)
さらに4.ができている +5点
3.、4.が十分であった場合に限り、5.ができているかどうかを評価 +5点
番外:blogや他サイトの丸写しが発覚した場合は問答無用で不可(事前告知済み)。
のように加点すれば、手抜きか、単なる感想文レベルか、ツギハギレベルか、きちんと本の内容を理解した上で判断方法を身につけ人に説明できるところまで考えたかを識別できそうである。しかも、判定がきつすぎて一般向け共通なのに落としまくるということにはならないだろう。この基準だと感想文のみのものは不可、一応調べたが不十分なのはC判定でぎりぎりで通る、あとはきちんとやっていればいるほど高得点になる。工学部や農学部の学生に比べ、人文系の理科知識が少ない学生が一律に不利になることもないはずである。(一応、一般、に分類される科目なので、特定分野の知識を前提にはしていないので)。また、要件を満たしているかどうかを判定基準に立てておけば、私の主観や趣味といったものが判定に紛れ込むことを可能な限り無くせるはずである。
本日、追試を2つ終了。追試でもっと通る人が多いと思っていたのに、通る人は1回目に通ってしまったらしく、3人しか合格者が増えなかった……。ただ、1回目に通って点数を上げようとした人で、逆に点数が下がった人(ただし、成績判定では最も良かったものを採用するので、学生さんに有利な条件にしている)も出た。難易度は合わせているつもりだが難しいな。これはレポート課題か何かを出して、難易度調整できる余地を作るべきか……。とにかく、判定表やら講評やらを書いていたら日が変わってしまった。
で、疲れたのでちょっと軽い趣味の話題。私にとっては嬉しいニュース。
———(ここから)
永井豪漫画家生活40周年記念Tシャツ販売開始!!
!!$mid1!!
Point.1 豪先生の漫画家生活40周年を記念して企画されたTシャツです。
Point.2 あのアニメ版デビルマンを見事なまでにコミカライズした
ダイナミックプロの第1号アシスタント蛭田充氏による完全プロデュース の下で製作されています。
Point.3 絵柄は全てこのための描き下ろし!!! 当時のタッチを可能な限り再現したここでしか手に入らない一品です。
■絵柄
「キッカイくん」「まろ」「ドジラがゆく他」の3種類。
■色
白、グレー、黒の3種類。
■価格
一律¥3,990―
■購入方法
(株)アイムに電話等で申し込み。
■問い合わせ先
(株)アイム
〒970-8022 福島県いわき市平下塩字古川57-1
TEL:0246-35-0067
FAX:0246-35-0076
※お問い合わせの際は番号等お間違えのないようご注意ください。
———(ここまで)
豪ちゃんの作品の中でも、結構マニアックな路線を狙って作っている模様。売れ行き好調なら次の企画もあるかもしれない。
私は、「ハレンチ学園」のコミックス連載がリアルタイムだった世代で、ダイナミックなロボットアニメも欠かせなかったので、まあ、子供の頃の情操の半分は豪ちゃん&ダイナミックに育てられたようなものだったりする(残りの半分は……手塚治虫か?)。いやその、情操の涵養がアニメのデビルマンやらキューティーハニーやらで本当によかったのか?という自分ツッコミは入れたくなるんだが、おかげさまで三つ子の魂何とやらで、永井豪ファンクラブの隅っこの方に居たりするわけで。
これからまた講義やら講演会やら院試やらで、学生は夏休みでも教員は仕事に終われまくるわけだが、そんな中でまあちょっと息抜きできる情報ではある。
※今回、引用した画像の使用ついては許可が出ているので問題は無い。
変なトラックバックスパムを一度に40件ほど喰らったら、Recent Trackbacksのリストが流されてしまい、削除しても戻ってこない……orz。エントリ毎のトラックバックはきちんと保存されているのだけど。
削除したらTBリストが復帰する仕様になってないのかしら。制作者様に問い合わせてみないと……。