ゲストブック兼掲示板

【2021/11/28】PHPのアップデートに伴い、文字コード関連の対応を行いました。一応動作してるっぽい。

 話題は特に制限しません(雑談もOK)。タグは使えません。また、名前と本文が空欄だと投稿できません。メールアドレスやURLは空欄でも投稿できます。名前はハンドル名でもいいです。タイトルは、内容に即したものにしてもらえると、わかりやすくて助かります。
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(書き込んじゃダメダメ、リンクはどんどん→業者ホイホイ掲示板



[28059] 高嶋開発工学総合研究所,渡邉澄雄氏の文書の検討とコメント(1)
ID = 0da2846a1c5204390ebf6266e2866a98 ( 99aabc7f0fe59476fc10110bf035d49c )
こなみ のコメント: 2011-05-30 21:20 :

渡邉澄雄氏の文書では冒頭,名誉毀損について言及があり,かつそれについては今回追及せずに,あくまで科学的に議論したいということです.この点に付いては私も完全に同意し,かつ非礼な言葉は慎むことと致します.なお,当該のツイッターでの「詐欺」という言葉を含む発言は礼を欠くものと考えて削除いたしました.高嶋氏,渡邉氏の両氏におかれましても,このこことをご諒解願えると幸いです.

なお,私の本来の仕事がありますので,一度にまとめて書くことは無理があります.何回かに分けて掲示しますのでご了承ください.


それでは各項目について検討させていただきます.引用は ===== で囲んで示します.引用は煩瑣を避けるために適宜省略しますが,疑問の点は原文を参照してください.

========================================================
1、「放射性物質を分解する…元素が分解できるとははじめて知った」との記
述について
  まず第1に、放射性物質は放射線を出し続けて崩壊してゆく(壊変)、つ
まり元素転換が普通であることは常識ですよね。元素番号84番のポロニウ
ムより重い元素は、いつかは壊変する放射性元素で、壊変の終着点は
206(核子数、以下同じ)Pb、207Pb、208Pb、209Biで、鉛かビスマスに元素
転換するのです。
=======================================================

これは当然の常識です.しかし私の発言として引用されている「放射性物質を分解する…元素が分解できるとははじめて知った」には省略がありますし,またツイッターの字数の制約によって他のツイートで言及されている点も含めて考えるべきです.基本的な私の主張は「放射性同位元素を生物・化学的な手段で分解することはできない」というものです.もちろん放射性である以上これらの物質は自発的に分解していくわけですので,その分解を早めるような生物・化学的操作は不可能であるとも言い換えることができます.これは私の主張の中心部分です.

高嶋開発工学総合研究所が行った「公開実験」の内容は,福島県川俣町の牧草地に微生物や液肥を散布することで放射能を分解・消失させるということを謳ったものであり,その場合に想定される放射性物質は,現時点で最も主要な線源である放射性のセシウム137であることは明らかです.下に読売の記事を示します.

http://ruby.kyoto-wu.ac.jp/Fukushima2011/110523yomiurikiji.pdf

一方,上記のコメントは,ポロニウム等の重い放射性同位元素が自発的に崩壊していくことを指摘しているにすぎず,なんらかの外的な操作によって崩壊を促進できることを示してはいません.もしも例えば生物的,化学的な操作によってその崩壊を促進したり阻害したりできるというのであれば,放射性同位元素であるセシウム137が同様の操作で「分解」されられるということを主張する根拠になりますが,そうはなっていません.従って上記のコメントは私の主張に対してなんら反論になっていません.

===============================================================
  次に上記記述が「放射性物質でない元素は分解しない」という意味だとす
ると、これも明白な誤りです。
  有名なノーベル賞学者で、マンチェスター大学の物理学教授のラザファー
ド卿は、1919年に窒素が高速のα粒子の照射で酸素に変わる現象を発見しま
した。
した。
14N(窒素)+4He(ヘリウム)⇒17O(酸素)+1H(水素)
  これはヘリウムから見れば元素の分裂(分解)となり、酸素を見れば元素
 の融合になるわけです。
  さらにラザファード卿は、1934年になって、
  重水素と重水素の衝撃によって、 2H+2H⇒3H+1H となり、
  トリチウムの存在を確認し、元素融合と元素分裂(分解)が同時に起きる
ことも発見確認したのです。
 従って、元素が分解することは明らかになりましたので、次は以下の2つ
の問題となります。
========================================================

ラザフォードの実験は,いわゆる核反応であり,化学反応とは異なります.この2つの反応の違いは,,変化に関わる物質の基本構造の階層のちがい,および関係するエネルギー領域の違いにあります.すなわち化学反応というのは原子核の周りに存在する電子軌道上の電子が関わるものであり,反応に際して出入りするエネルギーは電子と原子核の間の静電気力のエネルギーが主要なもので,たかだか数eV(電子ボルト)程度です.他方,核反応は原子核を構成する核子(陽子,中性子)の間の核力による結合の変化を伴うもので,そのエネルギー領域は 1 MeV (100万電子ボルト)を超えるものが大半です.たとえば,ラザフォードが上記実験で用いたアルファ線源のラジウム226から放出されるα線のエネルギーは 4.785 MeV で,これが反応に伴って起きるおよそのエネルギー変化です(およそというのはγ線も出ているため).

つまりコメントにあるような窒素から酸素への原子核の変換には,α線の数MeVのエネルギーが必要であるわけで,これはいかなる化学反応によっても引き起こすことはできない変化です.重水素同士の核反応についても,まさに「衝撃」が必要であったわけで,それは化学反応のエネルギーレベルとは何桁も異なるエネルギー領域での変化です.

したがって,「元素が分解することは明らかになりましたので」というコメントは,核反応のレベルのエネルギーを用いれば可能ということにすぎません.つまり,普通の化学反応(生体内での代謝に伴う各種の反応もすべて化学反応のカテゴリーに分類されます)においてはこのコメントの内容は誤っています.結局,渡邉澄雄氏の主張されるような微生物や液肥を使った処理では,核の変換を引き起こしたり,あるいは核の壊変に影響を与えることはできません.

次の論点である常温核融合については,また後日に批判・検討の結果を提示いたします.



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 なお、文部科学省や国大協にまでクレームを送りつけ、事務に電話をかけまくるという迷惑極まりないことをやってくれた(自称)某探偵事務所のようなケースが出てきました。こいつは、電話で「私の自宅に行くぞ」と言い、「来たら警察に連絡する」と言ったら「警察に連絡する余裕があればいいけどな」という捨てぜりふを言いました。こいつは既に不倫殺人請負詐欺容疑で逮捕され、初公判も開かれ、前科10犯であったことが判明しました。つまりは、ウチにおかしなクレームを付けてくる奴は元々犯罪者だったってことですなぁ。今後、当サイトに対するクレームは、どこのお役所経由であろうと、いかなる形で届いたものでも手段を選ばず全力をあげて公開いたしますのでご承知置きください。大学宛のものでも一切斟酌いたしません。