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ヲタク的哀悼の意

Posted on 6月 18th, 2005 in 倉庫 by apj

 都内某所で行われた永井豪ファンの集まりのあと、2次会はカラオケになだれこんで朝まで池袋のカラオケボックスに居ることになった。ところで、6月12日にダイナミック企画取締役の菊池氏が亡くなられたことを書いたが、今回のカラオケではは、最初の方で必ず出るはずの定番ダイナミックプロのアニメの歌がことごとくスルーされた。氏が企画設定に関わられた作品のことを、今は、まだ思い出すと辛いというのがあったためか、何となく参加者全員で自粛モードになってしまった。終わってみてから、つくづく、マニアにしかわからない哀悼の意の表明が行われていたよなあと思った。

アナウンス

Posted on 6月 17th, 2005 in 倉庫 by apj

 yahooのニュースより。

○?×?…ひどい駆け込み、ケガは自己責任と車掌放送
 JR中央線国分寺駅で今月4日、東京行き快速電車の閉まりかけたドアをこじ開けて乗った男性客に対し、車掌が「駆け込み乗車は危険です。大けがをすることになります。それで大けがをしても、そちら(乗客)の責任です」と車内アナウンスした。
(中略)
 JR東日本によるとアナウンスをしたのは男性車掌(48)。同社は「あまりにひどい駆け込み乗車だったので、感情的になったようだ」と話す。
(略)

 それで思い出したのが、昔、井の頭線できいたアナウンス。やっぱり駆け込み乗車をした客がいて、見事にバッグを挟まれて、一瞬だけドアを開けて外した直後に社内に流れたのが、
「駆け込み乗車をすると必ず挟まります。無理なご乗車はおやめください」
という、怒気を含んだ車掌の声。「おー、必ず挟まるのかぁ~」と友人達と笑った覚えがある。

 もっと訳のわからないアナウンスを聞いたのは、東海道新幹線の中だった。台風で新幹線が遅れに送れた時のこと。米原から乗って浜松駅で止まってしまったのだが、その時に流れたのが、
「現在、台風○号の影響で、新幹線・在来線ともに、上下線とも運転を見合わせております。運転再開のめどは立っておりません。お客様におかれましては、ご旅行をあきらめ、出発地点に戻られますようお願いいたします」
 移動手段を全部止めておいて、一体どうやって出発地点に戻れというのだ?タクシーでも拾えというのか?さすがにクレームをつける気にもならなかったらしく、みんな苦笑してあきらめ顔で、タバコ吸いに出たり飲み物買いに出たりしていたなあ。はぁ……。

弘中弁護士と連絡つきました

Posted on 6月 15th, 2005 in 倉庫 by apj

 中西準子氏の訴訟の件。
 先週、弘中絵里弁護士にメールを送っていたのですが、本日返事をいただきました。応援するなら中西氏直接の方がいいだろうということ、代理人の金銭の授受は依頼者に限定する、ということでした。なので、私の連絡先と応援したい理由を、中西氏に伝えてほしい旨、お願いをしました。
 応援するつもりで勝手にあれこれやって本人に却って迷惑をかけてしまうとまずいので、まずは、連絡をとって、どうすると一番いいか話をきいてみます。そんなわけで、もう少しお待ちください。
 状況が変わったら、随時ここに書きます。

単なる情報伝達の問題に過ぎない

Posted on 6月 14th, 2005 in 倉庫 by apj

 沖縄タイムスなどが報じた、青山学院高等部の英語入試問題で、元ひめゆり学徒の証言が退屈だと書かれた問題について。私はこの問題を、理科教区MLver.2への投稿で知った。しかし、調べていくうち、真の問題は、記者の姿勢ではないかと考えるようになった。いかにして、イデオロギー混じりの意見誘導報道で事実がゆがめられていくかという実例として、書いておくことにする。
 まず、沖縄タイムスの報道は次の通り。

2005年6月9日(木) 夕刊 5面
ひめゆりの証言「退屈」/東京の私立高入試問題
元学徒・研究者が批判
 東京の私立進学校、青山学院高等部が今年二月に実施した入学試験の英語科目で、元ひめゆり学徒の沖縄戦に関する証言が「退屈で、飽きてしまった」との英文を出題していたことが九日までに、分かった。生徒の感想文の体裁になっているが、教員が試験のために書き下ろした。元ひめゆり学徒らは「つらい体験を明かしている語り部をむち打つもの」と憤った。同校は「大変申し訳ない」と謝罪している。
 英文は三種類の入試のうち一般入試で出題され、千五十七人が受験した。「修学旅行で沖縄に来た生徒」の感想文を読んで、設問に答える形になっている。
 英文の中で、「生徒」は壕に入って暗闇を体験した後、ひめゆり平和祈念資料館で語り部の証言を聞く。「正直に言うと彼女の証言は退屈で、私は飽きてしまった。彼女が話せば話すほど、洞窟で受けた強い印象を忘れてしまった」と記した。
 さらに、「彼女は繰り返し、いろんな場所でこの証言をしてきて、話し方が上手になり過ぎていた」などと“論評”。設問では、「生徒」がなぜ語り部の話を気に入らなかったのかを問い、選択肢から正解として「彼女の話し方が好きではなかったから」を選ばせるようになっている。
 入試問題に目を通したひめゆり平和祈念資料館の本村つる館長は「八十歳近くになっても、話したくないつらい体験を話しているのは、むごい戦争を二度と起こさないよう若い世代に伝えるためだ。それをむち打つような文章は許せない」と、沈んだ様子で話した。「感想は百人百様でも、試験に出題して正解を決めるようなことはすべきでない」と強調した。
 石原昌家沖国大教授は「この入試問題は、極限状況の戦争を生き抜き、身を粉にして語る体験者を思いやれないような、教師の資格を失った者が教壇に立っている事実を証明している」と批判。「このような教師に指導される生徒の中には、似たような感想が再生産される」と危惧した。

学校側は謝罪

 青山学院高等部は本紙の取材に対し、「戦争体験を語り継ぐ努力を訴えようと出題したもので、ひめゆり学徒を非難する意図はなかった。配慮を欠く言葉で不愉快な思いをさせてしまい、大変申し訳ない」と述べた。
 この入試問題について、那覇市議の島尻安伊子氏(民主クラブ)が九日の同市議会個人質問で取り上げる。

 さて、問題の英文のpdfファイルは、http://www.inter-edu.com/kaito2005/high/aoyama/pdf/eng.pdfに公開されているが、そのうち問題の箇所を抜き出したpdfをミラーしておく。
 さらに、英文が苦手な人のためには、オークランド憂国日記というblogで簡単な翻訳が公開されている。
 私には、この問題文をわざわざ取り上げて、学校に謝罪を要求しなければならないような内容には全く見えない。英語がそもそも異なった文化を持つ他の国とのコミュニケーションの手段であることを考えると、言葉で物事を伝える場合に起こりうる問題点を同時に提起しているわけで、なかなか考えさせられる内容であると思う。これだけの問題文を作れる教師がいる学校で学べるというのは、すばらしい環境であると思う。一方、記者に取り上げられたからといって簡単に謝罪などした青山学院高等部の見識を疑う。学校がこんなヘタレな姿勢では、問題意識の高い教師の志気をそぐだけである。優秀な個人を組織がダメにする典型的なパターンではないか。安易に謝罪などせず、記者の誤解であることを堂々と主張する姿勢こそ、教育機関としてふさわしかったはずである。青山学院高等部は私学であるから、謝罪した方がコストが安いのだということであれば何とも言えない。しかし、謝罪の必要のないところで謝罪などしたら、付随して発生する「萎縮効果」「自粛効果」の弊害を発生させるということも忘れてはならないと思う。

 一体誰が最初に見つけて議論を誘導しているのかはっきりしないが、とりあえず、石原昌家沖国大教授の姿勢は記録しておくべきだろう。記事から見た限り、この人は、
・生徒独自の判断をさせない
・意図通りの感想を持つことを要求してもかまわない
と考えているように見える。教師の言った通りのことを答案に書かないと不可にするタイプか?この人は。こういう態度の方こそ、研究者として大いに問題がある。記者の取材の誘導に原文を確認せずに乗ったのだとしたら軽率だし、原文を確認してこのコメントなら、英文読解能力が乏しいという話になりそうだ。いずれにしても青学の教師を云々できた義理じゃないだろう。それとも、このコメントまで記者が都合良くねじ曲げているのだろうか。

 戦前、情報統制とか言論統制とか、ともかく国が流した情報に対して国が意図した以外の感想を持ったり判断をしたりしてはいけないという時代があった。元ひめゆり学徒の方々は、まさにそういう社会の犠牲となったともいえるだろう。そうすると、この報道の裏にある「元ひめゆり学徒の語り部の言葉を送り手の意図通りに受け取らないのは許されないことだ」という態度は、見事なダブルスタンダートというほかはない。この記事を書いた記者は、自分がまさに「いつか来た道」をひた走っていることに気づくべきだろう。

 実は、沖縄タイムスに、ここに書いたような意見をまとめてクレームを送った。2,3日後に、特集記事がありますという簡単な返事をいただいた。

 元ひめゆり学徒の方々の体験を語り継ぐことは大事だと思う。しかし、内容の提示の仕方によっては、違う印象で受け止められてしまうことはいつだってあり得る。また、戦争体験を語れる人たちは、いずれは寿命によって数が減り、居なくなってしまう。一方で、我々が普段受け取る情報は、いかにして最初のツカミを魅力的にするか、いかにして飽きさせず正確に伝えるかという刺激的なものが多い。本物の体験でも退屈に感じてしまっても無理もない状況である。また、全く同じ体験をもう一回することもできない。そうであれば、うまく伝える技術というところが、マスコミが培ったノウハウが生きる部分ではないだろうか。くだらない報道をする暇があったら、技術の提供でもしたらどうかと思う。

マイナスイオンネタはそれなりに好評

Posted on 6月 13th, 2005 in 倉庫 by apj

 前回の講義ではマイナスイオン批判をやったのだが、なかなか好評だった。
 マイナスイオンドライヤーを使っている人が何人か居て、多少は効果がありそうだという報告もあった。まあ、マイナスイオンの摩訶不思議な効果じゃなくて静電気防止効果の方だろうとコメントしておいた。
 ただ、私が話したことを間違って受け取ってる人が居るのが気になった。
 たとえば、チタングッズについて、「マイナスイオンの効果は全く期待できないというかむしろデマだが、チタンは軽くてさびなくて固くて、しかも金属アレルギーを起こしにくい材料だ」と説明したのに、チタンが体に悪いと誤解した学生がいた。「体に良い」を否定したからといって「体に悪い」を意味する訳じゃないのだが……。
 あとは、「マイナスイオンが効果をあらわすメカニズムは何ですか」ってのにはちょっと脱力。肝心のソノ部分をまったく放置したまま宣伝が先行したことが問題なのだと説明したのになぁ。

菊地忠昭氏の訃報

Posted on 6月 12th, 2005 in 倉庫 by apj

 ダイナミック企画取締役の団龍彦氏こと菊地忠昭氏が肺ガンのため6月6日にご逝去なさったことを、ネット経由で知った。享年56歳。あまりにも若すぎる……。
 ダイナミックアニメ関係の企画設定の仕事をなさっており、特に、放映当時の数々の雑誌にて、マジンガーシリーズの記事や設定を手がけてこられた。団達彦は小説家としてデビューした際の筆名で、「ゴッドマジンガー」「幽霊探偵局」「学園超女隊」などを世に送り出された。
 番組放映当時には、豊富な敵メカ設定に多大な貢献をなさったとのこと。双葉社刊の「魔神全書」316ページに写真付きのインタビュー記事があります。他にもムック本などにインタビュー記事が出ていることがあります。氏のインタビュー記事、当時の製作の様子がとてもよくわかるので、見つけると楽しく読んでいました。
 子供の頃に見ていたアニメの多くが、LDやDVDで売られ、当時のまま鑑賞できるわけですが、製作に携わった方々のうち何人かはすでに鬼籍に入られ、受け手だった私も今は社会に出ているわけで、なんだか本当に時間がたったのだなあと思います。

修正1条

Posted on 6月 10th, 2005 in 倉庫 by apj

 『シュワルツ博士の「化学はこんなに面白い」』を一通り読み終えたのだが、放屁が原因で訴訟になった話が紹介されていた。原告の主張は、被告がいつも自分に対して放屁して精神的苦痛を与えられた、だったのだが、被告側弁護士はこれに対抗して合衆国憲法修正1条を持ち出した。つまり「放屁は言論と表現の自由である」と主張したのだ。結果、判事は被告に軍配を上げ、原告の請求を棄却した。
 アメリカは訴訟社会だという話はしばしばきくし、とんでもない訴訟が行われていることも知っていたが、放屁に対して憲法修正1条が適用されるというのはさすがに考えてもみなかった。ってか、言論と表現の自由はそこまで認められるのか、本家では……。もうね、どこをどう突っ込んだらいいのかよくわからないんですけど。

「世界」7月号

Posted on 6月 9th, 2005 in 倉庫 by apj

 岩波書店の雑誌「世界」7月号に、江本氏の波動と水結晶への批判記事が出た。『あなたは「水」に答えを求めますか 疑似科学が蔓延する日本社会から見えるもの』というタイトル。313ページから。
 執筆は二村真由美氏。ちょっと前からメールで問い合わせがあって、阪大の菊池先生が疑似科学批判をしているとか、氷の話なら北大低温研に専門家も情報も集まっているといった話をしていた。阪大菊池さん、北大低温研の古川さん、それから私のコメントも取り上げられている。よくまとまっている評論なので、ぜひ読んでほしい。

バックアップでコケた(泣)

Posted on 6月 9th, 2005 in 倉庫 by apj

 絵里タンの新しいメールアドレスを教えてもらったので、昨日メールを送ったんだけど、今朝バックアップをしくじって、昨日の丑三つ時から午前中位のメールを失ってしまった。すぐに「もしお返事頂いてたらなにとぞ再送を」と送信したんだけど、今のところ連絡なし。まあ、弁護士さんも忙しいはずなので、数日待って、連絡がないなら直接電話してみます。
 そんなわけで、他にも、6月9日午前2時から午前11時くらいに私宛にメールした覚えのある方がいらっしゃいましたら、どうか再送をお願いします。

あの時……

Posted on 6月 8th, 2005 in 倉庫 by apj

 ネットで気になるものを見てしまって、だいぶ前のことをふと思い出した。

 大学院終わった翌年の秋、NECの面接を受けた。高周波回路(電送線理論など)を使って高速で動作する半導体の回路の評価などをやるということで、かなりうまくいった。1週間以内に返事が欲しいというところまでいった。ちょうど同時期に、千葉の放医研に来ないかという話があって、こちらも最初はプロジェクトのお金で雇うがうまくいけば正職員に、という話しだった。とても迷ったんだけど、テーマつぶれてしもたがなに書いたような事情があって、研究をあきらめきれなかった。もし、博士課程で存分に思ったことをやって失敗していたら、自分には向いてないというあきらめがさっさとついて、会社で技術者になる道を迷わず選んでいたのだろうけど、「まだ自分の限界を見ていない」という思いが強かったから、学術に少しでも関わっていられる放医研を選んだ。結果、放医研では、組織替え&自分自身の適性の問題の両方で職を得ることはなく、2年ほど非常勤やアルバイトで食いつないで、お茶の水大で実験させてもらって、2つめの学位を取った。その後、阪大VBL、広島大、と任期付きの職を転々として、現職に至った。
 国立大学法人がこの先安泰だとは決して思ってないのだけれど、疲弊する職場 NECは今なんてのを見てしまうと、もしあのときNECを選んでいたら、今頃どうなっていただろうかと思う。裁量労働によるサビ残合戦を繰り広げていたか、既にリストラ対象に入れられていたか。仮に実力があったとしても、運次第で切られる状況になっていることは明らかのようで、個人のやる気や努力でヘッジできる範囲は既に超えてしまっている。

 ウチの研究室の4年は二人とも就職希望なので、就職活動最優先ということで、卒業研究の開始を遅らせて様子を見ているところ。新卒でどこかの会社に潜り込まないと、その後のキャリア形成が難しくなりがちなので、とりあえず、うまくどこかに決まってくれと願っている。職が不安定だといろいろ大変なのは私自身が経験済みだからねぇ……。私からのアドバイスとして、従業員の定着率が悪い会社には何かがあるから注意しろとだけ言ってある。ただ、この状況を見ると、過去5年位で派遣の割合が急に増えているところも要注意、という項目を追加しなければならないようだ。

 ニートが問題になってるけれど、NECでこの有様なら、「働いたら負けかなと思ってる」という言葉は、案外真実を言い当てているのではないかと思えてくる。私も含めて、労働者というのは全て奴隷(アフリカから黒人を強制的に連れてきた方じゃなくて、古代ローマ社会の奴隷階級の方ね)と考えた方がいろんなことが見えてくるのだけど、最近は奴隷の待遇が下がりまくっている、というかむしろ虐待する方に向かっているような。せめて古代ローマ並にして、頑張ればお金を貯めて市民権を得られるとか、奴隷なりにそれなりにまったり暮らせるとか、最低限の食料は配給で保証とか、もうちょっとましな扱いをしないと、そのうち国が滅びるんじゃないかな。