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第4回

質問とコメント

  • 今日やったことは全体的に難しいと感じた。特に「水素原子の位置」が難しいと思った。その中に「エントロピー」という言葉が出てきたが、エントロピーとは一体何ですか?
    乱雑さの尺度。板書の例だと、乱れている方の乱れ方のパターンを全部数え上げて対数をとったものに比例する。1通りしかやり方がない場合は、1の対数は0だから、エントロピーは0になる。
  • エントロピーやハイドレートなど聞いたことはあるけど詳しい意味を知らなかった言葉の具体的意味を知ることができて良かったです。また、エントロピーはわかりやすい説明で用意に直感的意味をつかむことができました。さて、水より氷の方が構造が安定であるために電気伝導率が高いとのことですが、そこから類推して金属にも同じことが言えるのでしょうか?
    金属の電気伝導は自由電子の移動によるものなので、電荷を担っているものが水や水溶液とは異なるから、類推はできない。
  • アルカリイオン水は普通の水道水と何が違うのか、なぜ、最近体に良いと言われているのか、不思議に思いました。よく口にする言葉でも、何も知らないことが多いな、と思いました。
    なぜ、を問うことは大事。水の電気分解の話は何回か後にする予定。言葉にだまされないように、濾過するとか電気分解するなど、水処理として何をしているのかを確認してほしい。
  • 水の不純物が多ければ、沸点は上がるのでしょうか。
    沸点上昇という現象がある。溶けている不純物が、溶媒(水など)の蒸気の方には出て行かない場合に起きる。
  • 日本と中国がメタンハイドレートという資源をとりあっているとおっしゃっていましたが、メタンハイドレートは何に加工されるような資源なのですか?
  • メタンハイドレートはどのように利用されているんですか?
    採取や貯蔵などの技術的な問題があるので、まだ本格的な利用には至っていない。出てくるものはメタンガスなので、燃料として使えるから、利用技術の工夫をしているところである。原油の代わりのエネルギー源になるはず。
  • 気体分子を取り込んだものがガスハイドレートならば、ガスハイドレートは外側が固体で内側が空洞になっていて、そこに親和性が低い気体分子が存在している状態なのでしょうか。
    気体分子の外側が固体だが、中に何も無かったらつぶれてしまってカゴ状の構造はとれないので、中に気体分子があることで全体として固体になっている。
  • 冷凍庫に長期間氷を放置しておくと、氷が昇華して小さくなっていきますが、それはどのくらい低い温度まであることでしょうか。
    低温まで昇華は起きそうだが、固体と気体の境界線が低温でどこまで測定されているかは、氷の本を探したが見つからなかった。冷凍庫だと1気圧を想定していると思うが、うんと低温になった場合は、圧力によっては昇華が起きなくなるかもしれない。
  • 水分子にはできやすい構造とできにくい構造があると教わりましたが、各々どのような構造が一番できやすい、できにくい構造なんですか。
    液体の水だと、氷のように、4面体的につながりつつ、乱れた構造をとりやすい。クラスターの場合は、プリントの図の通り、21個のものが多いので、マジックナンバーと言われている。
  • 氷は氷でも色々な種類があることは今まで知らなかった。アモルファス氷は、150K以下に保った金属の板に水蒸気を凝結させなければできないんですか?
    別の作り方としては、氷Ihを77Kまで冷やして、1.1GPaの圧力をかけるという方法もある。
  • 氷も動いていることを初めて知った。
    氷に限らず、どんな固体であっても、原子や分子は揺らいでいる。温度を下げると段々動かなくなる。
  • 信用できるのは自分で調査して研究で得られた成果が一番ということですね。テレビも勿論インターネットも根拠のない情報が無数に存在していますからね。
    しかし、自分の研究だって間違いが入り込むこともある。また、自分で判断するにはコストがかかる。判断のコストを下げるのが専門家の役割でもある。テレビはもはや論外だが、ネットについては、検索の仕方次第でそれなりに正しい情報にたどり着ける。判断に迷ったら、ac.jpやgo.jp限定でネット検索してみて、何も限定しなかったときと結果を比べてみるとよい。
  • 音楽を聞かせても結晶の変化は無いとありますが、一定の周波数を与え続けて実験を行っても変化はありませんか。
  • 水に「ありがとう」と貼って結晶をつくると形のいい結晶になるという話は聞いたことがありました。嘘に決まってますよね……。文章を貼っても関係ないとは思いますが、音楽を聞かせた(?)時は振動の種類が違う(低音、高温、リズムなど)ので、多少結晶のでき方は違ったりしないのですか?確かに道徳の問題ではないですよね。笑いました。
    振動の影響を問題にするのであれば、結晶成長が起きている時に振動を与えて、結晶の形を調べないといけない。中谷宇吉郎の実験装置程度のものを用意し、成長途中で振動を与えたものとそうでないものを比べるという実験が必要になる。ただ、そこまで精度の高い実験をしたというのは見たことがない(私が知らないだけかもしれないが)。もちろん、江本氏の方式の、音楽を聴かせた水を凍らせて……というのとは別の話になる。
  • 水の電気伝導の部分で、イオンによって移動度が違うことを初めて知りました。番外のお話を聞いて、植物に音楽を聞かせるとよく育つ、と言われていることを思い出しました。これもインチキなのでしょうか。
    空気の振動が植物に影響を与える、という仮説を立てるのなら、十分な精度で実験をして確認すればよい。ただ、普通に考えて、「音楽」で括っているあたりが、話の精度が悪いので信頼性が低い。どういう音楽をどういう条件で、といった話が出てこないのであれば、十分な実験が無いままにデマが流れていると判断しても、そう間違いではないはず。
  • 化学と道徳がこんなところでつながっているのを今日改めて気付きました。非常に興味深い話でした。
    科学と道徳はつながっていないし、つないでもいけないという話をしたはず。科学に道徳を訊くのが間違い。
  • 昔、水の結晶に関する道徳的な話を聞いたことがありましたが、それが科学的には実証されていないとは知りませんでした。確かに科学的に実証されていないことを言うべきではないし、よく考えると道徳的にもおかしい点があるなと思いました。
    「水からの伝言」は、「科学的に実証されていない」のではなてく、「既に実証済みの内容を、広範囲に、間違ったやり方で否定する」ものである。念のため。
  • 自分も学んできた道徳の教科書だったので、今となっては内容を覚えていないが、嘘を教えられていたのかと思うとおそろしく思う。
    道徳の教科書に「水からの伝言」が登場したことはない。しかし、道徳の教材として、現場の教員が使う例が後を絶たない。しかも、授業参観や研究授業など、その先生が自信を持ってやるお薦めの授業のときに使われるから困る。
  • 今日の講義も難しく、理解するのも大変だったけれど、最近あまりふれられなかった高校化学で少しだけど水の電気伝導のところでイオン反応式と高校のときにやった知識があらわれて、やる気がおきた。あと、クラスレートとは包接化合物のことですよね。
    包接化合物で合ってます。
  • アモルファスやクラスレートなど、初めてきく単語がたくさん出てきておもしろかったです。
  • メタンハイドレートという言葉を聞いた事があったが、元はクラスレート、つまり固体であるという事を初めて知った。
  • クラスレートのところの話がおもしろかった。
  • ”構造”とはふつう動いたり崩れたりしないものだが、液体の場合は違うということがわかった。氷はIhでぴたっと泊まっているわけではないので、写真を撮ると動いている途中の一瞬を撮影するというのはおもしろいと思った。
  • 動径分布関数の説明の箇所がよく理解できなかった。世の中が、いかにインチキなことが広まっているののかがわかった。教育を司る人達は、文系出身者が多いということもあるが、それでもヒドすぎると思う。科学に対する考え方の根本は、文系・理系問わずに学ぶべきだと強く思った。
  • 最後の道徳の話が興味深かった。言われたことをうのみにしてはいけないのだと改めて思った。
  • 自分も小学生のときに似たような内容の道徳の授業を思い出し、あの頃はすんなりうけ入れていたので学校教育の影響の大きさを感じた。
  • 最後の道徳の話がおもしろかった。水に限らず、身の回りには誤ったものがたくさんあるということを改めて感じた。
  • 先生の裁判に関する経験には驚きました。私は「文系だから分かんなくて当然」と思っていたけれど、その考え方は改めたいと思います。でも難しいです。
  • 動径分布関数の説明が分かりやすくてよかったです。
  • 自分が無知であるから、たくさんの訳のわからない情報が流れていても気付かないのは悲しい。
  • メタンハイドレートについて少し理解が深まった。
  • 世の中矛盾していることがたくさんあるのかと思いました。
  • エントロピーについてはなんとなくだが理解できたと思う。
  • 自然を情緒的にとらえると教育に影響を及ぼすことがあると知り、気を付けなければならないと思った。
    情緒的に考えるべき時と、そうでない時の区別をきちんとしようよ、ということ。
  • 科学と道徳を無理に結びつけて考えるとひどいことになるなと思いました。
  • 道徳と科学の関係はなかなか難しいと思った。
    最初から全く別物なので、関係をつけちゃいけない。
  • テレビで「ありがとう水」についてやっていて、自分も信じそうになったので、これからは気を付けようと思いました。
  • 道徳でうそを教えていたということに対し、そもそも道徳って必要なのかと思った。学校は自分の能力を高めたり、考える力をやしなう場所なのに、教育委員会は何をやっているのかと思った。
  • 科学の話を道徳と結びつけて教育していたという話は初めて聞きました。今聞くと本当にバカげた話だけど、それを本気に信じて教育している人、集団がいると思うとおそろしい。
  • 水の結晶の話を聞いて、言葉を使いわけることは難しいと思った。
    難しいのは確かだけど、それはそもそも水に訊くことじゃないし。
  • 学校で先生が雑談として「水に”ありがとう”というとキレイな結晶ができる」と話していた。きちんと授業として解説した訳ではないけど、逆にところどころで言うのですり込みになっていたような気がする。今は全く信じていないけど、当時は半分信じていたので、今考えると教育的に危なかったんだなあと思った。
  • 水の結晶と道徳の話、おもしろかったです。教育者は小学生や中学生に物を教えるときには使うものをよく考えてつかってほしい。へたしたら子供を洗脳してるのとかわらない。あと先生以外と毒舌ですね……。
  • 道民、いや札幌育ちとしてそれでいいのか教育委員会と声を大にして言って問い詰めたい。止めてくれた北大の先生ありがとう。反論としては、P6のきくの話は「きくの花を大切にする心の美しさ」を描いたものであり「きくにいかにそえ木をするか」ではないと思うし、日本古来の考えを否定するのは少々いきすぎでは?と思うしだいです。出すぎた発言すみません。
    説明の例がどうにも悪いということを言いたかったわけで。「きくの花を大切にする心の美しさ」を言いたいのなら、気持ちは分かるが客観的に見てダメダメな方法を出してこなくても、「毎日丁寧に水をやって草取りをして……最後に立派な花が咲いて嬉しい」といったことを書くとか、他にもいろいろあるはず。気持ちの問題は気持ちの問題、自然科学の立場からどうするのが正しいかは別だから、この2つが混じらないような例で気持ちの話をしないとおかしなことになる。
  • 私も中学生の時に、言葉によって水の結晶が変わると学んだので、真実ではないと知って驚きました。「ありがとう」や美しい音楽は効果が無いのですね。
    「ありがとう」や美しい音楽の効果は、人に対するものであって、水とは関係がない。
  • おもしろかった。自分は数理科だが、科学も数学同様深く勉強したいと思った。
  • 水の結晶をつくるはなしはきいたことがありました。
  • 水に声をかけたら水の結晶が変わる、というカラクリを聞けてよかったです。
  • 最後の話は、似たような話を聞いたことがあったけど、インチキだったと知ってショックだった。
  • 実は、水に言葉をかけるとおいしくなるという話、半ば信じてました。言われてみればそうですよね。”おいしくなる”というのは、飲む側の気持ちの問題なのだと思いました。
    こんな歌詞もある「お気に入りのキャラのカップで飲んだら水がおいしかったので 水にも萌えがわかります」
  • 水の結晶と道徳についての話は軽く笑えた。
  • 水の結晶の話は、前、テレビでやっていて、信じ込んでいたので、今回インチキと分かってよかった。よく考えてみれば可笑しな話だ。
  • 水と氷でこんな裏話があるとは思ってもいなかった。科学を信じるのは勝手だが、偽造話が世の中に広がるとけっこう大変なことになるんだな、と思った。今回の「水と氷」は以前ひょり分からなかったが、裏話を知ることができて良かった。
  • 義務教育にまで似非科学が蔓延しているとは知りませんでした。
  • 圧力とか構造とか、私にはとてもとても難しいのですが、単位をとれるようなレポートを作るには必要な知識なのでしょうか。番外はとても面白かったです。ティッシュペーパーを包帯に、しかも植物に巻くという発想には、開いた口がふさがりません。
    実際に計算できるような細かい知識はいらないが、物質の性質を変えるパラメータが何かという視点は必要。レポート云々を気にする気持ちはわかるが、到達点は、自分で怪しい話を疑えるようになることなので、オカルトと科学を分けられる程度の理解はしてほしい。
  • 水一つでもとても深いものだと思った。
  • 出席カードを人数分、配るのはとてもいいことだと思います。しかし、どうしても後ろにくると数が足りなくなります。
    プリントを回している間に配って歩けば、プリントが回り終わるころに配り終わるかな、と思ったり。次回はさらにきちんと配ってみます。 まあ、ズルをする人が出てくると管理のコストが上がるという良い例になってます。
  • 先生の過去の話を聞き尊敬しました。物理→化学にするのは大変でしたか?
    化学も物理っぽい部分とそうでない部分があるので、境界のあたりはどっちでも何とかなるが、有機化学を教えろと言われたらかなり困る。今は物理化学を教えていて、ほとんど物理の一部と重なるので問題はない。
  • 難しい言葉が沢山出てきたので少し難しかった。
  • だんだん難しくなってきてて、何の話か全くわからないところもあった。
  • 今回の授業も難しかったです。ついていけるようにがんばります。
  • 今回の話は少し難しかった。
  • 今日の話は少し難しかったので、もう一度見直したい。
  • むずかしい。
  • 特になし。