「山月記」を久し振りに読んでみた

『「山月記」はなぜ国民教材となったのか』という本をネットで知って読んだ。「山月記」そのものは私の高校の頃の現代国語の教科書にも出ていて,授業を受けた記憶がある。が,もう30年以上前のことで,どんな指導だったかよく思い出せない。今読んだらどう読めるのだろうと思いつつ,青空文庫で読めるのでざっと読んだ。

李徴,悪い人じゃないんだけど詰めが甘いし計画性は無いし自己評価の基準が他者にあるしで,虎のメタファーが何であるかはとりあえず置くとしても,そりゃ虎にもなるわなあ,という納得感があった。

まず,博学才頴とあるから,李徴は勉強ができて優秀な人である。無事に試験に受かって官吏になって生活も安定した。ところが,官僚のままダメ上司に従うよりは詩人として名を残したいと考えて,妻子持ちなのに仕事を辞めちゃった。ひたすら詩作に耽った,とあるので,作品を量産してはいるようだから,単なるワナビーではないといえる。

サラリーマンしてるけど作家になりたいとか漫画家になりたいとか言う人,今の日本にもいっぱい居るが,いきなり仕事辞めて創作にふける人は少ないはずだ。創作系の仕事は兼業で始められることがほとんどなので,今の仕事に不満があっても,まずは作品を作って売ることを考え,売り出してやっていける見通しが立った後で仕事を辞めるというのが,計画性のある考え方だろう。売れるかどうかもわからないのに先に官吏を辞めちゃった李徴は,まるで計画性が無いしリスクヘッジもできていない。

なお,李徴のかみさんは割とよくできた人らしい。生活の安定してる官吏だと思って結婚したら,ダンナが詩人になると言って仕事を辞めちゃって,貧乏一直線という状況で,それでも別れずに居たのだから。

詩人を目指した理由にそもそも問題がある。「詩家としての名を死後百年に遺そうとした」が理由となると,李徴にとって,詩は後世に名前を残す手段に過ぎなかったことになる。詩が好きでたまらないから,とか,書かずにいられないから,とか,書いてるのが当たり前だから,という理由ではないのである。

詩の方で認められず,生活が困窮したので,もう一回官吏になってみたら,かつての同期,しかも自分より出来が悪いと思っていた同期が今は上司,という関係になっていて,なんで俺があんな無能の命令きかにゃならんのかとストレスと溜めた挙げ句に失踪しちゃった。次に人前に出てくるのは虎になった後である。

李徴の考え方には,自分は人より優秀だという思い込みがまずある。実際優秀だから全く根拠がないわけではない。李徴という人は,自分が他人より優秀だということが他人からも認められていることを自分で確認できると満足する。他人相手にマウンティングして自分が上だ,という状態でないと満足できないのである。だから,再度官吏になって,かつての同僚が上司になっていることに耐えられなかったのだろう。また,名前が後世に残れば李徴はよりいっそう満足できる。つまり,李徴とは,承認欲求の塊のような人物である。

後半,友人の袁傪は虎になった李徴と久し振りに再会して話をしている。袁傪に示される詩は,虎になるずっと以前,詩人として名をなすつもりで作っていたものの一部である。袁傪の評価は「作者の素質が第一流に属するものであることは疑いがない。しかし,このままでは,第一流の作品となるのには,どこか(非常に微妙な点に於て)欠けるところがあるのではないか,と。」というものであった。本当に詩人になる才能のある人とは,何をおいても詩を書かずにいられないような人で,他人がそれをどう評価するかは二の次三の次だろう。詩を書く技術は一流でも,承認欲求を満たす手段として書かれた詩に,なにがしかの欠落があると感じられるのは,そう不自然なことでもない。

虎になって生きると人間の心は無くなるが,今のところは人の心に戻る時間がある。その時間を使って李徴はあれこれ自己分析している。本人はこのまま完全に虎になることを悩んでいるようだが,むしろ完全に虎になった方が李徴は幸せではないか。どうしようもない自己顕示欲と他人にマウンティングして上に居ないと気が済まない性格が直せないのであれば,詩人としてダメで官吏としても出世が遅れることが確実となった後では,李徴が満足できる状況には決してならないし,ずっとストレスを感じながら生きて行くことになる。虎になればそういったものから解放されるので,やっと李徴に安らぎが訪れたともいえる。評価軸の基準が他人にしかない人間が解放されるには,他人との関わりを断つしかなかったということなのだろう。

ところでこの虎になるという感覚は,私にもわかる。最近はほとんどやらなくなったが,昔は,虫を探したり,文学の元ネタになった場所を訪問するといった目的で,レーションやら雨具やらをリュックに詰め込んで一人で山やら人の来ない場所をうろついていた。これをやると,どこで物を食べるかとか,どこで寝るかといったこと以外のことを考えなくなる。食料だけは持っていたが,わりと気ままに動いていたので,食料が尽きたらどうするかとか,水をどこで確保するかとか,常に考えることになった。こういう時は,一日のうちのほぼ全てを,食べることと休むことだけ考えて過ごすことになる。この状態では,とりあえず無事に生き延びることに思考のリソースが全振りされて,他のことをあれこれ悩む余地はなくなる。多分これが李徴が虎になった状態に近いのだろうと考えている。

現代国語の場合は,なにがしかの教訓を引き出さなければならないらしい。私が思いついたのは次のようなものである。

  • 創作系の仕事は兼業でもできるので,いきなり稼げる仕事を放り出すのはやめろ。
  • 評価の軸が他人にあるというか他人に依存してる人は創作には向かない。
  • 何かと他人にマウンティングする癖は早いとこ直した方がいい。
  • 一人で思い悩んでいても到達点には限界があるし良い結果にならない。
  • 虎も案外悪くない。装備減らして山に数日入れば気分は体験できる。遭難の危険はあるが。

……現代国語の指導には使えないなあコレじゃw

教授にメールは無意味です

 「落単した大学生必見!教授に救済措置お願いのメールの書き方とは」という記事が,誤解を招く内容なので,大学教員の立場を述べておくことにする。(批判を書いて1時間経たないうちに元記事が消えてしまったが,私が書いた内容自体は一般的なものなので残しておきます。)

教授にメールを送ってみると、意外と救済措置のレポートを出してくれたりします。
そこで今回は、落単したであろう時に教授に
救済措置をお願いする時のメールの書き方について紹介していこうと思います。

で始まっており,救済をお願いするメールのテンプレートとして,

件名:(授業名)の期末試験について (授業名)を履修しているCIELです。

本文

〇〇教授(または先生)
お世話になっております。
(授業名)を履修している(学年)の(名前)と申します。
本日の期末試験のことなのですが、事前に勉強をしていたつもりではあったのですが
残念ながらあまりいい手応えを感じることができませんでした。
〇〇教授のされている〜〜〜〜という研究内容にすごく興味を持ってこの授業を履修させていただきました。
そこで、誠に勝手であることはわかっているのですが
レポートや再試験といった救済措置を取っていただくことは可能でしょうか。
もし救済措置を取っていただけるのであれば、全力で取り組みたいと考えております。
また、今後このようなことがないように次の学期はさらに日々勉学に励んで行こうと思っています。
お忙しいところ申し訳ございませんが、よろしくお願いいたします。

○○大学○○学部○年

CIEL
メールアドレス

というものが出ている。

 が,このようなメールを送ることは全くの無駄であり,従って,これを送られた教員の機嫌を損ねる可能性が極めて高い。以下にその理由を説明する。

 単位認定の基準は公平かつ公正に行わなければならない。基準の設定や内容(試験とレポートの点数配分など)は教員の裁量に任されているが,大前提として公平かつ公正,ということが求められている。特定の学生から,単位を落としたので救済措置を求めるメールを受け取ったからといって,その学生だけに救済措置を行ったら,それは不公正な単位認定ということになり,教員にとっては大学から処分されるリスクを負う行為となる。そのようなメールを教員に送ることは,教員に向かって不正な行為をしてくれと依頼することに他ならない。不正の依頼を堂々としてくる学生への(成績表には表れない倫理的な部分での)評価がどうなるかは,まあ誰にでも想像がつくだろう。

 学生が救済措置を求めるメールを送ってきたとして,たまたま不合格になった人が例年よりも多く,本当に何らかの救済措置が必要だと教員も考えている状況だったとしよう。その場合には,全受講生に対して,方法や救済後の評価について公平にチャンスを与えなければならない。具体的な救済措置の実施の方法については学内の掲示板などで全員に知らせるので,そちらを見ていればよく,個別にメールで問い合わせるのは全くの無駄である。

 いずれにしても,「あなた個人」だけに対する救済措置としてのレポートや追試はあり得ません,という回答以外は無い。もし,個別メールでのお願いに対して追加課題で単位認定をしている教員がいたり,そういう方法を容認している大学があるなら,それは単位認定について欠陥を抱えた大学ということに他ならない。

高校物理で得点できない人へ

 高校の頃,物理の出来が悪かった。

 当時の理科のカリキュラムは,理科Iという,物理・化学・生物・地学の基本的なところだけ集めたものをまずやって,その後,物理・化学・生物・地学のそれぞれの教科書を選択で学ぶことになっていた。今のカリキュラムなら,理科の「○○基礎」の一部が理科Iに入っていて,「○○基礎」の残りと「○○」が,それぞれの教科書に入っている,という対応になる(厳密には同じじゃないので,およそこんな感じ,という意味で)。私が通っていた高校は,可能な限り全科目学ばせる方針だった。1年生で理科Iの生物と地学をやり,当然時間が余るので,分厚い方の生物・地学の教科書を1年生終了まで進める(が,元々1年間でやる内容だから,どちらも最後まで終わらない)。2年生で,理科Iの物理・化学をやったあと,物理・化学の教科書を続けて学ぶ(こちらも2年終了時には終わっていない)。3年生になるときに理系・文系の選択があり,理系は理科2科目選択なので,物理・化学,あるいは化学・生物の組み合わせで,教科書の残りを学ことになっていた。

 高校2年生になって,物理の授業が始まったのはいいが,さっぱりわからず得点できないという状態だった。例えば,運動の法則で,等加速度運動の公式が3つ出てくる(加速度,速度,位置の式)。授業の最初の方で出てくるものだけど,よく使うので,先生が,授業の時に,公式を3つ書かせて暗記しているかどうかをチェックするという小テストをしてくれた。クラスのみんながどんどん満点を取っていくのに,なぜか私は覚えることができず,最後まで全問正解はできなかった。こんな有様だから,定期テストも悲惨なもので,毎回,40点台から60点台をうろうろしていた。

 高校の物理の教科書は,私の目には,問題を解くための個別の式がばらばらに出てきて,式の形が違うものを大体知っていないと問題が解けない,というものに見えていた。教科書を読んでも,問題集を解いても,つながりが全く見えてこないのである。

 3年生になって,理系文系の振り分けがあり,理系を選んだ。例年は,理系選択をする女子の比率が少ないので,理系3クラスのうち2クラスは男子生徒のみで理科は物理・化学を選択,女子は化学・生物を選択するクラスに入ることになっていた。私は物理・化学選択を希望した(その方が大学受験の選択肢が拡がるから)ので,どうなるかと思っていたら,物理を選んだ女子生徒の数が多い学年だったので,物理・化学選択の男子生徒のみのクラスが1つ,物理・化学選択の男女混合クラスが1つ,生物・化学選択の男女混合のクラスが1つできることになった。で,新学期が始まった4月に行われた共通一次試験(今のセンター試験)の模試で,物理が40点取れなかった。さすがに,理系選択は誤りだったかと思った。

 5月頃に,従姉妹から,大学受験の参考書として駿台文庫を薦められた。家の近くの本屋には置いてなくて,今と違ってネット通販も無かったので,隣の街の本屋まで探しに行った。薦められたのは主に英語だったのだけど,他の科目も見ていたら,山本義隆の「大学入試 必修 物理」というのがあった。中を見たら,高校の教科書とは全く異なり,微分積分を使って体型的な説明が出ていた。これまで,高校の教科書のやり方でやって全く駄目だったし,理系クラスで物理を選択した以上はどうにかするしかないわけで,それなら全く違う方法でやってみるのも手かなと思ってその場で購入を決定。

 2年生の3学期に,数学で多項式の微分積分を習い,応用例として運動の法則がちらっと出てきていた。それが興味深かったのと,微積分は大学入試で変にパズルにされていないので,入試の数学が苦手でも修得しやすいという話をきいて,独習に適した微積分の参考書を買って読み始めていた。「微分積分学精説」という,高専から大学教養部向けの本なので,高校の数学の範囲は超えるがきちんと読んで例題を解けば身につくようになっていた。これを自分なりに進めていた。3年生では,三角関数や指数・対数関数の微積分や簡単な微分方程式が授業に登場する。つまり,3年生に入って少し経ったあたりで,高校物理をやるのに必要な微積分の知識が揃ってきていた。

 数学がうまいタイミングで追いついてきていたので,山本義隆の物理の参考書を自分で計算を追いながら読めるようになった。5月の終わり頃から夏休み明けくらいまで,微積分を使って式の展開を追いかけながらノートを作るということをしていた。この作業で,物理量のつながりがやっとわかった。2学期になってからは電気・磁気の単元が始まり,力学や振動,波動も含めた模擬試験も時々あったが,安定して点がとれるようになった。

 私に必要だったのは,物理法則や本質は何かといったことと,計算手段の分離だったのだろう。微積分を使うことで,法則の構造のようなものが見通せるようになり,個別の問題について式を立てて解くやり方が,個別の公式の暗記ではなく,一本道で計算できるということがわ理解できた。高3の夏休みは,大学受験をするなら,入試問題を解く練習をする時期である。が,物理に関しては,まず構造を理解する方を優先させた方が良いと判断し,結局これが得点への早道だった。とりあえず目先の模試や入試を何とかするために,教科書に沿った問題演習で馴れよう,という道は私には無かった。

 私のような物理劣等生に山本義隆の本を薦める学校の教師も塾の先生もまず居ないだろう。無難なアドバイスとしては,易しい問題集をまずやって,馴れたら中程度のものをやれば,といったものになるに違いない。しかしその方法では,私は高校の物理を絶対に理解できなかった。全体の繋がりや本質を理解した上で,いくつかの問題を解けば,入試対策を目的とした試験でも点が取れるようになっていった。極限概念は使うのに微積分は使わず,指導要領の範囲でだけ説明するというのは,実は分かりにくくて難しい。体系立っていて情報量が多い方が,全体を把握しやすくなり,理解もしやすくなる。この意味で,私にとって,山本義隆の「物理」は,高校の教科書よりもずっと易しかった。山本義隆の本の次は,小出昭一郎の「物理概論」上下巻(こちらは大学の教養向け教科書)が市立図書館に入ったので,それを借りて独習した。この方法で,最終的に私は千葉大学理学部物理学科に合格した。1年前にマークシートの模試で物理が赤点だった状況を思うと,ちょっと考えられない進学先ではあった。今でも,どうしてこうなった感はある。

 駿台文庫の方はその後何回か改訂されて,山本義隆の本で今入手できるのは「新・物理入門(駿台受験シリーズ)」「新・物理入門問題演習 (駿台受験シリーズ)」の2冊である。微積分を使って体型的に書いてあるという特色はずっとそのままなので,今買うならこの2冊になる。

 「新・物理入門(駿台受験シリーズ)」は,難関校向けと言われることが多いし,高校の範囲を超えた記述もある。が,高校の教科書ではつながりがよくわからず点が取れないという人は,一度は山本義隆流の物理を試してみる価値はある。

FC2を名乗る架空請求

こんなメールが来たので晒しておきます。私自身へのスパム避けのために,メールアドレスの一部を伏せ字にしています。

プロバイダ責任制限法,ってあったので,こんどこそEMのどっかから訴状来るかなと思ってわくわくしながら読んでみたら,何の事はない架空請求だった(爆)。ちょっとがっかり。

で,まあ,昨日は山形市の消費生活ボランティアの顔合わせ会があったので行ってきて,ネット関連の相談が全世代通して多いし高齢者でも増えたままだという話を聞いてきたばっかりなので,別方向にやる気が出たw。とはいえツッコミどころが多すぎるので全部列挙できる自信はない。

何がおかしいかというと,先ずはビジネスの設定。普通のこの手のサービスは,金を払ったらサービスを提供する,更新時に金を払わなかったらサービスを停止する,というやり方をするものだということ。ケータイでも何でも,延滞金とか言わずにサービスの方を止めるのが普通。金を払わなかったらその期間の分をどこまでも上乗せして請求する,ってのはそもそもがまともな商売ではない。

契約したことになっているという設定なのに,債権者が債務者の情報を知らない。メールアドレスしか知らない話になっている。カスタマーセンターに連絡したら云々,とあるけど,普通はカスタマーセンターがメールアドレスとその他の情報を揃えて持っているはず。メールアドレスしか知らない状態でサービス提供するって,それどんなずさんな商売よ,っていう……。

設定では,契約したけど入金がなくて放置,って話なんだから,プロバイダ責任制限法の出番はない。情報開示請求って,ユーザーにするもんじゃなくておたくが受けるものでしょうよ。架空請求とはいえ一体どういう発想でこんな条文が登場することになったのやら。

それはそうと,FC2が今どうなってるかなと思って検索してみたら(fc2.com),無料有料とりまぜて順調にサービスを提供中だった。現実にサービスを提供している会社を騙って架空請求かましてるわけで,これ,FC2の名誉を毀損するか営業を妨害するかしてるよねえ。で,FC2に,御社騙った架空請求が出回ってるよ,と連絡入れようとしたら,本家FC2の問い合わせフォームがひどかった。この手の連絡を受け付ける気が最初から無いらしく,問い合わせフォームに該当するものがない。その他を選んで連絡入れようと思ったら,メディア関係者,広告主,メール配信停止希望,法的機関に限定してやがりました。FC2としては,会社騙った架空請求が横行しても構わんという姿勢ってことかしらね。

From – Sat Jul 14 21:11:04 2018
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for ; Sat, 14 Jul 2018 21:06:30 +0900 (JST)
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To: apj@■■■■
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Content-Type: text/plain; charset=iso-2022-jp
Content-Transfer-Encoding: 7bit
Date: Sat, 14 Jul 2018 21:06:31 +0900 (JST)

e&56AFa
利用者ID28310315

(apj@■■■■)殿

下記、ご確認お願い申し上げます

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申請のご確認が取れましたら、利用履歴およびアカウント情報の削除処理および利用契約破棄の手続きを進めてまいります。

※必ず本状が受信されたアドレスからご返信下さい。
その他のアドレスからではご本人確認が取れず申請が無効となります。

尚、このままアカウント解除による和解手続きのご返答が確認できなかった場合は債権回収三次団体への委託処分となります。
債権回収三次団体は国からの認可を受け、合法的な強制処分を執行できる機関となります。

1.ご口座及び給与の差押え
2.所有財産(ご自宅、家財、車)の競売処分
3.自宅への訪問及びご自宅のポスト及びドア等への督促状の貼り付け
4.ご親族、職場へのご連絡と代理返済の要求
を代理人弁護士を通じて法的手続きによる執行と致します。
このような事態にならないよう貴殿の速やかな対応をお願い致します。

※ご自宅訪問の際は財産物の強制没収と売却が行われます。
 (テレビやパソコン、携帯電話など生活必需品以外の全ての財産物を強制売却致します)

上記のように、手続きを拒否した場合認可団体へ債権が委託され日常生活に支障をきたし、更に親族や知人にまで多大な迷惑がかかる事となります。
貴殿の速やかな対応が予期せぬトラブルを防ぎ、これ以上の請求の発生を防ぐ唯一の手段となりますのでご対応の程、お願い申し上げます。

以上、其々電子商取引法、契約法に基づく催告とする
[-消費者がその使用する電子計算機を用いて送信した時に当該電子消費者契約の申し込み又は承諾の意思表示があった際、サービスの利用規約について同意し利用したものとする-] (電子商取引法)

■会社概要およびサービス概要
運営法人
FC2,INC
・本社所在地
101 Convention RideCenter Dr.Suite 700 LasVegas,NV 89109
・設立
1999年7月20日
事業内容
ドメイン名販売
デジタルコンテンツ配信
ウェブホスティング
アプリケーション開発

【反社会的勢力排除宣言】

当社は反社会的経済活動により利益を追求する集団又は個人、(いわゆる反社会的勢力)による被害を防止し、組織的に反社会的勢力を排除するため、次の基本方針を宣言します。

第1条 利益供与の禁止

反社会的な活動を行う個人、団体に対して、利益を供与しない。これらの個人、 団体との交際は断じて行わず、また、金品の提供、書籍、情報誌などの購入、その他、利益の供与となるような行為を行わない。

第2条 反社会的行為への加担の禁止
反社会的行為に、決して加担しない。暴力的活動、組織的破壊活動など反社会的活動を行う団体や、人権侵害行為、非人道的行為を行う組織などに対して、理由の如何を問わず、一切の取引、融資、援助、同調その他の加担行為をしない。

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やまがたEM環境ネットワークとの面談が流れた件

やまがたEM環境ネットワークから私への面談要請があったのだけど結局話が流れた。そのいきさつを,私の側からわかる範囲でまとめておく。

面談要請をしてきたのは,これまでにも,私のネットでのEM批判について,再三,勤務先の山形大学にクレームを入れてきていた「やまがたEM環境ネットワーク」の中の人で,「地球環境共生ネットワーク」(こちらは全国組織)の理事をやっている五十嵐氏。調べたところ,元南陽市議であった。

連絡は,私に直接ではなく大学に来た。理学部事務部に最初に連絡があったのか,本部を通して理学部に転送されたのかははっきりしない。私への連絡は理学部事務部からあった。連絡の内容は,私から直接意見を聞く場を設けてもらえないかというもので,日程調整についての問い合わせだった。

私としては,話をすることについては差し支えがないと考えたが,内容について後で言った言わないの勘違いが生じることは避けたかったし,何か興味深い話がきけたら広く共有したいとも考えたので,「面談内容は双方で録音し公開もあり得ると言う条件でなら会って話をする」と事務に伝えた。

話し合いの場所としては,理学部長室を使って良いというのが学部長の提案だった。五十嵐氏は,面談の際に理学部長の同席も求めてきた。しかし今回の面談は,大学が責任を持って業務として行うものではなく,大学は単なる連絡役をするのと場所を貸すだけなので同席はしないというのが理学部長の考えで,このことは先方に伝えたようである。

このまま面談が実現するのかと思っていたら,今度は,大学本部が,面談に理学部長室を使ってはいけない会うなら学外で,とダメ出ししてきた。ウチの理学部事務部は親切(むしろお人好しと言ってもいいくらい)なので,学外の面談場所を予約する方向で進めるつもりらしかった。しかし,よく考えると,本部が学内で会うことまかりならんという相手と会うのに,ただでさえ忙しい理学部事務が場所のセッティングを進めるというのもおかしな話である。私は,本部が学内で会うなという相手と面談するために,理学部がリソースを割いて場所を学外に設定するというのも妙な話なので,ウェブの問い合わせフォームなりSNSなりで直接私とスケジュールと場所の調整をするように改めて連絡してほしい,と理学部事務に伝えた。

そうこうするうち,録音して公開が前提という条件を団体内で検討した結果今回の面談は取りやめたい旨の電話が五十嵐氏からあった,という連絡が理学部事務経由で届いた。

EM普及団体のおかしなところは,批判的な意見を持つ相手に対して,決して直接文句も反論もせず(左巻氏が出口氏に訴えられたがこちらの方がむしろ例外),そのかわり,所属組織には何回も熱心にクレームをつける,というところである。国立天文台の大石さんによると,何回も所属組織である天文台にEM関係者からクレームがきていたのだが,天文台が組織を通さず直接苦情を本人に言ってくれとやったとたん,苦情がぴたっと止まってしまったとのことだ。今回もその特徴がしっかり発揮された。五十嵐氏とやまがたEM環境ネットワークは,これまでに何回も山形大学にクレームをつけている。やっと私に直接苦情を言うつもりになったかと思ったのだが,内容録音と公開前提,と伝えたら,直接苦情を言うチャンスを自分から取りやめてしまった。

五十嵐氏は元南陽市議なので,記録に残ることが前提で発言をすることには慣れているはずである。また,五十嵐氏と私が会ったとして,公開されて困るような内容,たとえばお互いのプライバシーに関する内容や企業秘密に関わる技術的内容が話題になることは想定しがたい。面談の内容が公開された方が,EM側としても,五十嵐氏がいかにちゃんと広報活動をしたかがわかるわけで,むしろ都合が良いはずである。また,最初の面談の要請は,事務の伝言が正しければ「天羽の話をききたい」である。これが言葉通りに実行されるなら,私が,どんな理由でEMに批判的な立場をとっているのかをきちんと説明した内容が録音に残ることになる。それが公開されたとしても,私がこれまでネットに書いたのと同じ内容が一つ増えるだけだから,EMにとっても私にとっても特に何も変わらない。もし,私が,つい口を滑らせてまずい発言をすれば,EM普及側がそれを公開して私を批判することができるチャンスでもあった。ところが,双方で録音して公開が前提なら面談は取りやめだと言われてしまった。後で公開されるとまずいような内容で面談するつもりだったのか,私が直接反論しているやりとりが出ること自体がまずいと考えたのか,それとも他の理由なのか,五十嵐氏の考えをむしろ知りたいところではある。

今回のことで,やまがたEM環境ネットワークという団体に対する本部の見方が,学内で教員が会うこと自体がダメな相手だというものだとはっきりしたわけで,これは一つの収穫だった。教員の話をきく面談はそれなりにあって,取材その他もろもろで訪ねて来られる方や企業の方が来ることもよくある。私も含めて皆さん普通に学内の空いている部屋を使ったりして対応しているわけで,学内で会うな,とわざわざ本部からお達しが来る団体というのは,まあ何というか「よっぽど」だと思われてる気がする。本部がここまで塩対応するのか(わからんでもないけど),と,ちょっと笑ってしまった。

さて,今回の面談要請の内容が「天羽の話を直接ききたい」であったことは,やまがたEM環境ネットワークがこれまでに大学に対して行ったクレームの内容,即ち「EMはこんなに良い物なのになぜ天羽は批判するのか」などと言ってEM普及活動のきれいなパンフレット(これは本当。印刷クオリティが良かった)などを置いていったことと整合性がとれている。私に対して直接批判の理由を確認できるチャンスだったにも関わらず,EM環境ネットワークの方から面談を取りやめると言い出したいきさつは,理学部も(多分本部も)知ることになった。今後,大学にクレームをつけにきたら,理学部も本部も,直接確認するチャンスを自分からやめたくせになぜ組織にはクレームをつけにくるのか,という疑問を持ったまま応対することはまず確実なので,そのことは承知しておいていただきたい。というか,今後も大学にクレームをつけるつもりなら,次のクレームの時に録音と公開がなぜダメなのかを本部や理学部にきちんと説明しない限り,一体今更何しに来たんだという目で見られても仕方がないと思う。

【追記】

本部の塩対応っぷりが妙に手慣れてる感じなんだけど,これは文系学部があるからだろう。文系の場合,普通に研究発表しただけで,思想的政治的に立場の違う「政治団体」「宗教団体」「活動家」「市民団体」などから大学にクレームが来ることがある。理系よりもむしろ文系の方がこの手のクレームはあるっぽい。多分本部はもっといろいろ対応してるんじゃないかな。でもって,この手のクレーマーが文系の先生達と学内で会うことを本部が了解するとも思えないから,今回,やまがたEM環境ネットワークも同じ扱いをされたのではなかろうかというのが私の見解である。

EM裁判(出口vs.左巻)資料(ウチで)非公開の理由

実はこの前に、コンテンツ全部暗黒団に吸い上げてもらってました。書いた時は別サイト公開もやめるって話だったけどちょっと状況が変わりました。新公開場所はこちら。http://ankokudan.org/d/d.htm?samaki-j.html

———- 元の内容ここから———–

 理科教育の左巻氏とEM研究機構の元顧問の出口氏との裁判資料について、私のサイト(http://www.i-foe.org)で公開していたが非公開とした。意外に思われるかもしれないが、今回、非公開になった経緯には、EM研究機構も原告の出口氏もその他のEMを広めている団体も全く関係がない。資料公開について、これまでにEM関係者からは何のクレームも来ていない。多分、左巻さんの方にもきていないだろう。非公開になったのは、私と左巻さんが揉めた、というのが直接の原因である。以下に状況を書いておく。なお、関係者(?、かなり蚊帳の外だけど)であるKaetzchen=howtodominate氏については、左巻さんは直接の面識があるそうだが、私との面識はない。私は、以前、ツイッターでごく短期間howtodominate氏やりとりをしたあと、ブロックして今に至っている。今回は、私が、左巻氏のhowtodominate氏に対する対応を見て、さすがに見過ごせないと判断したことが発端である。

 左巻氏によれば、howtodominate氏は、昔、Kaetzchenと名乗って「リベラルブログで暴れ回っていた」らしい。そのことで、最近、中大理工の田口さんとの間で左巻さんとやりとりがあった。http://samakita.hatenablog.com/entry/20170918/p1。これがツイートで流れてきたので確認したら、howtodominate氏の4年前の逮捕歴を左巻氏がブログで拡散していた。さすがにこれはやり過ぎだろうと思って、その旨を左巻氏に伝えた。そのやりとりが下になる。

Twitter screenshot

 実は、以前から、左巻さんのhowtodominate氏への対応方法が引っかかっていた。その理由は、howtodominate氏の言動への批判ではなく、たまたま以前からリアルで関わっていたために知り得たプライベートな情報(病気やら生活保護や医学部受験に失敗したといった)を、左巻さんが一方的に暴露しているように見えていたからである。howtodominate氏のプロフィールを確認しても、実名その他個人情報については何も書いていないので、左巻さんがやっていることが、howtodominate氏本人のコントロールを離れた意志に反する暴露だと判断するしかない。それで、以前にも、批判や反論なら良いが、たまたま知り得た個人情報の公開はやり過ぎではないかと左巻さんに伝えていた。

 上記の左巻さんのブログで、howtodominate氏の逮捕歴を探し出して公開しているのは、私の基準では容認できない程度の一線を越えたやり過ぎだと考える。もちろん、逮捕歴や前科の情報を共有する必要がある場合もあるのだが、それは、その逮捕や前科の原因となったことがまだ解決されていないか、繰り返されるおそれがある場合に限られるだろう。例えば、昔悪徳商法で捕まった人物が今度は別のインチキ商品を売り始めた、といった場合には、当該人物の社会的信用に関わる情報を共有する必要が出てくる。ところが、左巻さんによると「リベラルブログで暴れ回っていた水谷氏がハウツになって本当におとなしく存在感がない。影響力もなさそうだがバカを騙してやりとりしているから時々注意喚起。」である。左巻さんが、howtodominate氏が今後も暴力的なことをするとは全く予想していないことがわかる。そうであるなら、今更逮捕歴を公開することにはどんな理も義もない。だから、今回もツイッターでやり過ぎだと指摘したら、左巻さんからの返事が、「良識ある人は俺のフォローを外してくれ」で、他人の逮捕歴を公開することの意味も重みも全く理解していない内容だった。それで、私は、今後は左巻さんがhowtodominate氏専属のネットストーカーであると言うしかない旨を伝えた。

 そうしたら、左巻さんからの連絡が、「EMの裁判資料を非公開にしてくれ」というものだった。また、知人を交えてやりとりした結果、左巻さんによれば「気分の問題」とのことだった。

 私は、もともとhowtodominate氏の個人情報暴露問題とEM裁判やらニセ科学の問題は別だと考えていたので、左巻さんの対応にかかわらず、それをEM裁判の資料公開と結びつけるつもりは全く無かった。だから、個人情報暴露をやめなければ公開を止めるぞなどとは一切言ってないし、そのつもりも全くなかった。他人の逮捕歴を「どうも俺は可笑しげなの、卑怯なのは許せないんだなあw」で、その他の経済状況と一緒に公開し、それを批判されたら、今後EM推進している人達に脅されるかもしれない人々にとって役立つはずの記録を「気分の問題」という理由で公開を止めるという判断をしたのは左巻氏である。従ってEM研究機構も出口氏もその他EM関連団体も全く関係がない。なお、「気分の問題」の合理的説明も無いままである(気分だからまあ説明できないのも仕方が無いとは言えるが)。

 howtodominate氏が左巻氏を中傷しているという事実はある。上記のブログからもそれはたどれる。まあいろいろと酷いことを言われていて、左巻氏には本当にお気の毒と思うし、中傷する方が悪い。しかしそうは言っても、左巻氏の方も、長期にわたってhowtodominate氏の正体だの個人情報だのを他人に触れて回っていたのだから、howtodominate氏の中傷を誘発した面が無いとは言えないだろう。

 ネット人格や設定を作ってやりとりするというのは特に異常なことでもないし、最近のインスタグラム等ではリア充を装う、というのがごく普通に行われていたりする。装い過ぎて疲れるという本末転倒まで起きている。その設定で語られる内容が、他人に被害を及ぼす場合は、嘘であるとか間違いであるといったことを指摘しなければならなくなる。もし、左巻氏が、howtodominate氏に騙されてインチキ商品を買ったりニセ医療に誘導されたりしている人がいるのを見て、その発言の内容は間違いだとか、正しくはこうだ、ということを主張していただけなら、普段のニセ科学やインチキへの対応と変わらず、何の問題も無かったし、私はむしろ応援しただろう。また、もし、howtodominate氏が権威を装って大々的にインチキ商品を売り始めた、とかであれば、正体を暴露する必要もあるだろう。しかし、今回はそのどちらでもない。騙される人が出ないようにするとか、可笑しげサヨクをいじるのに、howtodominate氏の個人情報らしきものを暴露する以外の方法がいくらでもとれる以上、左巻氏がやっている正体の暴露に理は全くない。

 さて、これを書いていて、左巻さんのブログをチェックしたら、 http://samakita.hatenablog.com/entry/2017/10/12/112846が公開されていた。

 相変わらずhowtodominate氏をクズ呼ばわりした上で「しかし、ツイッターでバージョンアップした妄想人格をつくって大学教員や医師、患者などを騙してやりとりするのを喜びにしていたのだ。」と書いてある。散々悪口を言われたのだからクズ呼ばわりしたくなるのはまあわかる。だが、howtodominate氏がやったのは「やりとりを喜びにしていた」だけである。左巻氏は正直だから、被害があれば具体的に書くだろう。こう書いてあるということは、左巻さんの認識では「やりとりを喜びにしていた」以上の事は起きていないことを意味する。それならば、正体を暴露して警告することに正当性は無かろう。

 左巻氏は、10月12日付けのブログで、2ちゃんねるの西村博之氏の発言を引用し、

そのクズは2ch西村博之氏がいう「無敵の人」。
 “逮捕されると、職を失ったり、社会的信用が下がったりします。元々、無職で社会的信用が皆無の人にとっては逮捕というのは、なんのリスクにもならないのですね。”

 と書いている。読んでかなり違和感があった。

 左巻氏が、howtodominate氏を「無敵の人」と見做していて、無職で引きこもりだと(左巻さん的にはそれなりの確度をもって)述べていることは明らかである。

 実は、このブログを書く前に、左巻氏が読める所で、私は次のように書いた。

 私はハウツ氏を直接は知らないし、以前ツイッターでリプしてきた内容が私の買った液晶ディスプレイにケチをつけるというものだったので、何だこいつはと思ってブロックだかミュートだかした覚えがあります。(つか、今確認したらブロックしてたw)

 なりすましを野放しにすべきではないとは私も思うし、だから例えば「そうはいっても(なりすまされた)本人である保証がない」とか「それ証明できないよね」ってツッコミ入れる程度ならまあわかります。しかし、アカウントと紐付けしてない本名をばらし、医学部受験に失敗したとか現状生活保護だとか、プライベートな内容を公開する、しかも、定期的に何年もそれをやってツイッターでやりとりしてる相手に知らせに行くというのは、個人情報の取り扱いをどう考えているのかって思うわけですよ。あと、逮捕歴まで追加されてますね。しかも4年も前の。

 
 で、まあ、ハウツ氏の正体が左巻さんの主張通りだとして、だとしたら左巻さんとハウツ氏では社会的な力関係に大差があるのは誰もが認めるところだと思いますよ。
 一方は理科教育で広く知られ法政大の教授などを歴任してて、一方は無職ひきこもり。

 このリアルの力の差を無視して「どうも俺は可笑しげなの、卑怯なのは許せないんだなあw」って理由で個人情報ばらしまくるってのは、相手が絶対に訴えてもこないし殴り返しても来ないのを見透かした上でのいじめでなくて一体何なんだ、ってことです。で、良識あるならフォローを外せってのは、一方的に殴ってる自覚があっての発言なんですよね?

 左巻さん自身が中傷されてる分については反論はすべきと思いますが、だったらブログに書いてるように事実を言えば済む話で(教授であることの証明とかなら簡単にできるし)、たまたま知人だったから知り得た個人情報を公開するというのはどう見てもやり過ぎだしルール違反と思いますよ。

(※ハウツ氏との話題について液晶ディスプレイ、と書いたが、もしかしたらペンタブレットだったかもしれない。何せだいぶ前のことなので記憶が定かではない。)

 私のこれに対する回答が「無敵の人」云々ということなら、立場の差を利用して殴ったところで相手はちっともダメージを受けてないから無問題、という意味にしかとれない。逮捕されてもダメージを受けない「無敵の人」が相手なのだから個人情報や逮捕歴をどれだけネットで触れて回ってもかまわないと左巻さんが判断している、ということになる。そういうことならば私の倫理観とは相容れない。

 実はこれを読むまでは、もう少し別の理由があるのかなとも思っていた。左巻氏から話をきいたり、左巻氏自身がブログでも何回か書いている(これとかhttp://samakita.hatenablog.com/entry/20170909、上の9月18日付けのものにも)のだが、左巻氏の想定通りの人物なら、howtodominate氏とは昔リアルに知り合いで、howtodominate氏との共著がある。それも、左巻さんの方がhowtodominate氏に著作を書く機会を提供した。つまり左巻さんとしてはある時期まではhowtodominate氏を友人だと考えて活躍の機会を提供しようとしていたということだ。だから、howtodominate氏を助けたいという善意が今でも少しは残っているのかなと思っていた。それでも、howtodominate氏の個人情報をばらまく理由の説明がつかない。

 左巻氏の主張のように、騙される人を防ぐ目的ならば、単に本物で無いということだけ指摘すれば足りる。あるいは、主張がおかしい(設定と発言内容がかみ合わない)ことを指摘すれば済むので、個人情報を暴露する必要も理もない。本人に療養を促したい場合、逮捕されてもダメージを受けない無敵の人という判断を左巻氏は既ににしているのだから、個人情報をいくら暴露しても効果がないことが容易に予想できるので、やはり意味がないし理にかなってもいない。相手がダメージを受けないのだから暴露し放題だという主張ならそもそも倫理的にどうよ、って話になる。具体的な被害の発生があるならともかく、相手がキャラつくってええ格好しているだけの無職引きこもりの個人と認識した上で、正体をばらして回ることに一体どんな大義名分があるのか甚だ疑問である。これは、ニセ科学への対応とは理路が違う問題である。

 わからないのは、なぜ左巻氏が執拗にhowtodominate氏の個人情報を暴露することにこだわり、悪いことだとは全く思っておらず、寧ろ正当化している節があるのかということだ。今回、私が少し本気で批判したら、気分の問題という理由でEM裁判の情報公開を止めると言ってきた。左巻さんの裁判記録だからどうしようが左巻さんの自由だからそのこと自体に異論は無いが、意味がわからない。howtodominate氏の正体をばらすことは、左巻氏にとって大変に気分が良いことなので、かわりにEM裁判の記録の公開をやめても続けたいということなのだろうか。「無職になったときぼくの事務所に泊め求職活動させたり援助した。本にも書かせた。本で無職をサイエンスライターにしてあげた。ぼくは実際にも何度かあって援助してきた。」とあるが、過去に援助したから後で正体を暴露して逮捕歴まで晒してもかまわない、という基準なのだろうか。私は,左巻氏はご自身が言うところの「気分の問題」のその「気分」の中身としっかり向き合うべきだと思う。

 なお、左巻氏の理科教育やニセ科学への取り組みについては、私はこれまで通り支持するし応援もするつもりである。この批判をしたからといって、それ以外の部分についての評価は何ら変わることはない。言うまでもないことだが。

【追記】

 まああれだ、いろんな理由で脳が壊れることはある。梗塞起こしたとか腫瘍ができたといった理由で行動がおかしくなることは誰にでも起こりうる。ハウツ氏に近い言動を取り得るおそれというのは割とあるかもしれない。そうなった時に、左巻氏にプライベートな情報を知られていたり、過去に助けられたりしていると、個人情報をばらまかれるおそれがあるということだけは言える。左巻氏は悪気はないしむしろ親切な人だけど(多分この評価には多くの人が同意するはずだ)、それでもプライベートな情報は渡さない方が安全だろう。

【追記2017/10/15】

 一晩たって別のことが引っかかった。左巻さんのブログなどの読者が多いのに、誰も、正体暴露してまわってることについてプライバシーの問題を指摘しなかったのかってこと。多分、読者に学校の先生が多数いると思うのだけど、全員これをスルーだとすると、逆にそっちに問題がありそう。学校内部が社会と別ルールだってのに馴らされすぎてるんじゃないのか。

日本トリムが無節操な件

産経WESTの記事より。

「インチキ水素水」ブログ、「中傷だ」と日本トリムが研究者提訴

 研究者のブログに「インチキ水素水」と書かれ、自社製品の信用を傷つけられたとして、家庭用整水器大手の日本トリム(大阪市北区)が、水素の医学的効果を研究している元日本医科大教授の太田成男氏を相手取り、約4400万円の損害賠償と謝罪文掲載を求める訴訟を大阪地裁に起こしたことが13日、分かった。同日開かれた第1回口頭弁論で、太田氏側は請求棄却を求めた。

■「本物の水素水」と「インチキ水素水」…

 訴状によると、太田氏は昨年12月、国民生活センターが容器入り水素水と生成器について行った商品テストの結果を受けて、自身の当時のブログに「本物の水素水とインチキ水素水」と題した文章を掲載。「容器入りの水素水では、10社製品中商品表記と同じ水素濃度のものは3社製品」のみだったとしてトリム社以外の3社の名前を記載した。

 トリム社の製品で商品テストの対象となったのは生成器のみで、表示と同程度の水素濃度が確認されたが、ブログ掲載後の5日間で返品やキャンセルが計143台に上ったという。

トリム社側は太田氏について、テレビや新聞で水素に関するコメントをしており、知名度もあると指摘。「影響力の大きい太田氏の発言で製品の社会的評価が低下した」としている。

 一方、太田氏側は答弁書で「『インチキ』という言葉はペットボトル入りの水素水に関する意見で、トリム社製品について述べたものではない。売り上げの減少とブログに何の因果関係もない」と反論している。

日本トリムは、水を軽く電気分解して作る飲料水製造装置を製造販売している会社である。

九州大農学部の白畑教授と組んで、電解水の穏やかな抗酸化作用を示す実験をし、日本トリムの技術者が白畑教授と共著で論文を発表した。その中で、抗酸化作用の原因物質として、白畑教授は「活性水素」という物質の存在を仮説として提案した。「活性水素」は、あくまでも実験結果を説明する作業仮説に過ぎなかったのだが、日本トリムは、活性水素の存在を九州大の農学部の教授が証明した、という内容の宣伝に利用した。当時、白畑教授は、活性水素=原子状水素、と主張していた。このため、電気分解してできる原子状水素の入った水、という宣伝を行う同業他社も多数出てくる結果になった。その後、白畑教授は、活性水素とは原子状水素ではなく、白金ナノ粒子に水素分子が吸着したものである、と主張を変えた。

研究が進んだ結果、主張を変えること自体はよくあることなのだけど、最初から仮説でしかなかったものを「実在を証明」という風評を流し、それに乗っかって商売したのは日本トリムである。当時は、白畑教授も、積極的にその風評を流すことに協力していた。

そうこうするうち、太田氏が始めた水素の生理作用や治療効果の研究が知られるようになった。活性水素じゃなくただの水素だということは知らんぷりして(BBRCに論文通すだけの知識のある研究者が社内に居れば、水の電気分解でできるものは水素ガスであることくらいとっくに知っていたはず)宣伝していたのに、太田氏の仕事が知られるようになったとたん、水素水製造装置として電解水を作る装置を売り出した。

ところがその水素水や水素ガスも、治療効果としての臨床試験は行われているが精度の高いものはまだ無く研究途上であり、健康な人に対する効果についての試験結果はない。つまり、健康な人向けに製品を売るということ自体が、現状では、水素水の「風評」に乗っかった商売であるといえる。

現在、訴訟資料の情報が無いのでなんとも言えないが、産経新聞の報道の通りなら、太田氏はペットボトルの水だけを対象にしてホンモノニセモノの評価をしており、装置を作っている日本トリムには何も言っていないように見える。しかも、国民生活センターの調査結果公表の直後であり、キャンセルの原因は太田氏のブログではなく国センの結果公表ではないかとも思える。

これまでさんざん「風評」を利用して、というか積極的に振りまいて商品を売っておいて、インチキ水素水論評の巻き添えを食らったからといって、信用を傷つけられたとはどの口が言うのか。無節操にもほどがある。

太田氏には、ずいぶん前に、水素水で商売する有象無象が出てくるに決まってるから用心するようにと伝えたが、逆に、積極的に水素水を売りたいのだという返事がきた。そのうち、水素サプリを積極的に推すようになった。今回の訴訟は馬鹿健康グッズ業界にどっぷり使った状態で他社製品を批判した結果なので、まあ仕方ない。ただ、国センのとばっちりを受けてるだけのようにも思える部分だけはちょっと気の毒ではある。

とはいえ訴訟資料は見たいので、もしここを見ていたら、連絡ください。資料公開ウチで取り扱います。> 太田氏

『電子レンジの仕組み・原理』に異議あり

科学情報誌の記事「『電子レンジの仕組み・原理』ーなぜ温まる?加熱ムラの原因は?」にちょっと異議があるのでいくつか指摘しておく。

 電子レンジがものを温める仕組み・原理は、
「マイクロ波という波が水分子を高速回転させて、摩擦熱を発生させるから」です。

とあるのだけど、これが実は、微妙にというかだいぶイメージが違う。

まず、液体の水の中の水分子は、そんなに高速「回転」はしていない。水分子の酸素側が負電荷、水素側が正電荷を持っているのはその通りなのだけど、これが原因で水分子は酸素側と水素側でお互いに引っ張り合っている。これを水素結合と呼ぶ。引っ張り合いは他の分子に比べれば強いが、強固なものではなく、しょっちゅう切れたりつながったりして、水分子は常に移動している。まわりの分子が邪魔しまくるものだから、分子を回そうとしても、そうそうくるくると回転はできない。

材料に電磁波のエネルギーが吸収されるかどうかは、誘電損をみればわかる。水のマイクロ波から遠赤外領域の誘電損は、およそこんな形をしている。

Watere

この誘電損に、角振動数ωを掛けたものが、電磁波の吸収係数に比例する。

Waterabs

マイクロ波の加熱周波数を図中に記しておいた。

電子レンジの電磁波の吸収を担っているものは、水の25GHzの誘電損のピークの裾野の部分ということになる。この誘電損のピークは、水分子1個の動きから出てくるものではない。水素結合した水分子が数十個くらい集まったのを均した時に、全体として出てくる分極の運動がもとになったものである。もし、水の中で、個別の水分子が回転したり、あるいは完全に回らなくても往復運動するような回り方をしていたら、誘電損のスペクトルはこんなに幅広いものにはならず、回転運動の量子準位の存在を反映した細く鋭いピークになる。

従って、電子レンジの電磁波を浴びせた場合、電磁波が個別の分子と直接吸収するのではなく、水分子数十個単位が作る分極と電磁波が相互作用する、と考える方が、より適切だろう。

エネルギー散逸があるという意味で「摩擦」と呼びたくなるのはわかるが、トライボロジーでいうところの摩擦と起きている現象が同じとも言い切れない。水分子1個が引っかかるから摩擦がおきる、としてしまうと、ちょっと違うものを想像してしまいそうである。

水分子がまとまって作る分極の運動が、外から与えられる電磁波の変化に遅れて追随するときに、電磁波のエネルギーの散逸が起きて、熱エネルギーになる、と考えた方がよい。やってきた電磁波のエネルギーを水分子が分担して受け取っているイメージの方が実態に合っているだろう。

ImPACTにニセ科学

日本経済新聞のサイト内、日経産業新聞セレクションの記事より。こちらも、始まったばかりのパンキョーのネタ候補としてこちらにメモしておく。

内閣府チーム、仮説段階の研究を表彰

2017/4/12 6:30

 内閣府の革新的研究開発推進プログラム(ImPACT)の研究チームが、実験方法に科学的な裏付けが足りない結果を成果として発表した。政府は研究リーダーに強い権限を与えるプロジェクトの運営方法を積極的に取り入れているが、その課題が浮き彫りになった


 「このコンテストから新しい企業の研究の種を育てたい」。ImPACTの山川義徳プログラムマネージャー(PM)は2月、都内のシンポジウムで力を込めた。壇上に上がった新田ゼラチンや日本アロマ環境協会などの代表者に賞状を送り成果をたたえた。

 コンテストの狙いは脳の健康に効果のありそうな食べ物や生活習慣などを見つけることだ。企業などからアイデアを募り、山川PMらが開発した脳活動の指標をもとに、アイデアを試した時の脳の変化を測る。脳の健康に効果のありそうなものを表彰するという内容だ。今回が2回目でコラーゲンペプチドの摂取、ラベンダーのアロマハンドマッサージが表彰された。

 山川PMらは1月には、製菓大手の明治と高カカオチョコレートの脳活動への影響を発表。発表文には「脳の若返り効果の可能性がみえた」とする文言が並んだが、実際には科学的な効果を探るのはこれからという段階だった。

 そもそもこのコンテストには問題がある。実際の測定方法が科学的な常識に沿っていないことだ。例えば薬の効果を示す際は、飲んだ人と飲まなかった人の効果を比較する。飲まない人のような比較対照群がいるわけだ。コンテストにはこれがなく、飲んだ人の前後の変化だけをみている。これでは効果を科学的に示したことにはならない。

 参加企業からは比較対照群を設ける要求もあったが「予算の関係でPMに断られた」(参加者)。コンテストで1チームに与えられる予算は3000万円。30人で実験する分しかない。仮に比較対照群を置いて15人ずつで実験すると、脳の活動の変化はほとんど見えない可能性が高い。コンテストが成り立たなくなるわけだ。

 山川PMは「できるだけ多くの企業に参加してもらうことを優先し、比較対照群をおかなかった。医療系の研究者から批判はあった。だが開発した脳の指標が役に立つことを早く示さなければ世界に後れを取る。自分の責任のもと進めた」と説明する。

 山川PMの研究費はImPACTのものだ。ImPACTはイノベーション創出を目指し、16人のPMに5年間で550億円を投じる政府肝煎りの大型プロジェクト。PMに研究チームの編成や予算配分などで大きな権限を与えているのが特徴だ。

 政府の総合科学技術・イノベーション会議は有識者による会議などで、PMからの報告を受けたり相談にのったりするが、基本は「応援団」という位置づけだ。研究プロジェクトで当たり前の中間評価などは無い。早い段階での評価はPMの足かせになるからだ。山川PMのコンテストについても、批判を受けるような機会はなかった。

 総合科学技術・イノベーション会議の原山優子議員(元東北大学教授)は「(コンテストは)初めの一歩という認識だ。最終的には科学的にもしっかりしてほしい」と話す。内閣府がお墨付きを与えたような発表の仕方については「タイトルが目を引き、最終的な結果と思われる可能性があった。今回を反省事項として今後を考える必要がある」と言う。

 ImPACTは2018年度で終わる。内閣府はImPACTのプロジェクトとしてのあり方を見直す委員会を今年度から始める考えだ。イノベーション創出のためにPMに強い権限を与えた功罪は何か。研究としての形式を逸脱した運営も含めてあやふやにせず、明確な評価が求められる。

(遠藤智之)

[日経産業新聞 4月12日付]

ImPACTのサイトはこちら。テーマを見た限りでは、千差万別といったところか。ゆるいのも堅いのも混じっている。山川PMのテーマはこちらから。発表そのものについて突っ込んだ批判は、なとろむさんが既に出していた。対照群の設定をさぼっただけ(それでもあかんやつだが)かと思ったら、使っている指標字体がまだ確立していない模様。つまり、脳活動の指標が何を意味しているかまだわからないのに、指標として使ってしまっている。

企業の研究の発展を狙うなら、曖昧であやふやな指標を使ってはいかんだろう。参加企業を増やしても、まともな情報が得られないならただの予算の無駄遣いになる。つきあわされる企業が良い面の皮というか。

機能性食品で健康被害の話題

パンキョーの講義で取り上げられそうな話題なので、こちらにコピーしておく。

Net IB Newsの記事より。

「目のピント調節」の機能性表示食品で重篤な健康被害~東京都
健康食品の「危害」相談が急増

 「目のピント調節」をうたう機能性表示食品が原因と疑われる重篤な健康被害が発生したことが10日、東京都の「『危害』の消費生活相談の概要」からわかった。

 2016年度上半期に、都内の消費生活センターに寄せられた「危害」に関する相談を分析した結果、相談件数は前年比10.1%増の980件に上った。商品・サービス別では、1位が「健康食品」(158件)、2位が「美容医療」(65件)、3位が「エステティックサービス」(54件)など。「健康食品」は15年度通期で130件だったが、昨年度は上半期だけでそれを上回った。

 「健康食品」の相談(158件)について、危害の程度を分析した結果、「治療1カ月以上」が2件、「治療3週間~1カ月」が6件、「治療1~2週間」が4件、「治療1週間未満」が21件などとなっている。

 また、12年度~16年度上半期までに寄せられた相談を年代別で見ると、20~40代で「美容医療」や「エステティックサービス」、50~70代で「健康食品」や「基礎化粧品」の相談が多くなる傾向がみられた。

医師の所見は「機能性表示食品による薬物性肝炎」

 都は「健康食品」の相談内容として、機能性表示食品が原因と疑われる健康被害の事例を挙げた。

 それによると、被害者の40代男性は、4カ月ほど前に友人から「目のピント調節の機能性表示食品60粒入り1袋」をプレゼントされ、2カ月前から、表示のとおり1日2粒を朝と晩に分けて摂取し続けたと説明している。1カ月半ほど前に、自宅でオレンジ色の尿が出たため、既往症の尿管結石の再発を疑って医療機関で検査したが、結石ではなかったという。

 その3日後、男性は全にかゆみを感じて、別の医療機関でアレルギー薬の処方を受けたが、もともとアレルギーでなかったため、服用しなかった。全身のだるさとめまいが取れず、5日後に血液検査を受けたが、その翌日に医師から「肝臓検査値が異常に高いので、すぐ来院するように」と指示された。その場で「急性肝炎の疑い」と診断されたとしている。

 3日後の朝、男性はさらに別の医療機関で血液検査を受けたところ、「要入院異常値」と言われ、中核病院を紹介され、緊急入院した。担当医の所見は「当該機能性表示食品による薬物性肝炎」だった。肝疾患の症状である「黄疸、全身のかゆみ、倦怠感の改善と薬物の除去治療」の後、2週間前に退院したという。

機能性表示食品制度、安全対策の強化が優先課題に浮上

 「健康情報ニュース.com」では、これまでに機能性表示食品が原因と疑われる健康被害が(独)国民生活センターに寄せられていると報じてきたが、今回は行政による公表となった。さらに、「目のピント調節」という受理件数が多い訴求の商品によって健康被害が発生したため、消費者や業界に与えるインパクトは大きいとみられる。

 機能性表示食品制度については「2年後の見直し」が予定されている。見直しの際には、今回の事例などを踏まえ、安全性確保の対策強化が優先課題に浮上しそうだ。

安倍政権になったときに、経済政策として、機能性表示食品の規制緩和が行われた。このことをプラスに評価する記事としては、たとえばこれがある。米国で企業責任で機能表示を求めても何とかなっているのは、米国は訴訟社会で、下手な宣伝をうつと懲罰賠償で巨額の賠償金が課されるというペナルティーが抑止力となっているからではないか。懲罰賠償のない日本の司法制度のもとで企業の責任で、などとやると、チェックが甘くなって被害が発生するのはまあ大体予想できるわけで、実際その通りになっている。機能性表示食品が原因で被害発生では、逆に医療費がかさむ結果になる。規制緩和と称して消費者で人体実験されたのではたまったものではないので、早急にもっと厳しくするべきだし、それまでの間、消費者の自衛策としては、どの機能性食品にも手出ししないようにした方がよい。