postheadericon 訴訟のヘンテコ

 お茶の水大が訴えられている件について、もう少し。
細かい議論は、訴状が読める状態になってからだろうと思っているし、昨日のエントリは当事者のメモで、初めて見に来た人には何が何だかわからないだろうから、簡単に状況説明をしておく。

 お茶の水大内のサーバに設置した掲示板に「匿名で」投稿された記事が、「名誉毀損に該当する」ということで、大学が提訴された。
これだけなら、ありふれた事件のはずなのだが、たくさんある変な点のうち特におかしなものを列挙すると次の通りである。

○「匿名」ではなく、ハンドル名とこれまでのやりとりから、原告は、投稿者が私であることを容易に知り得たはずだし、早い話がメール一通送って「投稿者は誰?」と訊けば、私は即座に自分が書いたと返事するつもりだった。しかし、ただの一度も問い合わせが無かった。
○たった3行の書き込みを対象にして提訴、しかもその内容は、裁判官が読んでもどこが名誉毀損なのかよくわからず、説明が必要だと裁判官に言われている状態である。
○私が法廷に出向いて「発信者ですが訴訟に当事者参加します」と裁判官の前で言い、裁判官が「発信者に損害賠償は請求しないのですか?」と訊いたら、原告は「そのつもりはない」と答えた。しかも、私の参加が適切ではないという内容の異議申立書を準備していた(現在、これは手続き上の理由で保留になっている)。

 名誉毀損でサーバを置いている大学を訴えておいて、肝心の表現を公表した人間が法廷で目の前に居るのにそちらは訴訟の対象にはしない、というのが原告の意思ということである。こんなので、名誉毀損訴訟が果たして成立するものなのか?

 折も折、「ネットの書き込みにトレーサビリティは必要か–「ネットID」を識者が激論(前編)」というCNET Japanの記事を読んで、「実名晒して発信者本人が法廷に出て行っても原告が無視することもありますが何か?」と茶々を入れたくなった。

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