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議論のテーマが違う

Posted on 12月 11th, 2008 in 倉庫 by apj

 「ニセ科学批判してる先生の発言がニセ科学信者とさほど変わらない件について」で言及されたので改めて書いておく。

 そもそもガキの国籍の話が何故出入国管理の話になるのかわからねえんですけどね。事象のレイヤーが違う話だろ。この辺もニセ科学信者の議論のすり替えと変わらないよね。

そんでもってそこらへんって、根本的に今回の国籍法改正に全く関係ねえ話。

 そもそも「ガキの国籍の話」なんかしてなくて、「国籍法改正に反対する人が目立って出てきた理由」の話をしていたのだからレイヤーが違うのは当たり前。国籍法改正の是非については、最初から議論するつもりは全く無かったので、エントリー内にも何も書いていなかったはず。国籍法改正の議論だと勘違いしたコメントに対応していて引きずられたのは私の不手際なので、それを見て国籍法の話だと思われたのなら仕方がないのだけど。とにかく、私が最初に書いた内容(コメント以外)は、改正反対運動の動きが派手だった理由は出入国に対する不信感の蓄積では・不信感を払拭するには出入国管理をもっと厳しく厳格にやるべき、ということを書いただけで、国籍法改正そのものについては何も書かなかった。思想的背景がそんなに無い人が、好き勝手されかねないという不安から反対の主張を安易に受け入れた結果、反対する人の数が増えたのでは、と思ったもので。 ってかさ、国籍法と関係のない入管の話をしているってところまでわかったのなら、そもそも国籍法は議論のテーマではないってことに気付いたらどうかと。
 入管についての私の認識(思い当たる節として列挙した内容)が間違っているという指摘があるのはわかる。実際、コメント欄の方で、入管の状況そのものについていくつか教えていただいたし、そのことは受け入れている。

 すると、私が想定した「不信感」は前提が間違っているから実際には無いので反対者がたくさん出てきた理由にならない、ということになったとしても、国籍法そのものの話とはやっぱり何の関係もない。入管はもう十分きちんとやっているのでこれ以上対策の方法がない、という結論になったとしても、国籍法の話とは関係がない。

思想的にアレな人もかなり混じってるよ。なんつーか、必死に薪くべてる感じなんだよね。

 ここでいう思想的にアレな人、というのは、私が説得不可能と考えている人と重なるんじゃないかな。原理主義的なゼノフォビア、といった呼び方もしたけど。 ただ、反対意見の書かれ方からは、思想的にアレな人と同調してるだけの人が混じってるように見える。 404 Blog Not Foundのエントリーにはこうある。

けれど、なぜ「デタラメな情報がネット上に飛び交って、議員も巻き込んでの大騒動」になった理由が、未だに理解というか得心できない。なぜこれほど外国人好きの国民が、いざ外国人に国籍を与えるとなるとあれほどかたくなになるかということだ。(中略)

だから、「そもそもそう簡単に外国人を入国させない」ことであればまだ話はわかる。「既得権を守りたいから」という理解が出来る。私がそれをよしとするつもりはないが、少なくとも理解は出来る。「日本のおいしいところだけもって」行かれたくなければ、外国人を入国させないのが一番よいのだから。しかし日本はそうではない。入国だけであればむしろ合州国などよりも簡単だという声もある。

 思想的にかたくなな人は存在するだろうが、そんなに数が多いのか?いくら煽ったところで、かたくなな人だけだったら大騒動にはならないだろうし、同調している人が居るのではないか。じゃあ、同調する人が出てきたのはどうしてか、と考えて、入管に対する不信感があるのではないか、という意見を書いた。

 思想的にかたくなな人の活動だけで大騒動になる、ということであるなら、同調した人が居たからここまで騒動になった、というのが私の思い込みということになるのだけど。

 

 ・・・つーかさ、頼むからまとめサイトばっかり見てるんじゃなく、実際に現場に関わってる人の意見も見て考えたほうがいいんじゃないか。

 反対している人が多いこと、反対の主張が広がったことの理由について引っ掛かっていたので、反対の立場の人の主張を見ていた。日本人の血統が云々、という方向の主張や、いたずらに外国人を嫌っているだけの主張があって、それ以外に、ズルして勝手なことをされたくない、という感情から出てきたらしい主張もあった。外国人を排斥したいという主義の人は説得したって反対の主張を変えないだろう。しかし、後の方を主張している人は、ズルできるようにはなっていないことが普段から伝わっていたら、現場の人の意見を知らなかったとしても、反対しなかったんじゃないかと思う(証明はできないけどね)。

 現場に関わっている人の意見は、国籍法改正そのものを考えるには読むべきものだと思うが、反対する人がたくさん出てきて騒動になった理由とは直接関係しないのではないか。当たり前だけど、反対意見の多くは、現場に関わっている人の意見とは最初からまったくかみ合っていない。「反対者が単にわかっていないだけ」ということしか出てこない。わかってない、ということが、今回、反対者増えて騒いだ原因であると考えていいのか?それだけじゃないと思ったから、反対する人が多くなった理由を考えようとしたのだけど(多い、といっても人数を数えるのも無理なので、反対者の存在が記事になるほどには多いとか、反対を主張するサイトの数やコメントの数とか、送られたFAXの数が業務妨害として問題になる程だ、というあたりで多い、と言うことにする)。

 あともう1つ。「下心率」(?)ということで、「普通に好きな人ができて結婚するつもりで、という状況を想定してます」の検証方法として書いたものについて、

・主語は誰なんですかね この場合、主語は「日本人の男性」と「外国人の女性」の複数ケースあるんだが。・A国→B国だけでなくB国→A国もあるのだけど・結婚可能な年齢、結婚離婚に関する制度は国レベルでめちゃくちゃ違ってくるんですがね。・そもそも「普通に恋愛する」という定義が曖昧・そもそも、極端に(y)/(x)の値が大きいのと「普通に恋愛」とはいえないことの相関性は?
・そもそも統計として帰納不可能なほど一般化しづらいんじゃないんですかね。恋愛ってのは。

とツッコミが入っている。
 「下心率」(?)の計算は、話の流れの中でこんな感じか?ということで出してはみただけのもので、穴があるのが当たり前。こう考えたら一体どうなる?という出発点に過ぎない。なお、その後のコメントのやり取りで、変動をもたらす要因があれこれあって使えないし必要もない、という結論が出たので既に下心率(?)の計算については捨てた。その後は持ち出していない。
 問題の部分は、コメントの流れの中で「普通に好きな人ができて結婚するつもりで、という状況を想定してます」というのを受けて書いただけである。「普通に」は曖昧さが入るから決めようがないので、想定を議論の前提にすることに無理があるだろうと考えた。しかし、「普通に」の中身の議論を始めても話がそれるだけになりそうだったので、敢えて定義(っぽいことを)して、どれほど無理が出るか見ようとした。この場合、曖昧で定義できない・やってみても別の要因が多すぎて使えない、等々、失敗することがはっきりすれば目的を達することになる。何を検証するつもりかなどという分けのわからないツッコミがなければ、回り道をせずに、使えない・あるいは実は決めようがない、という結論に至ったはず。

 正直、語るに落ちたなという感じ。普段非難してるニセ科学信者の連中と五十歩百歩なんじゃないんですかね。少なくとも俺にはそう見えるんだけど。

 と言われる理由は無いな。最初に出した方法で意味のあるものが計算できると言い張ったのならともかく。 ってか、普段ニセ科学を批判している人間には、バカなアイデアを出してみてダメならさっさと捨てる、ということすら許されないのかね?
以下は私の意見・立場
 国籍法に反対する人のうち、思想に基づいて反対している人は、説得しても意見を変えることはないだろう。今後も何かあったら、思想通りの主張をするだろう。
 思想的背景は無いが、出入国管理に対する不信感から(好き勝手されるんじゃないかと不安になって、あるいは好き勝手されそうだと思って不満を持って)反対している人については、不信感さえ払拭できれば、対話が成立し、説得すれば反対しなくなるのではないか。不法就労や不法滞在が継続的に起きたり数が増えたりすると、不信感が強化されそうである。これを防ぐために、法律通りの出入国管理が実現するように(違反者を減らすように)取り締まりを強化してはどうか。違反者の現状がどうなっているかと言うことも、広くわかりやすく伝えるようにして、普段の不信感を取り除くようにしたらどうか。
 今回は国籍法がネタになったが,不信感がつのった状態をそのままにしておくと、次に何かあったときに、同様の反対運動等が起きるかもしれない。しかし、むやみに外国人を排斥したがる人が増えるのは良い結果にはならない。説得可能な人たちが居るなら、ゼノフォビアに染まる前にこっちに呼び戻したい。

【追記】
 ごんべえさんの指摘をいただいたので、コメント欄でソースに言及した。出入国管理に不信感を持つ人が改正反対の主張を信じてしまうのでは、と思った理由は、反対派の議員連盟のウェブサイトの個条書き部分(懸念として書かれている)。単なる排斥主義だと(私が思った)主張は、たとえば、炎上した河野議員のblogコメントの方に含まれている。他にもたくさんあるだろうけど。


ここからは旧ブログのコメントです。


by ごんべえ at 2008-12-22 17:17:22
Re:議論のテーマが違う

「反対の立場の人の主張」にたいする参照がついていないからねえ。
ここを、客観的・定量的に評価したら入国管理に対する不信と結びつきましたという話なら意味があるかもしれないけど、自分の考えと近いものを過大評価しているんじゃない?あるいは根拠の無い妄想と言われても仕方が無い書き方でしょう。(最初のエントリーは、ただの感想としても、今度のは反論としての意味があるなら参照ひとつずつは付けるべきでは)

役人一般に対する不信感はあっても、入国管理特異的な不信感によって反対って言うのはありそうにないと思うんですが。


by apj at 2008-12-46 22:35:46
解説サイトより

ごんべえさん、
 おついあいくださってありがとうございます。

 たとえば、
http://abirur.iza.ne.jp/blog/entry/795468
に列挙されているもを考えてます。これについては既に、
http://blogs.yahoo.co.jp/isikeriasobi/55815187.html
で十分反論されていますので内容の是非については述べません。

>一、第三国の女性を、国内の犯罪組織に所属している男性が大量認知して、売春等犯罪に悪用。(国際的に「性奴隷」と批判される)
>二、国際テロリスト及びその子孫を認知することも可能になる。仮に、正規の日本国籍を取得した「日本人」がテロ事件を起こした時に損なう国の名誉は甚大である。(国際的にテロ国家と批判される)
>三、現在、日本の国籍が高額で売買されている現状では、日本国内に長期滞在することを目的として、犯罪組織の男性でなくても、経済的に困窮している男性に高額な報酬で「偽装認知犯罪」が一般的に行われるであろう。
>四、第三国で生活している女性が、日本の「社会福祉制度」の悪用を意図して、「特別在留許可」等の目的で第三国で生まれ生活している第三国人の子供を、日本人男性に「認知」してもらい日本入国を果たす。「改正案」には扶養の義務がないので、入国後は「育児手当」「生活保護費」など税金が使われる。
>五、扶養の義務が無いことで、国内に短期滞在している第三国人女性が「特別在留許可」取得を目的として、「大金」を支払って日本人男性の子供を妊娠する可能性もある。これは「偽装認知」としての犯罪ではないので、「DNA鑑定」しても防ぐことはできない。

とまとめられています。
 議員連盟のまとめサイトですから、これが、反対する人にとっての指針になっているだろうと考えました。
 さて、私にとっての問題は、このリストの内容が正しいかどうかではありません。特に詳しい知識もないままで、このリストを見て(あるいはリストが出る以前にこのどれかと類似のことを考えて)反対の立場をとる人が出てくるとしたら、その理由は何だろう、ということです。正確な知識があれば、いしけりさんと同じ理由でこのリストの主張を受け入れたりはしないでしょうから、正確な知識は無い人、というのが前提です。この場合、自分が知っていることに合致すると思ったら主張を受け入れることになるだろうと考えました。
 ですから、
・一は、「今でも性奴隷のような働かされ方をしている外国人女性がいる」と考えている人が受け入れる。たとえば、観光ビザで入国して風俗産業で働いて……といった報道を見た人は受け入れるかもしれない。
・二は、テロリストの話なので少し性質が違う。
・三は、「国籍の売買が行われている」と考える人が受け入れる。
・四と五は、「特別在留許可」の出し方を信頼していない人が受け入れる。
のように予想しました。このリストの一、四、五、が、出入国管理に対する不信と対応すると考えました。
 このリストの集約に至るまでに、反対者の中にこのどれかの内容を出した人が既に居て、集約されてからは、これを見て受け入れる人が反対者に回ったりしたために、騒ぎが広まったのではないかという意見を書きました。

 定量的、と言われても調べようがないので、過大評価だという批判は受け止めます。


by apj at 2008-12-01 22:40:01
訂正

×意見を書きました。
○意見に基づいて、エントリーを書きました。


by apj at 2008-12-05 02:41:05
思想的背景のある発言の例

ごんべえさん、
 思想的背景(感情的な外国人排斥含む)のある発言の例ですが、
http://www.taro.org/blog/index.php/archives/946
への書き込みでいくつも見つかりますね。
5.
55.
122.
127.
131.
ほかにもいろいろ。
ほとんど某掲示板化していますが……。


by 摂津国人 at 2008-12-06 07:06:06
うわあひでえ

>解説サイトより
>このリストの一、四、五、が、出入国管理に対する不信と対応すると考えました。

 出入国管理の問題以前にこの項目の「第三国」が差別用語だと理解できない感覚が凄いね。
 あえて書くと女性の国は当事者なので普通は「第三国人」とは謂わんでしょう。


by apj at 2008-12-07 08:34:07
日本語としておかしい

摂津国人さん、
 広辞苑によると
「第三国 当事者以外の国家。」
ですから、引用したリストは日本語としておかしいんですよ。第三者、というのと同じ意味で、国の場合は第三国、と言うので。
 リストは、「第三国」を一律に「外国」とでも読み替えない限り、文章の意味がまるで理解できません。

 第三国人という単語は、石原都知事の発言が報道されたときに初めて知りました。その後暫く見かけなくて、今回、引用したリストで久しぶりに見ました。再確認のために、石原・第三国人でサーチしたら
http://www.akashi.co.jp/news/news_ishihara.htm
に情報がありました。「現在ではほとんど死語と化していた」「朝鮮・台湾の人々に対する差別的な用いられ方をしてきました。」とありました。報道の時のうろ覚えで、朝鮮の人々限定だと思ってたのですが、台湾も含まれていたんですね。すっかり忘れていました。差別用語のつもりで読んだとしても、2つの国しか意味しないのでは、「外国」と置き換えない限り、リストは意味不明です。

> あえて書くと女性の国は当事者なので普通は「第三国人」とは謂わんでしょう。

 言わないと思います。
 最初、リストを見た時、日本と相手国と人の関係の図を頭の中で思い描いて、第三国がどこになるのか、暫く悩みました。その後、都知事の発言を思い出したのですが、それでも意味が通らないので……。

#石原が余計なことを言わなければ死語のままだったでしょうね>第三国人。


by shunsoku at 2008-12-46 10:53:46
第三国人は、一部で「死語」ではありません。

 石原発言で再び脚光を浴びたこの言葉ですが、
在日外国人問題を調べていると、排外的な意味でずっと使われ続けていたことがわかります。

 しかも、語の元の意味では含まれないはずの中国人(共産党・国民党どちらの政府に属するものも含めて)に対しても、敗戦後すぐから、日本政府の官僚によっても、「第三国人」という呼称が使われることがありました。

 脈々と受け継がれてきたイメージが、この議員連盟のまとめの文に受け継がれているんですね。


by 摂津国人 at 2008-12-00 10:58:00
わざわざ有難うございます

荒っぽい書き方をして失礼いたしました。


by apj at 2008-12-13 11:12:13
ご教示ありがとうございます

syunsokuさん、

 そんなに歴史があったというか、脈々と受け継がれてきた差別用語だったんですか>第三国人。
 相当いろいろ(文学やら随筆やら)を読みあさってきたのですが、第三国人という言葉に出会った覚えがなく、石原都知事の発言が報道されたときは、すぐには、「第三国人」の何が問題かがわかりませんでした。排外的な意味で使うという説明があったので、それなら都知事が使っちゃまずいだろう、と思いましたが、「第三国人」という言葉には実感を伴わないため、見ても聞いてもピンとこないままです。

>脈々と受け継がれてきたイメージが、この議員連盟のまとめの文に受け継がれているんですね。

 一体誰がしつこくこんなもの残しているんですかねぇ。何だか、相手の国の名前を呼びたく無いため、忌み語の一種として使っているんじゃないかという気がしてきました。


by ごんべえ at 2008-12-39 17:38:39
やっぱり変

「・四と五は、「特別在留許可」の出し方を信頼していない人が受け入れる。
のように予想しました。このリストの一、四、五、が、出入国管理に対する不信と対応すると考えました。」例に挙げられている反対のロジックは旧法によって国籍が認められないために出されていない許可が改正法によって国籍が与えられることによって許可を与えざるを得なくなることを心配するものです。現状そういう許可を出していないと思っているからこその反対であって、現在やたらな許可を出していると思っている人の反対の仕方と考えるのは変でしょう。
 大体議員連盟のまとめサイトが入国管理行政への不信にもとづいて書かれていると想像できるのは相当の偏見を持って読んでいるからだろうと思えますね。

定量はまあ、反対している人を1000人探して反対理由のアンケート調査でもしないといけなさそうなので、難しいというのは認めますがもうちょっともっともらしい根拠が無いんですか?生の声には出入国管理への不信らしいものも観察されるかもしれないと思ったんですけど具体例がないと、、、


by apj at 2008-12-55 21:23:55
他にも……

ごんべえさん、

 では、他の例を。

※これから引用するコメント等は、内容自体が勘違いだったり間違っていたりすると思いますが、内容についての議論はしないでください。今回の話の趣旨からして収拾がつかなくなります。

 http://blog.livedoor.jp/the_radical_right/archives/52081887.html
 「つまり、日本に不法に滞在する韓国人やシナ・中国人女性が、この制度を利用して実際には日本人男性との間に生まれた子供でもないのに、そのように申し立てることが考えられます。」改正後の国籍法の悪用の可能性を考える前提として、不法滞在が行われている現状を考慮しているケース。

http://sugata346.blog.shinobi.jp/Entry/114/
「今日、外国人の不法入国、不法就労の増大に伴い、強盗殺人や麻薬取引などの重大犯罪が増えております。その活動を容易にするための道具として日本国籍が重宝され、偽装結婚などによる国籍詐取もまた増えております。」不法入国・不法就労外国人による犯罪と、国籍詐取を結びつけた主張が行われているケース。

 http://kanjaku.blog.shinobi.jp/Entry/374/の、翠 2008/11/22(Sat)23:25:55のコメントに、反対理由として「この問題は「外国人」が日本国籍を得ることではなくて、「不法入国者」が日本国籍を得ることだと思います。」とあります。もちろん、内容は勘違いですが、不法入国者の存在を前提にしてこのように書かれたと読めます。

http://government.bbs.thebbs.jp/1228389953/のコメント欄、[9]Q 08/12/05 17:36のコメント。「簡単に国籍を獲れる事で国籍を獲ようとして不法入国者や不法滞在者が夢を求めてやってくる事になるのが現実に他国で起きている問題なんだ。」とあります。不法入国や不法滞在がそれなりに可能と考えてこの方はこのように書いたのでしょう。

http://potthi.blog107.fc2.com/blog-entry-525.htmlの、[2008/12/06 11:25] URL | 善人さんのコメント。「今回の改正で、1人いくらで、外国人を日本に入国させるビジネスを営む組織に、強力な武器を与えたことになります。」これまでも不法入国ビジネスがあったということが前提となったコメント。


by ごんべえ at 2008-12-47 01:13:47
やっぱりないのか?

いずれも不法入国・不法滞在・不法就労と結び付けるにせよ、不法入国滞在・就労が存在する理由として入国管理の甘さを想定しているようには読めません。入ってこようとする圧力が高いと考えているものでしょう。それは入国管理に対する不信と評価しがたいでしょう。


by apj at 2008-12-06 03:13:06
どこまで書かれていれば認めるのですか?

>不法入国滞在・就労が存在する理由として入国管理の甘さを想定しているようには読めません。

 私にはそのように読めます。

 不法残留や不法就労は、そのようにしたいという圧力があったとしても、管理が甘くなければ数多くは起きないのでは。

 ところで、ごんべえさんは、どこまで書かれていれば、入管に対する不信があると認めるつもりですか?その基準が違っている限り、わたしとごんべえさんで、リンクを出せ→リンク提示→そのように読めない、のループに入るだけだと思うのですけど。


by ごんべえ at 2008-12-33 05:04:33
Re:議論のテーマが違う

ループに入ることは無いでしょう。apjさんがお持ちの不信感を投影して不信感を読み取ったのねと評価するだけです。がんばって探せばあるかもしれないけど、そもそもapjさんがいるので入国管理と国籍法を結びつけて考える人が存在すること事態は示されているわけです:P。それが多いという定量的主張をあきらめるならすでにたいした意味はないわけです。カビ毒による衝心脚気が死者の多くの部分を占めていただとトンデモっぽいけど、カビ毒によって衝心脚気様の症状を生じることがあるまで後退したらまあそうかもしれないわけです。

 「不法残留や不法就労は、そのようにしたいという圧力があったとしても、管理が甘くなければ数多くは起きないのでは。」管理でどうにかできるんだったら国籍法を変えても差し支えないわけで、どうにかできるものじゃないと思っているから国籍法の改正に反対していたんでしょう。もしかして、すべての人にGPS&位置情報発信装置を埋め込んで管理するような大胆な発想をお持ちですか?


by apj at 2008-12-39 05:51:39
Re:議論のテーマが違う

ごんべえさん、

>apjさんがお持ちの不信感を投影して不信感を読み取ったのねと評価するだけです。

 では、とりあえず、そのように評価してください。

>それが多いという定量的主張をあきらめるならすでにたいした意味はないわけです。

 私の方では、国籍法改正反対をしていた人達に話かけてみようかと思っています。
 私が不信感を持っていることを述べた上で、もし、同様の不信感があるなら、すべきことは国籍法改正反対を唱えることではなく、不法滞在・不法就労の徹底的な取り締まりの方だから、そちらを実現するように活動してはどうかと伝えてみます。それで説得できる人が出てきたら納得していただけるでしょうし。


by apj at 2008-12-07 06:00:07
Re:議論のテーマが違う

ごんべえさん、

>apjさんがお持ちの不信感を投影して不信感を読み取ったのねと評価するだけです。

 では、とりあえず、そのように評価してください。

>それが多いという定量的主張をあきらめるならすでにたいした意味はないわけです。

 私の方では、国籍法改正反対をしていた人達に話かけてみようかと思っています。
 私が不信感を持っていることを述べた上で、もし、同様の不信感があるなら、すべきことは国籍法改正反対を唱えることではなく、不法滞在・不法就労の徹底的な取り締まりの方だから、そちらを実現するように活動してはどうかと伝えてみます。それで説得できる人が出てきたら納得していただけるでしょうし。

 脚気の例は、実験で確認して決着ですが、今回の相手は人間で、話し合いと説得で結果が変わりうる話なんですよ(というか、そこに希望を持っているのですよ)。


by apj at 2008-12-27 06:11:27
Re:議論のテーマが違う

ごんべえさん、

>apjさんがお持ちの不信感を投影して不信感を読み取ったのねと評価するだけです。

 では、とりあえず、そのように評価してください。

>それが多いという定量的主張をあきらめるならすでにたいした意味はないわけです。

 私の方では、国籍法改正反対をしていた人達に話かけてみようかと思っています。
 私が不信感を持っていることを述べた上で、もし、同様の不信感があるなら、すべきことは国籍法改正反対を唱えることではなく、不法滞在・不法就労の徹底的な取り締まりの方だから、そちらを実現するように活動してはどうかと伝えてみます。それで説得できる人が出てきたら納得していただけるでしょうし。

 脚気の例は、実験で確認して決着ですが、今回の相手は人間で、話し合いと説得でどうなるかわからない話です。(というか、そこに希望を持っているのですよ。思想的な理由だけで騒ぎになったというのが信じられない、というのが本音でもありますが)。


by apj at 2008-12-50 06:16:50
一応ご連絡

 説得にいくときは、apj以外の固定ハンドルを使ってやるつもりです(どういう名前にするかまだ決めていませんが)。apjの方はニセ科学関連で出ていることが多いし、ほとんど仕事の活動とも関連しています。このハンドル名でやると、科学ともニセ科学とも関係のない主張が、ニセ科学批判と無理矢理関連づけられるという誤解をされかねないです。既に1件起きてますがw、最初からそういう文脈の話ではないですので。
 報告は、その状況を見ていずれここで。


by かとう at 2008-12-01 11:04:01
ワンテンポづつ遅れててすいません。

議論のテーマとは別の話で、摂津国人さんの突込み
からの流れです。

三国人の表記は結構ありましたよ。
文学や随筆には無いかもしれないですが、戦後の卑俗な
小説(私が最初に読んだのは、小学生の頃で、阿佐田哲
也著の麻雀放浪記でした。)や、雑記、あとは戦後史なん
かでは見かけてました。
石原閣下は、むしろその頃の物を読んでいたのでは。

>何だか、相手の国の名前を呼びたく無いため、
いや、適切な呼び方が無かったので、戦後しばらく
残っちゃったのですよ。元々は。
もちろん、現在では、忌み言葉的、差別的な意味で
使ってる人達の方が圧倒的(って言うか、全部と言い
切っちゃいましょう。)に多いのですが。

本来の台湾の人達にとって、今の台湾島にある政府は、
中国大陸で負けて追い出されてきた中国人達の中華民国
政府であり、そこに帰属するのもどっちかというと嫌なん
です。(もちろん、中華人民共和国に属したいなんて
思っていない。)
出来たら、福建あたりにでも中華民国は行ってもらって、
台湾共和国(って名称になるかどうかはわかりませんが。)
にしたいわけです。
朝鮮半島の人達も大して変わらず、朝鮮民主主義人民
共和国・大韓民国と、米ソに介入され分割された
帝国主義の落とし子の様な国ではなく、朝鮮民族の自主
自立した、朝鮮半島を統一した独立国が欲しいんですね。
で、植民地時代に日本に来たまま、帰るきっかけを無くして
そのまま居続けている人達の呼称として残り、その後、
>日本語としておかしい (by apj)
のリンク先の説明にあるような変遷を経て残っちゃったん
ですね。

それと、広辞苑にあるような第三国の本来の意味と
両方あるのですが、子供の頃に覚えた単語なので、
個人的には文脈ですぐわかっちゃいます。


by ごんべえ at 2008-12-03 20:25:03
徹底的な取り締まりをしてもなくならないもの

麻薬、飲酒運転、児童買春、闇金、暴力団、、、
いろいろあるけど根絶できることはなさそうです。
かけるコストと、有害度と、抑制レベルのバランスで調整するものでしょう。人を説得云々する前に、何をどうするのが妥当なのかきちんと考えをまとめないとだめです。徒に「徹底的な取り締まり」というのは良くありません。どんなコストをいくらかけてどんな取締りをすると何人減るという見通しを考えておくべきです。そこに妥当性が無い場合にうっかり説得に成功するとかえって困ったことになっちゃいます。不法滞在、不法就労の減少が望ましいものだとしても、あまたある問題の中で優先してリソースを注ぐべきレベルとは思いません。管理の甘さについて具体的な問題があればそれは指摘したらいいのでしょうが、たくさんいるから管理が甘いに違いないという推論は有効ではありません。担当している部署は不法滞在、不法就労の減少が評価されるので実行可能で有効な方法があれば、取り入れて実行してくれるんじゃないでしょうか。


by ごんべえ at 2008-12-23 07:17:23
少しはいる

2例発見、一応記録
http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/51148232.html
のPosted by susu at 2008年12月06日 00:08とPosted by これまでが問題 at 2008年12月08日 04:32