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ハラスメント問題のその後

Posted on 2月 17th, 2010 in 倉庫 by apj

 私が巻き込まれたキャンパスハラスメント問題のその後について。

 昨年3月の教授会で、私が申立人になった分の結果が出たので、教授会終了後1週間以内位に、確定した報告書について、保有個人情報の開示請求の申し立てをした。備え付けの書面で、窓口に行って手続きしたので、手続上の問題は無いはずである。
 ところが、今に至るまで無視され続けている。情報開示もなく、遅れるという連絡すら無い。情報開示請求に対する対応としては、怠慢の極みである。もう十分待ったし、常識的に考えて、そろそろ訴訟をして情報をいただくことにしても良い頃だろうと思い始めていたら、金沢大の別の先生もトラブルに巻き込まれている模様。

 情報を広く知らされることを望んでおられるようなので、URLを記載。ただ、安川氏の側で訴訟資料を整理したものが見当たらず、blogだけでは状況がよく分からないので、今の段階では私からは特にコメントはしない。

 ご本人からのメールで、URLの紹介のみにしてほしいと言われたのでメール引用してたのだけど削除。私信だと言ってきたが、公開したいURLの内容以外にはプライベートなことを何も書いていないメールを面識のない人間に送っておいて、私信だと言うのはどうかと思う。

 訴訟資料は公開しているので、私が書いた「ただ、安川氏の側で訴訟資料を整理したものが見当たらず、blogだけでは状況がよく分からないので」についても、事実に反すると言われてしまった。しかし、訴訟資料の整理については、事件報告スタートPを見ても、私が、実際によくわからなかったので、上記のように書いた部分の訂正はしない。訴状の写しを公開しているところを見ると「(つづく)」になってて、続いている部分がブラウザで見ると上の方に来るので全体を通して追おうとすると読みづらい。また、文章が続くのかと思うと、途中で証拠説明書が入っているので、ちょっと構造が見えづらい。

 訴訟資料をまとめたページというのは、私のイメージではたとえばこんなのを想定してるので(←私が作った資料まとめのページの例)。こういうページを作ろうとすると手間がかかるのだけど、安川氏を応援している人も増えているみたいだから、ボランティアをつのってコンテンツ製作をして、一個所にまとめた方が、よりいっそう、後から来た人にとって状況の把握が楽になると思う。

http://blog.livedoor.jp/gardenursing/archives/1251002.html (最新P)
http://blog.livedoor.jp/gardenursing/archives/963456.html (事件報告スタートP)

 これは一般論なのだけど、後の民事を見据えて、関係者に告訴可能な行動があったら、有無を言わさず刑事事件にしておくというのも一つの手だということも頭に入れておいた方がよい。相手の行動に依存するため、常に使える方法ではないが、検察庁にまで証拠を残しておけば、それなりの牽制の効果はあると思う。

 泥仕合だろうと何だろうと、組織内にいる敵を倒さないと研究も教育も全うできないというのが現状なので仕方がないだろう。文句は先に手出しをした奴に言ってもらいたい。現場は戦場、武器は法である。

 なお、上記のリンク先を見てもわかるように、心を病んでいる学生というのは、誰かを攻撃するのに利用しやすい道具として使われることがある。利用する側は笑顔で近付き、利用される側は最後まで気付かないのだろうけど。地獄への道は善意で舗装されている、って言ったのはマルクスだっけ?このフレーズは、こういう時にも使えるのかしら。

【追記】
 安川氏には、「イェーリングの言葉を胸に刻め」というエールを贈っておきたい。

 自分の権利が蹂躙されるなら、それだけにとどまらず、自分の人格までも脅かされる。権利のために闘うことは、自分自身に対する義務である。また、国家・社会に対する義務でもある。

 学者だから云々とか教員だから云々という話ではない。学問以前のもっと基本的な、法治国家の一構成員としての立場での話である。法的紛争によって法に書かれている権利を本物にするということは、それが必要であり義務だからやるのである。


ここからは旧ブログのコメントです。


by 愉快犯 at 2010-02-38 08:10:38
「磁化水」計測に成功

http://www.minusionwater.com/magwatermeasurement.htm
なんていう記事が吉岡さんのサイトにありましたよ。
水商売ウォッチングの反論が楽しみ!
あんたの科学者の端くれならくだらんことばかりブログに書いてないできちんと科学者らしいコメントを述べよ!


by apj at 2010-02-05 09:15:05
とっくに話は終わってますね

その磁化水の話なら、とっくに掲示板で出て終わってますよ。

http://www.cm.kj.yamagata-u.ac.jp/bbs01/showthread.php?mid=27577&form=tree

http://www.cm.kj.yamagata-u.ac.jp/bbs01/showthread.php?mid=27567&form=tree

一体何処見て関係のないレスつけてるんだか。


by apj at 2010-02-15 09:22:15
ここ経由で見る人のために解説しておきます

 仮に、問題の研究がまともだった場合には、吉岡氏の商売は違法ということでますますアウトだということになります。
 特商法によると、「販売時に合理的根拠をそなえていないといけない」んですよ。合理的根拠の提出を求められた後の提出期限を考えると、言われてから実験したのでは間に合わないのでね。
 そうすると、「論文になるような内容のものであった」=「それが出るまで合理的根拠がなかった&それが出てもまだ標準的な方法と認められたわけではない」が成り立ちますので、それ以前から売ってた吉岡氏は、合理的根拠もないのに思い込みに基づいて違法な販売をしていたという結論になりますね。

 つまり、問題の論文を引用することは、華麗に吉岡氏の首をしめることになるんですが、自分で自分の首をしめている事実にご本人だけが気付いてないのがおめでたいんですよねぇ。


by 技術開発者 at 2010-02-32 00:55:32
労組の監視機能の話

こんにちは、apjさん。

かなりピンボケなんだけどね。うちの仕事場には「苦情処理共同調整会議」ってのがあるのね。これは実は特定独法通則法に定められた会議なんだけど、うちは大学さんにつきあって非公務員型になるまでは特定独法だったから、その頃に作ってそのまま残っている訳です。

なかなかスゴイ会議でね。使用者側と労組側が同数で、特に議長も決まって無くて、案件によってどっちが進行役をやるかを決めるなんてことになっている。

でもって、本来は「労働条件を巡る苦情」のうち、下部の苦情処理委員会で処理出来なかったものに回答するという上告審みたいな役割なんだけど、この労働条件というのがくせ者でしてね、パワハラだろうがセクハラだろうが幾らかは労働条件が絡むわけで、パワハラ委員会とかセクハラ委員会そして苦情処理委員会の決定が不服だと回って来ちゃう訳です(笑)。

私は労組の役員だった頃にのメンバーだったのね。なにせ、どんづまりの上告審で、ここで不服なら、外に出て訴訟事になる事もあり得るというつもりで、回答を作っていた。でもって、外の訴訟事にでもなったときに「あの会議はポンだ」なんて言われたくないから、私に回答案を書かせると判決文形式に論点整理して回答理由をつけた解答書になるのね(笑)。

まあ、外でやり合うのも良いんだけど、面倒だからね。こうやって、うちの場合は色んな苦情処理系の委員会を労組も監視する体制になっている訳ですよ(笑)。


by RBの残党 at 2010-02-24 03:21:24
Re:ハラスメント問題のその後

加害者として告発された側の対応は難しいですね。
真実はやがて明らかにされる、なんて甘いことを言っていると、沼の底にズブズブ沈んでしまいそう。
やっていないの証明は悪魔の証明と呼ばれるし、ほんとDefenseは困難です。
早い段階で(1)証拠と証人(味方)の確保、と(2)弁護士への相談、が重要ではないかと。
弁護士が代理人として手を打つと、組織内にも慎重な人が現れて、一方的な流れが止まることもあると思います。


by mohta at 2010-02-06 12:45:06
自作自演中に失礼

すっかり人間として道を踏み外しておられますね。
確かに生き残りには自己保身も重要ですが。

> 心を病んでいる学生というのは、誰かを攻撃するのに利用しやすい道具として使われることがある。

などといった身も蓋もない事を公言する御自身は
いったいどなたの攻撃道具なのですか?(謎
うーん、fj時代に一目で感じたあなたの凶凶しさは
やはり貴女の本質だったようですね。


by apj at 2010-02-55 19:20:55
専門家が居ない

技術開発者さん、

 専門家に近い人が居ればいいんですけど、そうじゃないことが問題だったりします。で、当然の結果としてハラスメント申し出の応酬があちこちで続いたために、大学側が規則改正の真っ最中です。

RBの残党さん、

 加害者をでっち上げて嫌がらせをする、というのは、数年前に出た本でも既に指摘がありました。結構ポピュラーな手法と考えていいでしょう。

>真実はやがて明らかにされる、なんて甘いことを言っていると、沼の底にズブズブ沈んでしまいそう。

 全くその通りで、どうやってディフェンスするかが問題です。多分、早めに弁護士に相談するとか、早めに学外手続に持ち込む方が大事かもしれません。以前に書いたように、民事や刑事の手続を践んだ方が、教員にとって安全な場合があるんですよ。

mohtaさん、

>身も蓋もない事を公言

 公言するのは、そういうことが実際にリンク先で起きているからなんですよ。リンク先を読めばわかります。ですから、身も蓋もないのは、私の発言ではなくて起きている事実の方です。
 ついでに言うと、リンク先の件の当事者と私は別人なので、自作自演でもなんでもないです。まがまがしいのは、私じゃなくて、金沢大で今回の件をこしらえあげた人達の方でしょう。


by 技術開発者 at 2010-02-08 00:49:08
私も専門家では無い(笑)

こんにちは、apjさん。

> 専門家に近い人が居ればいいんですけど、そうじゃないことが問題だったりします。で、当然の結果としてハラスメント申し出の応酬があちこちで続いたために、大学側が規則改正の真っ最中です。

私だって専門じゃあありませんのでね(最近、何が専門なのか分からなくなりつつあるけど:笑)。ただね、私の立場というのは基本的に「苦情申立者のために一番良い解決」というのが基本なんですね。もし、メンタルな原因で苦情を申し立てられているなら、本人にとって一番良いのは苦情を取り上げることじゃあなくて、療養する事でしょ(笑)。

私の持論というのは、苦情処理とかのシステムを作るときに、その種の問題が「起こるもの」としてシステムを作れというとなんですね。

例えば、被害妄想とかが比較的出やすいあるメンタルな病気の生涯発症率は1%くらいです。人生80年のうちの4年間を大学で過ごすとすると1/20ですから、0.05%になります(実際は発症時期に偏りがありますからもう少し高くなります)。ということは2千人の学生さんが居れば1人は在学中に発祥すると覚悟しないとならない訳です。そういう計算の元で、早期発見早期治療体制と連動する形で大学の苦情処理システムも作られるべきなんですね。なんか会議の時は苦情そのものよりも、そういう事ばかり言っていました(笑)。


by yasukawa at 2010-03-48 07:04:48
Re:ハラスメント問題のその後

apjさん、ブログのご紹介、ありがとうございました。
おかけさまで、新規訪問者が急増[:上向きカーブ矢印:]大感謝です!!
当方のメール文が、すぐにそのままの状態でアップされたことには、少々面食らいましたが、今の時代、何ごともスピーディに情報発信していかなければ意味がありませんよね。
こちらから訪ねてくださる方たちの特徴は、ものすごい勢いで全p読み進めていかれることです。情報は早く入手するに越したことはない、知ったら即行動に移す、ということでしょうか。今回、apj私にとって学ぶことが多く、感謝しています。