Feed

日本液体清澄化技術工業会で講演

Posted on 10月 16th, 2008 in 倉庫 by apj

 本日、富士箱根ランドで開催された日本液体清澄化技術工業会で、「水に関する誤解 ニセ科学への対応」というタイトルで講演してきた。講演の機会をくださった工業会の皆様、ありがとうございました。

 明日は通常通り出勤のため、本日中に山形に戻らなければならないので、夜行バスの中からモバイルでつないで書き込んでいる。熱海から富士箱根ランド方面へのバスは、夕方4時を過ぎると無くなり、「夕方まで居るなら泊まって温泉にでも入って行け」と言わんばかりの時刻表が掲載されていた。

 時間もおしていたので十分な議論ができなかったので、何かありましたらメールください。対応いたします。

典型的にダメな議論が出たので、典型的に反論しておく

Posted on 10月 15th, 2008 in 倉庫 by apj

 『「わかる」ことと「わからない」こと』で見かけた話題について私も書いておく。

 フナイオープンワールドを取材した方のblogより。

科学的根拠が権力になることにヘキヘキしている私などは、日本物理学会やマスコミに総反撃されている「水からの伝言」の著者江本勝さんには同情してしまう。

 科学的根拠が権力になったことなどない。権力の側が科学的根拠を謳ったことはあったかもしれないし、検証の「程度」を無視して都合の良いように使おうとしたことならあったかもしれない。
 科学(とりあえず自然科学に限定)は、自然を記述するものなので、むしろ、記述した結果が権力者の意に沿わないということの方がずっと起こりうることである。

「水は言葉がわかるという事実を私は言ってるだけ。このファンタスティクな事実を通して、水の大切さ、言葉の大切さを世界に広めている言ってみれば、アーティスト。なぜかを考えるのが、学者でしょ」と憤懣やるかたない表情で話した。

 江本氏自身が、著書の中で、水を凍らせて写真を撮るといろんな形の結晶ができるので、水のイメージに合うものを選んでいる、と述べている。だから、水は言葉がわかるというのは江本氏の思い込みに過ぎない。この場合、ファンタスティクなのは「事実」ではなく、江本氏がこしらえあげた「創作」の方である。 江本氏のやっていることは「創作」としてもデキが悪いというかむしろ手抜きだろうというのが私の意見である。「水が言葉を理解する」という世界をフィクションの中で作ったとしたら、もっといろんな「お話」が書けるはずだ。犯罪捜査のやり方からインタビューの仕方、人と人とのコミュニケーションのあり方まで世界の全てが変わる。放送禁止用語を決めるのに水が使われ、文芸賞の選考は選考委員の席の他に水の席が設けられ、検察官は水結晶の写真を付けた起訴状を裁判所に持ち込むはずだ。広辞苑の次の改訂では、すべての言葉に水の結晶写真が附されるに違いない。まあ、ディテールを書き込んでファンタジーの世界を作るのであれば、それなりにいろんなことが書けるはずである。そのシミュレーションをさぼって、世界を書くことを手抜きしておいて、一体どこがアーティストやねん。

 なお、学者は、他人の「創作」を事実にすりかえて検証することは仕事ではない。当たり前のことだが。

テレビも公平さを欠いた報道で、波動=エセ科学という魔女狩に加担している。この世には、わからないこともまだまだたくさんあるのだ。

 批判派と一緒にテレビに出ることから逃げているのは江本氏の方である。この間放映されたミヤネ屋でも、江本氏の方が逃げた。 実は、だいぶ前に、韓国のテレビ局が取材を試みて、江本氏と、批判派として私を出したいと電話してきたことがあったけど、その時も江本氏は逃げて、話は立ち消えたんじゃなかったかな。
 自説を主張する場を用意してもらったのに勝手に逃げたのだから、江本氏を支持するにしても、一方的な批判というのは間違い。批判するならふがいない教祖を批判すべき。

ところで、本の読み聞かせをしているボランテイアの知人が、「水からの伝言」を学校で読みたいといったら、教師にやんわり断られたそうだ。彼女は、とてもよい本なのにと残念がっていた。江本さんの話では、大分県である教師がこの本を読んだら、教育委員会から「だめ」だというお達しがきたそうである。まさか、小田原市の教育委員会がそのような動きをしているとは思えないが。「水からの伝言」は科学書ではない。世界に通用するすぐれた読み物であり、教育書だと思う。

 教師も教育委員会もグッジョブ。 「水からの伝言」は科学としてダメなだけではなく、道徳としてはさらにダメである。ちょっと前のエントリーにも書いたけど、水からの伝言を受け入れるというのなら、友達の名前を水に見せて付き合うかどうかを決めることができるということになる。水伝では、結晶がうまくできないような言葉を発することがいけないというのだから、うまく結晶にならなかった友達の名前を声に出して呼んではいけないことになる。それは、使ってはいけない単語だと水に判定されたのだから。
 水からの伝言を受け入れてしまったら、友達の名前を水に見せて結晶の出来具合で付き合うかどうか決める、ということを止めさせることはできない。一方、常識的な教育としては、「誰とでもまずは仲良くしなさい」と教えるのだから、これでは全く駄目である。

そろそろ、目に見えないものを信じる時代がきているのに。

 きてません(きっぱり)。自分の目に見えるものだけ信じるのは個人の自由だけど、勝手に一般化してもらっては困るし、他人にそれを薦められても困る。 実際、物質は原子からできている、という考え方が確立してくる過程において、目に見えないものをどう認識するかということは徹底的に考えられている。だから、目に見えないものでも実験の手順を踏むことで認識する、ということであれば、そんな時代は「そろそろくる」のではなく、とっくの昔に終わっている。 目に見えない上に、実験でも確認できないものを信じたいというのは勝手だけど、そんなあやふやなものを信じることを他人に勧められても困る。

 サンガの森の「魔女狩り!」はもっと違う。

 科学的根拠というひとつの「権力」がマスコミも取り込んでの「魔女狩り」を行っているかのような図。

 この際だからもう一回繰り返しておく。科学的根拠を抜きにしても、「水からの伝言」は、道徳としても全くダメだし、文芸としても手抜きで粗悪な作品だから、子供に勧める理由が無い。 なお、魔女狩りで最近面白い話を聞いた。刑事裁判で証拠を積み上げて有罪を立証しようという発想が出てきたのは、もともと魔女裁判から来ているという話である。「黒山羊使ってサバトをやった」というのが容疑の内容であったとして、黒山羊を法廷に連れてきても「サバトをやってました」という証言はとれないから、有罪にするには別途証拠を用意しなければならなくなったのだそうで。

この稚拙な「科学的根拠」というものが、一体どれだけの価値や効力があるというのだろう・・・?

 科学の知識無しで生活してみてから言ってもらいたい。身の回りの品すべて、科学の知識に基づかずに準備できるものだけにして暮らしてみて、なお同じことが言えるのであれば、その主張を認める。

小指の先ほども解明していない、この世界の成り立ち。小指の先ほどの「科学的根拠」をふりかざして、数値にあらわれない、見えない世界を全て切って捨てようとするその主旨にまだまだ先は遠いのか・・・とちょっとげんなり。

 先に「科学を騙った」のは「水からの伝言」の方である。ついでに言うなら、「水からの伝言」の方が、既に実験でも確立された科学の内容を否定するものになっている。だから、次のように書き直してお返しする。
  小指の先ほども(知識を得る努力を怠ったために)理解していない、この世界の成り立ち。
  小指の先ほどの「科学の詐称」をふりかざして
  すでに実験で確立された、見えている世界を切って捨てようとするのは
  全く無意味です。

 とにかく、科学的根拠を振りかざされるのが嫌ならば、最初から科学を騙るな。

酒の断り方:冗談が本当になったような……

Posted on 10月 14th, 2008 in 倉庫 by apj

 Yahooニュースの記事より。

アルコール、飲むほどに脳が縮小=米研究
10月14日12時15分配信 ロイター

 [ワシントン 13日 ロイター] アルコールを飲めば飲むほど脳が縮小するという研究結果が13日、明らかになった。米マサチューセッツ州のウェルズリー大学のキャロル・アン・ポール氏が率いる研究チームが、神経学の専門誌「Archives of Neurology」で発表した。
 研究チームでは、適量のアルコールにより加齢によって進む脳容積の減少を食い止めることが可能かを検証しようとしたが、結果は不可能だったという。
 同研究によると、生涯にわたって酒を飲まなかった人々が最も脳容積の減少が少なかった。続いて、過去に飲酒していたが今は飲まない人々、現在適度な飲酒をする人々、現在大量に飲酒する人々の順で、脳容量の減少の割合が少なかった。
 これまで、多くの研究によって適度の飲酒は心臓に良いとされてきた。

 これまで、酒を断る時に「体に悪い」と言うと「少量の酒は体に良い」と言う人が必ず居た。ところが、「頭に悪い」と言って断った場合は、何故か「少量の酒は頭に良い」と主張する人は一人もいなかった。非常に不思議であった。それが研究で裏付けられたような……。

【ノーベル賞】小林の本は増刷予定です

Posted on 10月 13th, 2008 in 倉庫 by apj

 MLに流れてきた情報。
 amazon.co.jpのマーケットプレイスで、初版本を理由に高値がついている

小林誠著『消えた反物質―素粒子物理が解く宇宙進化の謎 』ブルーバックス

は絶版ではないが、品切れであり、あと10日くらいで増刷されて書店に並ぶはず。
初版を集めたいというマニア以外は、待っていれば定価で買って読むことができる。

※物理では、本当に偉い先生を弟子筋以外の人が呼ぶときは敬称無しになったりします^^;)。専門用語化・学術用語化するというか(例:湯川、朝永)。なので、タイトルでは敬意をこめて敬称無しにしました。

ディプロマ・ミルを笑えない事態

Posted on 10月 13th, 2008 in 倉庫 by apj

 ダイヤモンド・オンラインの記事より。

学力不問の青田買い競争 私大推薦入学の呆れた実態
2008年10月10日(金)09:15

「一部の大学が推薦・AO(アドミッションズ・オフィス)入試に名を借り、学力不問で多数の学生を受け入れている現状は妥当か」

 9月22日に開催された政府の教育再生懇談会(座長・安西祐一郎・慶應義塾塾長)で、こんな問題が俎上に載せられた。

 現状では、各大学は定員の半数までは推薦入学者の受け入れが認められている。実際に昨年度の私立大学入学者数48万人のうち、推薦入学が20万人、志望者の個性や適性を総合的に評価するAO入試が4万人。私立大学生の半数は、驚いたことに入学試験を受けていないのだ。

 しかもこの数字は、私大全体の数字である。問題になった「一部の大学」ではどうなっているのか。「定員割れが深刻な底辺校ともなると、入学意思だけ示せば即合格。やりたい放題だ」と呆れた内実を解説するのは、ある大学関係者。

 人気のない大学は、一般入試では受験者すら集められないので、早くから青田買いに走る。一般入試は2月からしか実施できないが、推薦入試は11月から、AO入試に至っては11年中選考可能だ。いまや夏から秋にかけてが入試のピークなのだという。

 受験勉強の通過儀礼を経験しない「青田買い学生」は、とかく学力が低い。それゆえ、「英文科の授業で和訳されたシェークスピアを教材に使う」「物理や数学を学んでいないのに入学できる工学部で、大量の中退者が生まれている」などという事態があちこちで生じている。

 ある底辺校の学長は正直にこう言う。「うちの法学部は、司法試験に合格させるのではなく、新聞を理解できるようになるのが目標」。

 冗談のような現実である。「教育再生」の道のりは果てしなく遠い。

(『週刊ダイヤモンド』編集部 千野信浩)

 新聞を理解できるレベルで法学部卒と認定するというのは、どう考えても無理が有りすぎる。文部科学省は、大学設置の方ではきちんと基準を作ってディプロマ・ミルの排除に成功したけれど、そのかわり、できた大学の単位認定のレベルの方がディプロマ・ミルと大差ない状態になったというオチか。

最初からこんにゃくだったのでは?

Posted on 10月 12th, 2008 in 倉庫 by apj

 死亡事故が起きて、製造中止になりそうな「蒟蒻畑」とその他のこんにゃくゼリーについて。beyondさんの意見に割と近いかな。
 普通のゼリーだと思って食べようとするから事故になるという可能性もあるわけで、名前を「ゼリー風のこんにゃく」にして、おかずのこんにゃく売り場で売れば、買う方もこんにゃくだと思って買うから、そのつもりで食べるのではないか。子供に食べさせるとしても、「こんにゃくを食わせている」と「ゼリーを食わせている」では、親の注意も違ってくるだろうし。商品名をすぐに変えられないとしても、「これはゼリー風の”こんにゃく”であってゼリーではありません」とでも印刷したシールをパッケージに目立つように貼って、売り場をこんにゃく売り場に変える程度のことは、最初に事故が起きた後でもすぐにできたのではないかと。
 マンナンライフの関連のパテントの方は(これもbeyondさんのところで知ったのだけど)、

【公報番号】実登3036922
【発明の名称】ゼリー用容器およびゼリー入り容器
【要約】【課題】容器内のゼリーを食べる際に、窒息のおそれがなく、また、スプーンを使わずに食べることを可能にする。
【解決手段】ゼリー入り容器1はゼリー用容器2内にゼリー3が充填される。ゼリー用容器2は可撓性を有するプラスチックから成る。容器開口部はハート型形状を有する。ゼリー用容器2は内側底部から容器開口部にかけて開口断面が広がっている。ゼリー用容器2は、外側側部8から外側底部9にかけて連続する谷部10を有する。谷部10は、容器内側では山部を構成する。谷部10を挟む外側側部8は片手の指で摘むことが可能な幅を有する。

 窒息事故が起きている以上、課題は達成できなかったということか……。

ちょっとここで文句言わせてくれ

Posted on 10月 12th, 2008 in 倉庫 by apj

 「さっきから隣接した部屋に延々電話かけまくっとるボケは何処のどいつじゃ馬鹿たれっ!5分以上もベルならしまくりをこの1時間の間に何回も繰り返しやがって、しつこいんじゃアホが!出ないのがわかったらいい加減諦めろやこのスカタン!」
 直接電話に出て言いたいのはやまやまだけど、それは不可能なので、ここで吐き出しておく。
 ……時間は朝の5時台です、はい。隣接部屋は当然不在と思われる。呼び出し音は大きくはないが、耳障りな音が長時間聞こえて迷惑しているのは私だという……。最初は電子機器のノイズかと思って、すわ故障かと音源を探しまくった。まあ、耳栓で防げるレベルだから対策はたてられるんだけど。音は回り込むから、上の階か隣かはっきりしない。集合住宅なので間取りは似た感じになってるはずだが、なぜかトイレで聞く方が音が大きいのが謎。

墓石の伝説もあるわけだが

Posted on 10月 11th, 2008 in 倉庫 by apj

 Yahoo経由毎日新聞の記事より。

<世界遺産>島根大生が石見銀山遺跡の岩を採取、持ち帰る
10月11日10時4分配信 毎日新聞

 島根大は10日、総合理工学部4年の男子学生(22)が世界遺産の石見銀山遺跡(島根県大田市)で、岩盤遺構や坑道跡の「間歩(まぶ)」付近の岩石をハンマーでたたいて採取し、持ち帰っていたと発表した。卒業論文の研究のためだったが、文化庁の許可を得ていなかった。市は「文化財保護法違反の可能性がある」として学生と大学側から事情を聴いている。

 島根大によると、学生は9月9日と16日、間歩から掘り出された岩石や、間歩付近の岩盤遺構など約10カ所をハンマーで割り、拳大の石5、6個を持ち帰った。岩石の年代測定や、含まれている鉱物の構成などを調べる卒業論文研究の試料にしていたといい、「遺跡の重要な所と思わず、転がった石なら大丈夫だろうと思った」などと話しているという。

 島根大の山本広基副学長は「重大な問題として受け止めている。再発防止に努めたい」と謝罪した。【御園生枝里】

 その昔、酸性雨の影響を調べるために、墓地に忍び込んで夜な夜な墓石をハンマーで叩いてカケラを持ち帰った、という伝説ならきいたことがある。墓石に使われる材料が比較的一定で、建てられた時期も書かれているから、石の表面の経年変化から酸性雨の影響を調べるのに最適なのだそうで。

「弁護士いらず」が遺作になってしまいました:三浦元社長自殺

Posted on 10月 11th, 2008 in 倉庫 by apj

 msn産経ニュースの記事より。

【三浦元社長自殺】 黒い帽子に最後のメッセージ?
2008.10.11 20:57
【ロサンゼルス=松尾理也】サイパンからロスへ到着し、ロス市警本部に収監されたばかりの三浦和義元会社社長(61)=日本で無罪確定=が10日夜、自殺した。「戦いの準備はできた。ロスに行く」。そう言い残してサイパンを後にした三浦元社長。ロスの土を踏んだまさにその当日に死を遂げるという、あきらかに計画的な自殺に、関係者は言葉を失った。
 「今は何も情報がない。朝まで待て」。三浦元社長自殺の一報を受けた報道陣からの問い合わせが殺到したロス市警の当直者は、混乱した様子で繰り返すばかりだった。
 10日、20時間近い移送を経て、ロサンゼルス国際空港に降り立った三浦元社長。サイパンからの飛行機には多数の日本の報道陣が同乗したが、問いかけに対しても「一切コメントはしません」と口をつぐんでいた。
 移送完了を受けて、この事件の捜査を担当するリック・ジャクソン捜査官は10日午前、ロス市警本部で会見。今回の捜査で来日した際、三浦元社長の妻で何者かに殺害された一美さんの母親に会い、捜査の進展を報告するとともに、一緒に墓参したエピソードを明らかにするなど、思い入れたっぷりに捜査への自信を語っていた。
 「ロス市警は、短い一生を終えざるを得なかった一美さんのために、たいまつ(トーチ)を掲げ続ける」。そんなふうに意気込んでいたジャクソン捜査官は、それから半日あまりで、思いもかけない結末に直面することになった。 三浦元社長は、14日に予定されていた罪状認否での初出廷まで、ロス市警本部で身柄を拘置され、その後、郡警察が管轄する拘置施設に移動するはずだった。
 自殺や、トラブルのおそれがある収容者に対しては、24時間の監視態勢がとられるはずだが、三浦元社長がどのような取り扱いを受けていたのかは明らかになっていない。いずれにせよ、「Tシャツで首を吊ったようだ」(関係者)という状況は、ロス市警の失態以外のなにものでもないだろう。
 元社長は移送を通じて、大きく「ピース、ポット、マイクロドット」と書かれた黒い帽子を着用し続けていた。大麻やLSDといった規制薬物を意味するスラングであるこれらの単語を並べると、「さよなら」を意味するヒッピー用語になる。あるいは、同情から非難、支持から嫌悪まであらゆる関心を集め続けてきた元社長の最後のメッセージだったのか。
 ロサンゼルス郡管内で拘置されている容疑者については、同郡警察のホームページから、すべての収容者について動向が把握できるようになっている。元社長の事件番号は「1655698」。死亡の事実はまだ、掲載されていない。

 以前、三浦氏の「弁護士いらず」を絵里タンに勧められて買ったという話をblogに書いた。書いた直後にサイパンで逮捕されたというニュースを見てびっくりしたのだが、さっきニュースサイトを見たら自殺を報じていてさらにびっくり。無事にアメリカでの裁判を終えて戻って来たら、名誉毀損の本人訴訟の大先輩ということで、本にサインでももらいにいこうかとミーハーなことを考えていたのだが……。

 それはともかく、何でこうも話題になったり事件に巻き込まれる人生を送ってこられたのかと……。そういう人って実際に居るものなんだなぁ、と。
 しかし自殺はそぐわない。あれだけ闘った人だし……。ちょっと気になるのは金に困っていたとも思えないのに万引き事件を起こしていたことで、ひょっとしたらその頃から心のバランスを崩していたのかと思わないでもないけど、素人の憶測の域を出ない。

六法買い換えの季節

Posted on 10月 9th, 2008 in 倉庫 by apj

 そろそろ、各出版社の2009年版六法が出る。
 いろいろ試したが、去年から、三省堂のもので揃えることになってしまった。今年の購入予定は、
・デイリー六法
・模範小六法
・模範六法
の三冊。去年までは、コンサイス判例六法というのが出ていたが、今年から模範小六法に名前が変わった。もともと、小型なだけで、中の見た目は模範六法とそっくりだったので、ネーミングとしてはぴったりだろう(ちょっと前に私が持ち歩いているところをを見た絵里タン曰く「模範六法のミニ版」、まあ誰が見てもそう見えるのだろうということで)。
 重い模範六法は研究室に置き、家ではデイリーと模範小六法を使うことにしている。模範六法と模範小六法は判例付き。
 いわゆる六法は、どの出版社のものにも収録されているから、それ以外の使い勝手で選ぶことになる。
 大きい方は、二分冊の六法全書はさすがに使う気がしないから一冊で収まる模範六法を選んでいる。小さい方は、景品表示法や消費者契約法、特定商取引法が出ていることを基準として選んだ。このへんの条文になると、誌面の都合で、抄録になっていたりするのだけど、抄録になっているのができるだけ少ないものを選んだら、この二冊ということになった。小型の方は、判例付きでないものが必要な場合もあるので、二種類買っている。まあ、条文だけさっと見るなら、(判例をとばし読みしないと次の条文にたどり着かないから)判例無しの方が早いんだけど。
 数年前までは、判例無し持ち運び用六法としては、司法試験用の文庫本サイズのものを愛用していたのだが、新試験になったら値段が上がった上、妙にサイズが大きくなったのに、収録条文は大きさに比して少ないということがわかり、それなら普通の六法から選んだ方がずっと良いということになった。
 模範六法と模範小六法は今月下旬に出るので、とりあえず、先に出たデイリー六法を買ってきた。