もしかしたら……
私は司法あるいは法律学を愛してしまったのかもしれない。
人が問題解決のノウハウとして積み重ねてきた全てを、存分に使うことで、方法論そのものの進歩があったり、世の中が良くなるという確信だけがある。いつの頃からか。しかし、それを論として提示するだけの学力が私にはまだない。もどかしい。
他人の書いたものを見たり、自分の身の回りのトラブルについて考えたりしつつ、ふと……。
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経緯は、ほたるいかのかきつけさんの『教育現場に水のメッセージを』(『Hado』9月号)というエントリー、それから、PSJ渋谷研究所Xさんの校長先生たちに「水からの伝言」講演会【末尾に追記】というエントリーを読んで戴ければわかる。
関東地区の公立小・中学校の女性校長会で、わざわざ江本を呼び寄せて水伝講演会をやった(7月4日)。
→東京都以外の関東地区6件の公立小・中学校の女性校長が、全校集会等で水伝の講演会をやる可能性が高い。
水伝はただのオカルトで、科学ではなく、道徳としても失敗作なので、相手にしてはいけません。たとえ、校長先生の言うことであってもです。水伝を真に受けて生徒に話しをしたとしたら、それは単なる校長先生の不見識に過ぎません。集会で水伝の話を校長先生から聞いた人は、そのことをどんどん投稿してください。ウチの掲示板あるいは、kikulogのエントリーあたりにコメントすれば、ある程度情報を集約できます。
解毒薬(?)としては、
○「水からの伝言」を教育現場に持ち込んではならないとかんがえるわけ(菊池誠、大阪大学)
○「水からの伝言」を信じないで下さい(田崎晴明、学習院大学)
○「TOSSランド」(教育技術法則化運動)へのコメント、「波動」系水商売を斬るー量子力学の正しい理解のために、「水からの伝言」江本氏の主張(天羽優子、山形大学)
私は司法あるいは法律学を愛してしまったのかもしれない。
人が問題解決のノウハウとして積み重ねてきた全てを、存分に使うことで、方法論そのものの進歩があったり、世の中が良くなるという確信だけがある。いつの頃からか。しかし、それを論として提示するだけの学力が私にはまだない。もどかしい。
他人の書いたものを見たり、自分の身の回りのトラブルについて考えたりしつつ、ふと……。
実験終了で院生とは現地解散。その後、都内某所でおこなわれたMLメンバーのお通夜に行って、香典を渡して焼香してきた。
私よりずっと若くて優秀な方で(これはMLの投稿内容からそのように判断)、いろいろ勉強させていただいた。まさか先に亡くなられるとは思っていなかった。初めてお顔を拝見するのが遺影だというのが何とも……[:涙ぽろり:]。逆縁というのは、遺族の方々を見ているのが本当に辛い。
山形に戻る日だったので会食に参加する時間はとれず、東海と東京を行き来しての出張実験中で喪服も無いから普段着のままで、本当に焼香して手を合わせるだけしかできなかったけど、安らかに眠ってください。
自殺実態白書2008年版がダウンロードできるようになっていて、冊子でも配っている。
今年は、4月に、付き合いの深かった人が自殺してしまった(旧blogにもちょっとだけ書いたけど)。
昨日原研の実験から戻ってきたら、今度は、参加しているMLのメンバーの自殺を知らされた。その方とは直接の面識は無かったが、MLでのやりとりはあり、そのうちオフ会で会ってお話できるかな、いろいろ教えていただけるかな、などと思っていたら亡くなられてしまった。
そんな折、まとめ情報があることを知ったので、メモ代わりにリンクしておく。
最後まで他人の役にたつというか、他人を思いやる姿勢を見せつつ亡くなられたことが何ともやりきれない。なんでこんなにいい人(真面目、几帳面、熱心、他人に対しても誠実で、客観的に見ても優秀な人)が先に死ななければならないのかと思う。
ポートフォワーディングする方法。環境はMac OS X Leopard。メールクライアントはEudora Pro 6.2J。以前使っていた方法ではうまくいかなくなったので変更。Macのターミナルで
sudo ssh apj@外部サーバの名前 -L 110:127.0.0.1:110 -L 25:127.0.0.1:25
と入力。パスワードを訊かれるので、最初にMacの管理者パスワード、次に外部サーバのパスワードを入力し、ターミナルに外部サーバへのログインができたメッセージが出た状態にする。Eudora側のポートの変更は不要で、受信用・返信用サーバにlocalhost(127.0.0.1)を指定し、メールアドレスは外部サーバで使っているアドレスを入力しておく。サーバ側の/etc/ssh/sshd_configは、「ClientAliveInterval 60」などと書いて、しばらくメールを送らなくても通信が切れないようにしておくと便利。
私が吉岡英介氏他2名を提訴している平成20年(ワ)第5号の弁論準備手続があった。被告準備書面提出があり、送られてきたのが前日の9日だったこともあり、反論は次回、ということで、次回の日程を決めて終了。また、書面に別紙で添付されているものを後で書証として出すということを確認した。
地裁1階の弁護士の待合室で、絵里タンと今後について打ち合わせ。広い部屋に、テーブルと椅子が何組もあって、パーティションで仕切ったコーナーも2つくらいある部屋だった。
何と、お茶の水大の顧問の井口先生を見かけた。こんな所で会うなんて……とちょっとびっくり。
その後、実験のため原研に移動。原研の実験が終わったらまた東京に移動して、師匠のところの分光器で実験をしている院生と合流して、撤収作業をしてから山形に戻る。学会の準備やらその後の別実験やらが立て込んでいるので、訴訟資料の公開は遅れる見込み。
たまたま、東京行きの日程が合ったので、紀藤弁護士のサイトで紹介されていたシンポジウムに参加。
サプライズ参加は、福田首相だった。来賓挨拶5分の予定が、20分ほど消費者の立場に立った行政について熱く語り、シンドラーエレベーターやこんにゃくゼリーやパロマ湯沸かし器の不具合で子供を亡くした母親の訴えを訊いてから帰っていかれた。消費者団体主宰のシンポジウムに総理大臣が来るというのは、これが多分最初だろうという話。会場に入った時、前の方の席が関係者席になっていて、マスコミでも来るのかと思っていたら、総理のSPの席だった。公演中も、壇の両端に一人ずつと、会場の前の方の入り口脇に一人ずつそれらしい人が居るのが見えたが、総理が立ち上がった途端にそのまわりのSPも立ち上がり……しっかりガードされていた。
辞めるなら消費者庁をつくってからにしてほしかったと、会場の大部分の人は思っていたに違いないが、設置法案の仕事も進んでいるので、とにかくこのまま消費者庁設置に向けて盛り上げていこうという方向で進んだ。
終わった後の懇親会では、目の前が宇都宮健児弁護士だったので、名刺交換して握手してもらっていろいろと話をしていた。山形県内で消費者問題に詳しい弁護士の一人が外塚弁護士だそうで、何と私が今別件でちょこちょこ相談している最中の先生だった。世間が狭いって言うのだか何なんだか。
宇都宮弁護士によると、対悪徳商法の活動では「訴えられるのが勲章」。ってことは、お茶大が訴えられてそこに訴訟参加してる私は、「私がやってた活動なのにお茶の水大に勲章を持って行かれそうになったから奪い返そうとしている最中」ってことなのか?
久しぶりに紀藤先生にも会えたし、紀藤事務所つながりの関係者にも会えた。
そのへんで聞き込んだネタをいくつか。
まず、お茶の水大が訴えられた裁判は、名前を付けるなら「悪マニに書かれるぞ事件」だろうという……orz。悪マニに書かれたから裁判になったというのならまだわかるが、「悪マニさんとこの話題になるだろう」という予想を述べただけで名誉毀損訴訟になったわけで、むしろこの提訴をすること自体が悪マニに対する名誉毀損ではなかろうかという話。言われてみればまあその通りで、「あそこに書かれるぞ」という表現だけで社会的名誉の低下を引き起こすっていうことだから、ある意味すごいサイトだよなぁ>悪マニ。どんだけ強力なレッテルがくっついてるんだよ。
ツボにはまって爆笑したのが、リアルストーカーを事件番号方式で呼ぶという話。例えば、「平成19年(ス)第1号」というのが、平成19年度に新たに現れたストーカーの一人目を意味する、というやり方である。確かに特定はできるし、固有名詞を出したらまずい場合もあるのはわかるんだけど、その呼び方って……[:泣き笑い:]。ウチのblogや掲示板でも同じ方式を使いたい。「平成20年(ア)第1号」って呼び名で、コメント欄に現れた今年最初の荒らしさんを特定するとか。まあ、現実の事件番号とぶつからない方が望ましいんだけど、「(ア)」がつくヤツってあったっけか?
Graph Paper Makerというのがある。グラフ用紙を買ってきて一束使い切らないうちに汚したりすることがあるわけで、プリンターの印刷速度が早ければその都度必要な分だけ作るというのでいいのかも。
Eudora StyleのメールクライアントOdysseus。日本語対応が出るとうれしいんだけど。
掲示板の方で、CASシステムについて話題になった。
[26433] CASシステム
ID = d533d318e9cdd03ef425dcf30c61b338 ( de7ec68fe098887fcf8af5c4543ceb98 )
Isshocking のコメント: 2008-09-04 00:10 :
報道ステーションで見たのですが、島根県の小さな漁港が特殊な冷凍設備を
第三セクター方式で導入し、高付加価値で魚介類を流通させているとか。
報道で見ると過冷却現象の応用らしいんですが(水の入ったペットボトルを
たたくと凍ってしまったり、ペットボトルから注いだ水が次々に氷になって
盛り上がる、などというデモをやっていた)、その説明がなんとも香ばしい
代物で、「磁場エネルギーで水のクラスターが小さくなり、膨張が押さえら
れるので細胞を傷つけない」というものです。
↓
http://www.ama-cas.com/html/what_cas/index.html磁場エネルギーによる水の振動も、それらしい電源設備もコイルも無い状態
でコップの水が振動してましたからねぇ。
同じネタで、こんな内容のメールが私に届いた。
昨日の報道ステーションを見ていましたら、
「CAS冷凍によってイカの鮮度を保つ」というのをやってました。
で、このCAS冷凍というもがどんなものかという説明では、ある種のエネルギー(磁
界、振動?)を与えながら急速冷却すると水がマイナス7度程度まで凍らず、
衝撃を与えると凍るということで、
この原理を使用することによって、細胞膜を破壊せずに冷凍するものが
CAS冷凍であり、すでに実用化されているというものでした。
(中略)
マグローブ社の吉岡氏との裁判の中でも、「磁気は水に何ら影響を与えない。」
という実験結果まで出されていますが、はたして、このCAS冷凍においても、
磁場は水に何ら影響を与えていないのでしょうか?
生まれてから50年近く、水は0度で凍ると思っていましたが、
この常識が覆りました。
もし、磁場が影響していないとすると、水が0度以下でも凍らないのは、
どのような理屈からだと考えられますか?
このメールに対しては、地磁気程度の磁場があろうが無かろうが、水でも他の液体でも溶液でも、静かに冷却していけば過冷却になるというのはごくありふれた自然現象である、と説明した。そうしたら、次にこういうメールが来た。
早速の返信ありがとうございます。
しかし、いただいた見解ではちょっと物足りません。
メールの書き方が悪かったのかもしれませんが、
過冷却という現象があることは、CAS冷凍を調べた段階で
理解しましたが、それが磁場によって起こるということに
対しての天羽さんの見解が欲しいのです。実際、
http://rikunabi-next.yahoo.co.jp/tech/docs/ct_s03600.jsp?p=001201&rfr_id=kanren
のサイトには、CAS冷凍装置の開発会社アビーの大和田社長のお話があり、
「この装置の作動はシンプル。冷凍装置内の磁場を自然界と同じように保つというの
が基本だ。」と書いてあります。天羽さんは、磁場は関係ないと言っておられますが、
実際、現実の現象として、このCAS冷凍装置の中では、
磁場の中で過冷却が起こっているのです。
なぜ、天羽さんは「磁場は関係ない!」と言い切れるのでしょうか?
もし、絶対に磁場は関係ないとおっしゃるのであれば、
なぜ、CAS冷凍装置は、多種多様な生鮮食品を過冷却状態にできるのでしょうか?
どのような理屈によるものなのでしょうか?
どう見ても、疑問を持つポイントがずれている。
磁場が地磁気と同じ状態でなくても普通に起きる現象に対して、「その現象が起きるのは磁場のせいだ」と言い張るのは勝手だが、そのことには何の意味もない。第一、「自然界と同じように」と言っているだけで、駄目さ加減がわかる。自然界の磁場の大きさと向きは一定ではないから、実験条件として磁場の強さや向きを定めようというときには、この表現では意味不明である。
また、掲示板の書き込みと併せて考えると、水は弱い反磁性体なので、非常に強い磁場勾配のある場所に水を置いて周期的に磁場を変動させると、磁場の力で水面を振動させることは原理的には可能だが、その条件は「自然界と同じ」とは程遠い。「自然界と同じ」と「磁場の力で水面が振動」を同時に主張するというのは、何か大勘違いをやっていると判断するしかない。
さて、ここからが本題である。
CASシステムを作っている会社が本当は何を考えているか、私にはわからないので、ここからの話はあくまでも可能性の1つを指摘したものであることを最初にお断りしておく。冷凍庫や磁場を例にしているのは、はたまたま今回の話がこの組みあわせだったからで、これが、冷蔵庫とマイナスイオンの組みあわせになったとしても、同様の理屈が成り立つ。
磁場で水そのものが変わるということを裏付ける実験は今のところ無い。表面張力の測定のように、注意深く測定すると磁場は関係無いことが判明したり、防錆効果についても、効果があったケースをきちんと調べると磁場は関係無いことがわかったりしている。つまり、懐疑的に原因を突き止めると磁場は関係無い、というものが見つかっている一方で、磁場で水が変わるという主張を裏付ける実験の精度は極めて悪いままである。にもかかわらず「磁場で水が変わる」を信じたい人、あるいはそう言われると大して疑わずに信じてしまう人が世の中に一定数居る。
さて、費用と手間をかけた研究開発の結果、まともな科学知識と技術の裏付けのある冷凍庫が開発でき、かつ、その技術を同業他社が真似することが困難ではなかったとする。開発者としては、製品のアドバンテージはどんどん宣伝したいが、同業他社に簡単に真似されてはたまらない。
このような場合に、本当の技術とは全く関係のない「自然界と同じ磁場」といったものを持ち出して、相手を煙に巻くと同時に、自社の宣伝もするというのは、効果的な方法となる。まず、対同業他社について。「本当に磁場の効果である」と思い込んでくれるような間抜けな同業他社は、製品をマネしようとして大まじめに磁石を仕込んだ冷凍庫を作って、ものの見事にコケてくれるはずである。本当に科学的知識のある同業他社までは欺けないとしても、安易に他人の真似をして儲けようとするアホは全部篩にかけて落とすことができる。対顧客はどうか。磁場の効果を信じて客になっても、真実を知って客になっても、どちらも「お客様」であるので、会社の利益にはなってくれる。開発した側としては、客が何を信じていようが客の勝手で、製品が出す結果に満足さえしてくれればそれでかまわないはずである(これは倫理的にはどうかと思うが、金儲けという観点からは差が無い)。効果の無い製品を「効果がある」と言って売れば詐欺だが、効果のある製品を効果に見合った価格で売って、理屈の部分だけが事実と異なるというのであれば、客も損はしていない。
このように考えてくると、科学的に間違った言説は自力でチェックして却下するということは、企業の側にとっても必要だということになる。科学的根拠のない都合のよい言説の方を信じたいという誘惑に負けると、自分の商売まで間違った方向に行くことになる。ニセ科学を信じたい人を欺して無駄足を踏ませるのは、実はたやすいことかもしれない。もちろん、欺されないための防御は、都合のよい期待を捨てて、科学の裏付けの有無をチェックするということになる。
山形新聞の記事より。
ネット書き込みの被告に懲役1年6月求刑 「山形の楽器店に突っ込む」
2008年09月04日 20:37
インターネット上の掲示板「2ちゃんねる」に山形市内の楽器店にトラックで突っ込むなどと書き込んだとして、威力業務妨害の罪に問われた天童市中里3丁目、自営業手伝い大木琢也被告(30)の初公判が4日、山形地裁であった。大木被告は起訴事実を全面的に認め、「2ちゃんねる」への書き込みならば許されると思った、などと証言。検察側は懲役1年6月を求刑し、即日結審した。判決は9月16日に言い渡される。冒頭陳述と論告で、検察側は動機を「掲示板に東京・秋葉原の無差別殺傷事件の内容をまねた暴力的で過激な書き込みをし、見る人の注目を集めることで将来に対する不安を紛らわせようとした」と指摘。さらに、犯行は書き込みを見た人に強い不安感や恐怖感、嫌悪感を与えたほか、無差別殺傷事件の被害者や遺族を冒涜(ぼうとく)したとして「卑劣で悪質だ」と非難した。弁護側は「書き込んだ内容を実行するとは考えていなかった」として、罰金刑か執行猶予付きの判決を求めた。
起訴状によると、大木被告は今年6月8日午後10時50分ごろ、自宅のパソコンでインターネットに接続。楽器店を名指しし「トラックで突っ込んでやる」などと書き込み、同店の業務を妨害した。
何でまた天童市の奴がわざわざ山形市内の楽器店を狙うのかと思っていたら、噂によると、天童市内にも楽器店はあるが、入り口が狭くてトラックで突っ込むのは物理的に無理なのだそうだ。ほんまかいな……。