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藤田教授が血液型にまで手出しした件

Posted on 7月 2nd, 2008 in 倉庫 by apj

 ZAKZAKの記事より。

食べ物にもあった!?血液型相性…合わないと体に負担

 書店では血液型本が相変わらず人気だが、恋愛だけでなく、食べ物も血液型別に“相性”があるというから驚きだ。れっきとした免疫血清学に基づくものだという。血液型と食べ物の不思議な関係、あなたは信じる!?

 【人類の最初はO型】

 そもそも血液型はA、B、O、ABの4タイプに分類されるが、基本はO型。歳月を経て他の血液型が誕生したのだという。

 「人類の最初はO型で狩猟民族だった。だが、その後、農耕民族の一部からA型が生まれ、遊牧民族の一部からB型が生まれ、彼らが混じり合った結果、AB型が生まれたと考えられる。分類的にはA型はB型に対する抗体を持ち、B型はその逆。O型はそのどちらの抗体も持ち、反対にAB型は抗体は形成しない。この抗体の有無が、食べ物の“相性”も決める」と話すのは、東京医科歯科大学名誉教授で人間総合科学大学の藤田紘一郎教授。

 とはいえ狩猟民族のO型は肉食、農耕民族のA型は穀類、遊牧民族のB型は乳製品と相性がいいわけでもないようなのだ。

 藤田教授は、人体や食品に含まれる血液型物質(血液型に関係する糖の型など)を調べる免疫血清学の見地から、血液型別にどの食べ物が体に負担をかけずに消化できるのかを研究している。ちなみに、ここで言う体に「合う」「合わない」は、食べ物に対して抗体を「作らない」か「作る」かを意味する。

 【B型はラム肉】

 「例えばO型の人はA、B型に関係する血液型物質を多く含む肉類を食べると、体が抗体を作ろうとエネルギーを消費してしまう。逆に、AB型の人は、身体に合わない食べ物はほとんどないと考えていい」(藤田教授)。“相性”を見るには、その食品にどんな血液型物質が含まれるかを見なければならない(別項参照)。

 続いて、A型とB型。

 藤田教授によると、われわれが普段口にする食べ物の多くには、A型やB型に関する血液型物質が含有されているという。そして、両者は常に相反する存在だ。

 【A型はウナギ】

 「A型の人はB型物質に対する抗体を持っているので、B型物質を持っている食べ物は合わない。B型の人はその逆」

 ところでA、B型は、食べ物との“相性”を利用してダイエットも可能という。

 「A型の人が、B型物質を含む食品ばかり食べていると、体内の抗B抗体が消費されていく。つまり、無用なエネルギーが使われることになる。それを逆手に取れば、ダイエットに結びつく可能性がある」と藤田教授。

 例えば夏バテ防止のウナギや豚肉は、A型の血液型物質を多く含み、A型人にとっては疲労回復になる。

 ところが、B型の人が、これらを食べると、A型物質に対する抗体が増産され、疲労回復どころか、免疫血清学的には抗体を作ることで無用なエネルギーの消費につながってしまうのだ。この消費が重なれば、痩せられるのではないか、というのが藤田教授の考えだ。

 いずれにせよ、これら「血が騒ぐ食品」をうまく活用して、健康に生かしてみては。

 【からだに合う代表的食べ物】
 A型 …豚肉、ウナギ
 B型 …羊肉、クジラ、ハマグリ
 O型 …貝類、ゴボウ
 AB型…牛肉、馬肉、コンブ、ソバ、ブドウ

 藤田紘一郎教授については、「水の健康学」で、間違いを間違いと見抜けずにやってくれちゃってからは、信用度が下がる一方なわけだが……。今度は血液型に手出しした模様。一体どこから元ネタを仕入れたのだろうか。本人が研究しているという話だが、もともと専門は寄生虫学だったのでは。研究テーマを変えるのはかまわないが、どの程度エビデンスがはっきりしているのか、記者にはもっと突っ込んだ取材をしてもらいたい。この記事を見て、食べ物に対してではなく、トンデモの臭いがぷんぷんしてくるという意味で私は血が騒いだ。

 まあ、いろんな食べ物を食べることには賛成だが、血液型とかそういう理由じゃないだろう。血液型の話を信じて食事が偏る弊害の方が大きいんじゃないかと。

 ところで、B型の「クジラ」って、グリーンピースに喧嘩売ってるようにしか見えない^^;)。

強制執行の参考書あるいは体験談募集^^;)

Posted on 7月 2nd, 2008 in 倉庫 by apj

 だいぶ前にやった、飛騨の荒らし君に対する債権回収作業が中断している件。
 何があったかまとめておくと、
・飛騨の中の人からリンク依頼。
・ページを見に行ったらまともに表示されないので、その旨指摘したら相手が逆ギレ。掲示板荒らし&嫌がらせメール&ウェブサイトでの名誉毀損の3連コンボをやってくれた。
・相手を特定するために、発信者情報開示請求訴訟を考え、それに先だってログを消すなという仮処分を、相手方のプロバイダに対して申立。
・プロバイダの顧問弁護士を呼び出して、半年ログ保存の和解成立とほぼ同時に、相手方本人から示談金20万円を請求する文書が郵送されてきたため、本人特定ができてしまった。
・相手方のウェブで行われた名誉毀損に対して告訴状を提出→罰金刑確定。
・逆ギレ荒らし&示談金請求まで一通り出そろったので、民事でも提訴→賠償金20万円を飛騨の中の荒らし君が支払え、という判決が確定。めでたく私は債権者の地位を獲得。
・相手は自称自営業者だが、内容証明の出し方も知らないっぽいことから、まともな営業をしているとは考えがたく、素直に賠償金を払うとも考えがたい。そこで、判決に執行文を付与してもらい、いつでも強制執行に入れる状態にした。
・案の定、相手から、弁護士に相談するだの払わなくて良いはずだだの、常識外れなメールが届いた。又、新しいビジネスに差し障る云々というメールもあった。

 動産執行をどうするか考えていたら、吉岡氏との紛争が始まり、忙しくなってそれどころでは無くなった。確定判決による債権の時効は10年なので、まだ当分あるが、宿題はさっさと終わらせたい。

 そろそろ山形の裁判が一区切りつけられそうなので、手が空いたら強制執行を、と思っている。問題は、荒らし君が遠隔地居住のため、出向いて差し押さえしようとすると、旅費で赤字になりかねないこと。一番楽なのは、相手の口座を差し押さえることだが……。
1)このままあきらめる。
楽だが、経験値が上がらない上、仮処分等で費用をかけた分が回収できないのは腹立たしい。
2)相手を観察し続けて新規ビジネスを始めたときに、その資金に対して執行。
相手には余分なダメージ? まあ、先に弁済しろと言われても当然の立場ではあるはずだが……。
3)赤字覚悟であらゆる手で執行。
顛末をまとめて、「素人の素人による素人のための強制執行」とでも題した同人誌を作ってコミケで売る。

 今のところ3)案に傾きつつある。

 絵里タンに訊いても、取引のある相手でないと、財産のあぶり出しはケースバイケースで難しいらしい。

 世の中に民事訴訟法の本は多いが、執行の実際について書いてある本は少ない。法学部のカリキュラムを見ても、訴訟法はどこの大学にもあるけど執行について教えているところはあまり見当たらない。
 近日中に、裁判所やら弁護士会館やらに行く予定があり、そっちの実務書も立ち読みできそうなので、良さそうなものがあればチェックしたい。「サルでもわかる強制執行」とかいう本があったら買いたいくらい。そんな便利な本、実際には無いだろうけど。

 ところで、もしこの荒らし君が書面で示談金50万円を要求してきていたら、賠償金の額もそうなったのだろうか。もしそうなら、もうちょっと景気の良い金額を要求してくれていた方が、回収に際しての熱意に違いが出たに違いない。いずれにしても、逆ギレして掲示板を荒らした挙げ句金まで請求した相手に対する判決としては、損害額の認定で金額を合わせてきたあたりが結構粋だと思うので、裁判官に座布団3枚、と今でも思っている。判決全文はこちら

随分前になくなっていた旺文社文庫

Posted on 7月 2nd, 2008 in 倉庫 by apj

 旺文社文庫「反対尋問」を古本で買って、そういえば最近見かけないが旺文社文庫はどうなったのかと、ネットサーチしてみた。Wikipediaによると、1987年で終わりだそうで……。私が学部生の頃に無くなったらしい。気が付かなかった。中学生の時、明治図書だったかの新書リストと一緒に旺文社文庫のリストが配られて、そのリストから欲しいものを選んで注文すると学校でまとめて買って渡してくれるということがあった。いろいろ買って楽しんだのを覚えている。文学作品が主で、さすがに「反対尋問」は無かったが……。版権買い取って再版してくれないか、筑摩あたりに期待したい。類書は無いし。

改正景品表示法と運用指針

Posted on 7月 1st, 2008 in 倉庫 by apj

 「改正景品表示法と運用指針」公正取引委員会官房国際課長 南部利之編著 商事法務
平成15年改正で導入された不実証広告規制についての解説著。出版は2004年7月。75ページまでは、公取のウェブにも出ている4条2項の運用指針とほぼ同じだが、改正に至るまでの報告や調査結果の資料が充実している。
 目を通しておいた方がよいのは資料30で、排除命令になった表示(広告のコピー等)が多数掲載されている。ただ、ニセ科学の資料としては多少物足りないかもしれない。古いケースでは、商品説明として「電磁波」「超音波」くらいしか記載がなく、実際に電磁波や超音波を発振していたとしても効果が無ければ排除命令の対象になるわけで……。
 痩せる方法と背を伸ばす方法がいくつも登場するのは、昔も今もありがちな欲望は変わらないということなのだろう。ノミ取り・ダニ取り・ネズミ取り装置が多いのが気になったが、これはその時代の衛生状態を反映しているということか。笑ったのが、金運が上昇する財布。広告の体験談のまずいところについて「これらの者が実際に金運が良くなった体験をしたかのように表示し」「使用したほとんどすべての者が実際に金運が上昇する効果を実感したという調査結果があるかのように表示し」などとある。ちゃんと読むと、実際に金運が上昇したという事実が無かったのにそのように表示したことが問題だと読めるわけで、じゃあ、「実際に金運が上昇した人だけ体験談に登場」し、かつ「ほぼ全員に対する効果ではないこと」が分かるように表示すればOKだったのかと……OKなんだろうな……。まあ、開運グッズってのはそういうものなんだろうけど。

【追記】
 不実証広告規制についてのメモ。表示通りの効果が客観的に見て無い場合に排除命令の対象になる。つまり、ニセ科学宣伝をしたことが優良誤認にあてはまってしまったというのが、引っ掛かりかたのパターンの1つである。
 では、ニセ科学に基づく表示がなされている商品だが、実際に使うとめざましい効果がある場合はどうなるのだろう。表示が科学的ではないだけで、表示から消費者が受ける印象と実際の効果に乖離が無い場合、理論の説明の部分で誤認は生じたとして、果たして優良と誤認したことになるのだろうか。うーん、すぐには結論が出ない(汗)。サイエンスの側の基準と、法的な基準が、歩み寄っているようで違っている部分について、このあたりを考えるとすこしはっきりしそうな気もするのだけど。

【平成20年(ワ)第5号】口頭弁論予告

Posted on 7月 1st, 2008 in 倉庫 by apj

 吉岡英介&マグローブ株式会社&(有)健康と環境の神戸クラブが天羽に名誉毀損で提訴されて、7月3日の13:30から東京地裁527号法廷で口頭弁論が行われる。

#一応こっちにも書いておく。

日経サイエンス8月号の喫煙の記事

Posted on 6月 30th, 2008 in 倉庫 by apj

 今月発売の日経サイエンスの「1本で脳が変わる ニコチン依存の新仮説」はなかなか興味深い。ニコチン依存になるまでの時間が極めて短く、吸い始めてから1ヶ月以内に依存が始まる可能性が最も高い、という報告。長年続けたから止められなくなった、ということではないのだそうな。しかも、後から禁煙に成功しても完全に元には戻らないということだから、後々厄介な事になりたくなければ最初の1本に手出しをしない、というのが正解なのだろう。

 私が喫煙しなかったのは、いつも煙草を買うことを意識しなければならなくなったらとても面倒くさいに違いない、ということに尽きるのだけど。大体、食事をするのも面倒(何を食べるか考えなければならないのが既に面倒)で、何で人間は光合成でやっていけないのかと植物を見て恨めしく思うのに、この上「煙草を買いにいかなきゃ」などという要素が1つ増えるなんて、想像するだけでも悪夢である。

ポスドクに限った話じゃなかった

Posted on 6月 30th, 2008 in 倉庫 by apj

 asahi.comの記事より。今度は弁護士の就職難の話。

「弁護士の就職難」鮮明に、未内定者が倍増 日弁連調査

2008年6月30日11時8分

 年内に修習を終える司法修習生を対象に日本弁護士連合会がおこなったアンケートで、「就職が決まっていない」と答えた修習生が前年同期の2倍になっていることが分かった。法曹人口の増加に伴って問題になりつつある「弁護士の就職難」。今年はさらに厳しくなっているようだ。

 日弁連が4~5月、新司法試験と旧司法試験に合格して年内に司法修習を終える見込みの2383人にメールし、1041人が答えた。その結果、新司法試験合格者の232人(29%)と、旧司法試験合格者の31人(12%)の計263人が「弁護士を志望しているが、就職先は未定」と回答。全体の25%にあたり、前年の13%からほぼ倍増していた。回答していない修習生も含めると、推計で500人以上の就職が決まっていないことになる。

 司法試験の合格者数は、法曹人口を2010年ごろまでに年間3千人に増やす政府の方針に基づき、年々増えている。昨年も大勢の就職難が予想されたが、日弁連が弁護士事務所に強く採用を働きかけるなどしたため、弁護士登録できなかった人数は低く抑えられたという。だが、日弁連は「今年は難しい」とみている。(市川美亜子)

 普通にやって弁護士として就職できるのは1500人/年、といったところなのだろう。これならば、ロースクールなど作らずに、旧司法試験の合格者をちょっとずつ増やしながら様子を見る、という方法で対応した方が良かったのではないか。
 どちらかというと世間知らずに分類できそうな博士課程進学者と違って、弁護士志願者は社会の状況に敏感だから、入学者が激減するという形でローの定員には調整がかかりそうだが、それでも合格者の集団がえらいことになるというのでは、やっぱり当分混乱するし、あまりいい結果にはなりそうにない。
 もともとOJT必須の職種で、経済的余裕が情報収集能力に直結するので、いきなり独立開業して育っていける人というのは多分ごく稀だろうし。

「健康情報 本当の話」草野直樹著

Posted on 6月 30th, 2008 in 倉庫 by apj

 「健康情報 本当の話」草野直樹著 楽工社 の紹介。目次を引用しておく。

はじめに 3

■第1章 危ない健康食品 13

●八木田旭邦「新免疫療法」 13

進行がんには成果なし 14
手術すれば助かったかもしれないために裁判に 19
独自の判定で居直る現在 26

●師岡孝次監修『末期ガンに一番効くアガリクスは何か』 28

「食品」と「医薬品」の違い 28
ついに逮捕者が出た「がんに効く」書籍 31
担当医の話がない不思議さ 33
使えるネタを無原則に採り入れる論理矛盾 36

●新谷弘実『病気にならない生き方』 40

120万部突破のベストセラーというが…… 40
新造語や独自のPR 42
総花的な「健康」情報と科学的根拠の曖昧さ 46
「抗がん剤」で治療できる患者に対する責任 49
誰でもいえる「正しいこと」が説得力を持たせる? 53
医学的に使ってはならない単語の横行 56

●清水妙正『医者が体験した末期ガンからの生還』 60

「マイタケで生還した」現役医師の体験談 60
医師としては批判せざるを得ないが…… 64

●他の健康食品事件の数々 68

プロポリスの薬事法違反で実刑 68
CPLのバイブル商法 70
イチョウ葉エキスと大豆エキスで催眠療法 72

●バイブル商法に騙されてはならない 76

食品にもいろいろある 76
それ以外の「自称健康食品」 81
バイブル商法がいまだのさばっているのは…… 83
健康「食品」であるかぎり、「抗がん」のEBMはない 85

■第2章 健康観と治療法の疑似科学 89

●川竹文夫 NPO法人ガンの患者研究所 90

1124人のがん患者が交流した集会 90
がんはライフスタイルを改めれば治るのか? 94
「5年生存率向上」はまやかしなのか? 99
「4週間小さくなる」抗がん剤は無意味か? 102
医師の治療を受けることも自覚的である 105
カルト団体傘下の保険適用外治療を紹介 109

●福田稔・安保徹「自律神経免疫療法」 114

交感神経と副交感神経のバランスが大事と提唱 114
量・質ともに不足したデータ 116
科学的見識を疑うコラム 119
「リンパ球の数だけ」で見る現実にそぐわない珍論 121
誰とでも組むことで医学を否定することになりはしないか 128

●野島尚武「超ミネラル水」 130

薬事法的にはアウト、ヒトのデータなし 130
気をつけておかなければならない点 134
「超ミネラル水」にこだわる人たちの体験 136

●朝倉一善『医者もおどろく奇跡の温泉』ほか 140

体験談と飲泉商品紹介の「温泉バイブル本」 140
疑似科学用語の数々 144
温泉に過度の期待を抱かないこと 146

●その他の“ちょっとおかしい”療法 150

石原結實『ドクター石原結實の若返り健康法』ほか 150
甲田光雄『少食の実行で世界は救われる』ほか 154
山田豊文『細胞から元気になる食事』ほか 155

■第3章 テレビの健康情報 157

●関西テレビ「発掘!あるある大事典」 158

主要な部分はすべて捏造 158
企業と科学者の癒着も「反科学」の根源に 161
公権力の揺さぶりだけで根本的な解決にはつながらず 164
痩せ信仰を大きく変える文化が必要 165

●日本テレビ「おもいッきりテレビ」 168

「おもいッきりテレビ」とは何だったのか 168
ありふれたことで煽り、ありふれたもので落とす 171
番組隆盛の背景には「ビジネス」と「国策」 175

●NHK「ためしてガッテン」 179

アディポネクチン値に疑問 179
くずされた言い分 181
健康は特定の数値と全体とのバランスを見るべき 185
「ガッテン」の批判は的はずれか? 190
なぜ「ガッテン」に甘いのか 194

●他のテレビ放送のトラブル 197

白インゲン豆ダイエット法 197
「クローズアップ現代」の番組改編疑惑 198

■第4章 危機煽り本の危うさ 203

●三好基晴『ウソが9割 健康TV』 204

「商売科学」こそ「健康トリック」の真犯人 204
健康情報番組のトリックを暴く 206
「健康」を煽るのも「不健康」を煽るのも同じではないのか 208
科学的誠実さを欠いた危機意識の煽り 211
脱力するしかない結論 215
リスクとベネフィットの両面を示せ 218

●中村三郎『水道水も危ない!』 221

アスベストのリスクは不明 221
20年前のデータを現在は明らかに違う 227
引用と吸入のリスクははっきり区別されている 232
残留塩素はそんなに危険なのか 236
殺菌塩素と抗がん剤の共通点は? 243
安全を求めたはずの結論が「地下水」「ミネラルウォーター」だって? 248

■第5章 芸能人の健康情報 251

●水道橋博士『博士の異常な健康』 252

『博士の異常な健康』読んでみました 252
硬水を勧める無責任さ 253
旧式の体験談で今を語ってもいいのか 255
そんなに若返ることが大切なのか 258
デトックスと分子栄養学の問題点に触れない 263
ヒトを対象にした検証が必要 267
「右肩上がり」の健康感をどう見るか 271

●倖田來未「35歳を過ぎると羊水が腐る」発言 274

「羊水腐る」に「一理」なんかあるものか! 274
彼女は疑似科学の信者であり喧伝者だった 280
彼女だけを責めて済む問題ではないが…… 283

■第6章 “怪しい健康情報”からわかったこと 285

健康情報・こんな点に気をつけよう 286
疑似科学は社会の仕組みを知った上でとらえるべき 292
「理科教育だけ」論は他分野の研究者からも批判 297
疑似科学は一般社会人が自発的に発送するものではありえない 299
「カマキリ叩き」だけで問題は解決しない 301
取り締まれば済む問題なのか 304
代替医療=非科学という紋切り型批判の問題点 307
代替医療に向かう社会的要因 311
今の時点でいえること 314

■健康情報についての参考書籍・サイト 318

 これまでにメディアに登場した健康法や健康食品について、どういう問題があるのかを具体的に指摘し、議論した本。立派な装丁で本が出ていても、博士の肩書きがあっても、広く視聴されているテレビであっても、そういうことには関係なく、まんべんなくインチキ情報が紛れ込んでいることがよくわかる。健康食品や健康法の変なものにはまると、必要な治療が遅れたり、健康被害が発生したりすることになる。「うまい話にご用心」というのは、対悪徳商法だけではなく、健康法や健康食品についてもあてはまる。
 今後もインチキ健康食品や健康法は増えることはあっても減ることはないだろう。以前もどこかで指摘したが、大学教員の評価基準に社会連携が入っているので、バカ健食の宣伝に荷担する大学人も後を絶たないだろうというのがその理由である。自衛のためにも、ぜひ一冊買って読むと良いだろう。
 著者の草野氏は、メールマガジンでは大槻教授を強く批判しており、多少感情的かなと思う面もあるが、この本では冷静な議論をしているので、大変に読みやすい。

YoKoKu

Posted on 6月 28th, 2008 in 倉庫 by apj

 ネットでは犯行予告が大流行中だが、それは迷惑なだけでちっとも楽しめない。
 もうちょっとインパクトがあって、読んで楽しめる予告はできないものか……と考えてtwitterで「漫才予告」をしてみたのだが、ネタとしてはイマイチだよなぁ。
 「○○を殺します」の○○の部分に人間を入れると犯行予告になってしまう。ということは、人間以外のものを入れればよいのか。

「今部屋に出たゴキブリを殺します」
→書き込んでる暇があったらスリッパでひっぱたけ。逃げられるぞ。
「明日山の中で素手で熊を殺します」
→空手バカ一代?
「これから海に行って鯨を殺します」
→警察がスルーしても、グリーンピースと大バトルの予感。
「シロアリを殺す話がまとまりました」
→その駆除業者、悪徳じゃないことを確認した?
「今からニシンの子を大量に殺す」
→素直に数の子を食べるって言え。

 しゃれた予告ってあんまり思いつかない……orz。「今夜零時、国宝の仏像を戴く」とかじゃあ、どう見ても江戸川乱歩の世界で、怪人二十面相と明智小五郎の名勝負が展開してそうだし。

 秋葉原事件の加藤容疑者は予告した上に実行した、つまり「有言実行」であった。事件以後、犯行予告で捕まっている人達は、軒並み実行する気がなくて予告だけ書き込んでいる、つまり「有言不実行」。それで、唐突に思い出したのが、小学校の時の先生がクラスの標語にしたのが「不言実行」だったこと(汗)。平たく言えば「無駄話しないで勉強や掃除や作業をしろ」というつもりだったらしい。あの当時はのどかだったから、この標語でも問題が無かったが、こうも実行する気のない犯行予告が続出すると、「不言実行」をモットーにするのは別の意味で差し障りがありそうな……。

Adobe Creative Suite

Posted on 6月 28th, 2008 in 倉庫 by apj

 Adobe Creative Suite 3 Web Premiumを買った。主に使ってきたのが、旧マクロメディアのDreamweaver、Fireworks、Flashと、AdobeのAcrobat Professional、Illustratorで、AdobeがMacromediaを買収して一緒のパッケージで売り出したので、1つ買って全部含まれているのはWeb Premiumしかないという状況になってしまった。PhotoshopとContributeとBridgeが私にとっては今のところ余分だが、セット価格の方が安いのでこうなった。
 ちょっと前まではAdobe Creative Suiteのようなセットが無かったので、個別に買っていた。1つ2つのアップグレードのためにCS3を買うのはばからしいので、買って一気に使っているソフトがバージョンアップできるようになるまで買い控えているうちにどんどん新バージョンが出て、残すはAcrobatのみとなった。今買うとAcrobatの次期バージョンが含まれたAdobe Creative Suite 3.3に無償アップグレードができることがわかったことと、旧マクロメディアのDreamweaverがMacBook Proで動かなくなってしまったことから、思い切って買うことにした。

 Adobeになって良かった点は、Dreamweaverの立ち上げの時間が短縮されたことか。

 Dreamweaverが動かなくなった時、もっと安い単体のウェブオーサリングソフトに乗り換えようかと思っていろいろ探した。Appleだって、iWebをつけているし。ただ、ソースコードを変えながら表示を確認できて、ディレクトリ構造の深いところから転送しても該当する場所に入れてくれるソフトが他には見当たらなかったので、乗り換えをあきらめた。ワープロぽいソフトで編集したものが見たままウェブサイトに、というのは、Geeklogを入れたり他のPHPスクリプトを入れたりということをしまくっていると、何だか馴染めない。

  ところで、MacBook Proには、なぜかそのままではインストールできなかった。インストーラの初期化のところでプログレスバーが止まってしまい、延々DVDを読み続けてた。インストールDVDの内容を一旦デスクトップにコピーし、そこからインストーラを起動するとうまくできた。この方法はAdobeのサイトにも出ているが、インストーラが止まってしまう場所が掲載されているものとは違っていた。