パーソナルツール
ナビゲーション
 

輪廻体験―神話の検証

SNコメント

 著者Paul Edwardsは,哲学者でニューヨーク市立大学ブルックリン校名誉教授。著書に「ハイデガーと死」,共著に「オックスフォード哲学事典」などがある。
 本書は,1996年の大著Reincarnation: A Critical Examinationの抄訳で,生まれ変わりや霊魂不滅の主張を詳しく検証・考察する本。サナトロジー(死生学)の創始者で「死ぬ瞬間―死とその過程について」(中公文庫)などの著作で知られるエリザベス・キューブラー・ロスや,生まれ変わりの研究者で「前世を記憶する子供たち」(日本教文社)などの著作で知られるヴァージニア大学医学部精神科主任教授のイアン・スティーブンソンなどを批判している。著者の批判は独善的な部分もあるが,監修者の細かで適切な注が随所にあり,全体としてはこの分野の必読書と言えるだろう。