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「法学部新入生のための学ナビ」竹居一正著(法律文化社) 4-589-02928-6
 タイトル通り、法学部に合格した学生が、入学式の前からせいぜい5月の連休を迎えるまでの間に読むと役立つ本で、その目的のために書かれている。
 ところが、全く専門違いの人間が読むと、学部によって随分ノートのとりかた・ゼミのこなし方・レジュメの作り方なんかが違うし、物の調べ方も違うんだなぁ、と、異文化の存在を実感することになる。ってかそれ以前に議論の仕方が根本的に違う。別解があるにしても正解がほぼ一通りに決まる学部レベルの物理(やら理学部他学科も)の演習と、諸説を比較して議論してそれでも意見の一致を見ないままになってるのを紹介する法学部のゼミじゃあ、そりゃあまるで別世界だわな。4年生くらいになって、社会に出る前に、理系学生が読んだら、こういう「育ち方」の人とも一緒に仕事をしていかなければならないと認識することになるのかもしれない。世の中、さまざまなので……。

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