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レポート採点基準

出した課題は次の通り。「食卓の安全学」は、教科書指定した本である。

 

講義資料で取り上げた以外の、身近なニセ科学を1つ選び、

 

情報源(雑誌や新聞は記事のコピー、ウェブサイト印刷物、TVやラジオは放映日と番組と内容要約など)を添付し

どこがどうおかしいかについて

「食卓の安全学」に示された判定基準を適用して議論する 勝手な思いこみによる議論ではなく、教科書の「食卓の安全学」に書かれた調べ方を適用して、具体的に判断の基準をあてはめながら書いてください。

 

 講義で指摘したことも含めた採点基準は次のようになる。

情報源が添付されていること。

情報源に出された内容を、判定基準に具体的にあてはめていること。(適用して議論、を要求したので)

他の情報と比較検討する形で書いた場合は、批判的な情報・肯定的な情報ともに複数のソースにあたっていること。(Wikipediaしか見ない、批判派のサイトでも1つしか見ない、というのはダメ。)題材として取り上げた情報源1つについて、食卓の安全学の基準を具体的にあてはめて判定、という場合は、取り上げた題材1つでよい。限られた情報しかないという条件でどう判定するか、ということも大事なので。

引用と自分の意見の区別がついていること。

全体として矛盾が無いこと。  ただ、良いレポートと悪いレポートの実例までは出していなかったので、その部分については多少学生さんに有利に判定することにする。

 

 すると、

基本点=一律50点とし、

(パターン1)

1.ができている +10点

2.ができている +30点(当てはめがあれば、他に余計なことが書いてあってもそれは無視して評価、部分点を考慮するが、題材によっても差があるので、3つから4つ程度当てはめていればこの項目は満点でいいだろう)

5.ができている +10点

(パターン2、言われたことに完全に答えていない場合)

1.ができている +10点

2.の代わりに3.をやってしまった +10点 (ソースが単数の場合は5点)

  さらに4.ができている +5点

3.、4.が十分であった場合に限り、5.ができているかどうかを評価 +5点

番外:blogや他サイトの丸写しが発覚した場合は問答無用で不可(事前告知済み)。

のように加点すれば、手抜きか、単なる感想文レベルか、ツギハギレベルか、きちんと本の内容を理解した上で判断方法を身につけ人に説明できるところまで考えたかを識別できそうである。しかも、判定がきつすぎて一般向け共通なのに落としまくるということにはならないだろう。この基準だと感想文のみのものは不可、一応調べたが不十分なのはC判定でぎりぎりで通る、あとはきちんとやっていればいるほど高得点になる。工学部や農学部の学生に比べ、人文系の理科知識が少ない学生が一律に不利になることもないはずである。(一応、一般、に分類される科目なので、特定分野の知識を前提にはしていないので)。また、要件を満たしているかどうかを判定基準に立てておけば、私の主観や趣味といったものが判定に紛れ込むことを可能な限り無くせるはずである。

 

 なお、日本語の上手下手については特に採点項目にはしない(∵書き方を細かく指導できるような講義はしていなかったから)。下手すぎて全く内容が分からない、といったことが無い限り、学生さんに有利になるように判定する。