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記事広告ってのはあるが、これは……(2012/07/31)

【注意】このページの内容は商品の説明ではありません。商品説明中に出てくる水の科学の話について、水・液体の研究者の立場から議論しているものです。製品説明は、議論の最後にある、販売会社のページを見てください。

時事ドットコムの記事より。

日テレ報道番組で放送倫理違反=昨年に続き2度目-BPO

 放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送倫理検証委員会(川端和治委員長)は31日、4月25日に放送された日本テレビの報道番組「news every.」の特集(関東ローカル)について、「放送倫理に違反していた」とする意見書を公表した。
 特集には、原発事故の影響で「水道水は安心できない」などと語り、宅配ボトルの水を使っているという女性が登場した。ところが放送後、女性がこの水を製造・販売している会社社長の妹で、同社の大株主でもあったことが判明した。
 同番組は、昨年1月放送のペットビジネス特集でも同様の問題が発覚し、同5月に同委が倫理違反を指摘する意見書を出した。川端委員長は「同じ番組が同じ過ちを犯したのは重大」と再発防止を厳しく求めた。
 日本テレビは「再発防止に努めるとともに、改めて報道の原点に立ち返り、信頼回復に取り組んでいく」とコメントした。(2012/07/31-15:59)

 マスコミの流す情報に、「記事広告」というのがあります。いかにも記者が取材をして書いたかのような体裁をとって特定の商品を紹介しているのですが、実は広告。最後の方の目立たないところに「これは記事ではなく広告です」という旨の注意書きがなされたりするのですが、見落とす人も数多くいるはずです。

 今回、テレビの(バラエティではなく報道の)取材対象が、宅配の水と重要な利害関係を持っていた……というか自社製品を売るための宣伝をニュースを利用してやってしまった・やらせてしまった、ということのようです。

 取材相手の裏くらい取ってもらいたいです。

 また、取材を受けた女性の倫理観も問いたいところです。水道水は安心できないと本心で思っている商売とは無関係の方なら、安心はあくまでも主観の問題ということになります。しかし、宅配ボトルの会社の中の人へのこのネタでの取材の結果はどう考えてもまともなものにはなりません。株主としては自社の利益に反することは絶対に言えない立場でしょう。どう取材されたって利益誘導の発言以外はできないはずです。そのことを記者なりレポーターなりにあらかじめ伝えなかったのはよろしくない。

 なお、水道水からの放射能の検出は、たとえば東京都の場合ですと専用のページがあり、最新の測定結果が掲載されています。見てみたところ、不検出が続いています。他の都道府県についても同様の測定が行われているはずです。放射能を防ぐという意味では、宅配の水を買う意味は今のところはなさそうです。

 おいしい水を求めるのならば、宅配の水を買うのも良いかと思いますが、水道局と同程度の放射能の検査をしていなかったら、放射能については信頼の低い方を選ぶ結果になりそうです。

 

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