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トンデモ本大賞2005

Posted on 6月 4th, 2005 in 倉庫 by apj

 本日、トンデモ本大賞2005に参加。まあ、会の様子やら大賞受賞作へのコメントやらは他の人たちが出すだろうから、買った本などのメモだけ作っておく。
<会場販売の同人誌>
・と学会誌13
・と学会誌14
・本家立川流 第六号(立川流トンデモ落語の会)
・古代中国にUFOは飛来していたか?ー中国トンデモUFO本の世界ー (中京大学教授 明木茂夫著)
・開田裕治と開田あやのローレライ追跡記
・D-猫津波 オタクダイエット
・さらば談話室滝沢
・「犬のがまんの物理学」を含む作品集ー藤倉珊化学論文集ー 増補版
<書籍>
「と学会年鑑Rose」楽工社 4-903063-00-3 1350円

 と学会誌を見て早速ダウンロードしたのが、「SFと科学技術におけるテレイグジスタンス型ロボット操縦システムの歴史」(大山英明、他著、pdfファイル)。ジャンボーグAの評価がなされているというのがダウンロードした理由である。実はリアルタイムで見てたんだよな、これ(全部じゃないけど)。
 人間が人型ロボットに乗り込むという考え方を普及させたのは、永井豪氏原作のアニメ「マジンガーZ」であることは確かだが、調べてみると、Z放映開始から約一ヶ月後にジャンボーグA(特撮、円谷プロ)の放映が始まっている。パイルダーという小型の機体を操縦し、ロボット本体と合体後、航空機や自動車を操縦するような感じで巨大ロボットを操縦するのが、マジンガーZの操縦法である。一方、ジャンボーグAは、飛行機がロボットにメタモルフォーゼし、内部にいる操縦者の手足がワイヤーのようなものでロボットにつながっており、操縦者の体の動きと同じようにロボットが動く。人間がロボットに一体化するという点では両作品は同じだが、操縦方法が根本的に違っている。2種類の全く違う操縦方法が、ほとんど同時にTVというメディアを通して広まったというのは、なかなか面白いと思った。その後のSFロボットアニメ・特撮の操縦法は、ほとんどがこの2種類のいずれかに分類できるだろう。

 ところで、3次会で原田氏が、バベッジのディファレンシャル・エンジンについて、「蒸気機関を利用して機械を動かすというのは、そもそも人間の筋肉の延長上にあるものだったが、それを演算すなわち脳の代用品にしようと考えたところがすごい」と言っていた。じゃあ、筋肉を動かすタンパク質を使った演算素子はできないのか?という話になった。こうなってくると、「脳ミソ筋肉」という揶揄は、案外事実を正しく表現しているのかもしれない。

 ともかく、今回は入会して最初のイベントだし、入会が直前だったので状況がわからないから特に裏方の手伝いはせずに、普通に参加し、終わった後の2階席のゴミ拾いだけひそかにボランティアでやってきた。ところが。会場で配られていたウチワがちょっと……。「Yes!高須クリニック」という病院の宣伝なのだが、何と書かれていたかというと、

【表】私がむきます この道一筋
【裏】6月9日は包茎の日 克弥が夜来てむくよ。

 一人一枚はまあしょうがないかなと思ってたんですが、ゴミ拾いした結果、このウチワをさらに4枚回収しましたよ。こんなに持っててもしょうがないので、どうしましょうかと運営の人に訊いたら「全部お持ち帰りください」。この情報が必要な人が世の中に存在することもわかるんですけど、でも、ボランティアして少し後悔したのは後にも先にもこの時だけだです、ハァ。結局これを手に持って電車に乗って2次会会場へ行きました。今も手元にあって、頭抱えてます。ウチワなんかそもそも使わないし、書かれている情報は私にはちっとも役立たないし、内容が内容だけに大学に戻って研究室で配ったりしたら下手すりゃセクハラだし。一体どーすりゃいいんでしょうね。


ここからは旧ブログのコメントです。


by 温泉カワセミ at 2005-06-49 20:34:49
Re:トンデモ本大賞2005

>「Yes!高須クリニック」という病院の宣伝なのだが、

西原理恵子の漫画で、高須クリニックのオッサンが「と学会」に入りたがったけど、唐沢氏に「それは、バードウォッチングの会に鳥が入会するようなものだ」と言われて断念した・・・ってのがあったんですが、オッサンまだあきらめてないんやろか?それとも今度は「タニマチ」にでもなる気かな?


by apj at 2005-06-17 20:46:17
Re:トンデモ本大賞2005

 でも、会員には、プロの占い師の稗田 おん まゆら さんがいらっしゃいまして、以前からバードウォッチングの会に入った鳥と言われていますけどねぇ。
 高須クリニックについては、今回のイベントの協賛だそうで、ウチワはそれで配られたものだと、誰かが言ってました。ところで、高須クリニックのオッサンてどんな人なんでしょ?西原さんのマンガはほとんど読んでないんですけど。


by 温泉カワセミ at 2005-06-41 00:40:41
Re:トンデモ本大賞2005

>ところで、高須クリニックのオッサンてどんな人なんでしょ?

えっとですね、自社のCMに出演しまくる出たがりのおっさんで、怪しさ爆発で、西原のシンパで、マンガでしつこくネタにされても、ウレシがってるヒトですね。(とりあえず↓)

高須クリニックのオッサン
http://www.takasu.co.jp/Contents/DrTAKASU/top.html


by apj at 2005-06-37 22:35:37
Re:トンデモ本大賞2005

 http://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/79092907
のオークションの付録になってますけど、ウチワの絵、西原理恵子さんによるものだそうです。
 誰か欲しい人いたらメールください。送料のみでお分けします。


by 温泉カワセミ at 2005-06-59 05:59:59
Re:トンデモ本大賞2005

うわぁ~。やっぱりサイバラ絡んでましたか(笑)。そのキャッチコピーのセンスはもしやと思てたんですが、たぶん文句ごとサイバラですねぇ。
NHKの朝ドラのエンディングイラストと絵柄は一緒でも、内容がこれだけ隔絶してるとは・・・流石にサイバラらしいッス。

http://www.nhk.or.jp/asadora/gallery/ending_g.html

後で送り先、メールしますんで、着払いで一枚下さいませ。(断じて連絡先が必要なわけではないですが。)


by apj at 2005-06-54 11:25:54
Re:トンデモ本大賞2005

 >断じて連絡先が必要なわけではないですが。
 あはは……。でも、あの団扇の文句じゃ、そのまま使うには抵抗ありますよねぇ。ウェブサイトによれば、別に包茎手術だけ手がけてるわけではなく、男女別なく対象とする美容整形一般をやっているクリニックのようですけどね。
 会場では、「サンタクロースみたいな整形外科医」ってコメントが出てましたよ。6月9日の夜は各家を回ってるんだろうとか、煙突から入ってくるのとちゃうかとか。

 送り先の方、いただきましたんで、山形に戻ったら対処します。さすがに、希望しない人に送りつけるわけにはいかないし、学生に配るのも同僚に配るのもアレなんで、引き取り手が居ると助かります。でも、引き取り手としてサイバラファンという層があり得るとは、今回初めて知りました。


by 小雑把 at 2005-06-30 14:06:30
Re:トンデモ本大賞2005

はじめまして。小雑把、と申します。

西原理恵子さんの素晴らしい絵とコピーの入ったウチワをお持ちとのこと。まだ処分にお困りのようでしたら、ぜひとも1枚いただきたく思います。

メールいたしますので、可能でしたら1枚おくってくださいませ。


by kats at 2005-06-12 20:59:12
Re:トンデモ本大賞2005

はじめまして katsと申します。

私もサイバラ団扇欲しいです。
タダでくれとは言いません。よろしかったらヤフオクなどお出し下さい。


by apj at 2005-06-23 01:49:23
Re:トンデモ本大賞2005

 団扇欲しい方が3名ということで、コレで締め切ります。小雑把さん、katsさん、送り先をメールにてお知らせください。メールは、apj@atom.phys.ocha.ac.jpの方にください。


by apj at 2005-06-02 20:08:02
Re:トンデモ本大賞2005

 ちょっとメールソフトの操作をしくじりまして、本日午前中に受け取ったメールを消してしまいました。もし、既に送り先を知らせてくださっておられましたら、済みませんがもう一度メールください>katsさん。


by kats at 2005-06-44 18:23:44
Re:トンデモ本大賞2005

団扇 届きました。
大切に使わせて頂きます。
本当にありがとうございました。


by 小雑把 at 2005-06-14 14:04:14
Re:トンデモ本大賞2005

6月10日に受領しましたが。ありがとうございました。
諸事情でさきほど開封。んー、すばらしい!
しかし、どこに隠しておこう(苦笑)。