何かいい方法は……
このblogだが、さくらインターネットを利用して公開している。
専用サーバではないので、何人かで1つのサーバを使っているのだが、数日前から急にphpの実行が遅くなった。日が変わる頃は以前と変わらないが、日中が遅くて仕方がない。
blogはもともと重いんだけど、訴訟専用掲示板まで道連れで急に重くなる理由がわからない。あっちは、そんなにいろいろ読み込んでいるわけでもないし。
さくらのレンタルサーバで使えそうなパフォーマンス測定ツールが無いかとか、php.iniの設定などで、もうちょっと軽くする方法がないか検討中。何かいい方法をご存じの方がいらっしゃいましたら、アドバイスいただけないでしょうかm(_ _)m。
専用サーバに移るという手もあるけど、ちょっと値段が……(汗)。
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iKoyomiを買った
iPod Touch/iPhoneアプリのiKoyomiを買った。
カレンダーアプリ。小さいフォントで1ヶ月分の予定がカレンダーに表示されて開始時間も出る(長い予定は端が切れるけど)。ダブルクリックでカレンダーの拡大表示ができる。最大の特徴はWi-FiでiCalと同期できること。900円とアプリの値段にしては少々高めだが、値段だけの値打ちは十分にある。祝日データも登録済み。
Palmの置き換えアプリに似たような表示ができるものがあった。ただ、置き換えアプリではないので、iKoyomiとiCalを同期させても、元々入っている「カレンダー」の表示データが変わるわけではない。ただ、iKoyomiがあればほとんど「カレンダー」を使わなくても足りそうなので、まあいいか。
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「親がアホのツケを子どもに回すな」が意味している内容
コメント欄に書いたのだが、まとめのためにエントリーを上げておく。現行法の範囲内で考える。
高校は義務教育ではなく、公立高校では授業料を受益者が一部負担するという制度で運営されている。
高校と(あるいは地方自治体と)の契約は、高校生本人だけでは無理で、法定代理人(親権者がなる)が必要。
授業料が不払いという事実があった。
【ケース1】
親が、「高校なんかもう行かなくていい」あるいは「支払わないために除籍になってもいい」という考えの持ち主であるために授業料を払っていない場合。
督促が嫌なら退学させるという手段を親はいつでも取ることができる。これを第三者が止めることはできない。
授業料の督促の少額訴訟をされたところで、未払い分を払った後の支払拒否=退学、で終わる。さかのぼって退学ができれば、そうするだろう。とことん払わず、登学停止でもかまわず、そのうち行われるであろう除籍を待つ、という方針を親がとったとしても、結果は変わらない。
道義的にはともかく、これを法的に止める手段はない。「ツケを回す」も何も、現行法では親にそうすることを許している。
保護者と親が別人で、親権者に対抗して保護者が居るという状況なら可能だが、法的には親権者が反対している限り、親の反対を押し切って高校に進学することは法的には不可能である。親権者である親が別の例えば親戚の人を保護者と認めて、高校に進学するという形であれば、幾らでもあるが、親が保護者も認めないから法律で争ってというのは、親権の否定になる。現行法では、例えば家庭放棄だとか児童虐待といった刑事罰の対象になるような事実がない限り親権を否定することはできない。高校に行きたがる子どもを進学させないといっただけでは、刑事罰の対象にはならない。客観的に子供が親を許せないといった場合であっても、第三者が親権を取り上げることは出来ない。(酔うぞさんのコメントのまとめ)
感情論では、高校に行きたがる子どもを行かせないというのは虐待にあたるという話になるかもしれないが、法的には刑事罰相当でないと虐待とは判断されない。
現行法の範囲を超えて少し考察すると、部分的に親権を制限する制度を作れるか、という問題となる。
このことについては、別エントリーのコメントの法匪さんの指摘の通りである。「教育に関わる自由を、親からの子供の自由だと把握して、親から取り上げてでも子供に公教育を課すことを教育の自由の保障だと考える」という立場を日本ではとっていないので、まずこの部分を変えることになる。そしてこの立場を取るのであれば、今度は「(近代法というものの建前上一人前の主体ではありえない)子供自身に対して公教育内容の公権的決定などを通じて国家介入が行われるという事態」を容認しなければならなくなる。後の方を受け入れないなら前の方を受け入れることはできない。
すると、「親がアホのツケを子どもに回すな」が具体的に意味するところは、「親の親権を制限してでも子供に公教育を課す(このための国家権力の介入は認める)制度を作れ」という主張となる。
介入とまではいかないが、もうちょっと子どもを援助しても良いのではないかという方針でいくならば、「親がアホのツケを子どもに回すな」は、「子供が高校に通うことを希望しているのに親が反対して金を出さない場合には、授業料の支払を免除せよ」という主張となる。
【ケース2】
親が、経済的に支払は可能であるにもかかわらず、隙あらばズルをしたいという考え、あるいは単なるずぼらで授業料を払っておらず、しかし子どもに高校を卒業させたいと思っている場合。
この場合は、少額訴訟までいけば払うことが予想されるし、強制執行しても問題はない。「登学停止」「除籍」を予告しての厳しい督促があったら払うかもしれない。「卒業証書を渡さないぞ」をくっつけた程度の督促で現実には支払われた(元の新聞記事の件はこのカテゴリーに属するものであったと推察できる)。
すると、これらの督促手段をとった場合、「親がアホのツケが子どもに回」ったとして、子どもにとっての具体的な「ツケ」の内容とは、「プレッシャーをかけた請求が行われていることを子ども自身が知って、一時的に不安を感じたり嫌な思いをする」ということだけに止まる。この程度の不利益であれば「親がアホのツケを子どもに回すな」という理由で第三者が積極的に非難するほどのものではない。
なお、子どもが「登学停止」「除籍」でもよいから払わない、と考えて、実際にそこに至らせる親はケース1として考えることになる。
【ケース3】
経済的に困難で払えない場合。
既に指摘があったように、現状では殆どが授業料免除の対象になっていると考えられる。公立高校での授業料免除の対象は10%程度になることもあり、相当に手当てがなされている。
経済的理由で退学するケースが現実にはあるが、各家庭がそれぞれの事情のもとにその結論を出した場合、子どもの希望に添うものでなかったとしても「親のアホさに子を巻き込む」と第三者が非難するのは不適切だろう。
このように考えると、私が当初賛成した手段「授業料を完納しないと卒業証書を渡さない」は、「親のアホさに子を巻き込む」ということを引き起こしていないし、引き起こしようもない。
もちろん、「プレッシャーをかけた請求が行われていることを子ども自身が知って、一時的に不安を感じたり嫌な思いをする」だけでも、「親のアホさに子を巻き込」んだという判断をする人が居るかも知れないが、この部分の判断がそんなにはっきり決まるとは私には思えない。契約は守らないといけない、ということをプレッシャー付き督促を通して体験して知ることが、高校生くらいの年齢の子どもにとって、悪いことであるとは思えない。
「親のアホさに子を巻き込む」ことが起きると考えて私を批判している人達は、多分幻を批判している。
【追記】
「親のアホさに子を巻き込む」という批判は、プレッシャー付き督促(所謂悪質な取り立てとはほど遠い程度)が行われていることを子供に知らせることの可否についての立場の違いの表明でしかない。
そうではなくて、授業料が滞納されることによる具体的な被害の発生まで含めての議論だというのであれば、次の2つのうちいずれかの意味だと考えることになる。
「親がアホのツケを子どもに回すな」というスローガンめいた主張を具体的な制度にまで落とし込むと、
(1)親の親権を制限してでも子供に公教育を課す(このための国家権力の介入は認める)制度を作れ
あるいは、
(2)子供が高校に通うことを希望しているのに親が反対して金を出さない場合には、授業料の支払を免除せよ
となる。
「親がアホのツケを子どもに回すな」という理由で私の意見に対する反対意見を述べているつもりになっている人たちが、本当にしなければならないことは、(1)や(2)を実現するための論を立てるということである。主張している人達がそのことに気付いているかどうかは不明だが。
(1)は、教育の強制に対する国家権力の介入を認めるか、つまり、各個人の教育の自由の侵害を認めるかという部分で合意されないかぎり、制度として作るのは無理だろう。教育の自由が欲しいと考えている人達の主張とは両立することがないからである。
【追記2009/03/12】
酔うぞさん他のコメントにより、社会の側が親権を一部制限して教育を強制する、というのが即ち義務教育だと気付いたので追記。つまり、(1)を実現するとしたら、高校教育の義務教育化という考え方にいきつくことになる。
(2)は、実行したらモラルハザードを引き起こし、受益者の部分負担で運営するという公立高校の制度そのものが崩壊する。この方針でいきたいなら、最初から公立高校の授業料は無料とし高校を義務教育にせよという主張をするしかない。
スローガンは具体的な制度にまで落として考えないと、感情論になるだけで、議論の精度は上がりそうにない。
【追記】
元の新聞記事は、「(滞納者に対して規則で定められている登学の停止や除籍の可能性を伝えて督促するのならかまわないし、払わなければ警告通りに実行してもよく、また少額訴訟による回収でも構わないが、規則にない)卒業証書を出さないという回収の仕方は(規則に無いため恣意的な)嫌がらせになるから不適切」と読むべきだということになる。つまり、校長は、主観的には規則や法に定められた内容よりも穏当な督促をしたつもりであったかもしれないが、客観的には嫌がらせになってしまう可能性があるということになる。
【追記】
なお、法解釈の問題として、教育基本法や児童の権利に関する条約のような一般的条文から、校長が具体的にどのような行動をとるべきかという具体的行為規範を導けない。本件の校長の行為が規則違反であったとしても、それが教育基本法に違反するという解釈は、通常の法解釈の常識からは出てこない。この点についても、法匪さんの指摘に同意する。一般的条文がただちに具体的な請求の根拠になるという主張がトンデモ法解釈だという見解について、私も同意見である。
【さらに追記】
昨今の景気の悪化で、貧困の広がるスピードが想定よりも早すぎるために援助が追いつかなくて授業料未納になるケースについては、援助の枠を増やすように行政に求めるという方法で解決する問題だろう。未納を現場の温情的措置で見逃した場合、その分は結局税金で補填することになるが、それは形を変えた補助である。現場で恣意的にこれをやると、今度は、補助の基準が一律ではなくなるという別の不公平が発生する。それならば、最初から、必要な人に援助が届くように基準を決めて対応する方が良い。払えないものを払えというのは無理だし、個人の努力では挽回できないほどの格差を放置するのはよろしくない。経済的事情に応じて教育費を援助するというのは、セイフティネットの一つの在り方だろう。
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アフィリエイト無しにamazonの本を出す方法
amazonのアフィリエイトがくっついてるリンクは、本の値段とか表紙の画像が出ていて見て楽しいのだけど、あれをアフィリエイト無しでやる方法ってあったかしら?
大学内のサイトから参考図書としてリンクを張りたい、できれば画像や値段も自動で出て欲しい、だけど大学内サイトでアフィリエイトで儲けちゃったらまずい、という状況なので……。画像を手動でコピペしてこいという話は手間がかかるので、できればアフィリエイト無し広告とかできるとうれしいんだけど。
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Where……中学生の英語
何となく思い出したのでメモ。
中学生の頃に、英語の授業で「where did you come from?」といった一連の言い回しを習った。そうすると、外国人を見かけると「where did you come from?」と言いたがる中学生が私の周りでも激増していた。すると、それはそれで訊かれる方にとっても奇妙だろうし、ソレばっかり訊くのは場合によっては失礼だろうという評論を書いた人がいて、どこかで読んだ記憶がある。また、居住地を訊くとしたらwhere do you live?だし、という話もあった。当時の英語の先生も同じようなことを言ってたなぁ。
ここまでが前振り。
10年ほど前に、夏前にグラナダの国際会議に出かけたわけだが、これが日中はとても暑かった。地中海性気候で湿度は低い(というか人為的に水をやらないかぎり植物はまず確実に枯れそう)のだが、昼間は40℃超くらいになる。東京の、30℃超で湿度が高いのも不快だが、からっとして40℃超というのも結構きつかった。街を歩こうとしても、日光に照らされているだけで目の前が暗くなってくる。街角にはそこかしこに日陰があるので、日陰の部分を経由して休みながらでないと動けたものではなかった。私は特に暑いのが苦手であった。
で、会議場で暑くてたまらんと英語で愚痴ってたら、殆どの人は同意してくれたのに、来る前に居た場所の方がもっと暑かった、こんなの大したことはないノープロブレム、とのたまった奴がいた。
「where did you come from?」
訊きたくもなるわな。もっと暑いっていうのはどのあたりのことなんだろう?と。
ブラジルの熱帯に近いところから来たヒトでしたorz。あのへんは、気温が高い&湿度も高いの二連コンボだから、湿度が低くて高温なだけのグラナダは過ごしやすいのだろうと納得。熱帯雨林にKOされた気分にはなったけど^^;)。
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あ~、あ~、只今リンクのテスト中……
amazonへの画像付きリンクを作るブックマークレットのテスト。ソースはここ。私の環境である、Safari 3.2.1では、制作者さんのリンクからブックマークとしてスクリプトを保存することができない。FireFoxなら可能。
ということで、以下、画像付きリンクのテスト。
amazonのページを表示させて、FireFoxでスクリプトを実行、出来たリンクをコピペ。
うまく表紙画像が出れば成功だけど……って出てる。でもいささか大きすぎる(width=160)ような。
このくらい(width=100)がちょうどいいかな。
しかし、上の画像は最初から斜め向いて写真を撮った感じで、立体的な存在感がある。他の大多数のamazonの画像は表紙を正面からスキャンしたような画像だから、イメージもだいぶ違うはず。
こちらは、最初からやや小さめに取り込まれたらしい画像をwidth=160で表示。
width=100だとこんな感じ。
普通に取り込まれた画像がくっついている本を紹介するときも、width=100を指定するので良さそう。
本の選び方がアレなのは、「もういくつ寝ると控訴審……」などと思いながら書いていることによる。
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願書を出すのは誰?
毎日jpの記事より。
都立小松川高:教員ミスで推薦願書出し忘れ 受験できず
2009年3月7日 15時00分 更新:3月8日 10時29分
東京都江戸川区の都立小松川高校(江見悦子校長、844人)の教員が、都内の有名私立大学の推薦入試を受ける予定だった3年生の女子生徒の願書を出し忘れ、生徒は推薦入試を受験できなかった。この私大が第1志望だったため、同校は個別指導をして一般入試を受験させたが、不合格になった。
同校によると、女子生徒は昨年10月24日、この私大の「指定校推薦」制度で受験するために願書を担当教員に提出した。締め切り日の2日前の11月4日、担当教員は他の2人の生徒から同じ大学の願書を受け取ったが、女子生徒の分だけ忘れて2人分を大学へ送った。
11月末の試験日3日前になっても受験票が届かないため、女子生徒が学校側に確認して送付ミスが分かった。校長や担当教員、生徒の保護者らが大学側に事情を説明したが、受験は認められなかった。結果を聞いた女子生徒は涙を流したという。
同校は大学入試センター試験の際には、校内のマニュアルに沿って複数の教員で願書の出し忘れがないかチェックしていた。だが、指定校推薦の願書についてはマニュアルがなく、担当教員が1人で作業をした。
推薦入試は面接だけで、女子生徒は一般入試向けの特別な対策はしていなかった。このため同校は12月から、個別指導し、この私大の1~2月の一般入試を受験させたが合格できなかった。別の大学は合格しているという。
指定校推薦は、過去に優秀な生徒を送り出してきた高校などを対象に、大学が推薦入試枠を与える制度。高校側が普段の成績や出席日数などを考慮し、校内選考を経て推薦するため合格率は高い。同校では今年度、指定校推薦制度で14大学を計18人が受験し、全員合格した。
江見校長は「落ち度は完全に学校側にある。大変申し訳ない。マニュアルを作って今後は二度とこのようなことがないようにしたい」と話している。【三木陽介】
根本的な疑問点がいくつか。
疑問1:なぜ受験生本人が願書を出さないのか?普通は各自で出すものだと思っていたがけど、「指定校」推薦だから、高校が推薦しましたという形をとるために、高校が出すのか?
疑問2:高校側が出願することを今後も続けるのは、要らぬリスクや手間が発生するだけでは。高校が、この生徒を指定校推薦枠に推薦します、といった推薦状を発行して生徒に配布し、生徒がそれを添付して願書を出す、といった方法に変えても良いのでは。生徒本人が見てまずい情報があるなら封をして渡し、開封したら無効ということにすれば良さそう。
疑問3:一般入試で不合格になるような生徒を指定校推薦で推薦していたのはまずいのではないか。まあ、試験は水物とは言うけれど……。
学校があれこれ背負い込みすぎてる気がする。各自でやるべきことは各自でやる形にして、現場の仕事を減らすことを考えたらどうか。
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高校授業料取り立てのお値段
高校の授業料を支払わない場合への対処方法を考えてみた。
公立高校(全日制)の授業料:ここによると、月額9900円くらいらしい。東京都は10200円。自治体によって差があるが、目安としてはまあ1万円/月とすると、年間で12万円(教科書代別)。
【踏み倒し屋への対処】
支払えというお手紙を何回か送ったとして、1年も滞納するようなら取り立ててもいいはず。ということで、12万円を取り立てることになったとする。この金額なら、簡易裁判所で少額訴訟でいける。請求金額20万円以下の場合は訴状に貼る印紙代2000円+予納郵券6400円(これも裁判所によって異なり、5000円くらいのところもあるはず)=8400円。ただしこの金額は、訴状で「訴訟費用は被告の負担とする」とやっておけば戻ってくるし、相手が不払いならまず確実に自治体の勝訴となるはず。
これプラス訴状を書く人件費。訴状の内容については、ほとんど定型でいけるはず。少額訴訟では、会社の場合は裁判所の許可を得て従業員を代理人に選任できるから、自治体でも担当職員を代理人に選任するという方式で弁護士費用は節約できるはず。
ほとんどの人は訴状が来た段階で慌てて払うだろうから(∵卒業証書を渡さない、という程度の対応でもほとんどが支払った)、自治体には122000円+使用した切手代が支払われる。まれに払わない人には強制執行して取り立てる。
校長がとれる手段は、除籍か登学の停止だから、自治体が勝訴になってから支払われるまでの間「登学の停止」をやれば、支払うインセンティブにはなり、手間のかかる強制執行にたどり着くケースを減らせるかも。
まあ、「○月○日までに支払わないと翌日から登学を停止とする」という書類が来ただけで支払う親も居るだろうが、これでバックレる親が居たら、本当に登学を停止するしかなくなり、するとまた子どもの権利をタテにした横やりが入る可能性がある。訴状を書いた方がスマートに行きそうな……。
【経済的困窮&親権者が授業料免除や奨学金の申請に難色を示す場合】
民法5条1項によると、
(未成年者の法律行為)第五条 未成年者が法律行為をするには、その法定代理人の同意を得なければならない。ただし、単に権利を得、又は義務を免れる法律行為については、この限りでない。
とあるので、生徒が親権者(代理人)の同意無しに授業料免除の申請をできるようにすることには、但し書部分にあてはまるので問題は無さそう(もうなってるかもしれないので、どなたかご存じだったらお教え下さい)。 もし、現実には親の同意が要るような書類になっていて、親が難色を示すことで救済されない生徒が居るなら、5条1項但し書をタテに、運用を変えさせるのが筋では。 奨学金については負債を背負うことになるので単独でできるようにしていいかどうかが微妙だが、高校の授業料の金額を考えると、金額に上限を設けるとか授業料に充当するという制限付きで、単独で申請できるようにしても良いのではないか。場合によっては立法が必要かも。
必要な人に援助が行き渡るようにするには、予算の手当が必要となるので、政策の問題となる。まあ、民意が支持すれば実現は可能だろうから、しっかり行政や議会に要求しないと……。
【親の方針で最初から進学拒否の場合】
親のポリシーで「高校なんか行かなくていい」とやっていて、子どもが高校に行きたい主張している場合。親権者に教育の義務はあるが、義務教育でもない高校進学について、社会の側が「子どもの望むようにさせろ」ということを強制できるかが問題。強制できることにしてしまったら、家庭の事情に応じて各自で教育するということが制限される。
民法だと、
(監護及び教育の権利義務)
第八百二十条 親権を行う者は、子の監護及び教育をする権利を有し、義務を負う。
があるが、意に反して義務教育ではない高校に行かせないことがこれに引っ掛かるのか?あるいは、高校に行かせないことが
(親権の喪失の宣告)第八百三十四条 父又は母が、親権を濫用し、又は著しく不行跡であるときは、家庭裁判所は、子の親族又は検察官の請求によって、その親権の喪失を宣告することができる。
の親権の濫用または著しく不行跡にあてはまるのか? 親の反対を押し切って高校に通学する権利を法的に勝ち取った例、というのがあれば、対処法として使えそうなのだが、ちょっと探し出せていない。知っている人がいたら教えてほしい。
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ソフトランディングさせる方法はあるのだろうか
chem@uさんの「教育における法治と道徳」を読んで。
もっとも、私はすでに「否応もなく子どもたちに回されることになる」ところまで現状が進んでいると認識している、元記事にトラバいただいた、このリンク先では、まだ「現場に背負わせることができる」と考えている、そういったポイントオブノーリターンの判断点の違いと見ると、考え方にそれ程大きな違いはないのかもしれませんが。
教育はどうなるのか。「古きよき時代」を続けることがこの先不可能になるのか、もしなると考えるなら、どういった未来像を描けばいいのか、そういったことを考えています。
私もまだ、ドライに割り切って法的対処のみに進めていくべきなのか、ウェットな関係が継続していけるのか、自らの教育の場での姿勢を切り替えるほどには現状に悲観していませんが、楽観もできないと感じます。学生と築く信頼関係とそれに依存した教育、これは、信頼関係を築けないケースでは脆弱です。どうするのか?、この答えの一つは「ムラ社会型の教育機関への縛り」を排除することですが、信頼関係と両立しえるのかは難しい問題。「地雷」を踏む前には自分なりに決着させなくてはいけないのだけれど。
chem@uさんはまだ逡巡しておられるようだが、昨年、私は既に「地雷を踏んだ」経験をしてしまった。だから、本当に困窮している人に手を差しのべる方法を盛り込みつつも、ドライに割り切る以外に方法はないだろうという感触を持っている。
私が踏んだ地雷は、去年、キャンパスハラスメントの加害者にされかかったという件である。私が実際にしたことを、弁護士にも相談したら「あなたの件はこれまできいた話の中で一番何も(ハラスメントの実態が)ない」と言われたのだが。この時の経験で、「提訴の方が教員にとって安全」というエントリーを書いた。ためらわずに教師と学生の関係ではなく人対人の関係に移行せよ、という、つまりは法的対応のススメである。
一方当事者の言い分であるということと、守秘義務故に詳細が出せないことを予めお断りしておく。端的に言えば、ムラ社会の論理(好き嫌いとか、多分に個人の価値観に依存する「教師はこうあるべきだ」という理想像や、ローカルな信頼関係を最優先したいといった発想)を全うするために、ドライな法的手法で処理することになっている手段(=ハラスメント処理手続)を利用して、他人(この場合は私とあともう一人)に攻撃が仕掛けられた、ということである。私の推察するところ、元々がムラ社会的発想の人々が仕掛けてきたものだから、ドライな法的センスによる反撃は予想していなかった節がある。むしろ、「教師の立場」「教師のあるべき姿」といった従来型の縛りの存在を当然の前提として、その縛りの範囲内で対処しようとすれば何一つできないだろうという発想で仕掛けてきたように見えた。それで、私は、その縛りから敢えて離れて法的センスによる対応に踏み切ったので、まあそれなりに何とか手を打つことができた。
自己の欲求を通すためにドライな法的手法を利用してくる相手に対しては、ウェットな信頼関係の維持を優先するという縛りは邪魔どころかむしろ危険ですらある。従来型の縛りにとらわれていて反撃の機会を失ったことで不利な立場に立たされたら、ドライな方の法的手法は(それが法律ではなく、学内規則といったものであっても)この社会では何らかの実効性を伴うから、本当に抹殺されかねないのである。この危機感を肌で感じたから、私は、教育機関であっても法的対応を優先すべきだという立場をとることにした。
それで、chem@uさんのコメントに対する私なりの現時点での回答をしてみる。
従来型のムラ社会型の縛りから教育機関を解き放つしかない、ウェットな従来型の関係を継続するのはもはや不可能というのが私の結論である。だから、反対意見もあることを承知の上で、学費不払いの対処についても、法的に対処すべきという立場を支持し続けている。
私だって、従来型の縛りのウェットな関係がまだ有効に機能している環境で、生徒としての時間を過ごしてきた。従来型の縛りはそれなりに快適だし機能していたことも体験している。それでも、残念だけどもう無理だろうという感触を持つに至ってしまった。
この方向に進むと、必然的に敵対することになるのは、従来型の縛りを支持する人達ということになる。その中には、従来型の人間関係や「教師の立場」といったものを重んじる、個別に見れば教育者としては望ましい資質を持った人達が含まれる。「いい先生」(これは皮肉ではなくて本当の意味でいい先生)に向かって「善意(←一般用語)で問題は解決しない」という、身も蓋もないことを言わなければならない。これだけ見れば、ほとんど嫌がらせである。その一方で、アカデミックハラスメントをやってしまうような、教師としての権力で他人をコントロールしたがる人とも正面衝突することになる。ウェットな従来型の関係を否定することは、そういう人達が拠って立つものを否定することに他ならないからである。この道を行くなら、悪役になりきる覚悟はしておいた方がいいかもしれない。
もちろん、信頼関係がまったくなければ、教育は成り立たない。おそらく、ムラ社会型の縛りを突き崩した後は、信頼関係の中身が違ってくる。従来型の「教師と学生の(情とか師弟関係とかなかなか明文化しにくいものに基づく)信頼関係」ではなくて、教師と学生の間で「相手が一定のルールを守るだろう」という、法化社会型信頼関係とでもいうものが共有されるという形になるのではないか。
※文中で法的センスによる対応とか、法的対応と書いたが、これは必ずしも訴訟法を使っての手続を意味しないことをお断りしておく。規則や制度の利用等の発想というか心構えのような部分が「法化」したという意味である。
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