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血液サラサラ実刑判決キター

Posted on 8月 18th, 2008 in 倉庫 by apj

 asahi.comのニュースより。

「血液さらさら」偽り腕輪販売 元社長に懲役5年6カ月

2008年8月18日13時4分
 血液がさらさらになるなどと偽りブレスレットを高額で販売したとして、組織犯罪処罰法違反の罪に問われた元健康器具販売会社社長、梶本稔被告(61)=広島市南区=に対し、千葉地裁松戸支部は18日、懲役5年6カ月(求刑懲役7年)の判決を言い渡した。伊藤正高裁判長は、「中高年の健康不安につけこんだ極めて巧妙で悪質な犯罪だ」と述べた。

 共犯の罪に問われた元社員ら3人もそれぞれ懲役4年、同2年10カ月、同2年の実刑判決を受けた。判決によると、梶本被告らは06年1月から11月にかけて、全国27カ所の特設会場で、血液改善に効果があるように見せかけたブレスレットを38人に売り、1391万円をだまし取った。

 会社ぐるみで他人を欺してインチキ健康グッズを売りつけたりすると、組織犯罪処罰法にひっかかることになるという例。この法律が出来た頃に、「暴力団対策の法律だなどと思っていると大きな間違いで、悪徳商法をやった会社の社長役員従業員まで一気にしょっ引かれるぞ」という話が悪マニさんのところで出ていたのだが、やっぱりそうなった。
 元社員3人とあるが、この手のチンケなインチキグッズを売るような会社は、規模も小さいことが多いので、そういう会社でうかつに販売に荷担していると連座でしょっ引かれる範囲に入ってしまう可能性がある。
 会社内でブレスレットがどういう扱いだったかはっきりしない(幹部は嘘と知っていたが末端には信じさせていたのか、末端まで嘘と知って売っていたのか?)のだが、選別眼を持たないまま社会に出て、この手の会社にうっかり就職して仕事をすると、前科者になってしまう可能性もあるわけで、そういうトラブルに巻き込まれないためにも、学生達には、インチキをインチキと見抜けるリテラシーを身につけて社会に出て欲しいと思う。