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科学リテラシー後期と授業改善とか

Posted on 10月 5th, 2005 in 倉庫 by apj

 後期の教養教育「科学リテラシー」の仮履修届の回収をしてきたところ。本日の登録者は199人で、前期より多い。というか、最初に引き受けてから増え続けている。これは、他の人数制限の厳しい講義で、抽選であぶれた人も受け入れているためである。このあと、やっぱり他を履修するとか、他であぶれたとかいう人が出てきて、入れ替えがあって、最終的に履修登録する人は、普段の状態から見て、おそらく20人から30人程度は減るだろうと予想している。
 ところで、授業改善アンケートをどう使ったかという教員向けのアンケートが来ているのだった。実はほとんど活用してないのでその通りに書いて、これから出しに行く。別にこれは学生を無視しているというのではなく、私が本当に気にして活用しているのは、毎時間の終わりに回収する出席カードの裏に書かれたコメントだというだけの話。カードの裏に書いてあれば、可能なら次の週から対応することもできるが、学期の終わりにまとめてやってくるのでは、全てが終わった後であり、あまり役立たない。リアルタイムなフィードバックの方が、やってる側にとってもありがたい。
 あと、参考にしているのは(以前にも書いたかもしれないが)「授業をどうする!」(東海大学出版会)である。少し気になったのは、講義内容を全部プリントにしてしまうと却って意欲が低下するという事例。しかし、プリント無しにするには、ほとんど不可能な規模だしなぁ。意識的に板書を入れて眠気覚ましを試みるというのは手かも知れないが。
 まあ、40人程度のクラスに教えるモデルは、小・中・高、それから大学の専門あたりで自分が受けてきた経験があるので、それなりに感じがわかるのだが、150人とか200人という規模で満足度を上げるノウハウははっきり言って持ってない。大学がやってるFD合宿でも、少人数の講義案は出たが、大人数になったときにどうするといいかということはスルーされているし。昔からマスプロ教育と言われがちだった私立大学にはノウハウがあるのだろうか。

ネタ本購入

Posted on 10月 3rd, 2005 in 倉庫 by apj

「病気をその原因から治すホメオパシー療法入門」渡辺順二著(講談社α新書)を購入。科学リテラシーでも病的科学の例としてとりあげたパンヴェニストの実験を信じている内容だが、それ以上に、「好転反応」だの「波動」だの、香ばしい本。後期の講義資料として活用する予定。もちろん「反面教師」として使うに決まっているわけだが。
 まあ、西洋医学に限界があるからといって、もっとあやふやで根拠の乏しい方向に突っ走っても意味がないわけだが。この本を読んで信じたために、必要な時期に必要な治療を受けず、手遅れになった人が出たら、この著者も講談社も、一体どう責任をとってくれるのだろうか。

やっと実験終了

Posted on 10月 1st, 2005 in 倉庫 by apj

 4年生と一緒にお茶の水大で超臨界セルを使って実験をしていたのだが、やっと終わった。一応新しいデータも出たので、この先よほど手抜きをしない限り、1人は卒業できる見込みがたった。私の方も、卒論のまとめの様子を見ながら投稿論文に仕立て上げることにする。それにしてもこの一週間、ほとんど終電で帰る日が続いていた。他所の研究室の上に実験初心者の4年生が一緒だから、終夜実験24時間体制で走るのはさすがに無理だから、夜は終わるようにしていたのだけれど。まあとにかく一歩前進。