送りつけ商法に有罪判決

毎日新聞の記事より。

送り付け詐欺:健康食品で「高齢者狙い卑劣」有罪判決
毎日新聞 2014年03月10日 12時01分

 注文を受けていないのに商品を送り付け、代金をだまし取ったとして、詐欺罪に問われた健康食品会社「ライフリカバリー」の実質的経営者三村拓也被告(33)に名古屋地裁は10日、懲役2年6月、執行猶予5年(求刑懲役2年6月)、元社員辻本淳史被告(32)に懲役2年6月、執行猶予4年(同)の判決を言い渡した。

 判決理由で田中良武裁判官は「金欲しさで詐欺を繰り返した。高齢者を狙った計画的で卑劣な犯行」と指摘。一方で「反省し、被害者への弁償も進めている」と執行猶予の理由を述べた。(共同)

 送りつけ商法は、このあいだの消費生活センターのボランティア講習会でも説明がありました。どんどん実刑判決が出ることを望みます。しかし、実質的営業者、ってのは一体何なんでしょうかね。登記された取締役は関与してなかったってことでしょうか。

日本人が「アンネの日記」を破りたくなる理由

 東京の図書館で「アンネの日記」が多数破られたことがニュースになって、シオニストの興味まで引いている。ただ、どうにも、ホロコーストやらナチスやらと関連した思想的な背景とは結びつかないというか、そう考えるには違和感がありすぎる。
 歴史的に見て、キリスト教は日本に布教されて一時期弾圧され、今では社会に受け入れられた。しかし、結局多数派にはなれなかった。ユダヤ教はキリスト教に比べれば布教が無いに等しい。それでもキリスト教が日本で布教に成功していれば、宗教的対立の枠組みで反ユダヤという思想が出てきたかもしれないが、キリスト教自体はマイナーなままだし、仏教や神道ではどうがんばっても反ユダヤとは結びつかない。
 第二次大戦では日本はナチスドイツと同盟を結んでいたし、ナチスドイツがユダヤ人の殲滅をもくろんだことは確かだけど、日本の方にはユダヤ人を殲滅する動機がまるでない。その頃の日本は「八紘一宇」を掲げていた。意味するところは「人類皆兄弟」(ただし日本に都合のいい、他国にとってはかなり押しつけがましい大東亜共栄圏の意味)だから、特定の民族を殲滅する思想が出てくるはずがない。さらにナチスドイツは純粋アーリア人最高非アーリア人イラネ、という価値観を持っていたわけで、東洋人である日本人はアーリア人ではないので、利害に基づく軍事同盟だけなら可能であっても、感情移入できる要素はまるで無い。
 日本でも「すべてはユダヤの陰謀だった」系の本も出ているけど、「キリストの墓が青森県にあった」「チンギスハンは源義経である」ってな与太話と同程度の扱いでしかない。まだ「相対性理論は間違っている」ネタの方が普及度は高いんじゃないの。
 今の日本の排外主義は、主に韓国中国北朝鮮、あとは米国に向かっていて、ユダヤは民族としても宗教としてもちっとも登場していない。今の日本社会には、ユダヤとの軋轢は現実には存在していないのではないか。右の団体がデモでハーケンクロイツを掲げてたって、それは多分(ナチスがユダヤに対してやったのと同じような感じで)日本から韓国中国北朝鮮の人は出て行け、って主張のつもりであって、ユダヤ出て行けって話は出てきていない。というかやってる本人達はユダヤの存在すら意識してないんじゃないか。まあヨーロッパの人が見ればぎょっとするだろうけど、文化的歴史的背景がまるで違うので、ナチスドイツの現状での扱いを意識して学んでなければあの旗の意味を大勘違いしそうではある。
 ついでに言うと、世代によるとしても、日本じゃ「ハーケンクロイツのヨーロッパでの扱い」よりも「アンネの日記」そのものの知識の方が(学校経由で)普及してるんじゃないかなあ。また、アンネの日記の話は国語で出て来た記憶があるんだけど、日本の学校の教科指導って他の教科の知識とは結びつけずに教えられるので、歴史の授業でナチスが何やってたかという話と「アンネの日記」が強く結びついているかというと、案外そうでもなさそうな気がする。ホロコーストがひどいことだと頭で理解できたとしても、地理的に離れている上宗教的背景も違うので、その深刻さを肌で感じるのは難しいのではないか。
 一方で、図書館の「アンネの日記」を延々破るというのは、かなり情念というか偏執狂的なものを感じる。大多数の日本人は、そういう情念や偏執をもたらすようなユダヤとの関わり方をしてきていない。だから、いわゆる右翼の思想的背景に基づく行動というよりも、もっと個人的な動機に基づく行動ではないかと思える。もし、今排外デモをやっている右翼が思想信条に基づいて図書館の本を破るとしたら、「アンネの日記」じゃなくて、南京大虐殺とか従軍慰安婦関連の本になるんじゃないか。
 それじゃあ、どんな場合に「アンネの日記」を破りたくなるだろうか。いろいろ考えてみた。

(1)妄想系
 アンネに感情移入して、あの日記を破ればアンネを救えるといった思いつきで破っている。あるいはもっと別の、その人個人にとってのみ意味のある一種の「儀式」。
(2)嫉妬系
 アンネは15歳までに年上の彼氏が3人も居たので、そのリア充ぶりというか女子力の高さっぷりというかへの嫉妬。
(3)嫌悪系
 あの年齢の女子にありがちな、母親を初めとする大人への不満を書いた部分があって、それが単に気に障った。10代女子が日常の不満をがんがんブログに書いたら炎上した、ってのと似てる。ユダヤへの反感じゃなく、アンネの性格が気に入らないとか、ガキが何生意気言ってんだという、どちらかといえば儒教的価値観に反した結果。
(4)報復系
 アンネの日記で読書感想文をかかされるなどして、読むことを強制されたが、内容が面白くなかった上苦痛だったので八つ当たり。(3)が気に障ったのに教師の圧力が原因で正直にそれを書けなかったとか。

 私にとって「反ユダヤ」「ホロコースト肯定」よりはしっくりくる理由をひろいろひねり出してみたらこんな感じになった。さて、どう決着するんですかねえこの事件は。

 アンネの日記偽書説もまだ出回ってるけど、日本でのこの説の扱いは、知名度においても思想信条との結びつきにおいても「アポロは月に行かなかった」以下だと思う。サイモンウィーゼンタールが今回の事件を政治利用のチャンスと見るのは自由だけど、空振りだった場合、個人の妄想を大まじめに取り上げる滑稽な団体と評価されることは覚悟しておいた方がいいんじゃないかなあ。ただ、その立場は海外に向かって説明しなきゃいけないから面倒だけど、それも仕方ないよねえ。

井本剛司氏は大学に何をやらせたのか

 井本剛司氏によるクレーム続報。
 井本氏が、プライバシー侵害を口実にしながら、私とのメールの全やりとりを誰でもダウンロードできるサイトに置いた上、そのURLを記載したメールを私の職場の関係ない学部の関係ない先生多数にばらまき、その後も同様の方法でクレームを出した結果、研究室の全サイトが現在学外に移転しています。井本氏の行動は、とてもプライバシーを守りたいものであるとは思えませんが、その話はまた別途するとして。

 井本氏がどういうクレームを大学に出したかはっきりしないのですが、大学の反応を見る限り、どうやら関係ないことまでさせたようです。

 さて、移転前かつエントリーを1つ削除する前のこのブログには、井本氏から削除要求があったこととその理由を説明した記事を載せていました。それを削除しろと井本氏が自分からプライバシーを丸見えにして多数にクレームを出しまくったわけですが、その時、このブログの印刷物も資料の中に入っていました。その資料の最初の記事は、
クレームにより記事訂正
でした。タイトルだけ見ると井本氏と関係ありそうに見えますが、内容は全く関係がありません。浄水器・活水器などの水処理装置の非科学宣伝を取り上げた「水商売ウォッチング」の記事に対し、事実と異なることが書かれているという指摘があり、その指摘に対応して過去の記事を修正したという記録です。

 ところが、学部長経由で本部の判断として私に口頭で伝えられたのは、「クレームにより記事訂正のページを学内に置くな。学内の他のページからもリンクをするな」というものでした。
 井本氏からのクレームへの対応のはずなので、井本氏がファイルを公開した件や、ファイル公開の件の続きをどうにかしろと言われるのなら予想の範囲です。しかし、リンクするなと言われたのは水商売ウォッチングへの訂正記事でした。さすがに信じられず、「これ井本氏とは関係ないですよね」と念押ししたのですが、関係なくてもダメだ、ということでした。
 その根拠になっているのが、山形大学通信・情報ネットワーク管理運用に関する規定の第9条

YUnetは、教育、研究及びそれらを支援する業務並びに事務用以外の目的で利用してはならない。

だそうです。
 さて、「クレームにより記事訂正」の内容は、これまで作って来た「水商売ウォッチング」に対する訂正情報ですから、「水商売ウォッチング」の一部です。V2logに書いたのと同じ内容は「水商売ウォッチング」の方にも載せておくべきものです。
 つまり、規則第9条に基づいて公開どころかリンクもするなと言われた内容は、「水商売ウォッチング」の内容の一部そのものということになります。情報というものは中身が大事なのであって、レイアウトは関係ないでしょうから、大学本部の判断は「水商売ウォッチング」の内容そのものの一部を公開もリンクもするなと決めたことになります。
 さすがにこの判断では、危なくて学内にコンテンツを置いておけません。いつアクセスを切られるかわからないからです。情報は読んで使ってもらえてナンボであって、どこに置くかというのは二次的な問題に過ぎません。ですから、早々に、以前から準備していた避難所に全部移動させたわけです。

 「水商売ウォッチング」がこれまでどのように教育・研究に関わってきたかを以下に述べます。まず、学術雑誌への掲載。

  • 水商売ウォッチングLIVE! 天羽優子 物性研究 76 5(2001) 644-683.
  • 水に関する誤解 天羽優子 化学と教育 49 11(2001) 692-695.
  • 「水のクラスター」の誤解と真実 天羽優子 うちゅう 18 9(2001) 4-9.(大阪市立科学館友の会の会誌)
  • 「水商売ウォッチング」から見えたもの 天羽優子 物理教育 54, No.3, (2006)225-229
  • 水を取り巻く事象を考える 天羽優子 化学 62, No.4, (2007)27-29
  • 水の製品の説明にはニセ科学がいっぱい 天羽優子 RikaTan 理科の探検, 2007年8月号 47-50
  • 「怪しい水・怪しい水製造器の見破り方」、「”水商売”にだまされない!」(対談)、RikaTan 理科の探検2013年夏号

 高校の化学資料集への記載。

  • ニセ科学に惑わされない! 天羽優子 改訂版スクエア最新図説化学, 第一学習社、2008年44-45

 第一学習社さんからは、この次の版の改訂でも原稿依頼を戴きまして、最新版は水から離れて身近なニセ科学の話題に変えました。
 さらに、

    日本物理学会 第61回年次大会 物理と社会シンポジウム 「ニセ科学」とどう向きあっていくか?
    水商売ウォッチング」から見えたもの

で発表しています。
 本務校の基盤教育「科学リテラシー(化学A)」の講義資料の一部にも、「水商売ウォッチング」と、掲示板の過去ログを使用しています。放送大学の面接授業でも一部を使っています。学生がレポートを書く参考にするため見に来たりもしています。
 社会貢献活動の一つとしては、怪しい浄水器を売りつけられた被害者の方の救済のため、弁護士からの依頼で、宣伝のどこが非科学かを指摘する意見書を書いて裁判所に提出したりしています。
 このように「水商売ウォッチング」を元にした記事は、理科教育関係の雑誌に何回も掲載され、物理学会でも発表し、現に学内でも教材としても使っていて、学外では社会貢献もしているのです。この内容を、規則第9条を根拠として、教育にも研究にも関係無いから大学に置くな学内からのリンクもするな、というのが、今回、井本氏のクレームによって出てきた本部の判断ということになります。本部には是非とも、山形大学で教員が行う教育と研究の定義についてきちんと説明してもらいたいところです。

 一応本部の名誉のために書いておくと、これは初見での判断だということです。こんな判断で本当に良いのか疑問なので、現在、ウェブの内容を検討してもらうため学部長に提出する資料を準備しています。読めるフォントの大きさで印刷を始めたところ、A4で2500枚ほど印刷してもまだ終わらず、規則第9条を運用するのも大変だなあと、A4コピー用紙1箱を埋め尽くした印刷物を前に溜息をついていますが。

 問題の所在は、規則第9条のような、主観でどうとでもとれる条文をそのままにしていることにあります。
 かつて、お茶の水大がウェブ規則を決める事になったとき、この手の曖昧な規則は排除すべきだと、師匠に伝えたことがあります。理由は簡単で、人が変われば判断基準がぶれるような規則はトラブルの元だからです。国立大学法人ですから、例えばエロサイトを作ったり、金儲けの為のショッピングサイトを作ったりするのは論外でしょう。そういったものを例示列挙し、かつ、条例と法で禁止されている行為も禁止、と学外の規律に接続し、人が変わっても判断がぶれないようにすることが絶対に必要だ、というのが、当時の私の主張です。そうでなければ規則の安定した運用は不可能だろう、と予想しました。これが2003年頃のことでした。
 今回、見事に十年前の予想が的中したことになります。
 現に、上に列挙したような教育活動の中心となっているコンテンツを、規則9条を理由に教育とも研究とも関係がない、と本部が判断してしまったわけですから、運用の失敗は明らかだと私は考えます。勿論、山形大学が、上記に書いたような雑誌に書くことや学会発表することや講義資料の一部に入れる資料をウェブコンテンツから作ることを教育でも研究でもないと言い張るならば話は別ですが。

 こうなるのは、立場を少し変えてみれば想像がつくことです。私は政治や歴史についてはずぶの素人です。一方、学内には、政治や歴史を専門とする人文の先生がいます。仮に、人文の先生のどなたかが今のセンシティブな話題、たとえば尖閣や竹島の問題について意見表明をして、学外からクレームが来て、私が規則第9条の判断をしなければならなくなったとしましょう。どこまでがその先生の個人的な趣味の範囲の意見表明でどこからが研究・教育かを正しく線引きできるか、というと、甚だ疑問です。正直な話、できる自信は全くありません。
 規則第9条のようなものは、どこの大学にでもありそうな規則です。管理する側が何でもできるように入れたくなる規則であることは確かですが、実際に運用しようとしたら、管理する側にとってはむしろ地雷です。容易に判断を間違えうる上に、間違った判断をしたら大学における教育研究とは何ぞやという価値判断が問題視され、学内コンテンツが気に入らないクレーマーに対しては条文の曖昧さに乗じて際限なくクレームをつけることの根拠を与えるからです。何も考えずにこの条文を作ることを決めたのだとしたら無自覚に過ぎますし、正しく判断できると思っているなら思い上がりでしょうし、現場が運用できると思っているのなら買いかぶりすぎです。まずは、そのことを自覚すべきと考えます。

 さて、現実の解決策ですが、いくつかありそうです。
 規則第9条を変えて判断がぶれないようにした上で、これまで通りyamagata-u.ac.jpに教員個人のサイトも抱えるやり方がありそうです。逆に、yamagata-u.ac.jpは本部や各種委員会が完全管理することにして研究室のサイトは置かない、というのも1つのやり方です。この場合、ドメインを2系統にして、 yamagata-u.netのようなものを1つ作って本部と委員会以外は全部こちら、という棲み分けをしたり、研究室毎に外部サーバにコンテンツを置くが管理費用を校費で支払うかわりに純然たる私的なコンテンツは置かない、という緩い管理方法もとれそうです。でも、ドメイン2系統案は人が集まらないと難しいでしょうね。どうするのが良いかは私にもわかりません。

 ところで、この大学の反応を見ていると、井本氏が何を要求したのかが少々気になりますね。自分のプライバシー問題を口実にして、関係ない別ページの削除要求まで含めて出したのではないかと、私は疑っています。

業務連絡:削除要求のあった内容は残っています

 研究室の公式サイトもろとも全コンテンツを大学内のcm.kj.yamagata-u.ac.jpから、cml-office.orgに移動させました。
 以前のcml-officeの内容を新しいサーバに移転させ、そこにcm.kj.yamagata-u.ac.jpのコンテンツを収容するという作業を行いました。
 この結果、pplogというプログラムで運用し(後にpplogpに乗せ替えた)数年前のブログ「事象の地平線過」が見えなくなっています。pplogpで作っていた2番目のブログArchivesも同様です。多分、設定ファイルを置いていた旧サーバとディレクトリ構成が若干変わったためと思われます。制作者に尋ねようかと思いましたが、制作者のサイトを見たところ、ここ2年ほどソフトウェアのバージョンアップも滞っていて開発停止してるのかな?という状態です。これ以上は、私がphpスクリプトを解読してどこでエラーが出ているかを調べないとできません。一応、ブログシステムのスクリプトとデータは全部新サーバに移転させてあります。
 で、まあ、こんなこともあろうかと、pplogp版「事象の地平線」とpplogp版「Archives」の全データは、このWordPress版「Archives」に統合済みです。トラックバックやratingの情報は失われましたが、コンテンツ本文と戴いたコメントは全部入っています。

 さて、井本剛司氏からはpplogp版の「事象の地平線」過去ログのコメントに対して削除要求が来ています。ところが、サーバー側の事情でpplogp版の「事象の地平線」が見えなくなってしまいました。これは、意図的に削除したものではありません。おそらく、削除要求があったのと同じ内容が、この「Archives」には入っています。
 ということで、削除したと思い込まれてしまい、実はあったとなると、後のトラブルの元ですので、しっかり残っているということをここに書いておきます。つまり、状況は何ら変わっていないということです。

ファイル公開の件の続き

 本日つまり2013/08/16の夜には当該ファイルは削除されていた。アクセスすると

(0003)firestorafe宛に送られた法的要請、もしくは不適切なファイルの為、このファイルは削除されました。

と出る。これが削除理由なのだろうか。アップロードした本人なら、法的要請やら不適切やらの理由を持ち出さなくても削除できると思うが、一体どうなっているのだろうか。
 ということで、ちょっと試してみた。

 まず、http://firestorage.jp/を表示し、無料会員登録する、をクリック。メールアドレスを入力。すぐに、入力したメールアドレスにパスワードが送られてくるのでログインする。手元のパソコンに「アップロードのテスト」というファイル名でテキストファイルを作り、その中に「アップロードと削除のテスト。」の1行を書き込む。このファイルをログインした状態でアップロード。
 ファイルの説明や送り先を入力する画面を見ると、
http://firestorage.jp/download/165fe3cd0a9698a61e243b4d1443a99805304776
http://firestorage.com/download/165fe3cd0a9698a61e243b4d1443a99805304776
の2つがダウンロードのためのURLとして生成されていた。
 アクセスして「アップロードのテスト」ファイルがダウンロードされることを確認。さらにログアウトして同様の操作でもダウンロードできることを確認。つまり誰でも見ることができる場所にファイルを置いた状態であることは、アップロードした直後から容易にわかるし簡単に確認できる。ファイルの中身に保護スベきプライバシーが含まれているのであれば、この時点でファイルを削除するべきだろう。よって、このサービスを使った場合、公開の意図が無かったという言い訳はまず通らないのではないか。
 次に、再度ログインする。
 左側のメニューからファイル一覧をクリック、ファイル名の右端のチェックボックスにチェックを入れ、リストの下の「機能選択」をクリックして「削除する」を選ぶ。確認画面を表示後「実行」をクリック。その後、もう一度文書のダウンロードURLを見に行く。メッセージは

(0004)該当のファイルは削除されました。

となった。

 このことから、firestorageでは、アップロードした人が自分でファイルを削除すれば、削除後のメッセージは「(0004)該当のファイルは削除されました。」となることがわかった。

 つまり井本氏は、自分でアップロードしたファイルについて、メニューから自分で削除するのではなく、何らかの法的クレームによって運営側に削除させたということになる。自分でできる削除をせずに大学に対して私のツィートを消すように求めた行動と併せて考えると、井本氏は、自分でできることをせずに他人に対して法的クレームをつけて削除させることを好む人物である、と受け取らざるを得ない。
(私はfirestorageに削除を求めていないし、第三者がプライバシー云々を理由にして削除を求めたとしても本人確認のところで却下されるだろうから、削除を求めたのは井本氏以外にほぼあり得ない。)

井本氏が関連ファイルを公開した件

 少し前から、井本剛司氏より、古いブログの記事についたコメントを削除するように求められています。しかし、削除理由があるかどうかの判断に迷っていて、どんな削除要求が誰からあったのかということをここに書いたところ、井本氏は大学にクレームを出し始めました。
 そういうことはたまにあるのですが、クレームを出すにあたって、井本氏は、私とのメールのやりとり全文や、私とのメールのやりとりをまとめて誰でも読めるファイルストレージにパスワードもかけずにアップロードしました。
 そのことについて、私は2013/08/11 21:44:52に、

http://firestorage.jp/download/ae5a37e7e5f085ab262e74076fe5d45af6f607ce 上げたのは私じゃありません。私とのやりとりが誰でもダウンロードできる状態で公開されています。

とつぶやきました。私に、プライバシーを理由に削除を求めた人物がこんなことをしたので、かなりびっくりしました。
 そうしたら、井本氏はまた大学にクレームを送り、このツィートを削除するようにと言ってきました。
 大学には、教員のツィッターを削除させる職務命令を出す権限はありません。学部長からは個人の権限において適切に対処せよ、という連絡が来ました。

 ファイルは未だに誰でも読める状態で公開されています。何のパスワードもありません。その状態にしたのは井本氏です。私がつぶやこうがつぶやくまいが、誰でも気付けば読める状態です。大学にクレームをつけるにしても、資料をメールに添付するとか、印刷して別便で送るとか、他にいろいろ方法があるにも関わらず、「パスワードもかけずに誰でもアクセスできる場所に出しておく」という方法を選んだのは井本氏です。自分で大公開状態にしておいて、URLをつぶやいたツィートを消せ、と大学にクレームをつけるというのはお門違いです。アップロードしたファイルを井本氏が自分で削除すれば済む話ですし、それが筋でしょう。しかし井本氏は大学にクレームをつけてきました。いくら何でもこれは何か違うんじゃないのかしら。

 誰でもダウンロードできるパスワードも無い場所にファイルを置く、というのは、誰かに読まれても問題ないファイルを取り扱う時に使う方法です。誰かに読まれては困るのであれば、そんなことをしてはいけません。学生にだってそう教えます。
 この意味で、井本氏とのやりとりは要注意です。ウィルス感染等による流出以外で第三者に見られないことを予期してメールで送ったりしても、井本氏が他の誰かに伝える時に誰でも見える状態にして伝えてしまう可能性がある、ということですから。

 この件に関しては、学部長には、井本氏のクレームが理不尽なのでツィートは消さずに争う、と回答しました。至急の照会としてメールが来たのでそのように返信しました。

 井本氏もここを読んでいるでしょうから、ついでに書いておきます。
 8月11日のエントリーにも書いたように、学内で開設されているウェブコンテンツの内容について、大学の部局等が直接管理していないものについては、大学が(紛争回避のために安全策をとって)部局等が管理するページからのリンクを削除することはできますが、それ以上のことはできません。普通に問い合わせた時の総務部広報ユニットの回答です。
 ウェブの内容にクレームがついて「削除する義務が無いことを確認する」という訴えを先に起こした時に「削除しろという命令を出すな」という理由で大学も被告にしたことがありました。このときは、相手が既に私の母校の大学だけを遠方で訴えていて大学の応訴の負担が大変でしたので、おなじ事を勤務先にされないように地元の裁判所にまずは係属させて勤務先の負担を減らすというのが狙いでした。このときの大学の顧問弁護士の裁判所での主張は「(私が書いて出している部分について)大学は関係ないし知らない」というものでした。これもまた、総務部広報ユニットの回答と矛盾しないものです。

 さて、私はこの10年以上にわたって、ウェブなどで書いた内容は個人が直接責任を負うべきで所属組織とは切り離すべき、と主張してきました。大学に限らず民間の企業でもそうあるべきだと考えています。すぐには無理でも、大学が先例となってその方向に進むことができればいいので、とりあえずは実績を積み重ねるしかありません。そうでなければ、いつまで経っても、実名で情報発信する、ということが根付きません。個人の情報発信につき所属組織が何らかの形で圧力をかけることがあれば、個人と組織の力関係からいって、萎縮効果が大変大きく、到底実名での自由な発言など行えないからです。この目的のために、私はそれなりにコストも払ってきました。

 今回、またもや井本氏が「組織に文句を言って対応させる」方法を選びました。私としては、これはおかしい、と言い続けなければなりません。

 大学にクレームをつけることで何かさせようという相手に対しては、何をされたかという情報を徹底的に公開して批判を加えます。これは、これまでに同様のことを私に対してしてきた人全てに対して行ってきたことです。組織にクレームを出すことは決してこっそり何か対応をしてもらえるということではないということを広めない限り、組織ではなく本人に責任を負わせるということのインセンティブが出てきません。

何かいろいろ出てきている体罰問題

 いろいろ考えたんだけど、違和感の正体は、近代社会の規範を守るという姿勢が生徒からまったく出てこないということかなあ、と。まあ、生徒はまだ未熟だから仕方ないとしても、それならば、大人が規範を教えて、学校ムラ社会の論理を表に出さないようにするということはできそうなものなのに、それもないということ。酷い体罰をする教師が居たということも橋下さんのやってることの是非も別にして、この学校が公教育としての体をなしてなさそうだということが実は一番の問題ではないか。

 体罰という名の事実上の暴力で押さえつけようとする大人は居ても、今規範をはずれた発言をネットでしたらどうなるかきちんと説教できる大人が居ないらしいことが不幸だよなあ。

FNNニュース

大阪・体罰自殺問題 体罰記録のバレー部OBが当時の状況語る

大阪市立桜宮高校の男子生徒が、部活動の顧問から体罰を受けた翌日に自殺した問題。高校のOBが、部活動での執拗(しつよう)な体罰の詳細を記録していたことがわかった。同じ高校で、かつて壮絶な体罰について訴えた元生徒が、当時の体験と学校側への不信感を語った。
桜宮高校で「体罰」を受けていた元生徒は「陰湿なやり方だったと思っています。人目のつかないところ、(顧問に)『倉庫に入っとけ』と言われて。倉庫でびくびくしながら待っていて、ドアが開いて、先生が入ってきて、(周囲から)見えないところで何発もビンタされる。多いときは、40発とかありました」と話した。
繰り返されたビンタの数は克明に記録され、時には、「けり8発」や「10発以上のゲンコツ」までもが、一度に浴びせられていたという。
その理由については、「審判をやっていて笛の音が小さいという理由」、「うっとうしそうな顔すんなと言われ、しているつもりはないのに」などと記録されていた。
そうした体罰について訴えたのは、バスケットボール部のキャプテンが体罰を受けた翌日に自殺をした桜宮高校で、かつて男子バレーボール部に所属していたOB。
桜宮高校全体に漂っていたという、体罰容認の空気。
その独占告白によって、体罰が繰り返された背景が見えてきた。
元生徒は「周りは体罰をやっているのを知っている人ばかりなので、体育科の先生方は…。その中では、当たり前のようにやる状態。(生徒が)唇から血を流していても、それは知らんぷりです」と話した。
大阪市の橋下市長は12日、自殺した男子バスケットボール部キャプテンの家を訪問した。
再発防止を誓う中で、「知事になってからも、市長になってからも、ずっと考えていたところではあるんですけど、手を上げることもあるんだろうなと。特に、体育会系のクラブの指導においては。僕自身も…、認識が甘かったのかなと」と述べた。
現場全体に求められる意識改革。
桜宮高校では、ほかの部活動でも体罰がなかったか確認するため、当面の間、全ての部活動を自粛することを決めた。
同じ桜宮高校のバレーボール部では2011年秋、6人の部員に対する、顧問による体罰が発覚した。
30代のその顧問が、停職3カ月の処分を受けた。
さらに、同じ顧問は、復帰後も再び、部員に体罰を加えていたことも判明した。
「スーパーニュース」では、かつてそのバレーボール部に所属し、市の教育委員会に体罰被害を訴えた元部員の1人に、話を聞くことができた。
元生徒は「僕は、桜宮高校に入る時は、指導の一環として、気持ちが伝わってくるのであれば、(体罰)1~2発は別にいいやという気持ちではあったし、部活の成績を残していくぞという意思もあるので、多少のことは耐えないといけないなとは思っていたんですけど、これは本当に意味のある体罰なのかと。これはもう、絶対指導じゃないと思っていたわけですから」と語った。
当時、彼ら部員は、ある数字をノートに書きとめていた。
「35発ビンタ」、「8発けり」、「2メートルほど飛ばされる」、「ビンタが強すぎて唇から出血」など。
部員らが記録していたのは、受けた体罰の詳細だった。
そこには、2010年1月から2011年3月分までが、びっしりと書き残されていた。
さらに、当時の体罰には、あるキーワードがあった。
元生徒は「『倉庫イン』という言葉が、僕たちの中ではあったんですけど、(顧問に)『倉庫に入っとけ』と言われて、倉庫でびくびくしながら待っていて、ドアが開いて、先生が入ってきて、(周囲から)見えないところで何発もビンタされる。(頬が)赤く腫れて、唇が切れて、血が出るときもありますし」と語った。
バレーボール部での体罰は、倉庫以外にも、体育館、更衣室、そして階段でも行われたという。
そうして繰り出された体罰の理由は、さまざまだった。
元生徒は「(チームメートが)試合で審判の役をやることになって、笛を吹くんですけど、笛の音が小さかった、それだけで、『倉庫入っとおけ』と言われて、ビンタされる。明らかに理不尽なことがありましたし」と語った。
「ミスするごとに、『倉庫ね』と言われた」、「その日の機嫌が悪いと、理由をこじつけてビンタする」。
次第に増えていった体罰の記録。
当初は、自分たちの気持ちが少しでも楽になればと書きとめていたということで、告発をしようとは思っていなかったという。
しかし、学校全体にはびこる体罰容認の空気に、部員たちの気持ちが変化していったという。
元生徒は「その陰湿さにも、僕たちは不信感を募らせていって。横には、体育科のほかの先生がいて、血を流していても、それは知らんぷりです。それが当たり前というのが、学校の中に染みついている」と語った。
そして、2011年3月、バレー部の部員たちが、当時の校長や教頭に改善を求め、翌4月には保護者も加わり、高校側に申し入れを行ったが、明確な回答が得られなかったという。
そこで部員側は、この体罰の記録を市の教育委員会に提出し、ようやく体罰が明るみに出た。
その後、問題のバレー部の顧問には、停職3カ月の処分が下された。
しかし、元生徒は「(停職3カ月を明けて、学校へ来てから謝罪は?)ないです。正直、また何か起きるだろうなという気持ちで卒業しました」と語った。
そして、当時の部員たちが部を引退したあと、顧問は再びバレー部に復帰し、2012年11月に、再び体罰が発覚した。
しかし、それについて学校側は、教育委員会に報告しなかったという。
その理由について、桜宮高校の校長は、10日の会見で「(バレー部顧問)本人も、非常に若い教員でございますので、将来的なことも少し頭をよぎりまして、市教委に(報告を)上げなかった」と説明した。
そうした学校側の対応に、元生徒は「教頭先生、前校長先生と話す機会があったんですけど、その時も、『これから絶対そういうことがないように、指導していきます』と、はっきり言われていますし、ようそんなことが簡単に言えたなと」と語った。
生徒の自殺という最悪の結果を迎える前に、断ち切ることができたはずの体罰の連鎖。
教育現場の答えが問われている。
(01/14 18:03)

 体罰はもちろんいけないのだが、その後の対応の報道を見ると、やっぱり何かおかしいと思う。で、実はその方がもっと問題ではないかと。

 時事ドットコム

「結論覆す」、決意の反論=高校生8人、入試中止で会見-大阪市

 大阪市教育委員会が橋下徹市長の要求通り、市立桜宮高校の体育系2科の入試中止を決定した21日夜、同校3年の男子生徒2人と女子生徒6人が記者会見に臨んだ。「私たちは納得いかない」「学校を守りたい」。8人は「まだ結論を覆せるかも」と、橋下市長と市教委に対し、決意の反論を展開した。
 市役所5階の記者クラブで午後7時半から1時間余にわたった会見。8人はいずれも運動部の元キャプテン。制服のブレザー姿で横一列に並んだ。
 「体育科に魅力を感じて受験したいと思う生徒がほとんど。普通科に回されるのは、私たちは納得がいかない」。女子生徒が口火を切った。橋下市長が同日朝、全校生徒を前に説明したが、「具体的な理由がなく、私たちの声も十分に聞いてくれなかった。思いは1時間で話せるわけがない。『生徒、受験生のことを考えて』と何度も繰り返したが、在校生と受験生のことを考えたらもっと違う結果があったんじゃないか」と訴えた。
 橋下市長が体罰の背景に「生徒たちも容認していた」「勝利至上主義」などと発言していたのに対し、女子生徒は「容認していないし、勝つことだけが目標ではなく、礼儀など人として一番大切なことを教えてもらっている」と反論。自殺問題について「心の傷は深く、重く受け止めている。傷を癒せるのは先生」として教諭の総入れ替えにも反対し、「多くの生徒が学校を守りたいと思っている」と強調した。
 男子生徒は「今回の結果が覆せるんじゃないかと、強い思いを持ってきた」と会見の動機を語った。別の女子生徒も「今まで続いている伝統は今でも正しいと思っている」と力説した。(2013/01/21-22:36)

 体罰という暴力を容認したことについての反省も、自分達は体罰を今後一切認めないし起きれば潰すという決意も無し。挙げ句に伝統が正しいと居直り。最初にすべきことはその伝統とやらの総括でしょうに。
 「傷を癒せるのは先生」って、仲間が死んでるのに癒やしは教師任せ?というかそれって癒やしの対象になることなの?
 「今まで続いている伝統は今でも正しいと思っている」って、このタイミングでこの文脈で言っちゃったら「暴力的指導やリンチをするのは正しいことだから今後も続けるし、もし自分が指導者になったら生徒に同じようにやります」宣言だよなあどう見ても。本当にこんなこと言ったのかしら。報道も最近不正確なことが多いから……。
 自殺した生徒への言及なしに「礼儀など人として一番大切なことを教えてもらっている」と言ったのだとしたら、この学校の教育は根本的に間違っているのでは?というか、暴力放置して何が礼儀なんだか。
 結局、生徒が、自分達の現状維持したいというエゴしか見えない内容になっている。学校ムラの論理全開、社会規範は無視します、という方向での発言になっている。
 また、こんなことを言いだす人が運動部のキャプテンをしていたのでは、体罰の被害者はさぞ被害を言いだしにくかっただろうとも思う。こういう主張をすること自体が体罰隠蔽の方向に働くという自覚が、事ここに至っても生徒の側に無いのはどういうことなのか。

 生徒がこれなのはまだ未熟なので仕方がない面もある。問題は、こういう規範の優先順位を間違えた発言を記者に向かってすることについて、大人が教育しなければいけないはずなのにそれが機能してないということ。これでは公教育としてダメだろう。

こちらはFNN

大阪・体罰自殺問題 安倍首相「明らかに一線を越えていた」

大阪市の橋下市長は21日午後、教育委員会に対し、あらためて大阪市立桜宮高校の体育科などの入試の中止を訴えた。
桜宮高校の入学試験を行うか、それとも中止とするか。その結論が21日に出される。
桜宮高校バスケットボール部のキャプテンが、体罰を受けた翌日に自殺した問題で、橋下市長は、体育科など2学科の入試を中止するよう、教育委員会に要請していた。
橋下市長は17日、「越えてはならない一線を越えてしまったという認識のもとに、これまでの流れを断ち切る。そのためには最低限、普通科入試をやるにしても、校長はじめ、教員は、全員入れ替えてもらわなきゃ困ると。今いる体育の教師が、もし2013年度いるということであれば、体育教師分の人件費は執行しないと」と述べた。
教育委員会側は、橋下市長の発言に対し、「在校生や受験生を混乱させかねない」として、これまで結論を保留にしていたが、21日、期限を迎えた。
21日午前、橋下市長は事件後初めて、桜宮高校を訪れ、体育科の入試中止を強く求めるような内容を、生徒らに説明したという。
非公開で行われた説明会で、橋下市長は在校生に対し、「クラブで勝つより重要なことがある。気持ちはわかるが、入試を継続すれば、大阪の恥」などと話したという。
訪問後、橋下市長は「(生徒からの意見は?)在校生や、その保護者の声をもっと聞いてほしい。在校生や、受験生の立場にもっと立ってほしい。在校生や受験生は傷ついていますという強い訴えを受けました。僕の発言で、一方的に傷つけたという点があるのであれば、そこは改めるべきところは、改めるけど、しかし、受験生や在校生の声だけで、物事を決めていくわけにはいきませんよと。大人として、政治家としての役割がある以上、先生が間違っている、学校が間違っているというところを、正していくのが、僕の役割でもあるということを伝えました」と述べた。
また、インドネシアを訪問していた安倍首相は、安藤優子キャスターが独占インタビューした際にも、体罰の問題に触れていた。
安倍首相は18日、「体罰によって、それを苦にして自殺したわけですから、明らかに一線を越えていたのは事実ですね。この事件については、ちゃんと真相究明をしていく必要がありますね。どこに責任があったのかというのを、はっきりしなければいけません。政府に本部を近々つくります。教育再生実行会議においてですね、議論をしてまいりたいと思います」と述べた。
一方、波紋が広がる橋下市長の方針に対しては、下村文科相が18日、「よく言えば発信力があるといいますかね。厳しく言えば、1人で全部会見で表明している。あのようなことはですね、関係者の方々に、いろんな騒動を起こすきっかけになっているのではないかというふうに思います」と述べた。
しかし、橋下市長は強硬姿勢を崩していない。
橋下市長は17日、「(高校受験も2度目はないが?)生きていたらチャンスはあります、いくらでも。そんなの命があれば。1度や2度で人生が全部つぶれるようなものではないんです。そういうことを教えるのも教育ですよ。これが駄目だというんだったら、選挙で落としてもらうしかないです」と述べた。
そんな中、21日午後、大阪市教育委員会と橋下市長との意見交換会が行われた。
ここでも橋下市長は、体育科など2学科の入試の中止、そして全教員の入れ替えを行うよう強く訴えた。
橋下市長は「教育委員会が禁止だ、禁止だって言っていることが、全く、桜宮高校のクラブ活動の現場においては、それは無視されている状況です。これはなぜなんでしょうか。今の中学校の現場では、とにかく入試をやれ。生徒が希望しているんだから、まず入れろ。これは僕は進路指導としては、絶対に間違っていると思います。今ここでやらなければいけないことは何なのか。やっぱり一度ここは、一呼吸おいて、この桜宮高校体育科のあり方を、根本的なところから考え直していく」と述べた。
橋下市長は、「教育委員会に結論を委ねる」と言い残し、退席した。
そして午後4時15分、市教育委員会の臨時会議が始まった。
同じころ、桜宮高校在校生の保護者らが大阪市役所前に集まっていた。
桜宮高校在校生の保護者は「今してほしいことは、子どもたちの人権(を守ること)です。今700人以上の子どもたちが、どんな思いで暮らしているか。それを考えたときに、橋下市長をどうしても許せません」と訴えた。
(01/21 18:32 関西テレビ)

 この親にしてこの生徒、ってことかしら。親の方も人権の意味をはき違えている。ここで学校ムラ社会の論理を振りかざして一体どうするんだと。

体罰事件に関する覚え書き

 我々の社会では、原則として、暴力は法によってコントロールするものであり、法によらない暴力で他人を支配してはいけないことになっている。この価値観は社会の相当基本的な部分を作っているもので、これをやぶると刑法に抵触する。
 価値観といってもいろいろあるし、可能な限り多様な価値観をお互い尊重しあうことが望ましいが、社会そのものを破壊してしまうような価値観を安易に尊重することはできない。もちろん今の社会のあり方は盤石のものではないだろうし、社会を支える価値観が変わっていくこともあるだろうけれど、それは時間をかけて合意の上で変わっていくものでなくてはならず、勝手にローカルルールで先に変えていいものではない。とにかく、今のところ、暴力で他人を支配してはいけない、という価値観は、多用な価値観の一つに過ぎないとして捨て去る余地などない。
 公教育が社会に出る人を育てるものである以上、社会の基本的な価値観を教えるものでなければならない。公教育の場で体罰を肯定するということは、暴力で他人を支配しても良いという価値観を植え付けた人材を社会に出すということに他ならない。これは、公教育ではやってはいけないことである。
 なぜなら、暴力で他人を支配しても良いという価値観をもった人間が社会に増えると、他人に被害を及ぼすからである。そういう人間が増えれば社会の秩序は崩壊する。そういう人間が教師になれば、また下の世代に体罰を行い、暴力で他人を支配して良いと考える人間を再生産することになる。
 個別の事例を見れば、体罰が自分にとってプラスであったと感謝している人も居るかもしれない。が、その一方で、体罰で性格が歪んだとか怪我をしたとかやりたかったこともやめてしまたっという被害を受けた人もいる。このあたりは、健康法の体験談が人によってまちまちであてにならないというのと同じで、個人にとっての経験がたまたま良いものであったとしても、体罰が良いものであることを全く意味しない。体罰をされたことに感謝している人間が居たとしても、そのこととは関係なく、今の我々の社会は暴力で他人を支配することは許さないという価値観で動いていて、体罰(という名がつこうがつくまいがいかなる種類の暴力も)は教育の場での禁止事項であり、ルール違反なのだ。
 自殺した生徒さんは気の毒だし、やらかした教師は個別に責任をとらなければならない。これとは別に、社会の側としては、桜宮高校に対し、暴力で他人を支配することを肯定する価値観を持った人間を養成し続けることを止めさせなければならない。
 この学校の教員を入れ替えて、今後は体罰を厳禁します、とやれば、これから入学してくる生徒が暴力を肯定するという結果にはならないかもしれない。
 しかし、今居る生徒については、多分それだけじゃ済まない。教員を入れ替えて体罰をしないバスケ部顧問がやってきたとして、試合に出て成績不振に終わったら(これだけ騒動になっているのだから生徒だって動揺しているだろうからこの結果はありうる話)、体罰があったときの方が良かったので体罰はやはり必要である、という考え方を強化して卒業していくことになりかねない。後の方を食い止めるために、これまでの活動との連続性を一旦完全に断ち切るというのは、一つの方法である。だから、部活動の停止とか部の解散が行われたとしても、それは連帯責任でも何でも無い。生徒個人の利害を越えたところで、社会にとって好ましくない価値観を身につけているのを矯正するために必要だというだけの話である。
 報道やネットに流れる意見を見ていると錯綜しているのだけど、この学校の処理をめぐっての対立軸は、社会の秩序維持に反している場合であっても生徒の利益を無制限に認めるのか、それとも、生徒の利益を一部損なうことになっても社会の秩序維持を優先するのかというものではないか。

 もう一つ、学校は閉鎖社会なので簡単にローカルルールに流れてしまうものだ、ということをもう少し認識した方が良さそうである。ちょっと前に、高校社会科の世界史未履修問題があった。学校という中だけで何かの利益を最大にしようとして社会から見てルール違反をやらかす、という構造が、今回の体罰問題と同じに見える。昔なら、学校と社会を切り離す方向で運営していたからさほど問題にならなかったのかもしれない。しかし、今は、学校でも社会と同じ権利主張を認める方向で社会との接続が行われているので、社会の側に対してルール違反をすれば、ローカルには「正しく」ても問題になるし、ペナルティもある。

産経新聞の記事、ヤフー経由

体罰顧問は土下座した…涙して擁護するOBもいる桜宮バスケ部顧問の「素顔」
産経新聞 1月19日(土)15時42分配信

 大阪市立桜宮高校(大阪市都島区)で、男子バスケットボール部主将だった男子生徒(17)が顧問(47)から体罰を受けた翌日に自殺した問題は、橋下徹市長が「体罰ではなく暴力」と怒りをあらわにし、同校の教員総入れ替え人事を市教委に迫る事態に発展している。だが、「体罰は愛情の裏返し」「マスコミは真実ではないことを書く」と涙を流して顧問を擁護するOBもいる。長年、黙認されてきた顧問による体罰は、教え子たちにとって単なる「暴力」だったのか、それとも「愛情ある指導」だったのか-。

 ■「暴力教師」納得できない

 「生徒が亡くなったので全面的に擁護はできない。でも、体罰の裏側には愛情があった。先生が暴力教師のように報道されていることに納得がいかない」

 約10年前に顧問から指導を受けていた同校OBの男性は現在の職場で取材に応じ、無念さをにじませた。

 顧問は体育系の大学を卒業後、平成6年4月に保健体育科教諭として採用され、同校のバスケ部顧問に就任した。平成15年以降、全国高校総体(インターハイ)に4度、同部を導き、新人大会中央大会(大阪府大会)でも20、21、23年度に優勝している。

 こうした実績から優秀な指導者として全国的にも知られ、16歳以下の男子日本代表チームのアシスタントコーチを務めたほか、大阪高校体育連盟バスケットボール専門部の技術委員長としても活動していた。

 同校を“常勝校”へと育て上げる中で、顧問は生徒にたびたび手をあげていたが、長年、部内や学校で問題になることはなかった。保護者の1人は「下級生は決してたたかず、上級生をたたいていた。気合をいれるためだと理解している」と話す。

 OBの1人も「先生にたたかれたときは、練習に身が入っていないなど自分自身に問題があった。先生からはフォローもあり、うまくいったときには『おめでとう』『ようやった』と声をかけてくれた」と振り返る。

 現役部員も顧問への尊敬の念を言葉にする。

 「先生はバスケの指導がズバ抜けていたが、高校生としてどうあるべきかを教えてくれた。それは人としての気遣い。道を聞かれたら教えるだけじゃなく、一緒についていってあげるとかを教えてくれるような人だった」

 ■「しかられ役」作り引き締め

 「試合前には選手のメンタル面にも気を配りたい。そこで重要になるのが、選手たちにかける言葉だと考えている」

 顧問は平成18年、バスケの専門誌に自身の指導法についてこう述べている。顧問は「勝利へ心ひとつに」というキーワードを挙げ、仲間のミスを全員でフォローすることを意識した練習に取り組み、チームの結束力を高めていることを明かしている。

 だが、専門誌では触れられていない指導法があった。OBによると、顧問は特定の生徒を「しかられ役」としてより一層厳しく接する手法で、チーム全体を引き締めていたという。

 自殺した2年の男子生徒は昨年9月、立候補する形で主将に就任。学校関係者によると、顧問は生徒に対し「主将はいやがることも率先してやるべきだ」など、主将としての理想像を生徒に対し繰り返し伝え、「リーダー」に関連する参考書なども買い与えていたという。

 体罰も生徒に集中していたとみられており、生徒が自殺数日前に顧問宛てに記した手紙はこのような趣旨の記載があった。

 「ほかの人が同じようなこと(ミス)をしているのに自分だけがしかられる」「たたかれ、つらい」

 12月24日夜に行われた生徒の通夜。唇が切れた生徒の遺体を前に、母親は顧問に「これは指導か、体罰か」と問いただした。顧問は消え入るような声で「体罰です」と数回繰り返した。

 顧問は立っていられない状態で、校長らが抱きかかえて退出しようとしたが、顧問はそれを振り払って土下座した。校長らも一緒に土下座した。

 ■「体罰が人格ゆがめた」

 市教委が生徒の自殺を公表した今月8日以降、メディアは市教委や学校関係者への取材に基づき、顧問の体罰を連日報道。市教委は同校バスケ部や、別の体罰が発覚したバレーボール部の無期限活動停止を決めた。

 「マスコミは先生やバスケ部の真実を知らないまま報道していて許せない」。こうした事態にOBの1人は大泣きしながら訴える。OBの中には、顧問に対する処分軽減を求める嘆願書提出を検討する動きも出ている。

 顧問に対して批判とともに広がる擁護の声。だが、教育評論家の尾木直樹氏は「体罰は法律違反。教育の場だけ認められるのはありえず、議論の余地がない」とした上で、「体罰をありがたがっている卒業生もいるようだが、それは、私は、人格をゆがめて卒業してしまっているのだと思う」と厳しい見方を示す。

 今回の自殺を受け、「部活動からの体罰一掃」を宣言している橋下市長もこう切り捨てた。

 「教員、生徒や保護者の意識の積み重ねでできた伝統が体罰を黙認して、生徒が命を落とした」

 この記事を見る限り、暴力で他人をコントロールしていい、という価値観が蔓延しているとしか思えない。

産経新聞の記事、ヤフー経由

「先生かばえない…」心の葛藤に苦しむバスケ部員 桜宮高2自殺
産経新聞 1月19日(土)20時14分配信
 大阪市立桜宮高校(都島区)のバスケットボール部主将だった2年の男子生徒=当時(17)=が男性顧問(47)から体罰を受けた翌日に自殺した問題で、慕ってきた顧問を声高に擁護できない葛藤にチームメートが苦しんでいる。「自分を育ててくれた恩師だが、亡くなった仲間のことを思うと大っぴらにはかばえない…」。体罰問題の影響で同部は無期限活動停止にもなり、教え子らの心は揺れ続けている。

 産経新聞の取材に応じた男子部員は、高校バスケ界で卓越した技術指導として知られていた顧問の教えを請うため同部の門をたたいた。当時から顧問は指導中に手を上げることで知られており、実際、男子部員も合宿中の練習でミスを繰り返し、顧問から平手打ちをされたことがあるという。

 それでも、男子部員は「先生が体罰をするときは練習に身が入っていないときなど自分でも自覚している場合がほとんどだったから」と意に介さない。合宿中に叱られた後も夕食時に顧問から「ちゃんとご飯を食べているか」などと声をかけられ、気持ちを持ち直したこともあった。

 遠距離通学で弁当を持たせてもらっていない部員には、顧問が妻に弁当を作らせたり、厳しい合宿に耐えられずに抜け出した部員を未明まで探し、発見後は一緒にご飯を食べながら部員の話に耳を傾けるなど人情派の一面もあったという。

 「技術だけではなく、人間的に成長させてくれた」。男子部員は今でも、顧問を慕う気持ちに変わりはない。だが、仲間が自殺したことを思うと複雑な思いにかられる。「先生の指導で仲間を追い詰めた部分があるのは事実」と言い、こう続けた。「今は先生をかばうこともできない」

 顧問は現在、自宅謹慎となり、同部も無期限活動停止となっている。部員や保護者のほとんどは早期の活動再開を求めているが、橋下徹大阪市長は「早くバスケがしたいとか、顧問の指導を受けたいなどという言葉が出てくるのは異常な世界」と厳しく批判する。

 部員の保護者の1人は「部員が命を絶った以上、全面的に先生を擁護することはできない」としながらも、「批判はもっともだが、責めを受けるべきは現役の部員なのだろうか…」と胸の内を吐露した。

 問題は、「先生が体罰をするときは練習に身が入っていないときなど自分でも自覚している場合がほとんどだったから」と意に介してないという感覚そのもの。暴力肯定の再生産に入りつつある。改めなくちゃいけないのは、その考え方(受け止め方)なんだよねぇ。そこに思い至らないとしたら、カルト化しているとみなすしかない。
 カルト化、というのは、ある程度閉鎖的な集団において反社会的な価値観を持つことが正しいとされる状態、という意味で書いている。暴力を受けたことを肯定するといったものも含まれる。
 学校の内部では一部の部活動関係者以外は体罰を与えることについては非難囂々だ、といったことが報道からは出てこないので、カルト化の範囲は部活動にとどまらないのではないか、もっと広く学校全体に至っているのではないかと思えてくる。

朝日新聞デジタル

体罰は自立妨げ成長の芽摘む」桑田真澄さん経験踏まえ

 【岡雄一郎】体罰問題について、元プロ野球投手の桑田真澄さん(44)が朝日新聞の取材に応じ、「体罰は不要」と訴えた。殴られた経験を踏まえ、「子どもの自立を妨げ、成長の芽を摘みかねない」と指摘した。

 私は中学まで毎日のように練習で殴られていました。小学3年で6年のチームに入り、中学では1年でエースだったので、上級生のやっかみもあったと思います。殴られるのが嫌で仕方なかったし、グラウンドに行きたくありませんでした。今でも思い出したくない記憶です。

 早大大学院にいた2009年、論文執筆のため、プロ野球選手と東京六大学の野球部員の計約550人にアンケートをしました。

 体罰について尋ねると、「指導者から受けた」は中学で45%、高校で46%。「先輩から受けた」は中学36%、高校51%でした。「意外に少ないな」と思いました。

 ところが、アンケートでは「体罰は必要」「ときとして必要」との回答が83%にのぼりました。「あの指導のおかげで成功した」との思いからかもしれません。でも、肯定派の人に聞きたいのです。指導者や先輩の暴力で、失明したり大けがをしたりして選手生命を失うかもしれない。それでもいいのか、と。

 私は、体罰は必要ないと考えています。「絶対に仕返しをされない」という上下関係の構図で起きるのが体罰です。監督が采配ミスをして選手に殴られますか? スポーツで最も恥ずべきひきょうな行為です。殴られるのが嫌で、あるいは指導者や先輩が嫌いになり、野球を辞めた仲間を何人も見ました。スポーツ界にとって大きな損失です。

 指導者が怠けている証拠でもあります。暴力で脅して子どもを思い通りに動かそうとするのは、最も安易な方法。昔はそれが正しいと思われていました。でも、例えば、野球で三振した子を殴って叱ると、次の打席はどうすると思いますか? 何とかしてバットにボールを当てようと、スイングが縮こまります。それでは、正しい打撃を覚えられません。「タイミングが合ってないよ。どうすればいいか、次の打席まで他の選手のプレーを見て勉強してごらん」。そんなきっかけを与えてやるのが、本当の指導です。

 今はコミュニケーションを大事にした新たな指導法が研究され、多くの本で紹介もされています。子どもが10人いれば、10通りの指導法があっていい。「この子にはどういう声かけをしたら、伸びるか」。時間はかかるかもしれないけど、そう考えた教え方が技術を伸ばせるんです。

 「練習中に水を飲むとバテる」と信じられていたので、私はPL学園時代、先輩たちに隠れて便器の水を飲み、渇きをしのいだことがあります。手洗い所の蛇口は針金で縛られていましたから。でも今、適度な水分補給は常識です。スポーツ医学も、道具も、戦術も進化し、指導者だけが立ち遅れていると感じます。

 体罰を受けた子は、「何をしたら殴られないで済むだろう」という後ろ向きな思考に陥ります。それでは子どもの自立心が育たず、指示されたことしかやらない。自分でプレーの判断ができず、よい選手にはなれません。そして、日常生活でも、スポーツで養うべき判断力や精神力を生かせないでしょう。

 「極限状態に追い詰めて成長させるために」と体罰を正当化する人がいるかもしれませんが、殴ってうまくなるなら誰もがプロ選手になれます。私は、体罰を受けなかった高校時代に一番成長しました。「愛情の表れなら殴ってもよい」と言う人もいますが、私自身は体罰に愛を感じたことは一度もありません。伝わるかどうか分からない暴力より、指導者が教養を積んで伝えた方が確実です。

 日本のスポーツ指導者は、指導に情熱を傾けすぎた結果、体罰に及ぶ場合が多いように感じます。私も小学生から勝負の世界を経験してきましたし、今も中学生に野球を教えていますから、勝利にこだわる気持ちは分かります。しかし、アマチュアスポーツにおいて、「服従」で師弟が結びつく時代は終わりました。今回の残念な問題が、日本のスポーツ界が変わる契機になってほしいと思います。

     ◇

 大阪府出身。PL学園高校時代に甲子園で計20勝を記録。プロ野球・巨人では通算173勝。米大リーグに移り、2008年に現役を引退した。09年4月から1年間、早稲田大大学院スポーツ科学研究科で学ぶ。現在はスポーツ報知評論家。今月、東京大野球部の特別コーチにも就任。著書に「野球を学問する」(共著)など。

 個別の体罰についての個々人の受け止め方ではなく、「「体罰は必要」「ときとして必要」との回答が83%にのぼりました」が最大の問題。体罰という名の暴力が肯定される環境に居ると、その暴力を肯定するという思想に高い割合で染まるという可能性を示した結果。暴力で他人に言うことをきかせて良いという考え方の人間を養成して社会に出すなどもってのほかなので、スポーツにおいて暴力を伴う指導が行われることの危険性はもっと広く認識されるべき。

 日刊スポーツの記事

「新人戦出ていいですか」桜宮校長が遺族へ

 大阪市立桜宮高バスケットボール部主将の男子生徒(当時17)が、顧問の体罰を受けた後に自殺した問題で、橋下徹大阪市長(43)は18日、生徒が死亡した4日後の先月27日、同校の佐藤芳弘校長が遺族を弔問した際、「新人戦に出てもいいか」と大会出場の是非を聞いていたことを明らかにした。市議会委員会の協議会で答弁した。

 橋下市長は「校長は桜宮高の伝統のプレッシャーに負けてしまい、クラブ活動で勝つことで頭がいっぱいになっている」と主張。結果的にバスケット部は今月の大阪府内の新人大会への出場を辞退した。

 さらに「受験生が混乱する」など自身の体育系学科の入試中止方針への反対意見について、橋下市長は「事なかれ主義の最たるもの」と批判。「世間の無責任な意見に耳を貸す必要はない。教育方針が決まっていない中で生徒を受け入れることは絶対にあってはならない」と強調した。

 入試中止方針を受け、大阪弁護士会所属の弁護士17人が18日、「教育に無理解」と市長を批判し、入試実施を求める声明文を発表した。声明文は「橋下市長は教師と生徒が教育をつくるという根本問題への完全な無知、無理解を露呈している」と批判。橋下市長は「弁護士らしい、視野の狭い意見。問題の本質を理解していない」と反論した。

 橋下市長が入試中止を求めているのは、桜宮高体育科(定員80人)とスポーツ健康科学科(同40人)で、願書の提出日が2月13、14日に迫っている。市教委は入試中止の是非を判断する会議を21日午後4時から開くが、中止となれば両科を目指している受験生は急な志望変更を余儀なくされる。

 [2013年1月19日8時2分 紙面から]

 やっぱりこの校長の判断はヘンだ。学校公認の活動において暴力による指導が行われそれを受け入れ続ける状態になっていたことが問題なので、部員の一人が不祥事を起こしたといった場合とは話が違う。

前橋地裁に電話しました

 ahare_asayakaこと近藤氏の件、前橋地裁に電話しました。
 電話した先は前橋地方裁判所の民事部訟廷係で、代表の027-231-4275にかけて、訴状を受け付けている窓口、と指定して電話を回してもらいました。
私「山形在住、山形大学理学部勤務の天羽と申します。群馬在住の近藤という方とトラブルになり、8月頃から相手が私を訴えると言いだし、しつこく住所を聞き出そうとしています。警察に相談したところ、相手のストーカー化を警戒しろと言われたので、自宅住所を教えるつもりはありません。相手には訴状の送り先として勤務先住所を知らせてそこに送れというメールを出し、勤務先に訴状が来るかもしれないことについては連絡も済んでいます。そちらに私宛の訴状が出されたら、送達先が職場でもそのまま受理していただきたいのですが、可能でしょうか」
訟廷係「訴状の内容は見てチェックしますが、被告側が送達先を勤務先にすることについて了解済みであれば、自宅住所でないとダメとは言いませんよ」
※訴状のチェック、とは、訴状の書式が整っていて必要な内容が書かれているかを確認することと思われる。
私「では、私が、送達先は職場に、と書き送ったメールを相手が添付すれば大丈夫ですよね」
訟廷係「そのまま受け付けます」

 ということなので、訴状は職場に送って下さい。既に大学事務へも理事にも、近藤氏が既に大学を巻き込もうとした以上は私の方も法的措置についてはそのように対応するということを連絡済みです。

 私の職場にまで職場にまで告訴&提訴すると書き送ったのだから、近藤氏がすべきことは告訴のためにせっせと警察に通い、かつ、訴状をさっさと出すことです。ツィッターでつぶやくことでも、電子メールを送ることでもありません。私は既に、法的効力のあること以外には一切回答しないと宣言しているので、法的手続き以外のことを延々続けるのはただの愚かな行為に過ぎません。

 それにしても、なんで被告(候補)がこんなことまで裁判所に電話して確認しないと話が進まないんだか。我ながら、原告(候補)に親切な被告(候補)だと溜息が出てきました。これで訴状が来なかったらどうしてやろうかしらホントに。

※念のため追記
 管轄の裁判所は、民事訴訟法に定められていて、被告住所地が原則ですが、不法行為の場合は原告住所地の裁判所で提訴できます。原告としては、わざわざ地理的に遠い被告住所地に出さなくても、近場で出せるので、ほとんどの場合は原告住所地を管轄する裁判所に提訴してます。ということで、近藤氏も、名誉毀損を理由に提訴するなら当然前橋地裁に訴状を出すだろうということで、山形ではなく前橋に電話することになったわけです。

ahare_asayakaこと(自称)近藤氏の「訴えてやる」の信憑性について

こんなメールが来ました」の経過報告。
 いろいろあるので、ざっと日付とこれまでの状況だけまとめる。
【2012/06/12】
 正体不明のahare_asayakaなる人物に向かってapj(天羽)が、「大学に連絡入れる阿呆がまた居たか」と発言。
 これは、KIN先生とのやりとりについてのコメント。やりとりはtogetterにまとめられた。
【2012/08/01】
 ahare_asayaka氏、天羽の勤務先も含めて発言を問題にすると意思表示のツィート。
【2012/08/02】
 ahare_asayaka氏、実名が近藤毅であると称して山形大学に対し、天羽を告訴&提訴するつもりである旨メール。
※この日付重要。告訴も提訴も相手を知った日から数える。告訴については、名誉毀損や侮辱の場合は六ヶ月なので、近藤氏が私を告訴できるタイムリミットは来年2月2日?
 同日、天羽は近藤氏からのメールを、ヘッダ情報も含めて公開。アメーバブログにも同内容を公開し、近藤氏に通知。
【2012/08/03】
 メール公開につき、近藤氏から「プライバシー侵害」だと主張(IPアドレスとメールアドレスの公開が該当するとのこと)→ヘッダ部分を削除。
【2012/08/06】
 大学に届いたメールに書かれていた住所に、天羽が配達証明付き内容証明を送る。この内容証明については、2012/11/06現在、回答なし。
【2012/08/08】
 配達完了。この数日後に配達記録が戻る。当該氏名の人物が当該住所に居住している証拠を得た。
【2012/08/22】
 KIN先生とのやりとりのtogetterが運営側によって削除される。
 印刷用に保存しておいた、削除の少し前までのpdfファイルをhttp://www.i-foe.org/kin_and_ahare_asayaka/index.html
にて天羽が公開。
 同時にpdfへのリンクを掲載したNAVERまとめを製作。
【2012/09/05】
 NAVERまとめが運営側によって削除される。
【2012/09/06】
 アメーバブログの近藤氏関連の記事が削除される。
 削除されたアメーバブログの内容とほぼ同じものをはてなダイアリーにて公開。
(はてなからは、2012/11/06現在、削除要求があったという連絡は来ていない)
【2012/10/02】
 天羽を告訴&提訴できないのなら近藤氏は大学に対して嘘をついたことを謝罪すべき、旨のことをtogetterコメントで天羽が発言。
 これ以外にも、9月から10月にかけて「提訴&告訴か、大学に謝罪か」の二択のツィートを何回かしている。
【2012/10/07】
 http://www.i-foe.org/kin_and_ahare_asayaka/index.htmlで公開中のpdfファイルについて、非公開にせよと近藤氏からメール。文言特定ののち、8月1日以前のものについては削除を拒否。以後のもの4件については見えなくする措置をとる。同時に、元の発言が今も公開済みであることを追記。
【2012/10/29】
 住所を教えろというメールが近藤氏から届いたので、警察から一般論としてストーカー化を警戒するように言われているので訴状は職場に送るように回答、職場の住所を伝えた。
【2012/11/02】
 私がやったこと(メール公開など)も全て含めて弁護士に相談。
 これ以上相手の質問に回答する必要はないということなので、この日以後の質問メールは保存はするが回答はしないようにしている。

■■現時点での観測結果など

  • 近藤氏は今のところメールとツィッターだけの存在でしかなく、書面は出せない模様。内容証明にも回答がない。
  • 提訴&告訴を予告しておきながら、内容証明(いつでも私の勤務先に送れるはず)による確認や要求は今のところない(警察もこのことを不思議がっていた)。
  • 九州大学の例から、電話をかけることはあるらしい。
  • 近藤氏は、作成者に理由を説明することなく運営側が削除してくれるサービスには気軽に削除要求を出すが、そうでないところにはなかなか出さない。本人確認の上で自分が権利者であることを主張しなければならなくなる状況を避けている?

■■私の役割
 近藤氏は私を提訴も告訴もできる程度に特定済みで、いつでも手続きができる状態である。近藤氏の質問や要求について、私は、8月1日以後の他人の発言を一部見えなくした以外、無回答か拒否を続けている。つまり、近藤氏側からみた場合、告訴や提訴の理由は消滅しておらず、今も継続して存在していることになる。さらに、私は、近藤氏に対して、告訴や提訴をするなと言ったことは一度もなく、常に「提訴しろ」「告訴しろ」「できないなら大学に謝罪」と一貫して主張してきた。
 この状況で私に対する告訴も提訴も行われない状態が続けば、近藤氏が他の人達に対してつぶやいた告訴&提訴は口先だけだろうということが徐々にはっきりしてくる。影響力があるからという理由でわざわざターゲットに選んだ私に対し、私がちゃんと提訴の理由を残してあるのに法的手続きがとれないのだとしたら、他の人に対してとれるはずがないだろう。
 近藤氏が訴状ではなくメールを送れば送るほど、「訴状が出せません」「告訴もできません」と白状しているに等しい。告訴&提訴すると宣言した相手に、そのようにしろと言われたのであれば、他の交渉など一切不要かつ無意味である。にもかかわらず、法的手続きに入らず、何の法的効力もないメールを送ってくるということは、訴訟する気が無い、あるいは、できないからメールで苦情を言ってくるのだ、と受けとめられても仕方がないだろう。
 今回の件については、私に告訴や提訴が行われない状況を見て他の人達が安心できるかもしれないという、謂わばプローブとなるのが私の役割ということらしい。

■■今後の日程など(近藤氏がメールを送るだけでまともな書類を作れなかった場合)

  • 2013/2/2あたりまでに近藤氏が私を告訴できなければ、近藤氏の「告訴してやる」が口先だけで、大学に対して嘘をついたということが確定する。
  • 2015/8/2あたりまでに近藤氏が私を提訴できなければ、近藤氏の「提訴してやる」が口先だけで、大学に対して嘘をついたということが確定する(私のどの行為まで含めるかで数日後に延びるかもしれない)。

■■職場との関連について
 Twitterの投稿の責任は本来個人にありますが、今回、最初に私の職場を巻き込んだのは近藤氏です(ここ重要!)。今更、近藤氏の側から職場に訴状を送るのは迷惑だとか公私混同だとか言い出すのはダブスタもいいところです。私の方は、既に、訴状が来るかも知れないことを職場に連絡済みです。私の方から警察に届け出た分についても、もし捜査ということになれば警察は職場を捜査することになりますので、その対応についても関係各位に連絡済みです。最初のメールで通知した範囲では、すでに職場も巻き込まれ済みですし、こちらもそのつもりで対応してますので、職場への配慮は無用です。