科学っぽいデタラメが理解できなくても、嘘つきから物買わない方がいいよね、ということになりかねない

 サイト全体が見えなくされてたRikaTanだが、現在、無事に復活している。もちろん、『「謎水装置」NMRパイプテクターに翻弄される人々』へのリンクもトップページに復活。本文pdfもRikaTanサイトにある。まあ、プロバイダからのメールを左巻さんが見落としてた(ゴミ箱に入っていたということなので、スパムフィルターが悪さをしたのだろう、多分)というチョンボがあったので、一時的に公開停止になったのは仕方がない面もあったが、きちんと編集部見解を説明することで、完全復活を遂げた。喜ばしい限りである。技術士会にも是非見習っていただきたいところ。

 日本システム企画株式会社は、RikaTanの記事を仮処分で消させたことを宣伝していたが、数日でさくっと完全復活してしまったことを、今後どう説明していくつもりなのか、ぜひ伺いたいところである。

 まあ、最大限善意に解釈するとして、RikaTanのサイトが一時的に消えたことを、仮処分の効果だと思いこんでいたのは本当かもしれないので、削除させたことを宣伝したこと自体を嘘だというつもりはない。

 問題は今後である。完全復活しているということは、仮処分を突っ込んでみたが「RikaTanの記事は意見論評」等の理由で仮処分が通らなかったということなのだろう(最初、仮処分まで至っていなかったのではないかと疑っていたが、RikaTanサイトの方に「プロバイダ宛に投稿記事削除仮処分命令申立があった」とあるので、申し立てたことは本当のようだ)。ということは、今後、NMRパイプテクターを販売する時の宣伝で、RikaTanの記事を法的措置で消させました、などと述べるとそれは明白な嘘ということになる……そう、この後実際に左巻さんを訴えて削除まで持ち込まない限りは。

 でもって、もし、このまま訴状が来なかった場合、本気で訴訟する気も無いのに仮処分をプロバイダに突っ込んだりして、ハッタリの削除要求ばかり出している企業、という評価が、徐々に確定していくことになると思うのだが、どうだろう。

 NMRパイプテクターの原理が科学としていかにおかしいかは、説明してもなかなか分かってもらえない場合がある。エネルギー保存則を破っているし、高校の教科書レベルの物理をねじ曲げているのは明らかなのだけど、画期的な装置だと堂々と開き直られたり、NMRや水和電子といった、正確に理解している人が少ない、科学でも使っている用語を使っているからだ。劇的な効果があったというパンフレットや、導入実績を示されると、よく分からないが有りそうに思えてきたりもするのだろう。また、説明があまりにも科学としてはおかしいため、多少科学の知識のある人の方が、説明を理解しようとしたがさっぱりわからない、ということになったりする。

 しかし、日本システム企画株式会社の社長や幹部クラスの人が、法的措置をとる、訴える、告訴する、と営業をかけた先で吹聴し、そのまま何もしなかったとしたらどうか。人前で軽々しく法的措置をとると言い、しかもそれが口先だけのでまかせだという人を、普通は、信用するわけにはいかないだろう。堂々と客先で嘘を言って平気でいるということを意味するからだ。

 現状でターゲットになっているのは、私、小波さん、謎水氏、左巻さん、あたりかな。やまもといちろう氏も入りそうではある。半年経ってもこのうちの誰一人、訴状も受け取っていなければ、警察や検察から事情も訊かれていないということになれば、今度は、科学以外の部分で、日本システム企画株式会社の社長や幹部が皆嘘つきだということが確定することになる。既に、小波さんを告訴したと言いふらしているのだが、小波さんの方には今になっても何の事情聴取も無い、という実績がある。

 この記事の日付に注意してほしい。日本システム企画株式会社が批判記事を出した相手に仮処分を積極的に行い始めたのは、2019年の6月〜8月にかけてである。もし、売り込みを受けて、ネットに批判があるという話になって、対処を法的にやるという発言が出たら、事件番号とどこの裁判所でやっているかを訊いてみてほしい。今から向こう2ヶ月ぐらいなら、まだ訴状を準備しているという言い訳も成り立つだろうが、半年経っても明確な答が返ってこなかったら、会社の人達は嘘をついていると判断しても良いし、批判に対処するというのもハッタリだと考えて良いだろう。

 今から半年ほど経てば、批判に対して内容でも反論せず、訴訟や告訴でどうにかするというのさえも口先だけの出まかせだという相手と、安心して物買う契約を進めていいんですか?ということが問題になるかもしれない(訴状が来なかった場合は)。そして、この問題であれば、科学っぽい説明が理解できなかったとしても、大抵の人は理解できるのではないだろうか。

 

日本システム企画株式会社はSLAPPを行う企業ではなくむしろ逆(今までずっと)

先週から今週にかけて,いろいろ動きがありました。左巻さんのRikaTanサイトがクレームで見えなくなったのに続いて,公益社団法人日本技術士会千葉県支部が公開していた見解文書が削除されるということが起きた。何が削除されたかわからないと議論もできないので,個人的に保護していた文書を一時的に公開した。

見解の主な内容としては2つあって,NMRパイプテクターを分解してみたら永久磁石しか入っていなかったので,会社の主張とは異なり,いわゆる磁気活水気と違いがない構造であったことと,磁気活水気の構造しかないもので赤錆は防げないだろうということが書かれていた。この見解は,横浜市水道局が試験的に導入し,設置数年後に装置の上流側と下流側で管内部の錆の状態を調べたら差が無かったという結果と矛盾していない(関連文書一覧)。

直前の左巻さんのサイトへのクレームや,ツイッターアカウント@Material300の凍結の件があるために,日本システム企画株式会社がSLAPP訴訟で脅してくる会社だというイメージがネットの方では先行してしまっているのだが,それは違うだろうという話を一応書いておくことにする。というのは,この先,SLAPPを怖がって対応を間違えても良い結果にはならないだろうと思うからである。このことは技術士会の中の人にも認識しておいてもらいたいところである。

私が見た限りでは,日本システム企画株式会社は,SLAPPを連発するような企業とはむしろ対極にあり,直接訴えるということをちっともしてこない会社である。少なくともかれこれ20年近くはそんな状態である。

日本システム企画株式会社の社長が私宛にクレームを送ってきたのは,2001年のことである。そのときから,信用毀損だ業務妨害だと主張していたし,クレームの直後はいろんな理由から文書の固有名詞を外したものの,その後暫くしてまた復活させ,反論も公開したた。それからずっと批判を続けている。と学会本にも寄稿したし,マンションに売り込みがあって住民から相談される度に,宣伝資料のおかしい部分を指摘する文書を作って渡してきた。つい先日も,Material300氏凍結の件について書いたことで,勤務先大学宛にクレームの文書が送られてきた。その文書の中で,ツイッター社に対して仮処分を行ったことが書かれていたので,その話も改めて書いた

これだけ長期間批判をしているのだし,最初のクレームもそれなりに勢いはあったから,訴状の1通でも届いていても良さそうなものなのだけど,待てど暮らせど送ってこない。最近になって,元・中の人とやりとりする機会があったので,なぜ訴えないのか訊いてみた。そうしたら,従業員はさっさと訴えろと社長に言っているようなのだが,なぜか社長が拒否しているということらしい。拒否している理由の説明は従業員にもなされていない様子だった。

twitter社への仮処分は,(リンク先で書いたように)twitter社がいちユーザーのためにわざわざ手間と費用をかけて本訴訟に進むはずがない状況で行われている。RikaTanのコンテンツについては,発信者情報から調べなければならない匿名ウェブと異なり,責任者が誰であるかがはっきりしているので,本来ならプロバイダではなく左巻さんに直接仮処分を突っ込む方が手っ取り早い。しかし,日本システム企画株式会社はそれを避けて,プロバイダの方に対応を求めた結果,プロバイダが過剰反応して逆に騒ぎが拡大した。

RikaTanに批判記事を書いた小波さんの状況は,このツイートの通りである。公明党の議員秘書から社長の熊野氏に対して,小波さんと面談するように何度も勧めたのに,小波さんに連絡は無かった。しかも,議員秘書に向かって,社長は「小波教授とは話し合って解決済み」と言ったそうだ(実際には話し合いの場が持たれたことは一度も無い)。小波さんが直接電話をしても社長は不在ということで,面談は実現しそうにない。その一方で,小波さんを刑事告訴したと触れ回っていたりする。しかし小波さんのところに警察からも検察からも何の照会もないところをみると,告訴が行われたかどうかがそもそも疑わしい。

これらの行動を見ている限り,日本システム企画株式会社は(というか熊野社長は),SLAPPを行うのではなく,むしろその逆で,批判的な人と直接やりとりすることを極力避けまくっているようにしか見えない。よく考えてみたら,私も,直接手紙がもらえたのは2001年の最初にもらった分だけで,その次に来たのは弁護士名義で母校のお茶の水大宛だった。

技術士会がどういう理由で見解を削除したのかはわからない。プロバイダに対する仮処分云々をちらつかせた程度なら無視してもその先何もしてこないだろう。ただ,もし,仮処分を本当に裁判所に出してきてそれが通ったのであれば,そのままにせず,起訴命令の申立てを行い,本訴訟を提起するかまで確認した方が良いと思われる。そこで訴えてこなくて仮処分が外れて再度見解を公開できるようになる可能性は8割以上あるだろうと私は予想している。これまでの会社の対応を見ている限り,理由はわからないが,直接訴訟で争うことを徹底的に避けてきている。見解の内容も問題があるようには見えないので,怖がらずに争ってみる方が結果が良いのではないだろうか。

ロリポップの責任が絶賛発生中です

左巻さんのRikaTan読者サポートサイトが非表示にされて見る事ができなくなっている。後日のために、ぜひ見に行って、サイト全体が見えないことを確認しておいてほしい。

経緯は、NMRパイプテクターの会社が、RikaTanに出た批判的な記事を削除せよという仮処分を突っ込んできて、プロバイダであるロリポップは左巻さんに連絡を入れたのだけど、不運にもメールがゴミ箱に分類されていた(スパムフィルターに引っかかったものと思われる)ため、気づくのが遅れ、期限内に返答できなかったということらしい。

問題のRikaTanの記事は小波さんによるもので、こちらから全文公開中

この件については、左巻さん本人がfacebookに記事を書き、そのことをツイッターでも呟いている。ちょっと長くなるが、左巻さんのfacebookに引用された、ロリポップからの照会内容を引用しておくので必要に応じて参照してほしい。

日本システム企画株式会社が削除を求める仮処分を突っ込んでくるのは、まあ向こうにもそうする権利もあるわけだから改めて議論なり批判なりをするとして、問題はプロバイダであるロリポップの対応の方である。削除要求は、当然のことながら、RikaTanサポートサイトのうち、NMRパイプテクターに批判的なことが書いてある部分のみである。プロバイダからの問い合わせに対する回答が遅れたのは左巻さん側のチョンボでもあるので、削除要求があったページのみが一時的に見えなくされたとしても、それは仕方がないだろう。JICAですら引っかかるような商売の批判なのだから、プロバイダに正確な判断を求めるというのもまあ酷な話ではある。ところが、ロリポップは、独断で、削除要求とは関係のない部分まで巻き添えにして公開停止にしている。つまり、ロリポップが、削除要求に関係のないところを「人質」にして、記事を削除しないと再公開させないという圧力をかけていることになる。日本システム企画株式会社から袖の下でも貰ったか、弱みでも握られてるのかと勘ぐりたくなるような対応である。権利侵害が起きたから削除せよと言われていない部分まで独断で公開停止にしているので、現在進行形で左巻さんのRikaTan関連の業務妨害をしているわけで、目下損害発生中である。この分の賠償責任についてはプロバイダに対する免責は無いだろう。

プロ責法が運用されて随分経つのに、こんな杜撰な削除をやらかすプロバイダが営業しているとは思わなかった。日本システム企画株式会社以上に、ロリポップの方がヘンな問題企業という話になりそうだ。最初は、日本システム企画株式会社が狡猾だったのかと思ったけど、そうではなくて、ロリポップが予想以上に馬鹿だったというオチに見えて来た。

【追記】

JASRACのせいでロリポップのアカウントの停止された件」てのがあるので、昔からロリポップは、権利侵害だと言われていないページまで巻き添えにするプロバイダということらしい。みんなで責任追及しまくらないと改善されなさそう。あるいはとっとと使うのを止めて他に移るか。

町村先生のブログでも取り上げられました。「#パイプテクター からみで #ロリポップ が契約違反?」プロ責法の詳しい議論があります。

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【ロリポップ!】侵害情報の通知兼送信防止措置に関する照会

さて、この度、お客様が管理されていたウェブサイトから発信された情報の流通により権利を侵害されたとする方より、弊社に対する投稿記事削除仮処分命令申立事件(事件番号:令和元年(ヨ)第2513号)が東京地方裁判所にございました。

【掲載されている場所】
債権者は、以下の通り主張しています。
「http://www.rikatan.com/wiki.cgi」
「http://www.rikatan.com/NMR.pdf」

【掲載されている情報】
債権者は、以下の通り主張しています。
「*社会的ニーズが高いと要望がありましたコンテンツを無料で提供しています。
「謎水装置」NMRパイプテクターに翻弄される人々←クリックでpdfファイルがダウンロードできます」
「「謎水装置」NMRパイプテクターに翻弄される人々 小波秀雄」
「Rika Tan【理科の探検】2019年4月号の

【侵害されたとする権利】
債権者は、以下の通り主張しています。
「人格権」

【権利が侵害されたとする理由】
債権者は、以下の通り主張しています。
「(1)本件投稿2の本件記事において、債権者の取扱製品であるパイプテクターには防錆効果がない、科学的根拠がない等とするものである。
(2)また、本件投稿1自体、前述のとおり、「特集 ニセ科学を斬る!ファイナル」と題する本件雑誌(RikaTan【理科の探検】)2019年4月号とその目次を紹介する内容であり、本件投稿2の本件記事のタイトルである「「謎水装置」NMRパイプテクターに翻弄される人々」を記載して本件記事を紹介し(疎甲6の1)、またリンク先から本件記事のPDFファイルをダウンロードできるようにしている(疎甲6の2、7の1、7の2)。
本件投稿1自体も、債券者の取扱製品であるパイプテクターは防錆効果がない、科学的根拠がない等とする記載である(疎甲6の1)」
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 見ていなかったので回答もせずにいたら、次に
【ロリポップ!】お客様のサイトを非表示にいたしました
というメールが来て、非表示にされていました。
 それでゴミ箱から上のメールを見つけ出したのです。

 回答しないでいたのは、ぼくのせいなのかもしれませんが、昨日次の回答をしました。
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ご利用状況 ロリポップ!ユーザーです
ご利用のURL http://rikatan.com
ご用件 その他
お問合せ内容
【ロリポップ!】お客様のサイトを非表示にいたしました 8/28 17:58が来たので、【ロリポップ!】侵害情報の通知兼送信防止措置に関する照会 8/23 18:51 を「ゴミ箱」に分類されて読めなかったので2019/08/29回答します。

2019/08/29やっと【ロリポップ!】侵害情報の通知兼送信防止措置に関する照会 8/23 18:51を見られたので回答します。
裁判所の判断が決定されたらその時点で裁判所の決定に従います。
それまで非表示にしないでください。
****************<回答フォーム>***********************************
[回答内容](いずれかに○)※
( ○ )送信防止措置を講じることに同意しません。
( )送信防止措置を講じることに同意します。
( )送信防止措置を講じることに同意し、問題の情報については、削除しました。
[回答の理由および本件に関する詳細な事情]
・小波秀雄氏は『RikaTan(理科の探検)』誌編集委員であり、物理化学を専門とする科学者です。
 編集委員会でも内容を検討していますが問題があるとの指摘はありません
でした。
 内容に小波氏は自信をもっており、ダウンロードして広く判断の材料にして
貰いたいと希望しました。
 内容はあくまでも科学的な検討です。
 その該当の製品企業は科学的な根拠を元に議論すればよいと思います。
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これへの返事は未だ来ていません(8/30 12時現在)。

DNDと出口氏に関する疑問

EM批判をするとクレームをつけるために直談判に来ると噂の出口氏について。情報の整理と疑問など。

出口氏は産業技術知識基盤構築事業(デジタルニューディール、DND)に関わっていた。

このプロジェクトでは、「産業技術知識プラットホーム」というのを、http://www.rieti.go.jp/dnd1にて運用していた。内容は「アカウント登録制のグループウェア」「ユーザが立ち上げたプロジェクト内に設置されたBBS、スケジューラ、ファイル共有、リンク集」(経済産業研究所の20億円Sourceforgeモドキ、2002年2月24日)。ところが荒らされたらしくプロジェクトが片っ端から削除され404だらけになってしまった。システムには18億円かかっているので値段に比してかなりお粗末だったといえる。

こちらによると、

2002年4月:
独立行政法人経済産業研究所出向、DND運営事務局長就任、大学発ベンチャー支援サイトを開設。毎週水曜日、DNDメルマガを配信(現在に至る)。

2003年6月:
産経新聞社退社(早期退職制度)。独立行政法人経済産業研究所DND事務局長再任。
2003年12月:
(株)デジタルニューディール研究所設立。

2004年4月:
(株)デジタルニューディール研究所開設、代表取締役社長就任、(財)ベンチャーエンタープライズセンターDND事務局長。

これは本人が公開しているプロフィールだから間違いは無いだろう。

ファイル名から見ると、2003年4月24日のものらしい「新産業を創出する「場」としてのデジタルニューディール」を見ると、「環境技術:食、安全、健康」プラットフォーム(電子会議室)の主催者として出口氏の名前がある。ここでのプラットホームとはrite.go.jpで運用されていたものだろう。この報告書の最後の方に 

そして今年度、出口担当マネージャーが推進したDNDは、昨年度までの「場の提供」という性格に、「顔が見えるリーダーシップ」という新たなイノベーションを加えたと評価できる。当初DNDは場の提供に徹し、中立であることを強調した。しかし中立を強調しすぎると、事業の目的やメッセージ性がはっきりせず、参加者を引き寄せる力が弱くなってしまう。
 この利用状況に対応し、出口担当マネージャーは自ら「環境技術・食・健康・安全」と題するプラットフォームを主催して活発な議論をリードした。その他、自ら執筆したコラムを掲載したメールマガジンを毎週発行し、参加者に事業の現在を伝えるメッセージを送り続けている。

とある。主催したプラットフォームはrieti.go.jpで作られたものだと読めるが、メールマガジンについては、大学発ベンチャー支援サイトつまりdndi.jpを開設し、それと同時にDNDメルマガを配信開始したと読める。

ところがこのDNDプロジェクトはサイトが閉鎖されて中断したとある(消えた国策プロジェクト)。中断した後、数億円余っているはずの予算処理が不明であるとも指摘されている。ここに「GLOCOMの所長代理(当時)が経産省の官僚を過剰接待するなどの不正経理問題が起こった。所長代理は解任され」と書かれているが、名前は挙がっていない。2008年9月6日付けの「東京地検の捜査を受けた公文俊平の正体」によると、過剰接待というか口利き料を出すことを提案した所長代理氏が山内康英氏、贈賄との指摘も顧みずに出せと命じた所長が公文俊平氏とわかる。

表に出ている情報を見る限り、rietiのDNDポータルサイトがヘタレだったのは出口氏とは関係ない。出口氏がポータルサイトで活発に活動する前から既にヘタレサイトとして作られ荒らされていたことがわかる。

2004年3月30日付けで、デジタルニューディールのウェブサイトがdndi.jpに変わったとの記述がある(https://web.archive.org/web/20040413002131/http://dndi.jp/)。古いアーカイブなので画面表示が乱れたりしているが、内容を見る限り、http://www.rieti.go.jp/dnd01/にあった内容あるいはそこに置くべき内容ではないかと思われる。思われる、というのは、当時の記録が残ってなくて比較のしようがないからで、アーカイブ等を確認してもhttp://www.rieti.go.jp/dnd01/はどれもdocument not foundで、むしろまともなサイトがあった形跡がまるで無いからである。この有様で当時18億円かけてました、って、一体何の冗談かと思う。また、dndi.jpが稼働した時に、デジタルニューディールは掲げてはいるものの、大学発ベンチャー起業支援サイト、とも書かれている。元々のDNDは大学発に限ったものではなく、大学発ベンチャー支援は後からDNDに追加されたミッションである。

dndi.jpに掲載されていたお知らせによると、

平成19年度よりDNDは、経済産業省との委託事業契約が予定通り、 終了致しました。今後は、運営責任をデジタルニューディール研究所、後援が(財) ベンチャー・エンタープライズ・センターに変わる予定です。サイトの内容に変わ りはありませんが、自立的な運用という趣旨から、バナー広告や有料のお知らせな どが入ってくることがあります。

とある。つまり2006年度内で経産省のプロジェクトは一旦終了している。予定通り、とあるので、契約期間満了に伴う終了、ということだろう。

そうすると、矛盾が出てくる。池田信夫ブログによると、DNDは中断して余った予算処理がどうなっているか不明だとされている。一方、dndi.jpによると、委託事業契約は予定通りに行われたことになる。プロジェクトが中断されているのにdndi.jpとの契約がそのまま、というのは不自然である。後から追加されたミッションである大学発ベンチャー支援だけが続いたということなのだろうか。どうもはっきりしない。

2008年4月18日のdndi.jpを見ると、運営が「(財)ベンチャー・エンタープライズ・センター 講演:経済産業省」となっている。2008年12月11日のdndi.jpでは、運営は(株)DND研究所のみとなっている。2008年の4月から12月の間のどこかで、dndi.jpの後援は無くなり、出口氏の会社のみが運営するようになったことがわかる。

元のDND自体が、ポータルサイトを売りにして始めたにもかかわらず早々にサイトが機能しなくなったヘタレプロジェクトであるのに、その名前を引き継いで今に至るまで運用するのは出口氏にとってむしろデメリットだろう。ちょっとネットを探せば、元のDNDへの批判がすぐに見つかるわけで、そこと関係があったことを強調して何がしたいのかがわからない。

もっとわからないのは、何故出口氏がEMに入れあげているのかということ。大学の先生だって全員がまともとは限らず、中にはインチキに荷担するのもいれば山師も混じっている。大学発ベンチャーを支援するなら、インチキが紛れ込まないようにする、というのは信用を維持する上で最も重要な要素のはずなのに、とても科学とはいえず充分なエビデンスもないEMに対して批判している大学の研究者のところに、(来るなと言っても)出口氏は強引に押しかけてクレームを付けるということを繰り返している。EMを支持する立場をはっきりさせた時点で、出口氏には、研究の内容がまともかどうか、その研究者がまともかどうかを選別する能力が全くないということを自ら公表してしまっている。科学技術の内容について選別眼が全く無いとみられる行動をとっておいて、起業を支援します、と言われても、不安要素しかない。起業を応援される側としては混じってるトンデモと一緒にされたくないだろうし、出資する側としても玉石混淆が甚だしいとなるとうかつに支援できないのではないか。