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二次元絵の規制には反対だが……

Posted on 7月 8th, 2009 in 倉庫 by apj

 それ以前の疑問として、一応メモ。
 なんで、「日本ユニセフ協会」がのさばっているのかの方が疑問。報道されている内容を見る限り、まともな話が通じそうな相手に見えない。資金源はどこだ?

 現実の被害者が居るものだけ取り締まれば、あとは従来通りのわいせつ物の取り締まりの範囲でやってればいい、というのが私の立場ね。それもむやみに対象を広げるべきじゃない。
 最近の児童ポルノの規制の動きを、いきすぎた部分については「非合理」として撃った方が良いと思い始めたのだけど、その前に情報収集しないと……。

さくらインターネットに返事

Posted on 7月 7th, 2009 in 倉庫 by apj

 一応、さくらインターネットに返事を出した。内容は次の通り。

 お世話になっております。
 ご連絡いただきました削除要求について回答いたします。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 指摘されたURLによって表示される文書には、
(1)「悪徳商法?マニアックス」の記事の引用
(2)私の意見論評
(3)第三者のコメント
が含まれております。
 この中には、相手方とは関係のない私個人の裁判についての
経験を書いた部分や、紛争一般について書いた部分も含まれて
います。

 これらのうち「事実と異なる」のが具体的にどこであるのか
特定がなされていません。
 また、「私の人格権に基づく名誉権が侵害されている。」とありますが、
該当する文書のどの部分の表現が名誉毀損であるかの指摘もありません。
 従ってこのような曖昧な削除要求には応じられません。

 相手方には、名誉を毀損している文言を具体的に特定した上で
削除要求を出すようにお伝え願います。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 コンテンツ公開の停止は行わないで下さい。
 表現が名誉毀損であるかどうかは、最終的には当事者同士で裁判所で
争って決着させるものであるところ、訴訟の前に公開停止にされてしまうと、
訴訟をする機会そのものを失うことになってしまいます。

 あとは、メールアドレスをこのblogの左の方に画像で出しておいた方が良いかな。旧blogでは出していたのだけど、こっちに移ってから出すのを忘れていた……。

【追記】
 名誉毀損で争う場合は、1つの文章のどの部分が名誉毀損なのかを細かく指摘した上で、その表現は事実摘示か意見論評か、という振り分けをしながら争うことになる。まあ、文書全体から受ける印象が、という場合もあるが、普通は、どの部分かを決めてから争いになる。ということは、最初の削除要求があった段階で、表現のどの部分で争うつもりなのかをできるだけはっきりさせておいた方が、紛争に備えるという意味でも役立つことになる。
 URL××で表示される内容の「○○○……」の部分が、という程度に特定してからでないと、何をどう攻撃防御したらいいかがあやふやなままになってしまって、争うに争えない。

私はアニメ・同人関連の板の住人なんだが

Posted on 7月 7th, 2009 in 倉庫 by apj

 渋研Xさんのところのコメント経由、「ゴミクズ野郎の独り言(3)」より。

以前、「2ちゃんねる」の天羽スレで
素朴な疑問を書いたら
袋だたきにあったことがある。
別に中傷でも何でもないよ。
「毎日、ブログを書く時間がよくありますね」と
書いただけだ。
そしたら、そんなに羨ましいのか、とか
お前も悔しかったら天羽先生のようになれというような
コメントがズラーッといくつもついた。
初めから喧嘩腰だ。
それも続々書き込まれて薄気味悪くなった。
(中略)
その一方で、毎日ブログを更新する天羽は
スケプティクスの口先だけ偉いセンセー方とはあまりにも
違うから、いったいそれはどういうことだろう
ということを知りたかっただけなのだ。

 そりゃ、ただ単に書いた場所が悪いし、尋ねる相手を間違っている。私のblogの更新頻度について疑問を持ったのなら、2ちゃんねるに書き込むのではなくて私に直接訊くべきだ。その質問をして、仮に、喧嘩腰でない「実は○○だから更新できている」というもっともらしい答えが匿名の連中からいくつも得られたとしてだ、その信憑性って一体どうなんだ。誰が答えたかわからない噂でしかないだろう。

※私は2ちゃんねるについてはアニメや同人関連の板は見るけど、自分に関するスレには興味がないし、特に用が無い限り見る気もないし、実際見てもいない。自作自演はしていない。ってか、下手に自作自演をやって、それがバレて、「普段からこんなことをしてる奴です」とか、裁判所で出された場合のリスクを考えると、逆にうかつなことはできない。他人をぼろくそに書くならきっちり実名でやって、出てきそうな(出せそうな)証拠も最初から見当がついている状態で、書いた内容についての責任を負う方がずっといい。

だから回答次第では、
筆者は彼女を同会の役員に
推薦するつもりだった
しかし、そういうことがあったから
気持ち悪くなって
そんな気は失せてしまったんだよ。

 私が直接コントロールできない他人の(勝手な)振るまいを理由にして、私に対する扱いを変えるというのは、非合理な考え方だろう。ところでジャパンスケプティクスの役員って、「blogを更新する頻度が高い人」が求められていて、推薦されるかどうかは「そいつがblogを高頻度で更新できている理由を匿名の不特定多数の他人が冷静かつ合理的に説明できること及びその説明された内容」に依存していたのか?
何じゃそりゃ……。

もっとも、上記の書き込みが天羽自身のジサクジエンなら
また話は違ってくるのだが(笑)

 ジサクジエンなら、「2ちゃんねる工作員」として役員に推薦したとかそういう話?何だかなぁ……。

 ただ、これが本当なら顔も名前も知らない2ちゃんねる住人のおかげで私は助かったことになる。本業(教育と研究)があってプライベートもあって、ニセ科学関連やネット関連では訴訟もしなきゃいけなくて……というのを限りある時間でやっているのだから、この上役員仕事なんぞ回されたら、blogを書く時間は其の分だけは確実に減ったに違いない:-P。

竹村龍二から削除要求が来ました

Posted on 7月 6th, 2009 in 倉庫 by apj

 竹村龍二から削除要求が来た。
迅速に削除してるのに平気で提訴した竹村龍二」に対するもの。

 プロバイダからのメールは次の通り。

Subject: [重要:要返信] さくらインターネット株式会社abuse対策チーム
■ご連絡日 [2009/07/06]

平素は弊社のサービスをご利用いただきまして誠にありがとうございます。
 さくらインターネットAbuse対策チームの○○と申します。

ご利用の弊社サービス「さくらのレンタルサーバ プレミアム」で運用されて
おりますコンテンツにおける掲示内容につきまして、竹村龍二 様より掲示内容
削除の要請がございましたのでご連絡いたします。

-----------------------------------

 タイトル
 迅速に削除してるのに平気で提訴した竹村龍二

 URL
 http://www.cml-office.org/archive/?logid=396

 削除を要請する理由
 現在の掲示内容は事実と異なる内容である。私の人格権に基づく名誉権が侵害
されている。

-----------------------------------

 弊社では事の真偽について存じませんが、上記申し立てに対しコンテンツ管理
者として至急ご確認いただき、ご対応いただきます様お願いいたします。
また、対応後に弊社までご連絡くださいますようお願いいたします。

 尚、本件につきましては2009年7月13日 正午をご対応の期限といたします。
同期限までに何らかのご返答がいただけない場合、誠に遺憾ではございますが、
ご対応の意思が無いものと判断し、コンテンツの公開停止措置等を取らせていた
だく場合がございますので、予めご了承ください。

以上、宜しくお願いいたします。

不明点・お気づきの点などございましたら、弊社サポートセンターまで
お問い合わせください。

[さくらインターネットカスタマーセンター]
URL: http://www.sakura.ad.jp/
Email: support@sakura.ad.jp

 中1日の調査で削除したのに提訴するのはヒドイのではないか、という意見を書いたし、この意見を公表することは、常識的に考えて権利侵害でも何でもないと考える。ということは、「削除が中1日かかった」という部分がどこまで本当かで話が決まるのだろう。

 削除までの期間について立証可能な見通しが立てば、削除に応じず、竹村氏と争う方向で問題を処理したい。中1日の調査で削除したのに提訴するというのは、濫訴だと考えるからである。
 とりあえず、beyond氏にもうちょっと詳しく事実確認をしてみる。

 先日の口頭弁論は擬制陳述だと事前に知らされており、裁判所に出向いてもbeyond氏には会えないことがわかったので、傍聴には行かなかった。

【追記】
 メールのやりとりと訴状はゲット済だった。添付ファイルがうまくたどれなくて見えてなかった(汗)orz。メールフォルダをコピーすると、時々、メールと添付ファイルのつながりがぶっちぎれるんだよなぁ。
 現在、beyond氏と竹村氏の間のやりとりが、今持っているものだけで全部かbeyondさんに最終確認中。本当に今見ているものだけで全部なら、削除に応じたりせず、訴訟に突っ込んで、濫訴を考えるの方の題材にした方がいいかもしれない。
 確認がとれたらさくらインターネットに1回目の返事を書く予定。

自分でできる調査は自分で……

Posted on 7月 6th, 2009 in 倉庫 by apj

 まず、スレッドランキングのドメイン所有者。IPドメインsearchの結果。

Domain Information: [ドメイン情報]
[Domain Name] BBSNEWS.JP

[登録者名] Yoshimoto
[Registrant] Yoshimoto

[Name Server] ns1.value-domain.com
[Name Server] ns2.value-domain.com
[Name Server] ns3.value-domain.com

[登録年月日] 2004/10/27
[有効期限] 2009/10/31
[状態] Active
[最終更新] 2008/11/01 01:05:04 (JST)

Contact Information: [公開連絡窓口]
[名前] バリュードメイン登録代行サービス
[Name] VALUE-DOMAIN.COM
[Email] info@value-domain.com
[Web Page] https://www.value-domain.com/
[郵便番号] 541-0059
[住所] 大阪府大阪市中央区博労町4-7-5
本町TSビル 6F
[Postal Address]
[電話番号] 06-6241-6585
[FAX番号] 06-6241-6586

whois情報検索

指定ドメイン => 「 bbsnews.jp 」
  取得ホスト名 => bbsnews.jp
  取得IPアドレス=>  70.85.186.114 (IPv4)

……あれ、70.85.186.114がどこに割り当てられてるかがたどれないな……。

波動に根拠はありません:東京都による波動関連商品の調査結果

Posted on 7月 2nd, 2009 in 倉庫 by apj

 「波動・情報転写による効果・性能をうたった商品」の表示に関する科学的視点からの調査結果について、が公開された。pdfファイルはこちら

2 調査結果の概要(詳細は別添資料参照)
(1) 情報転写水や波動水により、自己回復機能や自然治癒力などが強化され、健康をサポートするようにうたっているが、効果・性能に関する資料の提出がなく、客観的な根拠に基づくものとは認められなかった。
(2) 「有害波動・異常波動」の中和、バイオレゾナンスセラピー(波動調整)、乱れた波動の矯正などをうたっているが、表示の根拠として提出された資料からは不明確であり、客観的事実に基づくものとは認められなかった。

3 消費者へのアドバイス
今回、調査した「波動・情報転写による効果・性能」をうたった商品の効果・性能表示は、客観的事実に基づくものとは認められないものでした。事業者からの情報だけをうのみにせず、一見、科学的な根拠に基づくかのようにみえても、多角的に情報を収集したり、東京都消費生活総合センターに相談するなどして、商品やサービスを合理的に選択するようにしましょう。

 業者名と商品名を出して欲しいところだけど、出したら出したで、リストに載ってない業者が「ウチは大丈夫」などと言い張る可能性もある。ここは、リストに名前が無いのをいいことに「おたくがこのリストに該当する業者じゃないとは言えないでしょ」と、偶然目こぼしされた業者の波動関連製品を却下するのにも使うと良いかもしれない。

その「カルト性」はニセ科学のもの

Posted on 6月 30th, 2009 in 倉庫 by apj

 渋研Xさんのところの「教えて、元増田」を見て。
 気になったのは、引用されていた「ニセ科学批判をしている人の一部に、何だかカルト宗教と五十歩百歩の凝り固まった精神が感じられる時があるのは、わたしだけではないでしょう」というフレーズ。別に、この手の言い方をする人はこれまでも他にも居たから、別に珍しくもないのだが、「カルトっぽさ」は、ニセ科学を取り上げている人のものではなくて、ニセ科学が本来持っているものではないかと考えた。

 カルトの被害発生の第一歩は、社会で受け入れられている価値判断の基準と違うものを信じ込ませることにある。そこを足場にして、信者に、反社会的な行動をさせたり、経済的に被害を与えたり、家族などの人間関係を壊したり、低賃金あるいは無償の労働を強いたりといったことをする。ニセ科学は、「ニセ」でそもそも「嘘」なのだけど、それが真実であり正しい、と他人に信じさせることで広がる。
 カルト並のしつこい個別勧誘(というか説得や宣伝)で、ニセ科学製品が良いものであると信じ込まされることもある。また、カルトと違う拡がり方として、マスコミが荷担したことによって、真実でないものを真実であるかのように見せかけてしまって広まるということも起きる(あるある大事典など)。
 うまく表現できないのだが、「嘘を信じさせる」プロセスというのは、カルトもニセ科学も共通しているのではないか。社会全体、というかより広い範囲で見渡すと明らかに変なのだけど、一部分だけしか見せないようにすることで、整合性があるように見せかけるといった部分が共通している。
 ニセ科学を問題にする際に、既に信じている嘘に対して丁寧にカウンターをぶつけて真実を信じさせる、という方向に行くと、見かけ上、カルトの勧誘のように見えてしまうということではないか。しかし、そのカルト性は、元の嘘を正確に撃ったために浮かび上がってきたものであり、もともと、ニセ科学が備えていたものだと考えるべきだろう。
 引用したような批判をする人は、ニセ科学のニセを指摘したことによって、ニセ科学のカルト性が見えてきているものを、「批判者のカルト性」と取り違えているんじゃないだろうか。

 渋研Xさんのところにトラバしたので追記。
 マイナスイオンの蔓延に手を貸しておいて、環境保護を謳うのは矛盾している。投じた資源に見合った効果がまったくないものを、大手電機メーカーにまで搭載させて、環境負荷を増やした。明らかに無駄。効果を信じて、実際には必要が無いものを買うはめになった人が全国に大勢居たわけで、被害総額を考えると笑い事で済ませる状態ではないだろう。
 ゲルマニウムについては、無機ゲルマニウムは既に重金属中毒事故の貴重な例を提供した前科がある。有機ゲルマニウムは、業者の触れ込み通りならば、医師の監督の下で服用しないと副作用が発生する薬剤と似通った化合物で効果の方も似たようなものということになるので(「セロシオン」類似の化合物)、無駄に真面目な業者が薬剤を入れていたら、場合によっては命に関わるかも知れない。肌に触れさせるだけななら害はないだろうが、インチキ商品を買わされたことに変わりはない。

ただ、そもそも、こうしたあやしげな、あるいはあやふやな話にすがってしまうのは、それなりに理由のあることだと考えている。現代医学の限界にぶつかってしまって、それ以外にしかすがれるものがない、という人が頼る最後の砦まで奪ってしまっていいとも思わない。そうした窮地にある人を嗤うような態度も許しがたい。

 弱っちくても「最後の砦」として機能するものならばいいのだが、実際には、「最後の砦(書き割り)」だから問題なのだ。「嘘であってもいいから信じたい」のなら、信仰の領域だからご自由にどうぞとしか言えないのだけど、「嘘だと知っていたら信じなかったのに」という人まで一緒に道連れにしてもらっては困る。

迅速に削除してるのに平気で提訴した竹村龍二

Posted on 6月 29th, 2009 in 倉庫 by apj

【追記】このエントリーについて、もし、私を訴えるつもりがあるなら、まずは、さくらインターネットに対して発信者情報開示請求をかけてください。私は逃げるつもりはないので、私の氏名以外の情報をネットに公開したりしないと確約してくれれば、開示に同意するつもりです。そうすれば、プロバイダ責任制限法によってプロバイダを提訴する手間が一つ省けます。本筋でないところで争っても仕方ないでしょう。

 悪マニさんのところより

2009年6月22日
■竹村龍二という人に訴えられました

最近は訴えてばかりなのですが、このたび悪徳商法?マニアックスが、竹村龍二という人に訴えられました。第1回口頭弁論は、平成21年7月3日午後1時15分から、東京地裁507号法廷にて行われます。
さて、訴えられた経緯について簡単に説明を行いまが、まず、私が管理を行っているスレッドランキングというサイトがあります。スレッドランキングでは、2ちゃんねるのスレッドの一部がキャッシュされていて、2ちゃんねる本体で削除されたスレを見れる場合があるのですが、そこに「竹村龍二氏のことが書かれた新聞記事(を含むスレッド)」が転載されていました。

で、そのスレッドに対して、3月30日に削除要請が来たため4月1日までに削除したところ、280万円の支払いを求めた損害賠償請求訴訟が起こされました。

訴状は、そのうちアップしようと思いますが、とりあえずご報告です。興味のある方は、傍聴に来てください。

 訴状を見たいな。
 削除を拒否されたから提訴したのなら話はわかる。しかし、削除要求があって、2日後に削除したというのは、常識的に考えて妥当な範囲ではないか。削除要求の中身について事実確認するのに中1日程度はかかっても不思議ではない。それでも提訴するのが、竹村龍二という人物ってことなのだろう。こんな無茶を許してはいけないと思う。

 争点はどうなるのだろう。
・自動キャッシュの運営者にどこまでの責任を負わせられるか
・どの程度の期間、削除が遅れた場合に責任を問われるのか
というあたりか?
 既に2ちゃんねるで広まっている情報のキャッシュの削除に中1日かかった場合に発生した損害をどう考えるかという話になるのだろうか。

【追記】
 余談だが、私が時間を争って訴訟を係属させたのは、大学もろとも吉岡氏を訴えた時だった。その時は、既にお茶の水大に来た削除要求について、プロバイダ責任制限法通りのやりとりの途中でお茶の水大学だけが訴えられるという状態で、向こうが先に神戸で提訴したら、山形大の担当者が神戸に行く羽目になるところだった。既に相手には遠隔地で大学だけを訴えた「実績」があり、神戸で勤務先大学だけが提訴される可能性は十分にあった。そこで、先に山形で不法行為コミで削除義務無しを主張して訴訟を係属させることにした。で、大学だけ分けて提訴されないために、暫くの間私の被告にして、裁判所に釘付けにしておくことにした(向こうが神戸で大学相手に始めても、こっちの審理に併合せよと主張しやすいだろうと考えた)。相手が提訴に動くより先に訴状を出さなければならず、その時は、冗談抜きで時間との戦いになった。木曜日に削除要求が来たのだけど、たまたま私が週末を挟んで出張だったので、週明けの火曜日に山形にもどり、水曜日の昼には提訴していた(出張じゃなかったら金曜日に提訴していたんじゃないかな)。
 時間を争って提訴しなければならない場合というのは、それなりに特別な事情がある時に限られると思うのだけど。

理学部ネットワークダウン中

Posted on 6月 28th, 2009 in 倉庫 by apj

 土曜日の午前中から、山形大理学部のネットワークの一部が落ちている。いくつかのサーバーは外から見えず、内部からも外に出れない状態。土曜になった直後くらいのサーバーログの定期配信は無事に行われていたので、早朝から午前中あたりに異常が発生したらしい。
 そんなわけで、この土日に理学部教員宛に送ったメールの大部分が配送されてないはず。明日、情報センターの人が出勤してきたら連絡して対応が始まる予定。
 もし、理学部の人宛に送ったメールがタイムアウトしたりした場合は、再送をお願いします。

【追記】
 2009/06/29、午前中に復活しました。
連絡をいただいていた、rika2MLのメールアドレス変更は、昼間は別仕事があるので、夕方以降に対応します。

起訴猶予の意味

Posted on 6月 27th, 2009 in 倉庫 by apj

 毎日.jpの記事より。

京都教育大生の集団準強姦:6人全員、起訴猶予処分に

 京都教育大の男子学生6人が酒に酔った女子学生への集団準強姦(ごうかん)容疑で逮捕された事件で、京都地検は26日、処分保留で釈放されていた6人全員を起訴猶予処分にした。集団準強姦罪は親告罪ではないが、示談が成立し、女性が告訴を取り下げたことを勘案した。大学は6人の無期停学処分を継続し、更生のための指導を続けるとしている。

 刑事事件のうち、起訴されて裁判所で刑を決めることになるのはごく一部で、実は不起訴の方が多い。この不起訴のうち、「起訴猶予」は、刑事手続き上、加害者が誰で被害者が誰で犯罪があったことが確定した、という意味を持つ。犯罪があったといえない場合には「嫌疑不十分」となる。

 告訴して不起訴になった場合は、検察官に求めれば、理由を書いた書類をくれる。これを貰っておくと、あとで(民事の損害賠償請求などで)、書証として使うこともできるかも。告訴をしたときは、結論が出た後、忘れずもらっておこう。起訴された場合は、訴訟手続が全部終わった後で、判決主文の内容が後から送られてくるので、特に何も尋ねなくても結果を知ることができる。

 で、Yahoo経由時事通信の記事

京都教育大生を不起訴処分=集団暴行事件-地検
6月26日21時14分配信 時事通信
 京都教育大の男子学生が女子学生に集団で暴行したとされる事件で、京都地検は26日、集団準強姦(ごうかん)容疑で逮捕され、処分保留で釈放した6人を不起訴処分にした。嫌疑不十分か起訴猶予かについて、地検は「今後の6人に対する大学の指導に影響を与える」として、明らかにしていない。

 は、上の毎日の記事と矛盾している。
 事の重大さをわかっておらず、注意しても被害者を中傷する書き込みが続いていて、セカンドレイパーの指導もろくにできないことが明らかになりつつある大学が相手なので、むしろ結果を指導に影響させないとまずいのではないか。結果を公開すべきと思うのだが。

 指導できていないというソースはこちら

京教大、甘過ぎ!?卒業後は教壇に?学生は反省ゼロ
やめない被害者中傷、また書き込み
 女子学生への集団準強姦容疑で逮捕され、不起訴処分となった京都教育大の男子学生6人に対し、大学側は退学処分を見送り、逮捕前の停学処分の状態に戻すことを決めた。

 「門前払いにはせず、更正をはかる」という趣旨だが、果たして“更正”は可能なのか。というのも、今回の件で被害者をネットで中傷して訓告処分を受けた別の学生が処分の翌日、まったく反省のないやり取りをネット上で行っていたことが明らかになったからだ。

 この学生は同大学アメフト部の所属で、6人が逮捕された直後の今月1日、携帯電話用の日記サイトに被害者の中傷を書き込んだ。

 その後、他の学生らが同様の書き込みで処分を受けたため、自らの書き込みを消去し、プロフィルも改竄(かいざん)していた。だが、すぐに人物を特定され、23日に大学から訓告処分を受けた。

 ところが処分の翌日、学生は知人の日記サイト上に≪あの書き込み内容は中立的にみた場合、誹謗中傷には当たらない≫≪僕は元々図太い方なので助かりました 彼女はそうすね…、示談になりさらに今まで同情してた何も知らない周りの人間まで不信な目で見るようになる≫などと書き込んでいたのだ。

 京教大は釈放された6人に対し、日記形式のリポートを課すほか、ネットに不謹慎な書き込みを行った学生に対しても反省文を提出させ、「人権やモラルの教育を徹底する」としているが、処分直後の学生がこの有り様では自浄能力が疑われる。

 夕刊フジの指摘に対し、京教大の小林宣之・企画広報課長は「訓告処分の学生が2回目の書き込みを行ったことと、処分が功を奏しなかったことを極めて遺憾に思います。さらなる厳しい処分で対処し、今後の指導をいっそう強めていきます」と回答したが、「先生の言うことを聞かない」学生が、卒業後に教壇に立って子供たちをちゃんと指導できるのだろうか。

 教師になる場合に限っては、性犯罪歴を明文で「欠格事由」にしても、世間の理解は得られるのではないか。

 準強姦の実行犯に対して「無期停学、退学無し、教師になれる道を残す」大学なら、準強姦を実行せず被害者を中傷する内容を「ネットで書いただけ」なら、実行犯より重い処分にはなり得ないだろうということくらい、すぐにわかる。つまり、いくら被害者を中傷したって大学は大した処分はしません(できません)、と最初から宣言しているようなものなので、今更、「さらなる厳しい処分」などと言っても、説得力が皆無である。