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教養の講義のコメント公開

Posted on 2月 1st, 2006 in 倉庫 by apj

 後期の教養の講義が終わったので、教養の講義で学生から出た質問とコメントを公開した。毎回出席カードの裏にコメントや質問を書いてもらい、その次の週に配布するプリントに掲載して私からのコメントや補足説明をするという型式でやっている。
 全学の授業アンケートもあり、協力せよと言われるので、学生に配布して、結果も全部公開してOKに印を付けて提出している。結果をまとめたものが、全てが終わった後で届けられるが、実は全く利用していない。学期の終わり頃にまとめて書かれても対策のしようがないし、アンケートの点数の平均値は、大人数相手の講義ほど低くなる傾向がある。おまけに、授業改善アンケートのマークシート用紙を、山形大以外でも共通に使うとかで大量に印刷して残っているから、項目の変更などは当分行われそうにない。
 階段教室の大人数講義で学生とコミュニケーションする方法は、やはり出席カード裏のコメントを積極的に書いてもらうしかない。それが、学生からの評価の全てだと考えている。

 実は、アンケートのウェブ公開もやっているのだが、出す前に編集が入っている。これが気に入らない。編集する側の意見は、「そのままでは見るに堪えないような内容が書かれるから」ということだが、そんなことを気にしてどうするのか。まともに考えた意見や正当なクレームと、単なる憂さ晴らしの区別くらい、普通の人が読めば分かる。むしろ、編集無しで公開した方が、学生の程度の方も世間に十分知ってもらうことができていいのではないか。教員に軍配が上がるか学生に軍配が上がるか、判断するのは納税者であり、学生がこれから出て行く社会ではないのか。
 無責任な批判に歯止めをかけるには、むちゃくちゃなことを書いたら書いた奴の評価が世間で下がる、という仕組みにするのがよいと思う。

 ともかく、きれい事で片付けようとする大学の姿勢が見え隠れするから、この手のアンケートは余計に嫌である。授業アンケート掲示板でも作って、誰の編集も無しに書いた内容即公開の方がよっぽどマシである。ゆがめた情報を出すなど2ちゃんねる以下ではないかと思う。