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UFO本

Posted on 6月 20th, 2007 in 倉庫 by apj

 UFOコンタクティーが当時何をどんなふうに信じていたかを知りたくなって、「全宇宙の真実 来るべき時に向かって」楓月悠元著(たま出版)と、「それでも円盤は飛ぶ!」平野威馬雄編(高文社)をアマゾンマーケットプレイスで入手。「全宇宙の真実」は、良品と書いてあったが発送直前にアンダーラインしてあるのが見つかったということで、返金の上現物を送ってきた(半額でどうかって言ってくれれば出したのに、良心的すぎる古本屋さんだった)。で、この手の本は、アンダーラインがあると実は2度楽しめる。元の持ち主が何を考えていたのか……を想像する楽しみが追加されるわけで。
 で、アンダーラインの個所だが「オリオン系統の邪悪な宇宙人」「そのサタンが特定国家と連携して地球爆発へ向けて、しゃにむに推進している」「宇宙連合から離脱」「(ユダヤ人は)第五惑星を勝手な屁理屈で爆発させて、地球という刑務所へ追放された流刑者たちなのである」
 もともとの本の内容はまあ予想通りとしても、どうしてそこに線がひいてあるのかが謎なんだが……。いろんな宗教を宇宙人と関連づけているのがこの本の内容で、さらにその特定部分に心惹かれたらしいのが、元の持ち主ということのようだ。

年休をとって裁判傍聴:白河高校PTAの労働争議

Posted on 6月 19th, 2007 in 倉庫 by apj

 本日は年休を取得し、福島地方裁判所白河支部へ裁判傍聴のために出向いた。酔うぞさんのところで既に紹介されている、福島県白河高校PTA雇いの事務職員の雇い止め問題の労働争議の第二回口頭弁論が13:30から行われるのを見るためである。まあ、大学だって法人化したので大学の職員もこの先労働争議とは無縁ではいられない、それならいっそ予習がてらに見ておいても損はないと考えた。
 事件番号は平成19年(ワ)第36号 雇用契約確認等。原告は一労働者なのでネットではとりあえず名前を伏せておく。被告は、福島県立白河高等学校父母と教師の会(以後白河高校PTA、あるいは単にPTAと略)。
 一号法廷(ラウンドテーブル)で行われた。裁判所には12:30頃到着。既に福島テレビの車が来ていて、しばらくすると門のところにカメラマンが集まっていた。13:00頃、法廷のある3階に行くと、裁判所の腕章をつけた職員が二人いて、受付ができていた。傍聴席は記者12、一般12で、4人がけの椅子を6つ並べてある(増設して6つになった)。記者席が余ると一般を入れる、一般が12人を越えると抽選、ということで、13:10から整理券が配られた。抽選になって外れたら何しにきたかわからんな、と思いながら整理券を持って一列に並ぶ。13:20になって一般の列に12人だったので全員傍聴席に移動。続いて記者さんと遅れてきた傍聴人が入った。
 原告は、原告本人と代理人2人。被告は欠席。横浜地裁のような、傍聴席と法廷の間の仕切りはなかった。傍聴人は最終的に25人、うち記者8人。
 被告欠席の理由は、白河高校PTAを解散したから対応できないということで、結審、次回7/10、2号法廷にて13:10より判決を言い渡すということになった。
 弁論そのものは一瞬で終わった。高校関係者らしい人数人はそのまま立ち去り、原告代理人による会見が1階であったので、記者さんや支援の人に交じって一緒に部屋へ。

 以下は、代理人からの状況説明。
 まず、訴状は前回も今回も被告に送達した。白河高校宛に送達したら受け取り拒否にあい、白河高校PTAの現会長の職場と自宅を調べてそちらに送達したら、またもや受け取り拒否。郵便局員がとにかく置いてくるという、差置送達という方法で、送達できたと見なして訴訟手続きを進めた。教育現場や県立高校といった公の組織で起きることではないのではないか。
 今回は、もう一回だけ被告に弁論のチャンスを与えようという意図で弁論を行ったが、またも無視されたため、結審となった。
 労働運動としては、元の職場に原告を戻すところまで戦いを続けたい。
 PTAの対応は極めて異常である。事務職員が不要というわけではないが、雇い止めを強行し、組合が入ったからという理由で解散した(団体の目的を果たしての解散ならわかるが、学校が存続する限り必要な団体を訴訟を理由に解散している)。
 被告からは、解散したという上申書が1通出てきたのみである。訴訟手続きに必要な書類を送っても、全て受け取り拒否をしている。
 解散するとしても、清算手続きが残されている。雇い止め問題には口を閉ざしたまま清算しようとしており、提訴しても出てこない。しかし、裁判所は、清算中の団体にも当事者適格を認めている。
 被告欠席のため、このままだと請求が認められる可能性が高いが、雇用が継続しているという判決になった場合、賃金の支払い義務が発生し、最終的には会長が清算人になる(つまり会長が弁済するということ)。また、債権者に弁済してからでないと、清算手続きが無効となる。
 裁判所からの呼び出しを無視するという対応をしている学校側当事者の校長は、社会科の教師である。
 福島県ではPTA雇用の職員が県内に100人ほど居る。学校の事務費をPTAから出させている。白河高校の場合だと、PTA会費の収入は12万円減ったが、人件費を削った分100万円の余裕が出たはずである。その差額が、モップリース代や新聞購読費に使われている。
 現在、清算手続きを強行しているPTAであるが、保護者への会費の返還が白河校長名義で行われている。

 以下は私の見てきたことと感想。
 任意団体であるPTAに裁判所が当事者適格を認めたというのが、ちょっと意外だった。法人格を持つのかどうかがそもそも疑問だと思っていたので……。
 既に、原告を支援する会ができていた。福島県労連の議長の小川さんが中心、県の教職員組合の書記長も来ていた。せっかくなので名刺交換してきた。小川さんから、どこかで見た記憶が……と言われたが身に覚えがない(汗)。私の方は、特に支援ということではないが、ネットの方から来た野次馬です、と正直に自己紹介した。
 新聞報道に出ていた、PTAに代わる連絡会のようなものを作ったという話について。役員や学校サイドのメンバーが共通なら、法人格否認の法理を適用し、債務を負わせるという展開だと思ったのだが……ときいてみたら、支援する会でも新しい連絡会の実態を十分知らない様子だった。
 また、清算法人(?)の代表者である会長が返金するのではなく、校長名義で返金が行われているという時点で、清算手続きとして違法というか無効ではないかということ。この点については小川さんも同意してくれた。逆に、これが無効でないとしたら、連帯して校長と会長が清算業務を行っている実態があるということになるから、ひょっとするとPTAの解散無効になった後の諸々の処理についても連帯責任ということになったりはしないのだろうか。
 一番信じられないのは、裁判手続きにシカトを決め込んでいるのが県立高校の校長(社会科)やらPTAやらだということだったりする。これまで一体何といって、公民やら政治経済の授業をしてきたのだろう。三権分立について生徒に教えても、説得力を持つとはとても思えない。生徒の目の前で「司法手続きはシカトします」というのを現在進行形で実践中なわけで。大体、取り込み詐欺でもやってばっくれようかって企業なら訴状受取拒否もありうるが、県が運営している公の組織の長とそこにくっついている団体の長が、そろって国の裁判手続きをまるきり無視するというのは、一体ここは法治国家なのかと目眩がしてくる。
 いずれにしても、解散したところで裁判逃れはできないし、最終的には校長あるいはPTA会長の個人財産を差し押さえることになっても責任を問われることになるのではないか。
 また、清算手続に瑕疵があって無効とされた場合、解散して逃れたつもりが解散すらできていないことになる。PTAの他のメンバーは本当にこのことを認識しているのだろうか。
 PTAといっても、それぞれ保護者の皆さんは職業人のはずである。ということは、職場で法務に関わってるとか労組の仕事をしているとか、そもそも行政書士や司法書士をしている、社会保険労務士をしている、という人だって混じっているのではないか。それが、裁判逃れの解散つまり偽装倒産のようなことをして通用すると思っているとは、とても信じられない。本当に正しい情報が伝えられているのだろうか。
 とにかく不思議なことの多い事件である。

水伝またきた

Posted on 6月 18th, 2007 in 倉庫 by apj

 今度は、前野[いろもの物理学者]昌弘さんの日記より。小学校の道徳、授業参観で水伝授業が行われた模様。脱力するようなやりとりが記載されているので引用しておく。

「ああいう非科学的な授業をなさるのはどうしてですか?」
「あ、いやちょっとまずいかなと思って他の先生と相談したんですが、いいか なということで」
相談してこれかーーーい!
「道徳の授業で嘘教えてはいけませんよね」
「いえ、一応『これは科学的には正しいかどうかわからないことです』と前置 きしました」
「私は隣のクラスの父兄だから、最初から聞いてたわけじゃないけど、途中から見る限り、あなたの見せ方は『どうだこの実験凄いでしょ』という感じで、どう見ても『正しいかどうかわからない』というふうには聞こえませんでした よ、それに問題は『正しいかどうかわからない』じゃない。『間違っている』んです」
「え、そうなんですか、知りませんでした」
「あなた、『ありがとう』って紙貼ったら結晶の形がよくなるなんて、そ んなアホな話信じたんですか?」
「いや私は言葉を大切にするという授業の中で『この話が本当だったらいいなぁ』という願望で・・・」
「つまりあなたの願望であって実験的事実じゃないでしょ。それを子供にホントみたいに語ってどーすんです」
「すいません、以後気をつけます」
そんなあっさり謝るぐらいなら最初からするなよこんな授業(T.T)
「以後って、、、、そういえば他の先生にも相談したって話ですが、他の 先生がまた同じような授業されるってことですか」
「はいたぶん」
やっぱりやるのかよ(;_;)
「・・・・・・・・じゃあ後日また、この話をしに伺います」

 問題の先生、道徳としても水伝じゃ内容がダメだということに全く気付いていない様子orz。学校の先生が率先してこういう話にハマられると大変に困る。特に初等教育がこれだと……。
 しかし、相談してもチェック機構が全く働いていないというのは、一体どうなっているのだろう。そんなに道徳について何も考えてない人ばっかりだったのだろうか。

郵便局は余分な仕事をしてないか?

Posted on 6月 16th, 2007 in 倉庫 by apj

 昨日遅くに帰宅したら、郵便物を配達したが留守だったので局で預かっているという通知がポストに入っていた。再配達の希望を伝えるか、引き取りに行くかするようにという指示があったので、今日の夕方、買い物に行ったついでに局まで引き取りに行った。ところが窓口で言われたことは「配達の係の人が持って出てます」。局に行ったのが無駄になった。再配達の時間を訊かれたので、一番遅い時間帯を伝えたのだが、今度は私の方が買い物に予想以上に時間がかかり、戻る前に配達があってまたすれ違い。電話をもらったので、面倒になって、玄関の所に置いてほしいと伝え、もう一度夜中に郵便局まで行く羽目にはならずに済んだが……。
 局で預かっているという通知を配ったら、再配達の依頼が無い限り荷物は局から動かすなと。勝手な判断で再配達に持ち出されたために、わざわざ立ち寄った私は無駄足、配達の人もしなくていい仕事をすることになっている。しかも19時から21時という、通常の労働時間から離れた時間帯で。一体何を考えてこんな運用をしているのか。配達のバイトの人を集めるのが大変とか何とか言ってるるけど、こういう無駄を無くすのが先なんじゃないか?依頼もしてない再配達にリソースを投入するようなことをしているから人手不足になるんじゃないか?

プロフィール欄変更

Posted on 6月 15th, 2007 in 倉庫 by apj

 常々「大学にクレームを出すのは状況の読めないバカのすること」と思っていたのだが、本日事例が1つ追加された。
プロフィール欄に書いたapj_yamagataのメールアドレスを使っている私の偽者が、メールアドレスをこのblogから削除せよというメールを送ってきた。事務から連絡があったので「今回、私は名前を騙られている被害者ですが何か?」と伝えて処理終了。
 まあ、仮に私がメールアドレスやら警告を消したとしてだ、偽者の方は他所で迷惑行為を繰り返すに決まっているから、それを私がやったことと誤解する人が出てきたら(偽者が意図的にやってる以上、こうなる可能性はかなり高い)、今度は「お前んとこの変な教員をどうにかしろやゴルァ!」というクレームが大学に来ることになるに違いない。大学にしたって、濡れ衣で評判低下を招く事態を歓迎するはずがないわけで、ストーカー氏が私を騙る行為を止めない限り、大学が私に対してメールアドレスや警告文を削除しろなんて言うわけがない。簡単な話だが、それもわからないバカだから大学にクレームなんか出すんだろうな、きっと。

 ところで、これまでの戦果、じゃなくて大学にクレームを出した人々リストはこんな感じ。観察した限りでは、大学にクレームを出すという行為が何らかの「フィルター」として機能しているように見える。

1)お茶大の方でサーバ移転の原因になった会社の営業の人→業務妨害を主張したまでは良かったが、本当にウチのページが原因かと問い詰めたら被害実証できずに沈没、クレームも社長にも無断でやってたっぽい。
2)NMRパイプテクターの会社の社長→最初から信用毀損云々を主張する見当外れな脅しっぷりを見せたあげく、後から弁護士を通して来た手紙には「ご懇請申し上げます」。とても訴訟は無理、がプロの判断ということらしい。
3)飛騨の中の人→刑事の名誉毀損で私が告訴、罰金刑確定。民事で訴えたら答弁書も来ないという見事な逃げっぷり。大学に文書送りつけた態度は一体何だったんだー(笑)。
4)自費出版氏→まともなフォーマットでクレームが来ない。権利侵害の個所を特定せよと言ってもちっとも書類が来ない。弁護士を通してやってきた掲示板記事削除依頼に対しては、師匠経由で「おたくの方がもっと私の権利を侵害してるけど?」と返したらそれから半年なしのつぶて。本気で争うと逆にやばいと弁護士も気付いたか?あと、公取とか阪大のきくちさんとか、こなみさん、さまきさんにもケンカ売りまくりでもう何が何だか……。
5)殺人予告した某氏→前科の数を増やすため現在もご活躍の様子。裁判所ってなかなか実刑判決を出さないもんなんだねぇ。
6)2ちゃんねる閉鎖騒動のシオザワ某→東京地裁に提訴しました、などと大学にメールしてきたが、待てど暮らせど訴状が来ない。有言不実行ってか、ただの嘘つきであったことが確定。
7)今回のストーカー氏。
番外)電話してきた某社の人→弁護士に相談中というから、じゃあ弁護士通して法的にやりますかと言ったら「何でそんなことを言うんだ」と返事が……一体何のために相談してるのかと小一時間(以下略)。「わけわからんおっさんの相手をするよりは弁護士を相手にした方がこっちの経験値が上がるから」という本音を飲み込むのにどんだけ苦労したかw。

 こんだけ揃うとついつい聞いてみたくなる。
「あなたも大学にクレームを送ってこのリストに並びたいですか(yes/no)?」

酸素呼吸を止めるなぁぁぁ!(笑)

Posted on 6月 14th, 2007 in 倉庫 by apj

 今月後半から3週連続で水関連のニセ科学の話をすることになり、来週話す分のスライドが今日やっとできた。水の変な宣伝のどこがどう変か、を説明するのに、物理化学の立場で言った方がわかりやすいことの他に、生物学の立場から指摘した方がわかりやすいものもあるので、下調べとして、キャンベル「生物学」の最初の方を読んでみた。その結果整理できたことは、
 水の怪しい宣伝文句、特に酸化還元やら老化が絡んだヘン説明は、ほとんどの場合、細胞呼吸を止める話になっている
ということだった。また、生体内の水が特別なものであるかのような記述は、潰えたはずの「生気論」の亡霊が未だにうろついているということなんだろう。

 いやー、でも生物学のまともな本をちゃんと読むのは高校以来だ^^;)。受験じゃ使わなかったけど、途中まででも生物を履修できる制度で良かった。まあ、その後、ストライヤー生化学を読む羽目になったり、化学の知識が多少強化されたりとということがあって、少しはよくなっている。ただ、今の理科選択制で、もし高校の生物学に全く触れてなかったら、多分生物学の本に手出しをしようとは思わなかったかも……。

カップ麺

Posted on 6月 13th, 2007 in 倉庫 by apj

 しばらく帰れそうにないので、夕食を買いに近くのコンビニに行ってきた。日清の新製品「あんさんのラーメン」てのが出ていて、具はネギしか入ってない。好みの具を入れろという商品で、すぐ脇に、「充足野菜」「チャーシュー&極太メンマ」「味付玉子&うずら卵」が置いてあって、各百円だった。てことは、具を全部揃えるとカップ麺にしては贅沢な内容になるが、値段の方も具だけで300円と高めになる。今回は、物珍しさで、味噌味の方と具を1つずつ買ってきた。
 製品を見た時は、貧乏人は麺だけ買って食べ、金持ち(たかがカップ麺で金持ちも無いモンだとも思うが)は具をいろいろ入れろ、という格差社会を反映した企画なのかと思った。ところが、麺だけの値段が140円で、まるちゃんのワンタン麺の105円にどう見ても負けていたorz。

血液ドロドロで強制捜査

Posted on 6月 12th, 2007 in 倉庫 by apj

 Yahooニュース(産経新聞)より。

「ドロドロ血」商法で数十億円集金 医療会社を強制捜査 警視庁
6月12日8時0分配信 産経新聞

 医師や看護師の資格がないのに採血して「あなたの血はドロドロ。病気になりやすい」と診断し、高額な会員制サービスに加入させたとして、警視庁生活環境課が、東京都千代田区の医療サービス会社を医師法違反容疑で家宅捜索したことが11日、分かった。同社はグループの不動産会社を使い、採血に応じた高齢者らから中国への投資も募り、数十億円を集めたとみられる。健康と資産運用をセットにした新手の商法の被害拡大を防ぐため、警視庁は強制捜査に踏み切った。

 生活習慣病とも関係する血の流れ具合をイメージした「ドロドロ血」問題は健康番組などで注目され、同社もテレビを参考に4年前から採血を始めた。「ドロドロ血をサラサラにする」と高額器具を売りつける商法に全国の消費者センターには相談が相次いでいるが、強制捜査は異例。

 調べでは、同社は「無料で血液検査する」と、都内の富裕層の高齢者を対象に電話で勧誘。栄養士の資格しかない女性スタッフが指先に針を刺して血を採取したうえで拡大した映像を示し、「血がドロドロ」と入会を勧めたほか、営業社員が「このままではがんになる」と診断を下したケースもあるなど、医師法違反の疑いが持たれている。

 同社によると、採血に応じた人に対して鍼灸(しんきゅう)やマッサージにも勧誘。入会金100万円のほか、1~5年のコース別で30万~150万円の費用が必要で、約1600人が登録した。

 さらに、「心身ともに安心できる生活環境につながる」と中国への資産運用も持ち掛け、約1600人のうち約1割の会員から北京や桂林のホテル建設名目で集金。1人につき千数百万~3000万円超を集めた。

 関心の高い「ドロドロ血」と資産運用のセット商法について、警視庁は(1)健康不安を告げる手口に問題(2)1人あたりの出資額が大きい-としており、医師法違反の裏付けと新手の商法の解明を急いでいる。

 同社は平成6年設立でグループ約20社での売り上げは約55億円。同社は取材に対し、「医師法違反というなら真摯(しんし)に受け止めるが、『がんになる』とは言っていない。投資もきちんと説明し、解約にも応じている」としている。

 参考資料として、Sankei Webの記事より。

悪徳商法にご注意…「血液ドロドロ」実はウソ

 医師免許を持たない業者が血液の検査を行い、「血がドロドロです。サラサラにしなければ…」などと不安をあおって、高額なブレスレットやネックレスを買わせる悪質商法に関する相談が増加している。高まる健康志向とともに広がる不安心理につけ込んだ手口で、専門家は「医療機関以外での安易な検査は避けるように」と注意を呼びかけている。(山口暢彦)

「無料なので」

 国民生活センターによると、同様の相談が平成17年度だけで、589件寄せられたという。年々増加傾向にあり、8年度(132件)の約4.5倍に上っている。

 50歳代女性のケース。健康器具販売店を訪れた際、「血液を調べませんか」と店のスタッフに勧められた。スタッフは採った血を顕微鏡で見せながら、「血が動かないですね。70歳代(の血液)です」と説明。

 そのうえで、女性に磁気のある腕輪を身につけさせ、再び血液を調べると、「サラサラになりましたよ」と語ったという。腕輪の効果を信じた女性は、勧められるままに約20万円で購入した。

 ところがその後、病院で検査してもらうと、「血液に異常はなく健康体です」と告げられた。このとき初めて、女性は「だまされた」と気づいたという。

 別の60歳代の女性のケース。業者から「無料で健康チェックをする」という電話があり、自宅に招くことにした。やってきた業者は女性に対し、体に微電流を流し、悪い個所をチェックするという検査を実施。結果、業者は「1カ所だけ悪い値が出た」と語った。

 彼女は脳梗塞(こうそく)を患い、健康を気にしていただけに不安を感じた。血栓を溶かして血液をサラサラにするという32万円の健康食品を業者に勧められると、つい飛びつき、購入してしまったという。

医師法に違反

 センターによると、売りつけられるものとして特に多いのは、磁気ネックレスなどの医療用具(22.4%)や健康食品(21.7%)。ほかにも、ブレスレットなどのアクセサリー、ふとんなどの寝具類、浄水器などがあった。

 「そもそもこれらの悪質商法では、医師免許を持たない業者が検査などを行っているケースが多い」と、センター情報分析部の渡辺優一さん。その行為は、医師法に反する。また、「注射針にしても、こういった業者では使い回しされている可能性も否定できず、危ない」と渡辺さんは注意を呼びかける。

 センターに相談を持ちかける人の平均年齢は51・9歳。相談件数が増えていることについては、「健康ブームの高まりを背景に、過去に(比較的大きな)病気をしたことがあるなど健康に強い関心がある人が、トラブルに巻き込まれることが多いようだ」と話す。

早めに相談を

 「病院などの信頼できる場所以外で血液検査を受けてはいけない。もし健康に不安があるのなら、かかりつけ医に診てもらってほしい」と渡辺さん。

 また、かりに高額商品を契約してしまってもクーリング・オフなどが可能なケースも多い。「あきらめず、早めに最寄りの消費生活センターに相談してほしい」とアドバイスする。

 そもそも、何かを身につけて血液がサラサラになることなどは、科学的な根拠はない。

 慶応義塾大医学部中央臨床検査部の村田満教授(血液学)は「そもそも血液の“サラサラ”“ドロドロ”に、はっきりした医学的な定義はない」としたうえで、「一般的にブレスレットやアクセサリーを身につけて、血液の状態が改善することはありえません」と話している。

 ■クーリング・オフ 訪問販売や電話勧誘販売といった特定の取引について、業者と契約した後、一定期間内なら、消費者が一方的に書面で契約を解除できる制度。期間は契約書面を受けとった日を含め原則、8日以内。訪問販売などは不意打ち的に勧誘されるため、消費者は十分な情報を与えられないまま、冷静に考える余裕もなく契約しがちになる。このような消費者を救済する必要性から、契約後でも熟慮できる期間が設けられている。

(2007/03/29 09:13)

ガレージキット(激しく違)

Posted on 6月 8th, 2007 in 倉庫 by apj

 だいぶ前に読んだ帚木蓬生の「国銅」(東大寺盧舎那仏像を作る話を描いた長編小説)の感想。
 もっともらしい大義名分はいろいろあったらしいが、仏教ヲタクで「仏様萌え」の趣味に走った聖武天皇が、国家予算を使ってワンオフの巨大ガレージキットを作ったって話だよな……。当時はアニメもマンガもないから、キャラのフィギュアってわけにもいかないだろうし、立体化するとしたら仏像がポピュラーだったんだろう。
 海洋堂が営業する1200年以上前から、日本人はいろいろ作っていたと。

ちょっとびっくり

Posted on 6月 6th, 2007 in 倉庫 by apj

 唐沢俊一氏の新作『新・UFO入門―日本人は、なぜUFOを見なくなったのか 』の中に、他所様のblogと酷似した部分があるという指摘が、このエントリのコメントについた(赤ガエルさん、情報ありがとうございます)。この本、数日前にmixiで話題になって、結構売れてるということだったので、本やタウンで注文したが、新刊の新書にしてはなかなか来ない。そうするうちにパクリ疑惑が持ち上がってしまった。
 あとから本やタウンに注文した(発行部数も少ないはずのむしろ専門書な)「イタリア文解読法」の手配がさっさと終わったというメールが飛び込んできたので、もしかしたら入手しづらい状況かもしれないと思って、ダブり覚悟でアマゾンのマーケットプレイスの古本の方に買い注文を入れた。
 オリジナルの文章の主のblogも見たが……きちんと引用すれば良かったのにねぇ。