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錯視の本

Posted on 7月 31st, 2007 in 倉庫 by apj

だまされる視覚 錯視の楽しみ方」北岡明佳著(化学同人) 978-4-7598-1301-2
人の目があてにならないということを楽しみながら自覚するのに良い本。ただ、時々目が回りそうになる。

 「錯視デザインとだまし絵は、はアートとしては同種で、サイエンスとしては別種である」というのは、この本で初めて知った。通常の生活において立体物を知覚するために役立つ手掛かりを、本当は立体物ではないただの絵に対して発動させるのがだまし絵で、錯視は「実在する対象の誤った知覚」(但し心理学者がこう規定しているのであって、錯視デザインがだまし絵を取り込むことはある)、ということだそうで……。

 この間のニセ科学フォーラムで、きくちさんがchecker shadow illusionを紹介していたので、それを思い出して、つい衝動買いしてしまった。

打ち合わせの光景(笑)

Posted on 7月 30th, 2007 in 倉庫 by apj

 お茶大寄って実験とEMLGの発表内容について打ち合わせ。その後、法律事務所ヒロナカにて、弘中絵里弁護士と打ち合わせ。師匠の冨永教授も同席。
委任状作って契約書作って……のあたりで、こんな会話に。
弁「うまくいかなかった場合は費用の残額を返還します。文書作成費しかかからないので」
私「了解です。ところでこの報酬金のオーダーはどの位?」
弁「訴訟がどの程度広がるかによるので……」
私「いきなりウン百万とか言われたら、多分全部は回収できないでしょうし、改めて自己破産の処理を依頼しちゃいますよん(笑)」
弁「そんなことはしません……(笑)。で、後の方が契約解除になったときの処理で」
私「解除ってあるんですか」
弁「さんざん弁論して勝訴の判決が確実になったあたりで(報酬金払いたくないから)解除、ってケースが……」
(あ、ひでぇな。そんなことしたら二度とそこの事務所に仕事頼めなくなるよなあ……)
私「そうすると、新たな紛争発生ですよねぇ」
(どう考えても勝てる気がしない訴訟になりそうだな、と思いつつ弁護士さんと顔を見合わせて忍び笑い(汗))
私「ところでこの相手、別訴も考えてるんですけど」
師匠「山形でやればぁ?」
弁「がんばってくださいー!」
(目一杯明るく叫ばれてしまう。東京でやるならともかく、山形は遠いので受任する気ナッシングなのが明らかな対応。まあこの前からそういう話だったんだけど)
私「はい~~。ところで、ちょっとついでなんですが、257条だったかな?この間の判決、裁判官が一個所間違えてるんで、訂正したいので書式ください」
弁「更正ね。解説が付いてるのは本の方だから紙でコピーを……あ、CD-ROM版もありました」
(私、慌ててPowerBookを立ち上げる)
私「助かります~」
弁「書式全部持っていく気では?」
私「(いくらマニアでも)そんなことはしませんよ~。そこまでする位なら(書式集)買っちゃいます^^;)」
(でも、CD-ROM版だけでも別売してないかな……本は分厚いし高いらしいし。あ、そうそう、マニアとしてはこれだけは最後に言っておかないと)
私「ところで書類はまず私に下書きさせてくださいね。で、足りないところとかまずいところとかを直してください。そうすると、何がまずかったかわかる。まあその、依頼の料金の半分は『授業料』ということで……」

 なーんかこう、シュールな打ち合わせ光景なのかこれは、と思わないでもなく……。他の人がどういう雰囲気で弁護士さんと相談してるかわからないので何とも言えないんだけど。

【追記】何か某掲示板やらkikulogやらで誤解されてるみたいなんだけど、報酬金云々の話は、私が弘中絵里弁護士をからかっただけなんで……。契約書には報酬金の額が明示されてないのね。で、「一体いくらふっかけるつもり(笑)」と訊いただけだったりする。タダの貧乏サラリーマンの私に巨額の報酬金なんかふっかけたら、アンタ今度は私の自己破産手続きを引き受ける羽目になりまっせ、という、自己破産の手続きが弁護士の業務であることをふまえた冗談なんで、ここは笑うところのつもりで書いたんだけど。

PowerBookG5 Titaniumのパワーマネージャリセット

Posted on 7月 29th, 2007 in 倉庫 by apj

 PowerBookG5 Titaniumのパワーマネージャリセット。DVDやCDを入れてもマウントされず、ドライブ自体が全く動いてないっぽい時の対処方法。

1.電源を切る
2.「Shift」キー、「Control」キー、「Option」キー、パワーキーを同時に押す。
3.そのまま待つ。再起動しない場合は再度パワーキーを押して再起動させる。

候補者シミュレータが欲しい

Posted on 7月 28th, 2007 in 倉庫 by apj

 選挙で誰を選ぶかを決めるとき、毎回判断に迷う。特に支持政党があるわけではないので、その都度誰にするかを決定しているのだが、誰かを選んで自分の代わりに国会に送るためには、いつも情報が不足している。
 マニフェストもビラも街頭演説も、参考程度にはなるが不十分である。候補者側が出す情報には、限られた政策の限られた論点しか書いてない。しかし、当選した人はその任期の間中、いろんな問題について意思決定することになる(それが仕事だ)。選挙運動の時に想定していなかったことがらが出てきた場合にも判断しなければならない。自分が選んだ人が、そこそこ自分の望む判断をしてくれるのかを、ビラやらマニフェストやらの情報だけから読み取るのは難しい。
 どこかのblogで、「この前の選挙で郵政民営化の是非を基準に投票した人は、そうやって選ばれた候補者が年金についても審議することに思いが至っていなかったのでは」といった記述を読んだ。選ばれた人はあらゆることについて審議するのだから、自分にとって快適な世の中を望むなら、自分と似た振る舞いの人に投票するのが正しいように思う。
 私にとっての候補者選びは「私と似たような考え方で、似たようなシチュエーションで似たように振る舞ってくれる人」を決めることである。勿論、人の個性はまちまちだから、「似た」の部分は程度問題である。これを支援してくれるシステムは、今(かあるいはもうちょっと未来)なら作れるんじゃないか。予め候補者にいろんな質問をし、そのパターンを記録しておく。投票する側も同じ質問に答えて、結果を比較すれば、考え方の類似度を評価できるのではないか。質問項目の数を増やしたり、意味のある内容にしないといけないが、これは経験を積むことでそこそこ精度を上げられそうに思う。これがもっと進むと、別の新たな問題についての判断がどうなるかを(確率付きでも)予想できるようになるかもしれない。
 地方ごとに分けた選挙区だと、母集団が少ないから、似た人に遭遇するとは限らない。選挙区を全国区にして、ネットで名前とアンケート結果を公開し、投票者はその中から好みの人を選ぶようにすると、多数の人から選べることになるから、自分と似た人を選び出せる確率も高くなるに違いない。

法学分野だけじゃない……

Posted on 7月 27th, 2007 in 倉庫 by apj

 「法科大学院雑記帳」米倉明著(日本加除出版)978-4-8718-1323-7。法学部学生への教育と法科大学院での教育を比較している部分(176ページ)より。

 相手にやる気がないとなれば、まずやる気を起こさせるために、テキストに色づけまでするなどの工夫をこらし(これを人によっては「色仕掛け」などと酷評する)、話し方にも注意しないといけない(人によっては「殺し文句」を巧みに用いる)ことになる。これと異なり、相手が既にやる気満々であれば、そもそもやる気を起こさせることから始めるなどという必要は全然ないのだから、無味乾燥だろうと分量が多かろうと、気にする必要はあるまい。分量の多寡についていうと、薄いテキストでは説明が不足し、結局、厚いテキストを参照しなければならなくなり、手間と経費という観点からしても、初めから厚いテキストを用いたほうが学生にとって得策なのである。入門段階の勉強は別として、その段階を終えた学生にとっては、厚いテキストをしっかり読むことがベストの道であって、薄いテキストで手軽に済まそうなどとしてはならない。そういうことをしていると、必ずや手痛い目にあうであろう。私は法科大学院の未習者に、常々、このように申し渡してきた。
 ちなみに、これまでのテキストがとにかく無味乾燥だと非難されてきたことの一因は、テキスト執筆者がテキスト使用の相手を取り違えていたことにある。つまり、やる気のない人々を相手としなければならないのに、やる気満々の人々を相手にしていると思い込んで(これは民法でいう「同一性錯誤」なのか、それとも「属性錯誤」なのか)、やる気満々の人々用に執筆していたのである(執筆者には「重大過失」があったというべきであろう)。そもそも自分の相手とすべき敵を取り違えていたのだから、孫子の兵法を援用するまでもなく、結果はうまくいかなかった(つまり「敗戦」)わけである。昨今は、相手がどういう相手かをよく見極わめて、その相手にフィットしたテキストを執筆する必要があることが意識されるようになった。カラフルな薄いテキストが多数出現したのは、その証左といえよう。

 理系の方でも、活字大きめ余白多め図と多色刷りを使った薄いテキストが多数出版されている。高校までのカリキュラムと大学の従来のカリキュラムを埋める目的かと思ったが、大学の専門の講義でも軽いテキストが使われることが増えてきているらしい。教科書が軽く薄いものになるのは、どうも、全分野共通の傾向のようである。
 ただ、厚くないと情報が足りなくなるというのは、分野によって異なる。
 法学では確かにこの著者の言う通りである。最初、法律の教科書に手を出してみたら、分厚くて高いものを買ったのにもかかわらず、細かい注釈がてんこ盛りで、さらに別の本やら総説やらを参照していて、参照先の本も半端ではなく高かったり入手困難だったり入門者がそもそもそんなマニアックなところまで必要なのかと疑問を感じたりということの連続だった。その上、判例通説有力説少数説と並んでいて、物理出身者としては非常に戸惑った。
 理系でも、化学や生物学は、厚いテキストでないと情報が足りないことが多い(逆は必ずしも真ではないが)。化学出身の先生の話ではこれらの分野では「神は細部に宿る」のだそうな。実際、化学や生物学の専門のテキストはどれもタウンページ級である。
 一方、物理や数学のテキストでは、分厚くてどうにもならんというものはあまり見かけない。たとえば、ランダウ・リフシッツの力学なんか、他の力学のテキストに比べるとむしろ薄い方だが、きちんと理解するとなると実は初心者にはハードルが高い上に奥も深い。物理や数学では、ページ数と情報量が直接比例するわけではなさそうである。まあ、世界をシンプルに記述する方向が好まれることが背景にあるのかもしれない。そのランダウのシリーズは(分量ではなくハードルの高さの問題からか)、一部を除いて品切れ絶版が続いている。
 ただ、学生が、専門分野以外の内容について最低限の知識を身に付けようと思ったとき、易しいテキストがあるというのは助かることではないか。昨日、自分で、物理をやり直すテキストを読んでいるという学生が質問に来たので、本を見せてもらってそう思った。物理や数学の知識があまりに貧弱だと、専門の物理化学の理解が困難になってしまうが、そういう学生が物理を学ぶのには、ランダウはどう考えても不適切だろう。軽いテキストの存在は、他分野に入門する時の敷居を下げるのに役立ちそうである。

#なお、法律学については……今のところ、個人的にはやる気満々の方に居るつもりなので、分厚いテキストにかじりついている。ってか、現実の訴訟を前にすると、弁護士に相談するにしたって専門家任せにするなど物足りないし納得できないわけで、それなら勉強するしかない。純然たる暗記物ではないとしても、多少は覚えないと話にならず、元々暗記物は苦手なのでやってて情けなくなることの方が多いのだけど。

RikaTan8月号

Posted on 7月 26th, 2007 in 倉庫 by apj

 RikaTan8月号の「小学生にもわかるニセ科学入門」に記事を書いたのだけど、今日、雑誌が送られてきた。東京のフォーラムで予告されていたように、左巻さん、菊池さん、田崎さん、小波さん、私で書いているので、まあ、話をした内容とかぶっている。内容としては、小学生とその保護者と先生方あたり、ということで、易しくなっている。

 既にあちこちで紹介されているが、この号には平松式の人工雪結晶製造実験が紹介されている。水蒸気からの結晶成長を手軽に観察できる方法で、「水からの伝言」の「解毒」には最適かと。

「天下り」以前の問題だった件

Posted on 7月 25th, 2007 in 倉庫 by apj

 ウチの学長候補の学内意向調査が今日で、朝日新聞にまで記事が出ているわけだが、先日の学内討論会で、文科省出身の結城氏の発言があまりにもアレだったことが判明。
 まず、他の候補はみんな山形大は教育も研究もやる、と言ってるのに、結城氏は、山形大は教育をすべきだ、と発言。外部資金獲得の殆どが「研究」に対するもので、教育に対するものは圧倒的に少ないのに、「教育をすべきだ」じゃあ、どうにもならんがな。企業からの研究費受け入れだって、ほとんどが研究に対するものであって、教育に対するものじゃない。これじゃあ、資金面から山形大学を潰す気としか思えない。
 次の発言が、「大学法人化は大成功」。これには学内の人間もみんな開いた口がふさがらなかったらしい。勿論私もだ。一体どういう種類の脳天気なのかと。法人化のあおりがどれだけ研究と教育の足を引っ張っているか何も知らずによくこんなことが言えたものだ(別にウチの大学に限った話じゃないが)。まあ、事務次官という立場であれば、立場上こう言い張らなければならないのはわかるが、辞めてこっち側の人間になろうって人が言うことじゃないわな。「法人化で出た問題を山形大では解決します」なら支持を集めるに違いないんだが。官僚としてのノウハウって、「現場の実態を無視する」ってことかね?どっちにしても、官僚の感覚のまま来てもらっても困る。まあ、現場のことは知りません、とご自身でも発言していたようではあるが。

 ってことで、朝日新聞が天下り批判などと書いてるが、本当の問題はそれじゃない。この場合はむしろ、「空気嫁」ではないのかと。
 世間一般の「天下り」から期待される利益と、他の候補と大差ない政策は別に矛盾しないわけで、わざわざ、こりゃダメだと思われるような発言をするあたりが何ともイタいなぁ、と。

 もう一点。法人化の問題の大部分は、つまりはお金の問題でもあるので、学長と経営陣には「寄付金を集める才のある人」をあてるべきではないかなぁ。

【追記】
 大学教員さんから、重要な指摘をいただいた。結城氏の業績は、著書や論文が全く無いために、大学設置審議会の基準に照らした場合にマル合として認められないのではないかというものである。つまり、経営側ではなく、教員側の人間として大学に迎え入れること自体に問題がある、しかもこれは天下り云々の批判とは全く別種の問題である。
#ひょっとして、「山形大は教育をやるべき」という結城氏の主張は「研究をやる」ことになったとたん、自身の業績がマル合と認められるかどうか怪しいことが表面化するということに基づいているのでは……?

モラルというより無防備な……

Posted on 7月 24th, 2007 in 倉庫 by apj

itmediaの記事より。久々ぶりにwinnyじゃない流出なんだが、この流出パターンって、ネットでは三葉虫級に古いパターンのような気が。

福島県立医大サイトから「裸宴会」写真が流出 「患者侮辱では」と批判も

福島県立医科大学の関係者と見られる男女の宴会のらんちき騒ぎを撮影した写真が、大学公式サイトのサーバから流出。写っていた内容をめぐり、「医療関係者のモラルが問われる」という批判がネットで起きている。
2007年07月23日 19時26分 更新

 福島県立医科大学(福島市)のWebサイトで、同大学関係者の宴会を撮影した写真が数十枚公開されたまま放置されていたのが見つかり、写真に写っていた余興の内容をめぐって「患者を侮辱しているのでは」などとインターネット上で批判が起きている。

 同大学は流出した写真について「不適切であり、誤解を招く恐れがあった」として既に閲覧できない処置をとった。プライベートな写真が大学サイトのサーバに残ったままになっていた経緯などを調べている。

 写真は関係者の忘年会を撮影したものと見られ、看板には同大学付属病院の診療科が書かれていた。数十枚が同大学のドメイン「fmu.ac.jp」以下にアップロードされていたのが確認されており、画像のURLに直接アクセスすれば誰でも見られる状態になっていた。

 ステージ上で行われた余興と思われる写真の中には、「患者」役の半裸の男性をSMの「女王様」風のコスプレをした女性が踏みつけていたり、白衣を着た医療関係者に扮した男女が「患者」役のおむつの世話をする、などの様子が写っていた。また、一部画像には大便や男性の局部も写っていた。

 まとめサイトなどの情報をまとめると、掲示板サイト「2ちゃんねる」のアニメ関連のスレッドに7月22日、同大学ドメインにアップロードされていた画像のURLが投稿された。ユーザーが画像のファイル名を変えて試しにアクセスしてみたところ、宴会の写真が大量に“発掘”された、という。

 画像を見たユーザーからは「介護を受けている患者を馬鹿にしている」「余興としても行き過ぎであり、医療関係者だとしたらモラルに欠ける行為では」といった批判の書き込みが相次いでいる。

 同大学によると、写真は4~5年前に撮影されたもので、「隠しページのようにして公開されていた」が、サーバに残ったままだったという。当時のサイトの管理者が既に辞めており、その後の管理者は、こうした画像が残っていたことを知らなかったという。

 内部の指摘で23日午前8時ごろに気付き、午前10時に「画像を削除した」という。現在、画像のURLにアクセスすると「Forbidden」と表示される状態になっている。

 2ちゃんねるで祭りになっているのをリアルタイムで目撃したんで、私も医大のページを見に行ったんだけど……。モザイク処理するほどのものでもなかったぞ。
 医学部の学生と一緒に宴会をやると、下ネタに走るのが何人か居たから、整形外科の忘年会の余興が裸とスカトロでも今更驚かないな(食事中の観客の前でやるのは悪趣味だとは思うが)。余興と仕事の区別くらいはきちんと付けているだろうからモラル云々を言うつもりもないが、そんな写真を誰でもアクセスできる病院のサーバに置きっぱなしというのは無防備過ぎるよなぁ。
 私が写真を確認した限り、「裸宴会」とまで言うのは誤りで、参加者全員が裸になったわけではなく、エライ人と思われる観客の大部分は普通に浴衣を着てお膳の前に居た模様。舞台での宴会芸を担当した若手が企画・実行したものらしい。しかし、医者の集団が宴会でまで医者ネタというのはむしろ自虐的に見える。自分からネタにして笑わないとやってられないくらい大変な現実があるのかもしれないな。
 隠しページなら.htaccessくらい置いてパスワード掛けておくか、外部からアクセスできない院内のみ公開のサーバに置けばよかったのに。

 学生の頃、何か作業(実験など)をしていて疲れてくると、物理学科の仲間はアニメ特撮ネタに走りまくったんだが、地学の巡検に加わった時は、疲れてくると地学の人達は下ネタに走っていた。何ネタに走りやすいかということと、専門との関連ってありそうな無さそうな……どうなんだろう。

学位商法調査

Posted on 7月 23rd, 2007 in 倉庫 by apj

日経ネットの記事より

文科省、「学位商法」の調査開始・全国の大学対象に

 研究や教育活動の実体が確認できず、実在するかどうかさえはっきりしない海外の大学で取得した“学位”が、日本国内で大学教員の採用の際などに悪用されている実態を把握するため、文部科学省は23日までに、国公私立大の人事部局を対象にした全国調査に乗り出した。今秋にも結果を公表する。
 こうした海外の大学は「ディグリーミル(DM、学位工場)」などと呼ばれ、米国では取得した博士号などの学位を就職に悪用するケースが問題化。国内でも最近になって大学案内の教員紹介などで、DMとみられる大学・研究機関の学位が十分にチェックされないまま掲載されている事例が表面化している。
 調査は(1)教員の採用、昇進の審査でDMとみられる機関の学位が重要な判断材料になった例(2)入学案内やホームページなどでこうした学位を公表している例――などについて、該当する教員数などの報告を求めている。(14:32)

 「公表している例」を問題にされてもな……。この場合、学内外の方々に対して隠せばいいというものではなく、「学位無効(学位無し)として取り扱う」が正しい対応と思われる。まあ、文部科学省(と旧文部省)の許認可行政の威力で、日本で学位販売業がはびこる事態は避けられてきたが、海外経由という穴があったということか。

教育委員会が教育を妨害しているような……

Posted on 7月 23rd, 2007 in 倉庫 by apj

Nとーの考えたことより、「先生方のblogが危ない」というエントリ。

学校の先生方が管理・運営しているweblogの存続が危機に瀕しているらしいです。

 風の便りに聞いただけなので、詳しいことはわかりません。
 某県の教育委員会が県立学校に対して何らかの指示だか通達だか注意を行ったらしいです。

 ということで、事実なら相当ゆゆしき問題というか、実質的には、教育委員会による教育の妨害になっているかもしれない。

 既に、学校の現場でどうやってネットワーク利用を指導するか?ということについて、酔うぞさんところのエントリで、次のように書かれている。毎日新聞の記事が元ネタで、「総務省はネットの安全で適切な利用の仕方を子どもや親に教えるボランティアの地域指導員を全国規模で育成する計画を決めた。」というものが取り上げられている。

ネットワーク利用の指導というのは、ネットワークを使用してそれなりにひどい目に遭ったり、ひどい目に遭った人の相談に乗ったりという経験がないと無理だと思うのです。

には全面的に同意する。見たことも触ったこともないものについて教えろなんて、そりゃどう考えても無理な話だわな。

つまりネットを指導できるほどの経験者で、かつ子供を教育したことがある人、なんて居るわけ無いだろ。
そもそも、学校この先生がなぜネットに疎いのか?という根本問題をどうにかしないとダメでしょう。

という状況であるならば、学校の先生にはできるだけネット利用の経験を積んでもらうしかない。勿論、失敗も含めて。多忙でそんな時間なんか無い、という現実があるとしても、多少なりともネットに触れる余力のある教員の活動を促進する方向でないと、教員が育たないだろう。ところが、教育委員会はその逆のことを考えているらしい。これでは、いつまでたってもネット利用を指導できる教員なんか出てくるわけがない。総務省が「もう教師だけには任せておけんだろ」とやってる時に、教育委員会では教師をスポイルする方向で動こうとしているわけで、一体何がしたいのかと。
N-_-10さんが書かれた、

情報発信を行うときの注意を徹底して、あとは勝手にやらせておくのがよいと思います。

で良いと思うのだが……。