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公開講座で話をした

Posted on 6月 30th, 2007 in 倉庫 by apj

 午前中、数理の翼で話をする内容について打ち合わせ。
 午後から、京都女子大学の公開講座「市民のための科学リテラシー入門 ニセ科学にだまされないために」で話をしてきた。今回は「水商売ウォッチングの現場から」ということで、何がきっかけでサイトを作り始めたか、変な宣伝文句を批判していくうちに見えてきたこと、間違った科学に基づいて製品の評価をして販売すると、被害が発生したときに装置のせいではないことの説明が難しくなって企業にとっても危険だといったことを入れた。
 講演終了後の交流会で、聴講者に消費生活相談員の方が大勢いらしていたことがわかった。浄水器やマイナスイオン製品の相談が頻繁にやってきているらしい。
 また、以前、波動転写機を売りつけられかかって相談メールを送ってこられた友澤さんのゆかりの滝本行政書士事務所の方もいらしていて、お菓子をいただいてしまった^^)。
 さらに二次会に行ったのだが、終電になりそうで、途中で切り上げて一旦東京に戻った。

いろいろ準備

Posted on 6月 29th, 2007 in 倉庫 by apj

 午前中出勤。午後から西に向かって移動……のため一旦東京に移動。
 東京の弘中絵里センセんとこでちょいと相談事(内容は秘密です)。
4冊セット差し替えCDROM付きの民事訴訟書式集を見て、マニア心をくすぐられまくりでとっても欲しくなったんだけど……。結構高いらしいし、定期的に改訂されたところの差分を送ってくれるという、一度売りつけてメンテでも儲けるというビジネスモデルで販売されているものらしい。一般人が買っても元はとれないだろうなぁ、絶対。
その後東京から京都に移動。明日の講演のスライドをまとめている。
 何か山形で土砂降り、東京でも降ってて気温が高くて汗だく、京都は雨は止んでたがいかにも湿度が高くて不快。梅雨だなぁ。

戦果

Posted on 6月 28th, 2007 in 倉庫 by apj

 proxy除けのため、blogのトップを出す前に、blacklistを調べて、見つかったら却下するというのを仕掛けてみたのだが……。今日一日で400件ひっかかった。
 トップページを表示させてから、tb直前のところで引っかければ、spam tbが何件きているかわかるはずだが、それも面倒なので、トップページを表示させる前にチェックして、載っていたらコンテンツ自体を返さないようにして運用している。
 昨日はアクセスが多かったが、ちょっと前の平均が3000件/日、今日のアクセスが2500件ということは、アクセスの5分の1程度が怪しいサイトから来ていたことになる。
 blog独自のspam除けもあり、英文のみのtbは受け付けないようにしているから、blacklistチェックをする前も、そっちで引っ掛かけて消滅させていたのが相当数あったのかもしれない。
 意外だったのが、日本語のエロサイトtbがさほど減らないことで、一日数件ある。もともと少ないから、tb承認制にしてからは気にならなかったのだが、どんどん新しい送信元が登場しているということなのだろうか。

ふぉるしい

Posted on 6月 27th, 2007 in 倉庫 by apj

 mixiのトピで見つけたのでメモがわりに。
「ギリギリ科学少女ふぉるしい」の”ふぉるしふぃえいぶるパラノマふぇのみな” は、”falsifiable para-normal phenomena”(反証可能な超常現象、ポパー)だそうで。

アクセス制限

Posted on 6月 26th, 2007 in 倉庫 by apj

 昨日あたりから、粘着さんがさらにわいて出たので、もう少しきちんとアクセス制限することにした。

1)http proxyを通しての閲覧は、ne.jp以外のjpドメインについてのみ許可する。
2)DNSを逆引きできないホストからのコメント投稿はすべて拒否する。
3)blacklistに出てるところからのアクセスは却下(トラックバックも却下)。

で運用している。最初は1)だけで何とかなるかと思ったのだが、変なポートを空けているproxyが海外にたくさん見つかり、チェックするポートを一体どこまで増やしたらいいのだ?ということになってしまった。ただ、そういう怪しいサーバは逆引きできないものばっかりだったので、この2つのルールでほぼシャットアウトできるだろうと踏んでいる。これですり抜けるものがあったら、個別に規制することになっても、そんなに数は多くないから楽だろう。
 なお、IP指定でまとめて通すことも可能だし、他のドメインでもまとめて通すことは可能なので、この範囲は通した方がいい、というものがあったら教えてください。検討します。

【追記】マニュアルだけではやっぱりどうにもならんから、blacklist併用でやって様子を見ることにした。
【さらに追記】blogのトップを出す前に、blacklist判定をかけてるログを見たら、blacklist掲載サイトからのアクセスが多くてびっくりした。訪問者数として数える前にチェックしているので、明日から、blacklistからのアクセスはカウントされなくなるはず。これでどれだけ減るか……。

Fは不人気なのか?

Posted on 6月 25th, 2007 in 倉庫 by apj

 シャープペンの芯で、Fを愛用しているのだが、それなりに充実した文房具屋でないと置いてない。HBは定番としても、H、B、2Bあたりが主である。Fは人気がないのだろうか。HBだとちょっと柔らかすぎ、Hだと固すぎと感じるときに、Fがちょうどいいんだけどなぁ。ただ、最近は「HBハード」なんて商品もあるから、何だか微妙ではあるが。
 新しいシャープペンを買ったとき、大抵 HBらしき芯が仕込まれてる。サービスのつもりで数本入れてくれてるんだろうけど、捨てるのももったいないし、使い切らないとFに切り替えられないしで、どうしたもんかと。

お肌(爆)

Posted on 6月 24th, 2007 in 倉庫 by apj

 昔から「(顔の)肌がキレイ」と言われることが多かった。大抵は、この後に「どうすればそんなにキレイな肌になるの?」と続く。半分お世辞、残り半分はどうやら秘密の化粧品や洗顔法の情報を期待しているらしい。ただ、私にとって、これほど困る質問もない。訊かれたらウソを答えるわけにもいかないから、正直に答えることになる。
「朝、顔を洗わないんです」
 そもそも化粧をしない、だからクレンジングクリームであれこれ落とす必要もない、すると必要以上に脂を取り除かない、従って脂補給のため余分に何かを塗る必要もない、結局毎晩シャワーやお風呂の時にお湯で洗うだけで十分(洗顔フォームは使わない)、というプロセスでずっとやってきている。自分では、自分の肌にも合っていて合理的な行動だと信じているが、世間的には多分違う。
 つまり、肌の手入れ方法を訊かれて正直に答えるたびに「私はずぼらでものぐさです」と宣言しているに等しいわけで、とにかく恰好が悪い。そしてこちらが恥をしのんで正直に答えたのに、「そんなお肌の手入れ方法はとても真似できない」と言われてしまう。ひどい話だ。実践してみる勇気がないなら、最初から、「顔の肌の手入れの方法なんか他人に訊くな」と思うんだが。

ご当地戦隊

Posted on 6月 22nd, 2007 in 倉庫 by apj

 我らが山形県でもとうとう「ご当地戦隊」が結成された模様。駅売店の土産物コーナーで売ってたので買ってきた。メンバーは7人で、モノは携帯ストラップ。

・楽天的リーダー サクランボレッド
・無口な怪力男 だだちゃ豆グリーン
・クールな頭脳派 王将ゴールド
・みんなのアイドル 花笠ピンク
・頑固一徹 山伏ホワイト
・プライド高きナルシスト ブランド牛ブラック
・熱血世話好き いも煮大鍋シルバー

ちょっとマテ、ブランド牛といも煮(牛肉を入れる)が同じ隊に居ていいのか?
予想される展開はこんな感じ?
○単にブラックとシルバーが激しくギスギスする
○実はブラックとシルバーの超強力な合体技がある
○ブラックとシルバーの提供するいも煮で残りの5人がパワーアップして必殺技をかます

何だかどれになってもビミョーだな……^^;)

「ありがとう」と言われたら、素直に喜べる方がいいのだ

Posted on 6月 22nd, 2007 in 倉庫 by apj

 「水からの伝言」については、科学の立場からは間違いであることを説明してきたし、他の分野から見ても駄目だということがいろんな人から指摘されている。今回のエントリは、学問まで持ち出さずにちょっとだけ考えよう、という話である。

1)水にありがとうと言うときれいな水結晶ができる。
2)人間の体の大部分は水
3)だから人にもありがとうと言おう、きれいな言葉を使おう

 これを信じている人から、「ありがとう」でもいいし、他の優しい言葉でもいいけど、かけてもらったとする。だけど、もう素直に喜べない。言ってくれた人が、本当に感謝の気持ちで言ってるのか、私の中の水を変えてやろうと思って言っているのか、考えてしまうからだ。感謝の気持ちで言ってくれるのならうれしいけど、「水を変えてやろう」という意図で言われても、あんまりうれしくない。

 水伝が情緒的な面で最悪なところは、一見「ありがとう」という言葉を大切にするように見せかけて、その実「ありがとう」という言葉の意味を崩壊させているというところにある。水伝信者(あえてこう言おう)から、「ありがとう」って言われても、もはやちっともありがたくないのだ。

なぜニセ科学を批判するのか

Posted on 6月 21st, 2007 in 倉庫 by apj

 今週末から連続で走り回って話をするので、その整理を兼ねて。

【ニセ科学が広まることの弊害】
・ニセ科学が広まることそのものによって、判断を間違える人が出てくる。ニセ科学の方が頻繁に目に付く状態が実現してしまうと、正しい情報にたどり着くのが難しくなる。
・ニセ科学が企業の宣伝にも入り込む。あるニセ科学宣伝が一旦蔓延してしまうと、消費者が信じてニセの方を望んだり、企業のトップがニセの方を信じて製品を作ったりして、さらに広まる。マスコミが取り上げることで一気に蔓延し、企業が内心そんなものは売りたくないと思っていても、ニセ科学宣伝で製品を売らないと競争に負けることになったりする。これは多分健全な経済活動ではない。
・ニセ科学宣伝をする方が、まっとうな製品開発をするよりも楽で利益をあげやすい。まっとうな会社がニセとの競争に負けて、市場から撤退すると、今度は消費者がいい製品を手に入れられなくなる。
・ニセ科学のロジックは、予備知識を要求しない二分法であることが多い。そういう判断の方法が社会に蔓延することによって、社会全体の思考力や合理的判断をする姿勢の低下が起きる。ニセ科学の方が科学っぽいと思われてしまう。
・まっとうな企業が知識不足からニセ科学を信じた場合、自社製品の試験をするのにニセ科学理論の内容を確認すれば十分であると誤解し、本当に必要な試験などがおろそかにされる。また、ニセ科学に従い、意味のない試験にリソースを投じたりする。これは、隠れた損失である。さらに、自社製品の宣伝において、意図せずに消費者を騙す結果が生じる。
・まっとうな企業が最終的にはニセ科学を選ばなかったとしても、ニセ科学宣伝によるあやふやな製品の売り込みは受けるし、窓口あるいは上司の誰かが少しは信じるかも知れない。すると、「この話は本当かどうか検証せよ」といった業務が現場の技術者に発生する。技術者としては、話の内容から明らかにその製品や理屈に何一つ期待できなくても、業務命令であれば時間とコストをかけて試験をしなければならない。企業にとって無駄である。
・企業には、製品開発の技術について、通常より厳しい注意義務が科されている。ニセ科学宣伝をする製品の説明は、大抵の場合、伝聞だったり今の科学の内容と明らかに矛盾したり情報が少なかったりする。もし、利用者が「製品を使った結果被害が発生した」とクレームをつけた場合、「会社の製品のせいではない」ことの立証ができない可能性が高い。結果として、会社が製造者責任を認めて損害賠償を払うことになる。ニセ科学を受け入れることは、訴訟対策という意味で、会社にとって危険である。
・研究費のリソースがニセ科学に与えられるケースがある。幸いにして文部科学省関連の資金で、ニセ科学と争うことになるケースは殆ど起きていない。そのかわり、経済産業省関連の企業向け補助金事業では頻繁に起きている模様。

【広めているのはどんな人か?】
・最初から騙す意図がある(実はそういう人は案外少ないのではないかと感じている)
・単なる無知。判断力不足に起因する。儲けたい人と善意の人の2種類。
・夢がある部分、いい話である部分で信じる。その夢が自分の信じたいことだから信じる。実は科学かどうかはどうでもよい。
・一発逆転狙い。科学では自分の望みがかなえられないから、ニセの方を信じることに救いを求める。(もともと、科学は人に現実を認識させるものだから、現実を直視することに耐えられない人がニセの方に行くことがある)
・発見者になりたい、物知りとして他人に教える立場に立ちたいが、現実の学問はハードルが高いので手っ取り早くニセに走る(このネタは三等兵logを参考にした)。

【批判する理由】
・「正義」ではない。ニセ科学を批判することを裏付ける「正義」は、今のところ思いつかない。利害である。ただし、個人の存在と社会はつながっているから、この場合の個人の利害は自ずと公共性を持つ。個人の利害と社会は対立概念ではない。
・合理的な考え方でお互いが意思疎通できる社会を私は望む。ニセ科学はその障害となる。
–研究費審査で役人がニセの方を信じるようでは困る。
–科学に対する理解が歪められても困る。
–ニセ科学が蔓延する社会は、例えばニセ経済学だって蔓延するに違いない。幸い、科学の一部について、私は批判できる知識を持っているが、他分野のニセナントカが蔓延すると私だって騙されるだろう。これは嬉しくない。全ての分野において、ニセナントカの蔓延が起きないような社会であってほしい。
・ニセ科学の方が多くなり、まともな情報や製品を入手するコストが上昇するのは困る。

【追記ってか修正】
 せっかくいただいていたトラックバックを誤操作で消してしまったので、こちらから直リンさせていただく。何せエロサイトからの宣伝が多いもんで、クリックしてるうちに間違えたらしい。clausemitzの日記さんところより、
ニセものを放置すると本物がつぶされる」でした。