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トンデモ本大賞

Posted on 6月 7th, 2008 in 倉庫 by apj

 と学会恒例イベントのトンデモ本大賞が池袋であったので行ってきた。
 受付で配られたのが「と学会経由水」のペットボトル。製造元のホームページを見ると、「キルリアン写真」が出ていたりするとかで、ネタとして特注ラベルをつけてもらうように発注したとのこと。ラベルに曰く、

この水はと学会を経由してお手元に届きます。この水は「ありがとう」という紙を張っても味は変わらないでしょう。この水は凍らせても多分綺麗な結晶にはならないでしょう。また、このペットボトルは魔除け・魔寄せに使用できるかも知れませんので、興味のある方は自宅に持ち帰って部屋に飾りましょう。興味の無い方は、空容器をキチンとゴミ箱に捨てましょう。ポイ捨ては厳禁です。(なお効果があった場合、因果関係を証明する有意なデータと共にと学会にご連絡ください。但し、効果確認の際に生じた結果に対しての責任は負いかねますので、あくまで自己責任での効果確認をお願いします)

 商品は「阿蘇のメイスイ」。製造者は熊本県の丸富産業株式会社。

 前半は、「と学会結成秘話・山本ひろし物語」上映と、お祓いと、例会のエクストラ版。候補作の紹介の後休憩。その後、杉ちゃん&鉄平の演奏会と、活弁士坂本頼光(さかもとらいこう)氏によるアニメ活弁とMAD映像を使った活弁。
 芸人さんが来ると、本当に会場が華やかになる。
 杉ちゃん&鉄平の演奏で、バイオリン一つでfax受信音や、救急車やパトカーの音、電車の踏切の音を出したのには驚いた。バイオリンってこんなに表現力の高い楽器だとは思ってもみなかった。
 坂本氏の活弁も見事だった。今では映像と音声が一緒なのが当たり前なので、音声無し映像を活弁で楽しむというのは珍しい経験だった。さらに、オリジナルアニメの内容が……^^;)。「サザザさん」という、サザエさんのパロディー(絵柄は長谷川町子+水木しげる)で、絵の方も坂本氏が作った。版権の問題もさることながら、内容が不謹慎すぎて、絶対テレビには出ることができないから、ライブでしか楽しめないという……。活弁士は全国に10人程度居て、老人ホームの慰問などをこなしている。その年代の人達が映画を見ていた頃は、活弁士の声で楽しんでいたから、昔の通りの上映は人気が高いのだそうで。

 大賞は、『富を「引き寄せる」科学的法則』ウォレス・ワトルズ著(角川文庫)。
今回のノミネート本は例年より小粒だったので、なかなか大爆笑の連続にはならなかった。

 遠隔地に居る関係で、準備には全く貢献できなかったし、当日も会場にたどり着くのがやっとだったので、物品販売等をすることもできなかった。仕方がないので、終わった後、客席のゴミ拾いをする役に加わった(清掃業者も入っているようだが、あまりにもゴミが多いと次年度から会場使用に難色を示されることがある)。荷物の搬出の準備が整ったあたりで、運営スタッフの記念撮影の後、会員全員の記念撮影をして会場では解散。

 2次会、3次会を秋葉原で行った。

 と学会の方はシャレで水を発注したが、会員の一人は親戚から水を勧められて困っているとのことだった。
 まず、「この水がいいのよ」と九州あたりから送ってくる。長期保存できないので、頻繁に送ってくる。いい返事をしなかったら、今度は三十数万円の浄水器を送ってきたので、取り付けることになった。さらに、「最近からだの調子どう?」「良くなったでしょ」などと、頻繁に訊かれてチェックされる。ここで、「全く変わりませんね」などと言ったら最後、人間関係が悪くなる上に、勧誘がさらにエスカレートするので、嘘でも「そういえば調子いいですね」などと話を合わさなければならない。また、怪しい水を信じている人は当然「波動」も信じていて、「波動」が正しいという前提で全ての話をする。その話にツッコミを入れていると、「波動を信じていない」ことがバレ、波動を信じない人はもうどうしようもない人、の烙印を押される。そして、この人には何を言っても(波動を理解できないのだから)無駄という判断となった場合、あきらめてはもらえず、「まずは飲んでみて、体験してわかって」という方向に勧誘が切り替わる。つまり、本人に体験させて信じさせようという作戦である。
 ビリーバーとはどうやっても言葉が通じることは無いらしい。

 来年は、みらい座いけぶくろで6月6日に開催される。

補足:本日会場で購入した同人誌等
・本家立川流 第8号
・本家立川流 四五六合本号
・面白漫画俱楽部同人誌 vol.1
・ぶっとびマンガ大作戦 vol. 11
・オタク的翻訳論 巻一
・オタク的翻訳論 巻二
・日本トンデモ本大賞公式記録2003~2007(会員には無料配布)
・美少女ゼミ教授立川談之助 手拭 (立川流の本を買うと無料配布)
・刑事クラ(杉ちゃん&鉄平、音楽CD)

作家の氷室冴子さん逝去

Posted on 6月 7th, 2008 in 倉庫 by apj

 livedoor newsより

。[訃報]「なんて素敵にジャパネスク」の氷室冴子さん51歳
2008年06月06日19時22分
 氷室冴子さん51歳(ひむろ・さえこ<本名・碓井小恵子=うすい・さえこ>作家)6日、肺がんのため死去した。
(略)
 北海道岩見沢市出身。大学在学中の77年、「さようならアルルカン」で小説ジュニア青春小説新人賞の佳作に入選してデビュー。平安時代が舞台の「なんて素敵にジャパネスク」シリーズが大ヒットし、80年代から90年代にかけて田中雅美さんらと集英社コバルト文庫で「コバルト四天王」と呼ばれ、少女小説を代表する一人として活躍した。他に「ざ・ちぇんじ!」「クララ白書」など。

 「なんて素敵にジャパネスク」は、白泉社コミックスを後輩が持ってきていたのを借りて読んで、その後、文庫本を全部読んだ。大人になってからだけど結構楽しめた。「ざ・ちぇんじ!」は元ネタが「とりかえばや物語」だと、古文の好きな高校の後輩が言ってたような。
 高校時代の同級生がはまっていたのは「少女小説家は死なない!」。何でも、少女小説家がよりよい作品を書いて競争するのではなく、あの手この手でライバルを妨害する方に走るところがコメディとして面白いだとかで……。結局当時は読み損ねてしまって今に至る。さっき、amazonを見たら古本が安く出ていたので、文庫本とコミックスを衝動買いした。
 今のようにラノベ全盛時代ではなかったので、中高の頃のマンガの次に固い本となると、コバルトは人気シリーズだった。楽しませていただきました。ありがとう。

blogプログラムの選定と設定で難航

Posted on 6月 7th, 2008 in 倉庫 by apj

 このblogシステムはpplogpを使っているのだが、なぜか最新版の設定でこけるという現象に見舞われた。サーバにftpして、説明書通りにしかるべくパーミッションを設定してから、セットアップをするのだが、ユーザー名とパスワードの登録をしたところでエラーになる。
 最初のプログラムパスの設定は、pplogp/conf/mainconf.php、pplogp/conf/scriptconf.phpに書かれる。最新版だと、scriptconf.phpに書かれたファイルが存在しないので読み込めないと言われてしまう。動いているものを見ると、最新版でエラーが出る原因となったファイル名は定義されていない模様。アップデートが出る度にフォローしてきた筈なのに、どうしてこんなことになったのかよく分からない。仕方がないので、動いているpplogpをそっくりコピーした後、confの下のファイルを開いてここのサーバでの絶対パスやurlに一括置換して、設定プログラムを走らせると、ユーザー名をきいてくるところから次に進めた。
 pplogpの下の*.cgiファイルは、コピーしただけではパーミッションが644なので、755にしておかないと書き込みにこける。テンプレートの編集は、PC用のものを直接編集し、4個所ほど、http://localhost……となっている部分を、実際のサーバのURLで置き換える必要がある。

 今回、
・コメント承認制にできる。
・PHPで書かれている
・ログの管理にデータベースを使わないもの
という条件でblogを探した。
 5つくらいはインストールしてテストしたと思う。なかなか、コメント承認制の機能を持ったものが見当たらなかった。軽いし良さそうだと思っても、コメント有りと無しの2択だったり……。カレンダーが普通の形になっているものにしたかったこともあり、結局、β版のpplogpを使うことになった。

雉地震速報

Posted on 6月 7th, 2008 in 倉庫 by apj

 自宅の周りには雉が多い。早朝も昼間も、甲高い声でよく啼いている。しかし、雉は用心深いので、声は聞こえるのだが、普段はなかなか姿を見せてくれない。
 この間、日が変わる頃に、茨城県沖で地震があった。震源地が少しずつ移動しながら起きて、山形で感じたのは3回ほどだった。その時は、夜中だというのに、突然雉が大きな声で啼きだした。一体何があったのかと思ったら3、4秒後に揺れが来た。数分して、また啼きだした。今度は、啼きだしたのと揺れたのがほぼ同時だった。
 震源が気になって、ネットをつないでYahooの速報を見ていたら、3回目の大きな揺れが来た。今度は、飽きたのか呆れたのか慣れたのか、雉が啼かなかった。
 再現性(?)に問題があるとはいえ、初回は、全く揺れを感じない状態で啼きだしていた。一夜明けて、地震速報がうまく動かなかったという報道があった。雉地震速報ってひょっとしたら優秀なのかも……。

 写真は、珍しく隣の敷地を歩いていた雉。携帯のカメラなのであまりきれいに撮れていない。
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