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呼ぶ人を間違えそうで心配

Posted on 12月 5th, 2008 in 倉庫 by apj

 asahi.comの記事より。

教科書検定、外部の意見聴取可能に 審議会の判断力強化
2008年12月5日15時59分
 教科書検定の改善策を検討している文部科学省は4日、文科相の諮問機関・教科用図書検定調査審議会(検定審)の部会や小委員会が歴史問題など「慎重な判断」が求められるテーマを扱うときに、委員の判断で専門性が高い委員を増やしたり、外部の専門家に意見を聴いたりする仕組みをつくる方針を決めた。

 06年度の高校日本史教科書の検定では、検定審は沖縄戦の集団自決について「日本軍の強制」の記載を軒並み削らせ、大きな問題になった。これを判断した社会科を担当する部会と日本史を担当する小委員会には、沖縄戦に詳しい委員がいなかったという。今回の改善案はこの反省を踏まえており、審議会の判断能力を高めるねらいがある。高い専門性が必要な新しい記述や学説が複数あるものに意見を付けるケースなどを想定しているという。(上野創)

 歴史よりもむしろ、道徳の教科書を作るのに江本勝を呼んだり、環境関係の部分の記述を決めるのにEM菌信者の向山洋一を呼んだりといった事態にならないか不安。特にEMは宣伝のような効果が無いことについては既に専門家の結論が出ているが、自治体でも嵌るところが出てきているので、「学説が複数ある」と往生際悪く言い張る可能性はありそうな。


ここからは旧ブログのコメントです。


by 酔うぞ at 2008-12-50 02:52:50
根本的に見直すべきだと思う

生産技術の改善について必ず注意が出るのは、
「工程ごとの改善を積み上げても、全体が改善され保障がない」
というのがあります。

部分の最適化は全体の最適化に直結しない、というヤツですね。

これを、教育問題に当てはめると、学科ごとの独立性が極めて強いので、小学校で生活科を作るとか、総合的学習の時間を作る、といったことをやるわけです。

しかし、これらについて「ゆとり教育で成績が下がった理由だ」と槍玉に挙げられて、いわゆる教科学習の増加に向かっています。

そこに、大阪府での携帯電話禁止問題が出てきました。
タテマエが「授業に必要ない」なのですが、それを強調するから「安全問題はどうなのだ?」とかみ合わない議論になっています。

こんなのは、全部をひっくり返して「小学校の低学年はどのような生活と教育が適切なのか」「小学校高学年は」「中学前半は」「高校後半は」といった風に検討しないと、「小学生に携帯が禁止だから、高校も禁止で当然だ」のようなことになりかねない。

総合私的な視野の欠如というべきですが、それを突いて「色々な学説が踏み込んでくる」のでしょう。

構造に問題があると思いますね。


by apj at 2008-12-12 05:18:12
工程ごとの改善を積み上げると大惨事、かも

酔うぞさん、

 むしろJCOの臨界事故を思い出しました。
 全体が改善されないどころか、工程ごとの改善を積み上げた結果大惨事になるという……。