毎日キレイ、の水の記事

 毎日キレイ、に2013年1月16日付けで水の記事が出た。現在はサイトからも削除されているので、魚拓でしか読めない。キレイナビの、Health&Beautyに出たものである。1月27日現在、この水はキレイランキングの1位になっていた。

13年に注目したい水3種
内山真李
2013年1月16日

 日本では蛇口をひねれば清潔な水が出るのが当たり前。生水でおなかをこわすこともなければ、水不足になることもあまりありません。比べて隣の中国は、およそ3億人もの人がまともな飲み水を入手できない状態。そう、日本の水事情は世界でもトップクラスなのです。日本は美しい水の国。いのちを育む水は豊かさの象徴でもあるのです。

 さて、その水。じつにさまざまなタイプがありますが、13年に注目すべき水を3種、挙げましょう。

 ◇ミネラル炭酸水
 12年は自宅用の炭酸水メーカーも人気でしたよね。炭酸水は胃腸の調子をととのえ、ダイエット効果も期待できるほか、血行を促進するといわれています。個人的なおすすめは天然炭酸水(ガス入りミネラルウオーター)。私はそのおかげでお通じも快調、ダイエットもできました。

 ◇水素水
 活性水素を水に溶かしたものでエージングケア効果に着目されています。体内で活性酸素と結びつき体外へと排出するので、活性酸素が遠因となるさまざまな病気についても改善が認められるそう。購入の際は含まれる水素の量を確認して。水素が多いほどいいとされます。

 ◇純銀イオン水
 食品添加物として認められている銀が微量溶け出した水のこと。消臭・除菌効果があり、しかも飲んで安全。家電メーカーから純銀イオン水生成器が販売されているほか、専用ペレットで水道水から安定した純銀イオン水を作るタイプもあります。昨年バリ島で会った現地の日本人は、自宅で純銀イオン水を作っていました。「日本ではまだ浸透していないけど私たちはふつうに純銀イオン水を飲むわよ。インフルエンザの予防なんかにもいいの」とのこと。帰国後さっそく私も、1日にコップ1杯程度飲んでいます。

 書籍「水からの伝言」(江本勝著)やドキュメンタリー映画「WATER ウォーター」(ロシア)で話題になりましたが、最近の研究では「水は情報を伝える」ことが明らかになっています。愛や感謝を伝えた水を瞬間冷凍すると、たいへん美しい結晶となるのです。ですから、水を飲むときに「ありがとう」と感謝してみましょう。“体が喜ぶ水”を飲みながら、水資源に心から感謝する。これが13年の正しい水との“おつきあい”です。

 炭酸水自体は、口当たりがすっきりするのを楽しめるでしょうし、シロップを加えると自宅で簡単に炭酸飲料を作れたりするので、好きなだけ使えばいいと思います。私も、ペットボトルの炭酸水とストロベリーシロップや青リンゴシロップをおうちに常備しています。でも、ミネラルを補給したいのなら、水から摂るよりも食物から摂った方がずっと効率良く摂れます。水はあくまでも水なので、そこから何か別のものを補給しようとするのは、積極的に何かを溶かしでもしない限り意味が無いことです。
 活性水素水って一体何でしょうか。売ってるのは単に水素ガスを溶かした水にとどまります。食品加工の際に水中の水素ガス濃度を上げて酸化防止効果を狙うのは有りだろうと思いますが、水素はそんなに水には溶けませんし、水素を溶かした水を飲んだからといって、人体に効果があるほど水素濃度が上がるとは考えられません。また、「活性水素」なる物質の存在自体、宣伝用語で、そう呼ばなければならない水素は今のところ見つかっていません。
 銀イオン水を飲み続けていると、顔が青く(写真で見た感じでは青っぽい灰色)になるんですが、これのどこがいいんでしょうかね。まあ、美しさというのは多分に主観の問題ですから、銀が沈着してこの顔色になったのを美しいとか素敵だとか思う人が居ることを否定はしませんが、今の日本では、望まない人の方が圧倒的多数ではないかと思います。こんな水、日本ではまだ浸透していなくて幸いです。これからも持ち込まないでいただきたいですね。
 「水からの伝言」も「WATER」も、最近の水の研究とは何の関係もありません。「水は情報を伝える」なんてことは出てきていませんね。なお、「水からの伝言」は、江本氏自身がポエムだと言ってました。「愛や感謝を伝えた水を瞬間冷凍すると、たいへん美しい結晶となる」は記述そのものがポエムについてのものだし、江本氏の写真集は(瞬間冷凍ではなく)普通にシャーレで凍らせた水を顕微鏡撮影する時に、氷の表面に水蒸気から結晶成長したものを撮影しているので、この記述とは違うことをしています。

 水を飲むときに「ありがとう」と感謝することについては反対はしません。でもその感謝は、安全な水を供給している日本の社会インフラに対して行うべきです。蛇口をひねるだけで感染症や中毒の危険のない水が手に入るのは、本当にありがたいことです。世界中を見渡せば、安全な水が手に入らないために感染症が蔓延して病気になったり死んだりする人がまだたくさんいますので。