文献講読で英文翻訳サイトの使用を禁止した

 化学文献講読という卒研生向けの科目があって,論文や参考書などを主に英文で読むことになっている。今年はウチは英文の専門分野の教科書を,担当者を決めて読んでゼミをすることにしている。皆さん予習はしているのだが,説明をきいているとあまりにも意味不明で,その意味不明の原因が自動翻訳サイトの訳やウェブで引ける辞書にあることがわかったので,翻訳サイトの使用禁止を指示した。

 たとえば,数式の説明で,こんなフレーズがある。

where epsilon = +1 or -1 depending on whether A is even or odd in the combined power of the momenta

テキストの前後の文脈から,Aは物理量で,位置rと運動量pの関数であることが既に示されている。

 これを,ネットで使える翻訳サイトで日本語にしたらどうなるか。

まずは,ぐーぐる先生。

ここで、Aは運動量の総電力で偶数か奇数かによって、ε= + 1または-1になります。

マイクロソフト。

ここで、イプシロン = +1 または -1 は、瞬間の結合力で A が偶数か奇数かによって異なります。

Weblio。

1. エプシロン= +1またはAが均一であるか混合性のものがおかしいかどうか次第になっている-1が勢いの原動力となる所で、
2. エプシロン= +1またはAが均一であるか混合性のものがおかしいかどうかに従う-1が勢いの原動力となる所で、
3. エプシロン= +1またはAが均一であるか混合性のものがおかしいかどうかに依存している-1が勢いの原動力となる所で、
4. エプシロン= +1またはAが均一であるか混合性のものがおかしいかどうか次第になっている-1が勢いの原動力となる所で。

NAVER(Papago)

ここで,epsilon = +1 または -1 は,A が minute の累乗で偶数であるか奇数であるかによって異なります

Yonder

ここで、epsilon=+1または-1は、aがmomentaの結合力で偶数または奇数であるかどうかによって異なります

Freshly

どこで、イプシロン=+1あるいは-1、Aがそうかどうかに依存すること、あるいはmomentaの結合した力において奇妙。

 どれを見ても日本語として意味が全く通じないし数式の説明としても意味不明である。前後の文脈からmomentaは運動量で,Aは運動量の関数でもあることがわかっているので,「ここで,εが+1になるか-1になるかは,Aが,運動量のべき乗の組み合わせによって偶感数か奇関数のどちらになっているかによる」といった内容の英文なのだけど,自動翻訳の結果をどう見ても,この意味にはならない。

 時間をかけてネットを使って調べても,でたらめを教えられてしまったのでは,全く意味がない。専門分野ごとに用意されている有料の技術翻訳サービスを使えばもっとマシな結果になるのだろうけど,手軽に使えるものならまあこんなものなのだろう。便利なものはどんどん使えば良いと思っているし,学生をいじめる気は全くないのだけど,インチキな翻訳に振り回されて内容が余計にわからなくなるのでは逆に足を引っ張られるだけである。そんなわけで学生には,無料翻訳サイトの使用禁止を申し渡した。技術は進んでいくものだから,もう数年したらもっといい翻訳サイトになるかもしれないけど,今年中に,っていうのは無理だろうなあ。

「山月記」を久し振りに読んでみた

『「山月記」はなぜ国民教材となったのか』という本をネットで知って読んだ。「山月記」そのものは私の高校の頃の現代国語の教科書にも出ていて,授業を受けた記憶がある。が,もう30年以上前のことで,どんな指導だったかよく思い出せない。今読んだらどう読めるのだろうと思いつつ,青空文庫で読めるのでざっと読んだ。

李徴,悪い人じゃないんだけど詰めが甘いし計画性は無いし自己評価の基準が他者にあるしで,虎のメタファーが何であるかはとりあえず置くとしても,そりゃ虎にもなるわなあ,という納得感があった。

まず,博学才頴とあるから,李徴は勉強ができて優秀な人である。無事に試験に受かって官吏になって生活も安定した。ところが,官僚のままダメ上司に従うよりは詩人として名を残したいと考えて,妻子持ちなのに仕事を辞めちゃった。ひたすら詩作に耽った,とあるので,作品を量産してはいるようだから,単なるワナビーではないといえる。

サラリーマンしてるけど作家になりたいとか漫画家になりたいとか言う人,今の日本にもいっぱい居るが,いきなり仕事辞めて創作にふける人は少ないはずだ。創作系の仕事は兼業で始められることがほとんどなので,今の仕事に不満があっても,まずは作品を作って売ることを考え,売り出してやっていける見通しが立った後で仕事を辞めるというのが,計画性のある考え方だろう。売れるかどうかもわからないのに先に官吏を辞めちゃった李徴は,まるで計画性が無いしリスクヘッジもできていない。

なお,李徴のかみさんは割とよくできた人らしい。生活の安定してる官吏だと思って結婚したら,ダンナが詩人になると言って仕事を辞めちゃって,貧乏一直線という状況で,それでも別れずに居たのだから。

詩人を目指した理由にそもそも問題がある。「詩家としての名を死後百年に遺そうとした」が理由となると,李徴にとって,詩は後世に名前を残す手段に過ぎなかったことになる。詩が好きでたまらないから,とか,書かずにいられないから,とか,書いてるのが当たり前だから,という理由ではないのである。

詩の方で認められず,生活が困窮したので,もう一回官吏になってみたら,かつての同期,しかも自分より出来が悪いと思っていた同期が今は上司,という関係になっていて,なんで俺があんな無能の命令きかにゃならんのかとストレスと溜めた挙げ句に失踪しちゃった。次に人前に出てくるのは虎になった後である。

李徴の考え方には,自分は人より優秀だという思い込みがまずある。実際優秀だから全く根拠がないわけではない。李徴という人は,自分が他人より優秀だということが他人からも認められていることを自分で確認できると満足する。他人相手にマウンティングして自分が上だ,という状態でないと満足できないのである。だから,再度官吏になって,かつての同僚が上司になっていることに耐えられなかったのだろう。また,名前が後世に残れば李徴はよりいっそう満足できる。つまり,李徴とは,承認欲求の塊のような人物である。

後半,友人の袁傪は虎になった李徴と久し振りに再会して話をしている。袁傪に示される詩は,虎になるずっと以前,詩人として名をなすつもりで作っていたものの一部である。袁傪の評価は「作者の素質が第一流に属するものであることは疑いがない。しかし,このままでは,第一流の作品となるのには,どこか(非常に微妙な点に於て)欠けるところがあるのではないか,と。」というものであった。本当に詩人になる才能のある人とは,何をおいても詩を書かずにいられないような人で,他人がそれをどう評価するかは二の次三の次だろう。詩を書く技術は一流でも,承認欲求を満たす手段として書かれた詩に,なにがしかの欠落があると感じられるのは,そう不自然なことでもない。

虎になって生きると人間の心は無くなるが,今のところは人の心に戻る時間がある。その時間を使って李徴はあれこれ自己分析している。本人はこのまま完全に虎になることを悩んでいるようだが,むしろ完全に虎になった方が李徴は幸せではないか。どうしようもない自己顕示欲と他人にマウンティングして上に居ないと気が済まない性格が直せないのであれば,詩人としてダメで官吏としても出世が遅れることが確実となった後では,李徴が満足できる状況には決してならないし,ずっとストレスを感じながら生きて行くことになる。虎になればそういったものから解放されるので,やっと李徴に安らぎが訪れたともいえる。評価軸の基準が他人にしかない人間が解放されるには,他人との関わりを断つしかなかったということなのだろう。

ところでこの虎になるという感覚は,私にもわかる。最近はほとんどやらなくなったが,昔は,虫を探したり,文学の元ネタになった場所を訪問するといった目的で,レーションやら雨具やらをリュックに詰め込んで一人で山やら人の来ない場所をうろついていた。これをやると,どこで物を食べるかとか,どこで寝るかといったこと以外のことを考えなくなる。食料だけは持っていたが,わりと気ままに動いていたので,食料が尽きたらどうするかとか,水をどこで確保するかとか,常に考えることになった。こういう時は,一日のうちのほぼ全てを,食べることと休むことだけ考えて過ごすことになる。この状態では,とりあえず無事に生き延びることに思考のリソースが全振りされて,他のことをあれこれ悩む余地はなくなる。多分これが李徴が虎になった状態に近いのだろうと考えている。

現代国語の場合は,なにがしかの教訓を引き出さなければならないらしい。私が思いついたのは次のようなものである。

  • 創作系の仕事は兼業でもできるので,いきなり稼げる仕事を放り出すのはやめろ。
  • 評価の軸が他人にあるというか他人に依存してる人は創作には向かない。
  • 何かと他人にマウンティングする癖は早いとこ直した方がいい。
  • 一人で思い悩んでいても到達点には限界があるし良い結果にならない。
  • 虎も案外悪くない。装備減らして山に数日入れば気分は体験できる。遭難の危険はあるが。

……現代国語の指導には使えないなあコレじゃw

教授にメールは無意味です

 「落単した大学生必見!教授に救済措置お願いのメールの書き方とは」という記事が,誤解を招く内容なので,大学教員の立場を述べておくことにする。(批判を書いて1時間経たないうちに元記事が消えてしまったが,私が書いた内容自体は一般的なものなので残しておきます。)

教授にメールを送ってみると、意外と救済措置のレポートを出してくれたりします。
そこで今回は、落単したであろう時に教授に
救済措置をお願いする時のメールの書き方について紹介していこうと思います。

で始まっており,救済をお願いするメールのテンプレートとして,

件名:(授業名)の期末試験について (授業名)を履修しているCIELです。

本文

〇〇教授(または先生)
お世話になっております。
(授業名)を履修している(学年)の(名前)と申します。
本日の期末試験のことなのですが、事前に勉強をしていたつもりではあったのですが
残念ながらあまりいい手応えを感じることができませんでした。
〇〇教授のされている〜〜〜〜という研究内容にすごく興味を持ってこの授業を履修させていただきました。
そこで、誠に勝手であることはわかっているのですが
レポートや再試験といった救済措置を取っていただくことは可能でしょうか。
もし救済措置を取っていただけるのであれば、全力で取り組みたいと考えております。
また、今後このようなことがないように次の学期はさらに日々勉学に励んで行こうと思っています。
お忙しいところ申し訳ございませんが、よろしくお願いいたします。

○○大学○○学部○年

CIEL
メールアドレス

というものが出ている。

 が,このようなメールを送ることは全くの無駄であり,従って,これを送られた教員の機嫌を損ねる可能性が極めて高い。以下にその理由を説明する。

 単位認定の基準は公平かつ公正に行わなければならない。基準の設定や内容(試験とレポートの点数配分など)は教員の裁量に任されているが,大前提として公平かつ公正,ということが求められている。特定の学生から,単位を落としたので救済措置を求めるメールを受け取ったからといって,その学生だけに救済措置を行ったら,それは不公正な単位認定ということになり,教員にとっては大学から処分されるリスクを負う行為となる。そのようなメールを教員に送ることは,教員に向かって不正な行為をしてくれと依頼することに他ならない。不正の依頼を堂々としてくる学生への(成績表には表れない倫理的な部分での)評価がどうなるかは,まあ誰にでも想像がつくだろう。

 学生が救済措置を求めるメールを送ってきたとして,たまたま不合格になった人が例年よりも多く,本当に何らかの救済措置が必要だと教員も考えている状況だったとしよう。その場合には,全受講生に対して,方法や救済後の評価について公平にチャンスを与えなければならない。具体的な救済措置の実施の方法については学内の掲示板などで全員に知らせるので,そちらを見ていればよく,個別にメールで問い合わせるのは全くの無駄である。

 いずれにしても,「あなた個人」だけに対する救済措置としてのレポートや追試はあり得ません,という回答以外は無い。もし,個別メールでのお願いに対して追加課題で単位認定をしている教員がいたり,そういう方法を容認している大学があるなら,それは単位認定について欠陥を抱えた大学ということに他ならない。

EM裁判(出口vs.左巻)資料(ウチで)非公開の理由

実はこの前に、コンテンツ全部暗黒団に吸い上げてもらってました。書いた時は別サイト公開もやめるって話だったけどちょっと状況が変わりました。新公開場所はこちら。http://ankokudan.org/d/d.htm?samaki-j.html

———- 元の内容ここから———–

 理科教育の左巻氏とEM研究機構の元顧問の出口氏との裁判資料について、私のサイト(http://www.i-foe.org)で公開していたが非公開とした。意外に思われるかもしれないが、今回、非公開になった経緯には、EM研究機構も原告の出口氏もその他のEMを広めている団体も全く関係がない。資料公開について、これまでにEM関係者からは何のクレームも来ていない。多分、左巻さんの方にもきていないだろう。非公開になったのは、私と左巻さんが揉めた、というのが直接の原因である。以下に状況を書いておく。なお、関係者(?、かなり蚊帳の外だけど)であるKaetzchen=howtodominate氏については、左巻さんは直接の面識があるそうだが、私との面識はない。私は、以前、ツイッターでごく短期間howtodominate氏やりとりをしたあと、ブロックして今に至っている。今回は、私が、左巻氏のhowtodominate氏に対する対応を見て、さすがに見過ごせないと判断したことが発端である。

 左巻氏によれば、howtodominate氏は、昔、Kaetzchenと名乗って「リベラルブログで暴れ回っていた」らしい。そのことで、最近、中大理工の田口さんとの間で左巻さんとやりとりがあった。http://samakita.hatenablog.com/entry/20170918/p1。これがツイートで流れてきたので確認したら、howtodominate氏の4年前の逮捕歴を左巻氏がブログで拡散していた。さすがにこれはやり過ぎだろうと思って、その旨を左巻氏に伝えた。そのやりとりが下になる。

Twitter screenshot

 実は、以前から、左巻さんのhowtodominate氏への対応方法が引っかかっていた。その理由は、howtodominate氏の言動への批判ではなく、たまたま以前からリアルで関わっていたために知り得たプライベートな情報(病気やら生活保護や医学部受験に失敗したといった)を、左巻さんが一方的に暴露しているように見えていたからである。howtodominate氏のプロフィールを確認しても、実名その他個人情報については何も書いていないので、左巻さんがやっていることが、howtodominate氏本人のコントロールを離れた意志に反する暴露だと判断するしかない。それで、以前にも、批判や反論なら良いが、たまたま知り得た個人情報の公開はやり過ぎではないかと左巻さんに伝えていた。

 上記の左巻さんのブログで、howtodominate氏の逮捕歴を探し出して公開しているのは、私の基準では容認できない程度の一線を越えたやり過ぎだと考える。もちろん、逮捕歴や前科の情報を共有する必要がある場合もあるのだが、それは、その逮捕や前科の原因となったことがまだ解決されていないか、繰り返されるおそれがある場合に限られるだろう。例えば、昔悪徳商法で捕まった人物が今度は別のインチキ商品を売り始めた、といった場合には、当該人物の社会的信用に関わる情報を共有する必要が出てくる。ところが、左巻さんによると「リベラルブログで暴れ回っていた水谷氏がハウツになって本当におとなしく存在感がない。影響力もなさそうだがバカを騙してやりとりしているから時々注意喚起。」である。左巻さんが、howtodominate氏が今後も暴力的なことをするとは全く予想していないことがわかる。そうであるなら、今更逮捕歴を公開することにはどんな理も義もない。だから、今回もツイッターでやり過ぎだと指摘したら、左巻さんからの返事が、「良識ある人は俺のフォローを外してくれ」で、他人の逮捕歴を公開することの意味も重みも全く理解していない内容だった。それで、私は、今後は左巻さんがhowtodominate氏専属のネットストーカーであると言うしかない旨を伝えた。

 そうしたら、左巻さんからの連絡が、「EMの裁判資料を非公開にしてくれ」というものだった。また、知人を交えてやりとりした結果、左巻さんによれば「気分の問題」とのことだった。

 私は、もともとhowtodominate氏の個人情報暴露問題とEM裁判やらニセ科学の問題は別だと考えていたので、左巻さんの対応にかかわらず、それをEM裁判の資料公開と結びつけるつもりは全く無かった。だから、個人情報暴露をやめなければ公開を止めるぞなどとは一切言ってないし、そのつもりも全くなかった。他人の逮捕歴を「どうも俺は可笑しげなの、卑怯なのは許せないんだなあw」で、その他の経済状況と一緒に公開し、それを批判されたら、今後EM推進している人達に脅されるかもしれない人々にとって役立つはずの記録を「気分の問題」という理由で公開を止めるという判断をしたのは左巻氏である。従ってEM研究機構も出口氏もその他EM関連団体も全く関係がない。なお、「気分の問題」の合理的説明も無いままである(気分だからまあ説明できないのも仕方が無いとは言えるが)。

 howtodominate氏が左巻氏を中傷しているという事実はある。上記のブログからもそれはたどれる。まあいろいろと酷いことを言われていて、左巻氏には本当にお気の毒と思うし、中傷する方が悪い。しかしそうは言っても、左巻氏の方も、長期にわたってhowtodominate氏の正体だの個人情報だのを他人に触れて回っていたのだから、howtodominate氏の中傷を誘発した面が無いとは言えないだろう。

 ネット人格や設定を作ってやりとりするというのは特に異常なことでもないし、最近のインスタグラム等ではリア充を装う、というのがごく普通に行われていたりする。装い過ぎて疲れるという本末転倒まで起きている。その設定で語られる内容が、他人に被害を及ぼす場合は、嘘であるとか間違いであるといったことを指摘しなければならなくなる。もし、左巻氏が、howtodominate氏に騙されてインチキ商品を買ったりニセ医療に誘導されたりしている人がいるのを見て、その発言の内容は間違いだとか、正しくはこうだ、ということを主張していただけなら、普段のニセ科学やインチキへの対応と変わらず、何の問題も無かったし、私はむしろ応援しただろう。また、もし、howtodominate氏が権威を装って大々的にインチキ商品を売り始めた、とかであれば、正体を暴露する必要もあるだろう。しかし、今回はそのどちらでもない。騙される人が出ないようにするとか、可笑しげサヨクをいじるのに、howtodominate氏の個人情報らしきものを暴露する以外の方法がいくらでもとれる以上、左巻氏がやっている正体の暴露に理は全くない。

 さて、これを書いていて、左巻さんのブログをチェックしたら、 http://samakita.hatenablog.com/entry/2017/10/12/112846が公開されていた。

 相変わらずhowtodominate氏をクズ呼ばわりした上で「しかし、ツイッターでバージョンアップした妄想人格をつくって大学教員や医師、患者などを騙してやりとりするのを喜びにしていたのだ。」と書いてある。散々悪口を言われたのだからクズ呼ばわりしたくなるのはまあわかる。だが、howtodominate氏がやったのは「やりとりを喜びにしていた」だけである。左巻氏は正直だから、被害があれば具体的に書くだろう。こう書いてあるということは、左巻さんの認識では「やりとりを喜びにしていた」以上の事は起きていないことを意味する。それならば、正体を暴露して警告することに正当性は無かろう。

 左巻氏は、10月12日付けのブログで、2ちゃんねるの西村博之氏の発言を引用し、

そのクズは2ch西村博之氏がいう「無敵の人」。
 “逮捕されると、職を失ったり、社会的信用が下がったりします。元々、無職で社会的信用が皆無の人にとっては逮捕というのは、なんのリスクにもならないのですね。”

 と書いている。読んでかなり違和感があった。

 左巻氏が、howtodominate氏を「無敵の人」と見做していて、無職で引きこもりだと(左巻さん的にはそれなりの確度をもって)述べていることは明らかである。

 実は、このブログを書く前に、左巻氏が読める所で、私は次のように書いた。

 私はハウツ氏を直接は知らないし、以前ツイッターでリプしてきた内容が私の買った液晶ディスプレイにケチをつけるというものだったので、何だこいつはと思ってブロックだかミュートだかした覚えがあります。(つか、今確認したらブロックしてたw)

 なりすましを野放しにすべきではないとは私も思うし、だから例えば「そうはいっても(なりすまされた)本人である保証がない」とか「それ証明できないよね」ってツッコミ入れる程度ならまあわかります。しかし、アカウントと紐付けしてない本名をばらし、医学部受験に失敗したとか現状生活保護だとか、プライベートな内容を公開する、しかも、定期的に何年もそれをやってツイッターでやりとりしてる相手に知らせに行くというのは、個人情報の取り扱いをどう考えているのかって思うわけですよ。あと、逮捕歴まで追加されてますね。しかも4年も前の。

 
 で、まあ、ハウツ氏の正体が左巻さんの主張通りだとして、だとしたら左巻さんとハウツ氏では社会的な力関係に大差があるのは誰もが認めるところだと思いますよ。
 一方は理科教育で広く知られ法政大の教授などを歴任してて、一方は無職ひきこもり。

 このリアルの力の差を無視して「どうも俺は可笑しげなの、卑怯なのは許せないんだなあw」って理由で個人情報ばらしまくるってのは、相手が絶対に訴えてもこないし殴り返しても来ないのを見透かした上でのいじめでなくて一体何なんだ、ってことです。で、良識あるならフォローを外せってのは、一方的に殴ってる自覚があっての発言なんですよね?

 左巻さん自身が中傷されてる分については反論はすべきと思いますが、だったらブログに書いてるように事実を言えば済む話で(教授であることの証明とかなら簡単にできるし)、たまたま知人だったから知り得た個人情報を公開するというのはどう見てもやり過ぎだしルール違反と思いますよ。

(※ハウツ氏との話題について液晶ディスプレイ、と書いたが、もしかしたらペンタブレットだったかもしれない。何せだいぶ前のことなので記憶が定かではない。)

 私のこれに対する回答が「無敵の人」云々ということなら、立場の差を利用して殴ったところで相手はちっともダメージを受けてないから無問題、という意味にしかとれない。逮捕されてもダメージを受けない「無敵の人」が相手なのだから個人情報や逮捕歴をどれだけネットで触れて回ってもかまわないと左巻さんが判断している、ということになる。そういうことならば私の倫理観とは相容れない。

 実はこれを読むまでは、もう少し別の理由があるのかなとも思っていた。左巻氏から話をきいたり、左巻氏自身がブログでも何回か書いている(これとかhttp://samakita.hatenablog.com/entry/20170909、上の9月18日付けのものにも)のだが、左巻氏の想定通りの人物なら、howtodominate氏とは昔リアルに知り合いで、howtodominate氏との共著がある。それも、左巻さんの方がhowtodominate氏に著作を書く機会を提供した。つまり左巻さんとしてはある時期まではhowtodominate氏を友人だと考えて活躍の機会を提供しようとしていたということだ。だから、howtodominate氏を助けたいという善意が今でも少しは残っているのかなと思っていた。それでも、howtodominate氏の個人情報をばらまく理由の説明がつかない。

 左巻氏の主張のように、騙される人を防ぐ目的ならば、単に本物で無いということだけ指摘すれば足りる。あるいは、主張がおかしい(設定と発言内容がかみ合わない)ことを指摘すれば済むので、個人情報を暴露する必要も理もない。本人に療養を促したい場合、逮捕されてもダメージを受けない無敵の人という判断を左巻氏は既ににしているのだから、個人情報をいくら暴露しても効果がないことが容易に予想できるので、やはり意味がないし理にかなってもいない。相手がダメージを受けないのだから暴露し放題だという主張ならそもそも倫理的にどうよ、って話になる。具体的な被害の発生があるならともかく、相手がキャラつくってええ格好しているだけの無職引きこもりの個人と認識した上で、正体をばらして回ることに一体どんな大義名分があるのか甚だ疑問である。これは、ニセ科学への対応とは理路が違う問題である。

 わからないのは、なぜ左巻氏が執拗にhowtodominate氏の個人情報を暴露することにこだわり、悪いことだとは全く思っておらず、寧ろ正当化している節があるのかということだ。今回、私が少し本気で批判したら、気分の問題という理由でEM裁判の情報公開を止めると言ってきた。左巻さんの裁判記録だからどうしようが左巻さんの自由だからそのこと自体に異論は無いが、意味がわからない。howtodominate氏の正体をばらすことは、左巻氏にとって大変に気分が良いことなので、かわりにEM裁判の記録の公開をやめても続けたいということなのだろうか。「無職になったときぼくの事務所に泊め求職活動させたり援助した。本にも書かせた。本で無職をサイエンスライターにしてあげた。ぼくは実際にも何度かあって援助してきた。」とあるが、過去に援助したから後で正体を暴露して逮捕歴まで晒してもかまわない、という基準なのだろうか。私は,左巻氏はご自身が言うところの「気分の問題」のその「気分」の中身としっかり向き合うべきだと思う。

 なお、左巻氏の理科教育やニセ科学への取り組みについては、私はこれまで通り支持するし応援もするつもりである。この批判をしたからといって、それ以外の部分についての評価は何ら変わることはない。言うまでもないことだが。

【追記】

 まああれだ、いろんな理由で脳が壊れることはある。梗塞起こしたとか腫瘍ができたといった理由で行動がおかしくなることは誰にでも起こりうる。ハウツ氏に近い言動を取り得るおそれというのは割とあるかもしれない。そうなった時に、左巻氏にプライベートな情報を知られていたり、過去に助けられたりしていると、個人情報をばらまかれるおそれがあるということだけは言える。左巻氏は悪気はないしむしろ親切な人だけど(多分この評価には多くの人が同意するはずだ)、それでもプライベートな情報は渡さない方が安全だろう。

【追記2017/10/15】

 一晩たって別のことが引っかかった。左巻さんのブログなどの読者が多いのに、誰も、正体暴露してまわってることについてプライバシーの問題を指摘しなかったのかってこと。多分、読者に学校の先生が多数いると思うのだけど、全員これをスルーだとすると、逆にそっちに問題がありそう。学校内部が社会と別ルールだってのに馴らされすぎてるんじゃないのか。

いやいや意味通るでしょそれ

算数のカッコってなんでついてるの?小学校で習う「先に計算する」の意味はうそ!を読んでたら途中でえらい違和感が。

問題::1本50円の鉛筆があります。
    5本で1束になったものが、3束あります。
    鉛筆は全部でいくらになるでしょう。

解答①::50(円)× 5(本)=250(円)
     250(円)× 3(束)=750(円)
      答え 750円
    

解答②::5(本)×3(束)=15(本)
     50(円)× 15(本)= 750(円)
      答え 750円

この二つの解答はどちらも正解です。

*ただし、この解答②で15(本)×50(円)=750(円)
 という式にすると「15本が50円分ある」という考え方になって
 意味が通らないので、間違えになります。*

まずもって、()の中に単位をこう書かれてしまうと、どうも引っかかります。「1本50円の鉛筆があります。」を単位(?)付きで書くなら「50(円/本)」と書くしかないですし、「5本で1束」だと「5(本/束)」と書くしかないだろうと。

そうすると、①と②でそれぞれ単位のところを(円/本)や(本/束)に書き直せばつじつまは合います。あからさまに書くと

解答① 50(円/本)×5(本/束)=250(円/束)
    250(円/束)×3(束)=750(円)

解答② 5(本/束)×3(束)=15(本)
    50(円/本)× 15(本)= 750(円)

でもって、間違えです、って言われちゃったやつは、

解答③ 5(本/束)×3(束)=15(本)
    15(本)×50(円/本)=750(円)

だから意味も通るし間違ってもいないのではないかと。

何かこれ、最初の単位を(円)(本)(束)って書いたから、その後の日本語に引きずられて、順番変えると意味が通らないって話になっちゃってるような。

【追記】
 ツイッターで呟いたら、足し算の時に右辺と左辺で単位合わないじゃないの、という指摘が。
 じゃあ簡単な例で、「1本50円の鉛筆があります。もう1本持って来ました。合計はいくら?」を足し算で書くことを考えます。1本50円の鉛筆は「50(円/本)」と書くことにします。最初に1本あったので、50(円/本)×1(本)、次にもう1本持って来た分が50(円/本)×1(本)となります。足すと、

50(円/本)×1(本)+50(円/本)×1(本)=50(円)+50(円)=100(円)

 つまり、足すために本数を特定しないといけないわけですが、本数を特定した時点で暗黙の単位換算(次元付きの量で1倍する)をやっちゃってるんじゃないかってことです。しかし1倍は普通は書かないし、勉強する順番は足し算が先でかけ算が後で割り算はもっと後だから(円/本)などとは、かけ算までしか知らない人に書かせるわけにはいかない。そこで、このへんの単位の表記と換算を含めて曖昧な日本語で処理しようとすると、日本語文法に引っ張られて、順番変えたら意味が通らないなどという話が出てくるんじゃないかなと。

記事のタイトルに違和感

朝日新聞デジタルの記事より。

福岡教育大教授が論文盗用 学生の卒論も「自分に権利」
2015年11月6日10時53分

 福岡教育大学(福岡県宗像市)は5日、教育学部の50代男性教授が執筆したスポーツに関する五つの論文に盗用があった、と発表した。処分は検討中という。

 大学側によると、告発を受けた日本学術振興会から昨年5月に連絡を受けて調査し、指摘された3論文で盗用を認定。さらに2論文で盗用を認定した。教授は参考にした論文や文献を挙げていたが、引用と自分の論考を区別せず、記述が似ていることなどから盗用と認定。このうち三つの盗用は悪質性が高いとした。

 指導した学生2人の卒業論文からの盗用も認定されたが、教授は、資料やアイデアを示したので権利は自分にある、などと説明。五つの論文について「盗用したつもりはない」と話しているという。記者会見で桜井孝俊副学長は「倫理観の欠如に尽きる。慚愧(ざんき)に堪えない」と語った。
 大学側は、教授による大学院生らへの研究指導を停止しており、担当授業についても近く判断する。

 これ、発表済みの他の研究グループの論文盗用は疑いなくアカンけど、学生の卒論から盗用、と言われたらちょっと理解しがたい面がある。
 というか、指導する側からすると、学生の卒論について「自分に権利」と言いたくなるのはもの凄くよく分かる。つか、私も4年生の卒論についてホンネを訊かれればそう答えるかも。

 普通は学生の卒論の第一稿なんて論文の体をなしてないしまったく使い物にならない。それを、赤入れまくりコメントしまくりで何回も直させて完成させる。学生の元の文章の原型なんかとどめてないのもわりと普通。こんなことをしていると章立てから文章の構成から議論の運びまで、ほぼ教員が普段やってるのと似てきちゃったりして、こうなるとこれ一体誰の文章?って思うことも普通にある。自分がこれまで知らなくて新たにわかったことを他人にきちんと伝える、という訓練を、論文というフォーマットにそってできるようにするにはさしあたりこうするしかない。自力でコメントに対応して最後まで仕上げるのも訓練のうちだし、卒業するのは学生本人だから学生の単著として出す。学生には、「4年で卒業しても、企業のどこかで仕事をしてまた移動で別のところに行く場合、記録を残せていなかったら、引き継ぎができなくてロスが生じるよね。そうしたら次から、そういう人は記録を残すのが必要な仕事にはつかせられないということになるよね。だから今きちんと訓練受けてよね」って言っている。
 研究テーマにしても、学生に自分で決めさせたら大多数の学生は卒業できない。何がテーマになるかというのは、その分野の論文をいろいろ調べて穴があるのを見つける&その穴の解決(一部だけでもいい)が1年で終わる、という判断をしないとできない。しかし大抵の学生はそこまで論文を読んで下調べはしていないし、その機会もない。分野を絞って掘り下げる経験をするのは4年生になってからで、3年生まではその分野共通の体系だったカリキュラムを学習することになっているからだ。だから、教員が1年でまとめられそうなテーマをあらかじめ計画し、実際の実験操作は学生がやるけど、やり方とか途中のトラブルシュートとか逐一教員がチェックして指示を出す。学生が自分で解決できそうならヒントをあたえて自力解決してもらう。これはある程度仕方が無い。研究室によって、使える装置に限りがあるし、これまでの研究の流れや得意技もあるので、何でもできるというわけではない。そういう限界も踏まえて研究テーマを見つけるところから勝手にやって、何をどうするかを軽く相談しただけでそれなりの形にこぎつけられる学生は、まれに見る超優秀な人だけだろう。
 つまり文章製作と中身の両方において、実態としては共著どころか9対1以上で教員の作品になってる場合すらあるのが卒業論文ということになる。この割合は、学生のアイデアとか優秀さによって変動する。学生に向かっては「あなたの仕事だよ」と言うし、外に向かってもそう言うのだけど、実際に学生が自力解決した部分もいろいろ含まれているから嘘をついてるわけではない。
 「資料やアイデアを示したので権利は自分にある」ってのを、徒弟制度だとか古いとか言ってる人も居るようだけど、実態としてこれだけの手間をかけてずっと一緒にやっているわけで、これを徒弟制度だといって否定するなら、制度としての卒研を止めてそれに伴って卒業論文を書くという訓練もやめろという話にしかならない。まあ、研究は大学院から、という考え方もあるにはあるんだけど、卒研を経験してない大学院生が入ってくるとなると、今度は大学院が大変なことになりそうではある。
 だから、この記事を見て、

数年に一人居ればいい方の希に優秀な学生だったのか(だったら発表論文の方を共著にしろよ)

あるいは、

あまりにも指導しなくて、もしかして学生が卒論代行業者とかに金払って頼んだのをぱくってクレームつけられて発覚とか?

あるいは、

学生のできが悪くてあまりにも手取り足取りしすぎて実態は教員の論文だったのを学生が勘違い?(実は卒業の方がお情けだった?)

と、穿った見方をしたくなる。

 まあ、とことん修正しても、全面書き直しでない以上、自分の文章とはいろいろ違う部分があるので、修正で到達するところまでだと使うにはちょっと……という現実もあったりだから、普通はそのまま使ったりはしないだろうけど。

検出器をできるだけ持ち歩こうとした結果w

 郡山の、放射線計測勉強会part3に参加。
 3週間ほど前に、@namururuさんのところのpolimaster祭り(セール)があって、放射線測定器が格安で手に入ったので、参加する気になった。前日の郡山ツアーも行くつもりで、多分あちこち回って測ったりするんだろうと思い、買った測定器をどうやってフィールドで測りやすいように持ち運ぶかを考えた。
 すぐ取り出せるということなら、ウエストポーチや、フィッシングベストをつかうなど、ポケットを増設するのがよさそうだ。ところが、PM1401GNBは細長いが分厚く、普通のベストのポケットに入れたのではふたが出来ず落とす可能性がある。また、ずっしり重いので、薄くて軽い布のベストだと重量で振られて検出器をぶつける可能性がある。
 サバゲー用のタクティカルベスト(たとえばこんなやつ)も考えたのだが、マガジンはそんなに長くない上薄く、ポーチもそれに合わせて作ってあるから、PM1401GNBは入らない。じゃあポケットの大きいこれはどうだろう、と思ったのだが、ライフジャケットだったorz。で、いろいろ探した結果、PM1401GNBの入りそうなポケットを備えたベストを発見し、念のためショップにポケットのサイズを問い合わせたところ、あつらえたようにぴったり。即購入決定。
 残念なことに、オプションツアーの日は都内の別イベントとぶつかったので参加できなかったのだけど……。

 そんなわけで、ガイガー持ち歩きスタイルがこんなことになった。(会場で撮られた写真を使ってます)

Pic

 このベスト、かなりしっかりした作りなのでゴツいかわりに、PM1401GNBを入れても全く不安はない。取り出しも便利だし言う事はないが、見かけはかなりアレかも(汗)。

 USAサイズなので、ベルト類を一番短くした状態でもまだ余裕がある。まだ空いているポケットがあるので、道具の追加は可能。肩のベルトに厚みがあるので、デイパックを背負うと、ベストのベルトの外側にリュックのベルトが来る感じ。これで長時間歩くと荷重のかかりかたがまずくて疲れやすいんじゃないかとちょっと不安。

 かつて、地形学を受講して巡検にも行ったことがあるのだが、このベスト、フィールドワークにぴったりかも。クリノメーター、地形図、野帳、筆記用具は問題無く収納できて、歩きながらいつでも取り出せる。ハンマーを吊せば巡検の準備完了となりそう。実習やってた時に欲しかったなあ。

一応解決:HP prime

 HP prime graphing calculatorの続き。
 買った後、アップデートはしたのだが、それでも、HPのウェブサイトでダウンロードしたUser Guide Phase 2のCASの例が動かないという現象に見舞われて、サポートに電話をしたのだった。
 昨日、http://www.hpmuseum.org/forum/thread-1463.html という議論を見つけ、もしやと思って、再度ファームウェアアップデートをかけてみた。アップデート後、確認すると、
Application version 20140331 v6030
Operating system version V0.032.6030
となっていた。最初に行った5月のアップデートでも、既に20140331版は出ていたわけだから、これになったと思っていたのだけど、私がHP Connectivity Kitに不慣れでどこを見ればいいかわからなかったので確認できていなかった。
 とりあえずこれで、ユーザーガイドにあるCASの例は正常動作するようになった。他にもいろいろ改善されているらしい(すぐには確認できないが)。

 ということで、買ってアップデートはしたけどイマイチ、という人は、もう一度アップデートのやり直しをしてみるのも一つの手ではないかと。

HP prime graphing calculator のCAS機能

 とりあえずMacのparallels desktopにWindows7を入れ、HP Connectivity Kitをインストールして、HP prime graphing calculator のファームウェアアップデートを行った。
 この結果、Apps→Functionsと選んで、関数を入力するところでは、最初からシングルクォーテーションで囲った中に入力するようになって、関数電卓の方はRPNのままでも、textbook方式で入力すれば式が入るようになった。しかし、CAS機能で方程式の解が出なかったり、定積分ができなかったりする状態は改善しない。
 これも、ひょっとして、と思って
proot(‘2*x2+3*x-2′)
のように式をシングルクォートで囲ったところ、解が[-2 .5]のように正常に表示された。
 定積分は、
int(‘5*x2-6′,’x’,1,3)
のように、積分すべき式とパラメータの名前の両方をシングルクォートで囲ったところ、94/3、と解が正しく表示された。

 しかし、これらのシングルクォートは、毎回Shift Varsとキーを押して画面上で選ばなければならず、大変に面倒である。

 情報交換している海外フォーラムを見た方が良さそう。

関数電卓の試練

 HP primeと使い比べてみようとして、Texas Instruments Nspire CX CAS をamazonで頼んだ。この商品はHP primeのような使い勝手の問題は報告されていないかわりに、「正しい商品がなかなか送られてこない」という問題がある(amazonのレビュー)。
 本日届いたので引き取って開封したら、案の定、CAS機能のないTexas Instruments Nspire CXが届いていた。早速サポートに連絡して返品&返金の手続きをとると同時に、別のショップで同じ品を注文した。

 次回は正しい商品を受け取ることができるのだろうか。