ドメイン限定検索を普及させよう

ラジオ出演「疑似科学を科学する」」を読んで。

となるとどうすればいいのか――ということが問われましたが、とりあえず我々にできることは、信頼できる情報の絶対量を増やしていくことかなと思います。たとえば以前に書いた通り、最近「酵素」というキーワードを含んだよくわからない健康法が流行っており、これは疑似科学の要素を多分に含んだものです。しかし「酵素」という言葉で検索しても、まともに生化学的な意味での酵素について解説したページは、上位30位までに2~3件に過ぎません。要するに、業者の発信する情報に、正確な知識が押し流されてしまっている状態です。

 これは以前から指摘していることです。ニセ科学で商売をしている人達は、情報を吟味する気も自分のところでまともな消費開発をする気も(おそらくは能力も)無く、同業他社の宣伝文句をコピペしてきて多少編集して自社製品の宣伝に使っているようです。ですから、数は多いがヴァリエーションに乏しい間違った情報が出回るという結果になります。
 サーチエンジンの検索結果に正しい情報が登場する割合を増やす努力は大事ですが、それと同時に「ドメイン限定検索」を普及させることで、情報がおかしいと気づくきっかけも増やせるのではないかと思います。
 「酵素」を検索するのなら、.ac.jpや.go.jpドメイン限定で検索した時と、そうでない時の検索結果を比べるのです。限定なし検索で謳われている内容が、ドメイン限定検索で出てこないなら、それは宣伝用に歪められた科学とは関係のない言説ということになります。
 もちろん、教育機関でもおかしな言説を信じて情報発信してしまう人がゼロではありませんから、ドメインを限定してもニセ科学言説を完全に遮断することはできません。しかし、出てくる言説の数の分布が大幅に違うということから、ある程度判断はつくはずです。