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環境ホルモン濫訴事件:判決

Posted on 3月 30th, 2007 in 倉庫 by apj

 本日は年休をとって横浜地裁に来ている。
判決が出たので、裁判所となりの弁護士会館から実況。
判決は次の通り。
・原告の請求棄却
・反訴原告の請求棄却
・訴訟費用は折半

 集会の後、軽い昼食を数人で一緒に摂りながら判決やら訴訟の裏側についていろいろ議論した。
判決文は、応援団サイトの方に先ほど全文をアップした。控訴する場合は二週間以内にしなければならず、何もしないとそのまま判決が確定する。
 原告の請求棄却は、原告の「その批判文は名誉毀損だだだっ!」という主張は認められなかったということ。反訴原告の請求棄却は、「こんなことで提訴するのが既に不法行為だろゴルァ!」という主張が認められなかったとうこと。まあ、訴訟をする権利を入り口で狭くするのは良くないし、反訴とはまあ被告側の意気込みを示すものでもあるということなので、こんなもんだろういうのが弘中弁護士の話だった。
 また、名誉は毀損しているが責任はない、という判断になる場合と、そもそも名誉毀損にならないという判断が出る場合があるが、今回は後の方だということだ。
原告の松井氏は、判決の後記者クラブ(裁判所内にあるらしい)で会見すると予約を入れていた模様。ということは、請求が認められなかったことについては「不当判決だ、けしからん」等といったお約束の内容を言わないことには会見やっても様にならないし、そう言っちゃうと言った手前控訴しないわけにはいかないんじゃないかと思う。記者会見の内容、誰か知ってたら応援団の方に情報投下してください。まあ、明日あたり、新聞の片隅に小さく出る……かも。

 その後は都内に戻って、国際会議にエントリーするための発表概要を書いて送信してから、OCRで取り込まれた判決全文をアップしたりしていた。