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助かって欲しい>被害者の方々

Posted on 6月 8th, 2008 in 倉庫 by apj

 秋葉原で通り魔事件の模様。

秋葉原で通行人ら次々刺され、5人が心肺停止状態
6月8日13時7分配信 産経新聞

 8日午後零時半ごろ、東京都千代田区外神田4の秋葉原電気街の中心部で、男が刃物ようなものを振り回し、通行人を次々と刺した。男は身柄を確保された。
 東京消防庁によると、けが人は10人以上とみられ、刺された6人のうち5人が心肺停止状態だという。現場には救急車17台が出動し対応に当たっている。
 目撃者らの話によると、最初に歩行者天国に車が突っ込んで複数の歩行者をはね、駆けつけた警察官らが運転していたとみられる男に次々に刺されたという。

 昨日のトンデモ本大賞に来ていた人と、日曜日に秋葉原に行く人は客層としてかなり重なっていると思う。友人知人が巻き込まれていないか心配だ。刺された方々も重態のようだが、どうか助かって欲しいと祈るばかり。


ここからは旧ブログのコメントです。


by 杉山真大 at 2008-06-44 10:15:44
そう言えば・・・・・

今回の加害者、「派遣社員でおとなしい」って評判だったんですよね。被害者とは関係なく、又もや正社員や公務員じゃない”変わり者”ってストロタイプがマスゴミを賑わす気が・・・・・[:困り:]


by apj at 2008-06-45 11:36:45
絶望が死や殺人に至るのかも……

杉山真大さん、
 そういえば、この間の女性バラバラ殺人事件の容疑者も派遣社員でしたよねぇ。労働形態と犯罪を根拠無しに結びつけるような報道が増えるのは困ったものです。その手の偏見を広めたって、良い結果にはならないでしょうし。
(ちょっと前の家族皆殺し事件は、経済的に絶望した自営業者によるものでしたけど)
 主観的な絶望が殺人や自死を招くということはあると思います。絶望が経済的なものであれば社会政策の問題としてある程度は対策できるでしょうし、病気によるなら治療法の普及が対策になるでしょう。それでも、全て防ぐのは無理すよね。人間の業ってことなんでしょうかねぇ。


by Kei at 2008-06-49 15:24:49
Re:助かって欲しい>被害者の方々

派遣社員など何千万人もいるわけだから、色は付かない。むしろ2ちゃんねるその他に犯行予告らしいものが載っていたことは、興味深く受け止められるでしょう。そういえば佐賀のバスジャック少年犯と年代はほぼ等しいし。


by Noe at 2008-06-54 19:19:54
Re:助かって欲しい>被害者の方々

>派遣社員など何千万人もいるわけだから、色は付かない。

と、普通なら考えますよね。それにわざわざ色をつけてくれるのがマスコミの得意技だったりします。
ところで派遣社員って何千万人もいましたっけ?2~3百万人程度だったような気が・・・


by 憂鬱亭 at 2008-06-29 20:21:29
「製造派遣」というのは旧来の「派遣」とは別物です

 確かに、派遣社員は多数いますが、数千万人というのは、少しオーバーかも。
 その中で「製造派遣」というのは、生活が不安定になるなどの理由で以前禁止されていた労働形態で、小泉改革で容認されるようになったものです。
 その中の「借り上げ住居」というのは、多人数世帯用のアパート等を借りて複数の初対面の人間に共同生活をさせ、風呂・トイレ・台所などを共用させ、しかもメンバーは数ヶ月で入れ替わり、人間関係を構築しにくいという、ストレスとトラブルの温床になりやすいシステムです。
 私が以前住んでいたアパートの隣の棟でも、その形態で暮らしていた人たちが人間関係のもつれから刃傷沙汰を起こし、大騒ぎになりました。


by 憂鬱亭 at 2008-06-28 21:32:28
「製造派遣」というのは旧来の「派遣」とは別物です (改稿)

先ほどの投稿には事実誤認があったので、
消去していただけると幸いです。

 先に確認しておきますが、殺人は決して起こしてはいけないことです。反抗を容認したりする気持ちはない、ということを宣言しておきます。

 「派遣」と一言で言いますが、今回の加害者が行っていた「製造派遣」は、先日の別の事件の容疑者が働いていたIT関係の「派遣」とは別物です。

 数年前までは、製造業での派遣労働は労働条件の切り下げがおきやすく、生活の安定が得られないなどの理由で禁止されていたのですが、小泉改革により規制緩和の一環として認められるようになりました。

 今回の加害者のように、2交代や3交代の不規則な生活時間を強いるものが多く、2交代の場合には労働日には毎日4時間の残業が自動的にセットされており(一日中機械を稼動させるためです)、賃金もかなり低レベルです。
 また強制的な配置換えも多く、数ヶ月で引越しを共用されることも、日常適にです。
  そんな生活では、趣味を楽しんだり異性と出会ったりするのも困難で、「先に希望が持てない」のは、多数が共有する感覚です。

 残念なのは、「製造派遣」が容認される以前から「業務請負」として製造業で広く使われているこの働き方を、知る人が少ないことです。
 大手の派遣会社のパンフレットに書いてありますが、この形を始めたのは、家電大手のM(現在はP)社やT社の関連会社でした。
 日本の経済は、将来の希望を失わせるこういう労働によって支えられているのです。