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坪野さんの本三冊

Posted on 5月 16th, 2006 in 倉庫 by apj

 一般教育でも紹介している「健康情報を評価するフローチャート」をまとめた坪野さんの本を三冊まとめて購入。
食べ物とがん予防 健康情報をどう読むか」「生活習慣病 その常識で防げますか?」「検証!がんと健康食品 健康情報の見分け方
 巷に溢れる怪しい健康情報とどう付き合うかという本だが、情報を見抜くという観点からは、ニセ科学批判実践編として使える。というか、怪しい水宣伝の殆どは健康に関する話だから、まんまこの本のやり方が使える。
 今年は、サイエンスセミナーの講師が当たっていて、7月に山形大で講義する予定である。いろんな先生が持ち回りで90分ずつさまざまなトピックについて話をするオムニバス型式、しかも時間の終わりに簡単なテストをすることになっている。試験問題は、それなりに到達度をみなければならないが、講義は90分以内だし、そう複雑な問題も出せない。さてどうしようかと悩んでいたのだが、この三冊の内容も使ってニセ科学の話をしたあと、実際の広告や新聞記事、健康関係の雑誌記事を配って、何が怪しいかチェックポイントに従って判定するという形で試験するとなんとかなりそうだ。
 もちろん、この三冊は、教養の講義でもおすすめの参考書となることは言うまでもない。


ここからは旧ブログのコメントです。


by たけ at 2006-05-52 11:06:52
Re:坪野さんの本三冊

>実際の広告や新聞記事、健康関係の雑誌記事を配っ>て、何が怪しいかチェックポイントに従って判定する>という形で試験するとなんとかなりそうだ。
科学哲学とか,倫理学とか,はたまた論理学の範疇になるのでしょうか。


by apj at 2006-05-03 04:21:03
Re:坪野さんの本三冊

>科学哲学とか,倫理学とか,はたまた論理学の範疇になるのでしょうか。
 普通の「科学」あるいは「理科」に分類するのが本当はよさそうですね。
何て言うか、理科の授業って、試験が終わったら忘れる人が結構多いし、試験も、教科書でやったことがそのままの形で問題に出ますよね。将来の専門家を作るなら、こういうマニアックなトレーニングが必要ですが、専門家にならない人にとっては、得た知識をどう使っていくかが大事なんじゃないでしょうか。でも、普段生活しているときに、科学の知識はあんまり使っていない。だから、科学哲学でも論理学でもなく、生活の現場で科学の知識を使ってナンボなんだよ、という方向に持って行ければと思います。