Feed

CIRCUSにコメントが出た件

Posted on 9月 5th, 2006 in 倉庫 by apj

 今日発売のCIRCUS(KKベストセラーズ、2006、NUMBER-027)に波動ビジネスの批判コメントが載った。一部送られてきたので確認した。波動注意報(blogweb)の管理者K2さんと一緒にコメントに登場(21ページに掲載)。K2さんは波動批判専門に活動しておられる方で、ニセ科学フォーラムの懇親会で波動な塩とパンフレットを譲っていただいた。

 波動も、バラエティ番組でやってるだけならネタで済むし、製品展示会でやってる分には景表法にひかかるかどうかを考えりゃいいだけなんだが、学校で教えるのはやめてもらいたい。

 しかしこのCIRCUS、最初のグラビアや中程の写真ページに登場するのが「下着姿の綺麗なネーチャン」のヒップやらバストやらのアップなので、大学でうかつに学生に見せたらセクハラ認定されかねない……(汗)。


ここからは旧ブログのコメントです。


by K2 at 2006-09-44 04:25:44
Re:CIRCUSにコメントが出た件

こんばんは。
apjさんが来られることを知ってマジンガーZやゲッターロボの絵を描いて(無理矢理)渡そうかとも思ったのですが駄菓子屋的まがいものとしてネタになりそうだからやめました。
危ない、危ない。
((ヘ^^)ヘ 失礼しましダッシュ逃げ。


by apj at 2006-09-19 05:04:19
Re:CIRCUSにコメントが出た件

 いやそんな、そっちのネタになんかしませんってば……。

 それはともかく、マジンガーシリーズは、70年代的科学の力強さとか、問題をその世界の科学でうまく解決するってことが前面に出されているにもかかわらず、どう見ても「妖力」を使っているとしか思えないピグマン子爵が出てきてみたり、人形に針を刺すと主人公の鉄也が苦しむという、それ何てブードゥー教の呪いの儀式?ってなオカルトネタが混じってくるあたりが面白い。向こうの世界でも科学と魔法の区別は曖昧だったようで……。

 放送期間が重なってるタツノコのガッチャマン(1972年10月1日から1974年9月29日、マジンガーは1972年12月3日から1974年9月1日)も、「科学で前向きい問題解決」な物語ですから、あの時代に共通する空気だったんですかねぇ。それが、新造人間キャシャーン(1973年10月2日から1974年6月25日)になると、公害処理用ロボットに反乱をおこされて人類がえらい目にあうという話だから、あんまり「前向きな科学」じゃなくなってくるのね。


by K2 at 2006-09-21 06:20:21
Re:CIRCUSにコメントが出た件

そういえば榎戸洋司というアニメ脚本家が 「自分は大阪万博にギリギリ間に合わなかった世代だからか科学万能世代と違って科学万能に疑問を持つ気持ちが根底にある (から作品にも…)。」 といったことを言っていました。


by nomad at 2006-09-36 10:54:36
Re:CIRCUSにコメントが出た件

> 写真ページに登場するのが「下着姿の綺麗なネーチャン」

またあらぬことを書きそうになって思いとどまりました。

さて、「前向きでない科学」はすでに1967年放映開始のウルトラセブンでその萌芽は現れていると思いますがいかがでしょうか。
メトロン星人、ノンマルト、ギエロン星獣など思いつくだけでもいくつかあります。


by apj at 2006-09-32 19:55:32
Re:CIRCUSにコメントが出た件

nomadさん、
 ウルトラセブンには、超有名な台詞「血を吐きながら続けるマラソン」なんてのがありますから、製作スタッフが意識していたのは、冷戦下の米ソ軍拡競争、とりわけ核兵器開発合戦の負の面でしょう。
 キャシャーンの方は、最初から環境問題ネタですから、公害という科学技術の運用に伴う負の面を意識していたんでしょうね。


by About at 2006-09-06 07:29:06
Re:CIRCUSにコメントが出た件

1971年製作の『宇宙猿人ゴリ』の開始当初は、公害怪獣のオンパレードでした。同年の『帰ってきたウルトラマン』も環境悪化が怪獣を目覚めさせるということで、第1話の勝鬨橋付近の特撮セットは意識的に水などが汚れたように作られています。『ゴジラ対ヘドラ』も同年公開ですね。アニメの『タイガーマスク』にも公害問題を扱ったエピソードがありました。70年代の映像作品は、学生運動の挫折と公害問題とかで、世界観がいきなり厭世的になっているものが多いですね。

1973年頃はオイルショックに突入していますから、上記の問題に加えて、高度経済成長の終焉という要素も入ってきます。

マジンガーZやガッチャマンにあまりそういう面が見られないとしたら、放送期間が長いことが案外その理由かもしれません。フォーマットの確立した作品に、別種の要素を盛り込みにくかったというような感じなのではないでしょうか。


by apj at 2006-09-45 07:42:45
Re:CIRCUSにコメントが出た件

 オイルショックについては、マジンガーの方でちょっとだけ出てきます。ガソリンが品薄になっているという描写が73話に。
 でも、どっちかというとドタバタ路線を明るく突っ走る作品だから、ガソリンがダメなら光子力、とばかりにボスはちゃっかり研究所にエネルギーを盗みに行くし(そんなモンに互換性あるのかとかそりゃ明らかに犯罪だといった部分は作品的には全部スルー)、それが原因で主役のマジンガーはピンチになるし……。他の作品ほどの厭世的な雰囲気は微塵も感じられませんねぇ。


by About at 2006-09-25 13:49:25
Re:CIRCUSにコメントが出た件

フォーマットを確立した作品って、シンプルに突っ走れるんですよね。問題はその次で、大体作家性とか入ってくる(笑) 大会社の作品だと、スタッフを入れ替えて作り続けることで問題を回避していたりします。

アニメ業界ってオイルショックまでは結構羽振りが良かったらしいので、それ以降に作られた作品に厭世的な感じが漂っているのは、作ってる人が切羽詰ってきたからだったりして(^^;