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講演資料公開

Posted on 3月 31st, 2006 in 倉庫 by apj

 物理学会のニセ科学シンポジウムで使ったスライドを公開した。どっちに置こうか迷ったのだが、結局、水商売ウォッチングの追加情報の方に入れた。
 マイミクのはりがやさんが、mixiでもニセ科学シンポジウム開催の記事に対して100件以上のコメントがついているとメッセージをくださった。とてもまだ全部読む時間がないが、最初のサマリーだけ見た限り、誤解している人たちがたくさんいるように見える。典型的な誤解の一つは、「正義感にかられた科学者がいろんなものにニセ科学のレッテルを貼って叩きまくる」というものである。もちろんそんなことをするつもりもないし、そういう内容のシンポジウムでもない。
 なお、私の主張は、ニセ科学批判は正義だの主義だのではなく、利害でやるべきだというものであることをもう一回書いておく。


ここからは旧ブログのコメントです。


by はりがや at 2006-04-42 01:51:42
Re:講演資料公開

わたしは,「正義」,「主義」,「利害」...どれでもないです.
「個別判断」,「総合判断」ですね.ナイーブな者です.


by はりがや at 2006-04-46 08:08:46
Re:講演資料公開

わたしのmixi日記でのやりとりは,ここ
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=109865859&owner_id=527900
ですね.


by 温泉カワセミ at 2006-04-30 08:59:30
Re:講演資料公開

無事にシンポを終えられたようで、喜ばしい限りでございます。噂では大盛況やったとお聞きしたのですが、聴衆の反応はドナイでした?

>なお、私の主張は、ニセ科学批判は正義だの主義だのではなく、利害でやるべきだというものであることをもう一回書いておく。

う~ん、ワタシの場合は「つっこんでオモロいかどうか」しか基準がないなぁ・・・まぁあからさまに「ボケ」てるのに反応しないのは気が引けるもので(^^;)


by apj at 2006-04-20 20:48:20
Re:講演資料公開

温泉カワセミさん、
 きくちさん、池内さん、私にまんべんなく質問が来ました。私への質問は、批判する人と大学との関係について、といった、トラブル対策に関するものが多かったですね。書き方のスタイルについて、ライターの方から質問が出たので、読み手も様々だから、笑えるのから固いのまでいろいろ用意してます、と答えました。教育の問題は、池内さんやきくちさんに振られてました。
 二人ほど、明らかに勘違いしてる人がいました。「ビッグバン理論だってニセとちゃうんか」と叫んでる人と、「マイナスイオンは効果あるんです。プラセボ効果ってのもあって思いこみで治ることもあるんです」と言うてる人と。きくちさんが「あるのはプラセボ効果ですって明記せえ!」とやり返してましたね。
 「つっこんでオモロイかどうか」は重要ですよねぇ。最悪なのは「正義」やと思いこんで叩きに回る場合ですね。これは見苦しくなりがちなので良くないし、独善に陥りやすいという弊害もある。オモロイかどうかは必ずギャラリーを意識するわけだから、結果はウケるかスベるかどっちかでしょう^^;)。
 利害ってのは、外から何か言われた時の理論武装の一つでして、表現の方はそれなりにボケ・ツッコミを意識しています。


by 田部勝也 at 2006-04-25 01:56:25
Re:講演資料公開

>最悪なのは「正義」やと思いこんで叩きに回る場合ですね。
あちゃー。オレ、絶対、kikulogでやらかしちゃったよなぁ……(苦笑)。いちおう、ふだんは注意してたつもりだったんですけど、すぐにカッとなってしまう……まだまだ人間修行が足らんですなぁ、私(反省)。初犯ってコトで、なにとぞ今回だけは大目に見て許して下さい。


by nq at 2006-04-35 03:40:35
Re:講演資料公開

ニセ科学批判を利害の視点だけでやるのは、法廷では有効でしょうが、直接の利害のない第三者の共感・賛同を得ることができないという点で不十分に感じます。
 社会的、文化的損失も含めて「利害」というのであれば同意できます。結局、「社会正義」とか「国益」などというイデオロギーと、ある意味、似ているようにみえるけれどそうではなく、実用的手続きとしての論理的手法が現代の科学である、ということを理解してもらう努力が必要にならざるを得ないと思います。


by いいじま at 2006-04-49 19:48:49
Re:講演資料公開

スライド拝読しました。

内容は既出事項の要約ですから、閉鎖騒動のころから既に存じ上げていた私としては特にコメントはないのですが、スライド1枚あたりの文字数が少ないのは好感を持ちました。字数が少ない=大きな文字=遠くからでも見やすい、ということですし、そもそも人間が一度に把握できる情報量は限られていますし。

それを極限まで追求したのが高橋メソッドですけど、民放のトークショー(行列のできる法律相談所、うたばん、HEY! HEY! HEY!、etc.)じゃあるまいし、真面目な場ではなかなか使いにくいです。

というわけで、何か参考になるものはないかと思って、「テレビ番組の字幕の大きさ」のデータ収集をしているのですが、今の手持ちのデータは概略次の通りです。

NHKニュースは1行あたり全角15文字程度×通常1-3行(題0-1行+本文1-2行)、多くても6行程度。
放送大学は個々の先生にもよるが、NHKよりやや字数多め(10行程度)。ただし、スライドやフリップの1/4のみをズームするといった技法が使われる場合がある。
近京UHF局(東京MX、テレビ埼玉、テレビ神奈川)の健康食品の通販番組では、全角7文字×1行といった大きな字幕がよく使われる。それだけ大きくしても、均一なフォントで流暢に流れていればとげとげしくならない。

あとはドキュメンタリー・情報バラエティ類ですけど、大本命「あるある」の放送時間っていつだったっけ(汗)


by Tama at 2006-04-07 21:46:07
Re:講演資料公開

私の場合は単に気持ち悪いからというだけですが・・・まあ利害か。
「ニセ科学」という分類にこだわってるわけでもなく、単純に間違えてるのでも、いわゆる「ニセ科学」でも、どちらも「それは違うやろ」と声を上げるべきである、と考えてるだけなのだと思います。

>大本命「あるある」の放送時間っていつだったっけ(汗)

月曜の朝に更新されているであろう「教養ドキュメントファンクラブ」を読みます。:)


by jiro at 2006-06-13 06:34:13
Re:講演資料公開

ジャパン・スケプティクスの安斎前会長は、科学が「いかに正しいか」だけでなく「いかなる価値で使われるか」が大切と仰っていますから、天羽さんは異論というわけですね。